カオスなメガテン世界で頑張る土師さん   作:名無しの土師

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第13話です


短めですいません
異界攻略(?)回です


第13話

 ソレは遥か古の時代、とある霊山を住まいとしていた亀であった

 彼の存在は、数多の国津神一柱の山神の眷属であった

 

 その亀は、長い年月を生きる内に国津神の目に止まり、加護として大地のマグネタイトを大量に吸収し、霊獣化した存在であった。

 普段は山の奥深くでひっそりと暮らしながら国津神に霊山を守護するよう勅命を受けた、山の守護者であった。

 

 彼の存在は好戦的な性格ではなく、争いを好まない温和な性格であった

 山に住まう生物にとても優しく、礼儀をわきまえ山の稔り、自然に敬意を以って採集する人間には僅かばかりの加護を与える穏やかな性格な聖獣であった

 

 彼の存在は霊山とそこに住まう生き物達を護る偉大なる守護者であった

 霊山とそこに住まう者達に対し、悪意を持って荒らす不届きにはその巨体から繰り出す猛烈な攻撃で打ち倒し、大地を操る神通力を持って、身体を大地の如く堅牢にする術と、山に流れる水を操り、山火事の驚異をその巨体で消し潰す偉大なる存在であった

 

 山に住まう動物達は守護者たる亀を尊敬し、山の恵みを受けている人間はその亀と主たる国津神を祀る神社を建て、信仰していた

 

 

 

 

 

 しかし、そんな平和な霊山は汚されてしまった……

 

 下手人はメシア教の天使と異国の人間達が作り上げた恐ろしき兵器によって……

 山の生物は黒き雨により毒に犯され、信仰していた人間達の中で国津神の寵愛を受けていた者達は冤罪により捕まり処刑された……

 

 そして彼の存在と国津神は引き離され、封印された

 

 国津神は天使達の手で霊山の祠に厳重に封印され、彼の亀は霊獣から魔獣にへと零落させられてしまった

 そして、国津神の封印と核による汚染から異界が出現した……

 

 その異界は霊山と瓜二つの形をした中規模の異界であった

 しかしその異界の霊山は禍々しく、異形の動物が闊歩する恐ろしき異界であった

 

 それを見た天使達は零落した亀と封印されている国津神が邪悪であったと決め付けた

 零落した亀は、異界の霊山へと封印された

 四肢を切り落とし、異界で産まれた主に喰わせるために

 

 亀は天使を呪った

 偉大な主、国津神を封印したこと……

 

 亀は異国の人間を呪った

 愛しき山の仲間達を毒で犯した事を……

 

 亀は東京の人間を呪った

 山に住む民を冤罪にかけ、処刑したことを……

 

 そして、絶望と痛みと怒りで狂う中……異界の主に襲われた

 

 

 

 

 

 しかし、亀は生きていた……マガツヒを産み出す装置として

 

 

 異界の主は残酷だった、魔獣からとれるマガツヒの甘美な味を気にいってしまった

 異界の主は学習した、天使の狂気と強さを

 そして異界の主は身に付けた、魔獣の亀から効率良く搾り取れる方法を

 

 その為異界の主は天使よりも強くなるまで異界で大人しくしていた

 餌をくれた天使よりも強くなるために、油断した人間がたくさん増えてきた時期に人間をたくさん食べるために

 亀から搾り取ったマガツヒをしゃぶりながら今の今まで過ごしてきた

 亀にあの忌まわしき日を何度も何度も幻惑で体験させて

 

 何度も

 

 何度も……何度も……

 

 何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も

 

 

 

 数日経ち……数ヶ月、そして数年経った…………

 

 

 異界の主は何度もレベルアップを果たし、遂にあの時見た天使よりも強くなった

 亀は度重なる絶望を繰り返した為存在を消滅しかけた

 

 異界の主は歓喜した

 己が遥かに強くなった事を

 

 異界の主は落胆した

 大切に飼っていた餌がもうすぐ消滅してしまうことを

 

 異界の主は久方振りに亀の頭から口を離し、デップりと肥えた身体を揺らしながら住処を出て外へと繰り出すことにした

 

 

 外にいるであろう人間達を貪るために……

 新たな甘美なマガツヒを味わえることに期待し、住処にしている霊山の住処から足を前に出した…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして異界の主は死んだ

 

 

 

 

 

 

 

 死因は転落死

 

 原因はいくつもある

 

 異界の主は自身の住みかである霊山が、よもやネイルハウス状態にされておるとは知らず、崖から転落してしまった点

 

 肥えて堕落してしまった身体である事と、長い間暗い部屋にいた事による視界の不良による点

 

 そして運が悪く、落ちている姿を第3者が視認してしまった点

 

 着地地点に罠型埴輪を設置していた点

 

 そして、ショタおじの占いによって導きだされてしまった事が原因である

 こうして誰の1人も犠牲もなく、異界は攻略された

 

 

 

 その後……異界が崩壊される前に亀を保護し、埴輪達と主人公は撤収した

 

 霊的資源である大量の土と稀少な鉱石、異界の主と自然に沸いた野良悪魔から取れたフォルマを持って……

 

 

 「何か壮大なイベントをバグ技でクリアしたみたい…」

 

 

 

 

 

 

 尚、異界攻略で主人公はレベルは全く上がりませんでした

(大量の埴輪による人海戦術により経験値が分散してしまったため)

 

 それと、大量過ぎる土素材を前に運営は頭を抱えるのであった




元霊獣こと亀は魔獣 Lv16 タンキです
(ステータスは後程…)


異界の主は某宇宙戦争のナメクジをイメージしています
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