カオスなメガテン世界で頑張る土師さん   作:名無しの土師

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更新遅れてしまいました

前回の続きを書こうとしたら流れがおかしくなってしまったので、急遽主人公のシーンを追加しました


第5話

 星霊神社にて俺とショタおじは、俺の中にいる悪霊と神との対話をするための儀式を行なう準備をしている

 ちなみに友人の武田は今ここにはいない

 彼は他の転生者達と共に覚醒修行に参加している

 

 ショタおじは儀式場の床に複雑な幾何学模様の魔法陣を3つ、逆正3角形の配置で高速に描いている

 その間俺はショタおじの式神に渡された原材料不明の凄まじい臭いの食べ物のような何かと、緑色に輝く粘性の液体で食事をしていた

 どうやら召喚する際、俺の生体マグネタイトと呼ばれるエネルギーが必要な為、一心不乱に食事をしていた

(これを怠るとマグネタイト不足でミイラになって死んでしまうらしい)

 

 何とか食事を終え、吐き気に襲われながらも俺は先日ショタおじに言われて作成した2体の像を取り出した

 勇ましい武人の埴輪と遮光器土偶である

 

 そう、土偶である

 今まで作ったものが埴輪化してしまう筈なのにちゃんとした土偶を作ることが出来たのである

 しかし、その土偶は俺が作ったとは思えない出来であった

 完全な左右対称の造形

 複雑すぎる模様

 今にも動き出しそうな雰囲気

 まさに神がかっていた

 俺の中に何者かの存在がいる事を認識した

(それと同時に霊視能力を身に付け、偶然近くにいたショタおじの仲魔の悪魔を認識して、思わず叫んでしまった)

 

 

 

 しばらくして、儀式の準備を終えたショタおじに指示され、一番手前の魔法陣の上に設置された拘束椅子に俺が座り、奥の2つの魔方陣に像を設置して儀式の準備を終えた

 

 儀式の前にショタおじは俺に対し

 

「儀式を行うけど、大丈夫?

 それとも儀式はやめるかい?」

 

 と気にかけてくれた

 

 

 …………正直俺は滅茶苦茶怖い……でも

 

「やめません、儀式の再開をお願いします」

 

 腹を括ることにした

 俺の中にいる悪霊と神の正体

 それを知るため、俺は儀式を行うことにした

 

 俺はショタおじに悪霊と神を直視しないように清められた薄い純白の布で目隠しをして、拘束椅子の拘束具で四肢を拘束した

 

 そしてショタおじが俺に対して始める事を伝え、儀式が始まった瞬間

 

 

 

 俺の身体の奥底から何かが蠢き始めた

 それと同時に強い不快感に襲われた

 

 

 

 蠢いている違和感は2種類

 1つは俺の身体を何かで蝕む荒々しい者

 そしてもう1つは荒れた俺の身体を癒す者

 それらの2つの何かは俺の身体の中心からマーブル状に活性化し始めた

 儀式が続くにつれ、違和感は全身に広がった

 そしてマーブル状だった存在は俺の中で激しく周り始めた

 

 そこから身体の中から何かが何か大切な物が消費されていく感覚に襲われた

 自身のエネルギー、生体マグネタイトが消費されていくにつれて2つの存在は形になってきた

 その存在が完全に2つになった瞬間……

 

「ちょっと苦しいけど我慢してね」

 

 とショタおじが言いながら俺の胸に両手を当てた瞬間……

 ショタおじの手に俺の中にいた2つの球体が抜き取られた

 それ同時に俺のマグネタイトがごっそり抜き取られる感覚に襲われ、猛烈な脱力感と飢餓に襲われた

 未知の感覚に襲われ薄れゆく視線のなか、薄い布越しから見えた俺の中にいた存在はショタおじの両手に収まっていた

 

 右手には黒紫色(こくししょく)に染まる禍々しく光る球体

 左手には乳白色(にゅうはくしょく)に染まる神々しく光る球体

 

 それぞれの球体から発せられる力に波動を肌で感じた

 ショタおじが、2つの球体を埴輪と土偶に納めた瞬間

 

 

 意識がまるで風船が萎むかのように霧散し、気絶した……

 

 

 

 

 暫くして気絶していた俺は布団から飛び起きた

 俺が小学生の頃、『私』が目覚めた時をフラッシュバックしたからだ

 またあの時の地獄の時間が始まったのではないのかと思ってしまい、数分だったのか、あるいは数秒なのかわからなくなるくらい、俺はパニックを起こしてしまった

 時間がたって、あの時の痛みが襲われないとわかり、俺は漸く安心をすることが出来た

 どうやらここは星霊神社の数ある部屋の中の和室であることがわかった

 室内は出入り口が1つと布団を入れるであろう押し入れ、暗い部屋を照らす行灯窓2つしかないシンプルな部屋に俺はいた

 奇妙な場所で寝ていた俺は少し不安になり、起き上がろうと力を入れた

 しかし、気絶していたせいなのか生体マグネタイトが消費された原因か、うまく立ち上がることは出来なかった

 まるで、自分の身体が錆び付いたかのように動きが億劫だった

 何とか布団から上半身を起こして一息ついたと同時に

 

「やぁ、目が覚めたかい」

 

 と、ショタおじが俺の横に突如姿を現せた

 いきなり現れたショタおじに俺は驚き、また寝転んでしまった

 目を白黒させて呆然としている俺に対し、ショタおじはまるで悪戯を成功した子供のように笑っていた

 

 少しからかわれた後、ショタおじは俺に対し儀式について説明した

 どうやら俺の中にいた悪霊と神との対話が終わったらしい

 

「もうわかったのですか!」

「いやぁ~苦労したよ

 土師君の中に憑いていた存在は予想以上にヤバイ存在だったよ」

「そ、それで俺の中にいる2つの存在は一体何者だったのですか?」

 

 そう俺が質問するとショタおじは笑顔で説明をしてくれた

 

「じゃぁ説明するね

 まず、悪霊の方は野見 宿禰(のみの すくね)

 昔々の大昔、古墳時代の豪族だよ」

「えぇ、古墳時代!?」

 

 なんと驚いたことに、俺の中にいる悪霊は古墳時代の英傑らしく

 ダークサマナーの霊能力者集団が古墳を荒らして出てきた所を組織全員で使役する儀式によって無理矢理使役し、様々な悪事に利用されていたらしい

 そのダークサマナー集団は、主に要人の暗殺や価値がある遺物の強奪と土地の地上げ等を行う外道に属する犯罪者だとか

 しかも質が悪い事に、扱いやすくするために存在を貶めることで英傑から悪霊に変化させた事だ

 

 悪霊となった宿禰が俺に取り憑いた経緯は、どうやら博物館にある展示物を盗む為に無差別にテロを起こしたのである

(どうやら子供のマガツヒを取り込ませてより悪霊として強化させようとしたらしい)

 しかしその中にいた霊的素質が高い転生者である俺に取り憑かれたせいで、テロは失敗に終わった

 そして、俺がなかなか死ななかった為に犯人のダークサマナー組織全員の人間全員干からびて亡くなってしまったのだとか

 どうやら俺の創作物埴輪化の原因は、悪霊が影響らしい

 

「そんな恐ろしい大悪霊が俺の中にいたのですか!」

「そうだよー

 結構な大物で正直ビックリしたよ」

「うわぁー怖かった……

 俺の中にいる悪霊を祓ってくれてショタおじありがとうございます」

「ん?」

「え?」

 

 あれ、何か嫌な予感……? 

 

「ショタおじ……?」

「いやぁ、実を言うとね、祓っていないんだよ」

「へ? 何で?」

「だって祓ったら土師君の力そのものを消しちゃうよ? 

 それに、宿禰を脅したらアラハバキにも止められたれたんだ」

「力が消えるって? 

 それにアラハバキ?」

 

 どうやら俺の中にいる悪霊はアラハバキと呼ばれる神様に祓わないようにと守られたらしい

 ショタおじの話を聞くに、どうやらその神様は博物館にあった土偶の1つに憑いていたらしく、転生者である野見 宿禰(のみの すくね)に取り憑かれた俺を守るために俺の中に取り憑いたのだとか

 

 ……俺、取り憑かれすぎだろ

 

 それと、どうやら本来は祟り殺す筈の呪いをアラハバキ様渾身の加護によって負担を減らし、死なない程度の激しい苦しみで済ませたらしい……

 そうショタおじは俺に説明をしてくれた

 

「マジですか……」

「言いたいことは分かるよ

 でも、無理に剥がして祓おうとすると、土師君自身にも影響が出ちゃうんだよね」

野見 宿禰(のみの すくね)様が俺の御先祖様……」

「そして、アラハバキは土師君を自身の眷族どころか同じ霊質レベルにまで加護を与えたらしいんだよね」

「えっと……つまり簡単に言うと?」

「アラハバキ≒土師≒宿禰

 よく分からない状態になっているね!」

「えぇぇぇぇぇええええ!!?」

 

 こうして、俺は自身中に眠る存在達

 俺自身の異常事態について知った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、それと土師君は式神みたいな埴輪や土偶を作ることが出来るようになっている筈だから修行頑張ろうね!」

「なんだって!?」

 

 こうして、ショタおじ指導の厳しい修行が始まった

 

「後5日間しかないから厳しめにいくよ! 

 とりあえず、埴輪を100体作成だよ!」

「それが終わったら降霊と術式の手順を覚えよう!」

「え、休憩が欲しい?SAN値がヤバイ?はい、霊薬」

 

「タ…スケテ……タスケテ……」

 

「時間が勿体ないからどんどん行くよー!」

 

「ァ………アァ…………」

 

 本当に厳しい修行だった……

 

 

 

 修行最終日、俺の地獄の修行を耐えきった

 友人の武田はちょうど1週間目に覚醒した

 彼も厳しめの修行で精神を病みかけたのだとか

 

「武田……生きているか?」

「土師……生きてるって素晴らしいな…グスッ」

 

 お互い表情が凄まじいことになっていた

 武田なんて若干泣いていた

 帰宅の際は先輩や他の学生転生者達と共に帰宅することになった

 先輩は覚醒には至らなかったらしいが、投資家や社長等の転生者とコネクションを得ることが出来て良かったらしい

 

「これからの経済と、技術の発展が楽しみだ」

 

 と先輩が笑顔で話していた

 どうやら何かの巨大プロジェクトを行うらしい

 

 

 こうして、俺達は星霊神社での修行を終えた

 

 

 

 ────────────────────────

 

 ステータス紹介

 

 

 土師 創太(はじ そうた) Lv1

 

 ステータスタイプ 『技・速型』

 

 耐性ー呪殺・破魔

 弱点ー火炎・電撃・衝撃 

 

 スキル・地獄のマスク

 

 解説

 本作の主人公

 家族を守るために星霊神社に訪れた

 ステータスと耐性はアラハバキと宿禰によって変異

 地獄のマスクは幼少期の覚醒で獲得

 状態異常に強くなった

 国津神と血族ボーナスで埴輪作りに特大補正

 土偶作りは修行中

 埴輪製作で仲魔作成可能

 その代わり、攻撃魔法は一切使えなくなった

 

 儀式で使った埴輪と土偶は持ち帰り、神棚で祭る

 家族へのお土産は茶葉とうなぎパイを購入した

 

 ショタおじから特注の造形道具を貰った

 簡易式神は購入しなかった

 (友人に金を貸した)

 

 

 武田 勇人(たけだ ゆうと) Lv1

 

 ステータスタイプ 『魔・運型』

 

 耐性ー無し

 弱点ー呪殺

 

 スキル・ザン

 

 解説

 本作の主人公の親友

 今の生活を守りたいが為に星霊神社に訪れた

 厳しめの修行3回目、修行最終日で覚醒

 衝撃魔法ザンを習得した

【修行内容】

 ・悪魔からのリアル鬼ごっこ(捕まったら丸かじり)

 ・沈黙魔法による窒息

 ・衝撃魔法での人体破裂

 厳しめの修行により痛みに強くなった

 その為状態異常に対しトラウマになってしまった

 

 ショタおじから簡易式神(3万円ランク)購入

 




先輩は覚醒よりも他転生者とのビジネスのためにオフ会に参加しました

その為、修行は穏便な方だけを受けていました
ちなみに、ショタおじから簡易式神を5体購入した
(家族用、自宅用、護身用、職場用、予備)
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