カオスなメガテン世界で頑張る土師さん   作:名無しの土師

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霊長園の主として活動し始めた回です


第15話

 ガイア連合が一般人の募集を初めて数ヶ月、表と裏舞台に陶芸家として活動することになった俺は、『霊長園』の主として活動をしていた

 

 異界の山1つ丸々採取した異界の土からは、相手に攻撃して体力を回復させる『吸血』スキルを内包していた

 このスキルはショタおじの祈祷術による導によって、特に苦労せずに倒すことが出来た異界の主が持っていたスキルだそうだ

(異界の主から手に入れたレアフォルマは運営に提出した)

 

 こうして俺は運営から出されたペナルティを解消し、手元にある膨大な素材を使い、ひたすら埴輪作りに没頭を始めた

 今作っている埴輪は、ガイア連合に加盟した霊的組織に支援するためである

 

 転生者以外の覚醒者に埴輪を作ることになったのは、運営からの依頼で低レベルである霊的組織の戦闘員達が依頼を受ける際に生存率向上のためである

 俺の埴輪の最大の長所であるマッカで生体マグのコストを代用出来るハイブリッドシステム搭載所が評価され、生産に至ったのである

 

 こうして、俺の作る埴輪が評価されるのはとても嬉しかった

 最近は新作埴輪の製作が上手く行かず、落ち込んでいたから尚更である

 

 

 ────────────────────────

 

 

 数週間前、ショタおじとの会談で異界攻略と大量に手に入れた異界の土の素材について会談での事であった

 

「レベル上げと、異界攻略お疲れ様

 保護した元霊獣の亀はこちらで保護しているよ」

「ありがとうございます

 やはりあの弱った人面亀はただの悪魔じゃなかったんですね……」

「あの亀はとある山神から土地を守護するよう勅命を受けた霊獣の一種だよ」

「霊獣……もしかして魔獣になっているのは……」

「いや、土師君の中にいる悪霊とは違って、祭神たる国津神との繋りを断たれてしまったのが原因だね」

 

 と、ショタおじは説明をしてくれた

 悪魔や霊とは違い、例の亀は長い年月を生きた亀であった事、中国の北方の神こと玄武の遠い血縁であった事、国津神からもたらされたであろう大地のマグネタイトによって変異した姿であるらしい……

 

「そうですか……」

「土師君の中にいる存在はダークサマナーの組織による儀式で零落された存在だからね

 それに近いうちに悪霊状態をどうにかして対処するから大丈夫だよ」

「本当にですか!!?」

「それに、いい加減土師君の専用埴輪を作って貰いたいし……

 後、やっぱり高級式神も渡すことにしたからそのつもりで」

「あはは…………申し訳ございません……」

 

 流石にいつまでも専用式神無しだと言われちゃうか……

自業自得だけど一応死者? が出ているし……

(しかもTS魔人になるとか……怖いなこの世界)

 

「それと、土師君に挑戦して貰いたいことがあるんだけどいいかな?」

「何ですか? 噂の新型覚醒修行以外なら……」

「………………ダメ?」

「今でもショタおじさんの仲魔であるネコマタに達磨状態までなぶられた事が忘れられないんで……

 …………ちなみに、切り落とされた手足は?」

「こちらで保存しているよ

 高級式神を作る際に材料にするから安心してね!!」

「やっぱり式神怖い……生体素材で成長率アップって、そこまで凄いのですか?」

「めちゃくちゃヤバいw

 ゲームで終盤手に入る素材レベルの高級霊的素材だよw」

「…………それって俺達転生者は色々とヤバい存在じゃないですか!! 

 メシア教にバレたら……」

「良くて補食、最悪で強制蘇りからの洗脳救世主化だねぇ……

 だから早いところ高級式神と専用埴輪を作って欲しい理由がわかるでしょ? 

 もし、土師君がメシア教に洗脳されたらどうなるかわかったでしょ?」

「……………………」

 

 ショタおじの話を聞いて、俺は改めて実感した

 この世界が残酷であるということ

 メシア教の恐ろしさを

 そして、自身の埴輪製造能力の恐ろしさを

 

「……脅すのはこれまでとして、土師君にとある埴輪製造を依頼したいんだけど良いかな?」

「…………え?」

「土師君は、ペルソナを知ってる?」

「ペルソナ……ですか?」

 

 そしてショタおじは、俺にペルソナとは何か教えて下さった

 シャドウについて

 ペルソナ能力者について

 そしてとあるゲームキャラクター『クマ』について

 

「ペルソナ、シャドウ……」

「そう、この世界はシャドウによる被害も起こっているんだよね」

「たまに掲示板でペルソナについての情報が極端に少ないのは……」

「黒幕関連でヤバい情報だからね、なるべく知っている人は少ないといけないからね……

 ところで、土師君は知りたい?」

「や、やめときます……それでもやれることはもしかして……」

「そう、ペルソナ使い専用の埴輪を作って欲しいんだ! 

 一応ペルソナ専用の式神の完成は出来てはいるけどコストがとんでもなく高くって

 もしかしたら埴輪だったらと思ってね」

「そうですか……やってみたいです!」

「おぉ、良い返事! 

 じゃあ素材については本部に話を通しておくから頑張ってね!」

「はい!!」

 

 こうして俺はペルソナ専用の埴輪を作ることになった……

 もちろん作る埴輪は得意な『武人埴輪』である

 

 しかし……製作は難航どころか座礁してしまった

 何体か製作をしたが、俺の埴輪にペルソナ能力は覚醒は出来なかった

 出来て敵シャドウからの攻撃を受ける際、肉盾にしかならなかった

 攻撃能力も魔法は使えず、出来て通常攻撃による支援である

 素材を変えて仕上げた埴輪も属性攻撃は覚えず、耐性が変わるだけであった

 

 動物埴輪で仕上げたら今度はペルソナ使いの仲魔としては扱えない、通常の出来になってしまった

 こうして俺の製作したペルソナ専用埴輪は、使い勝手は微妙な出来で終わってしまった……

 

 ちなみに製作コストは2/3程度に仕上げる事が出来た

(逆にこれ以上製作コストを上げても性能を上げることは出来なかった)

 

 ────────────────────────

 

 ペルソナ専用埴輪で傷心気味であった俺は、埴輪作りに没頭することで、悩みを忘れさせていた

 

 現地霊的組織の為に作る埴輪は強くとも弱くとも言えない性能であるが、俺の作る埴輪で人を更に助ける事が出来ることを考えると頑張れた

 もちろん悪用されないよう、契約者よりもレベルが高くなりすぎないよう調節し、人間相手に傷付けるような攻撃しないようにした

(しかし攻撃した人間には拘束は出来るようにした)

 

 とりあえず注文数が殺到している現状、一体一体頑張って作り上げる日々を過ごす事にした

 

 ………………てか注文数やばい……

(現地霊的組織の資金力と運営の手腕エグイ……)

 

 こうして俺は、ショタおじよりかはマシではあるが、忙しい毎日を送ることになった…………

 

 終わらない…………何でこんなに注文来るの? 

 

 そう言えばショタおじ……海に隣接する町に近づいちゃいけないって言ってたけどどうしてなんだ?




ちなみに、主人公の女性埴輪が怖い理由は悪霊『宿禰』が原因ではありません

出来上がったペルソナ専用埴輪は、現地人ペルソナ使いにまわされています
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