プリズマ ☆イリヤ イリヤのペットのイーブイです   作:古明地こいしさん

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20話 奇跡を願う、可能性の獣

「ブイ、戦い方は貴方に任せる」

 

自分は黙って頷いたあと走り出す。

そして走りながらハイドロポンプを放つ

 

「そんなもの...無意味よ!」

 

弓矢で射抜かれ爆発した。

避けるのは不可能だった

"でんこうせっか"でも避けられない速さだったが、そもこの姿になってでんこうせっかは使えなくなっている

 

「その姿...ミユ、貴女も本気のようね」

 

クロの言う美遊を見て本気ととったのはセイバーのカードを使用した美遊の姿であるが

 

『美遊様...ブイ様が』

 

「分かってる...(ブイが射抜かれる前に私の方を向いて頷いたのは...恐らく)はァァァ!」

 

「猪突猛進ね。いいわ、相手してあげる!」

 

2人が戦っている。意表を突く一撃としては絶対的な一撃が必要...

 

「共存は無理と言うわけ?イリヤと共に生きていく道は?」

 

「ないわ。絶対に」

 

「ならば...必ず倒す!」

 

「ふふんっ」

 

一歩、一歩こちらに近づいてくれている。タイミングだ

必ず避けられない一撃を与えるための力を溜める

 

「ッ!はぁッ!」

 

「剣戟が雑よミユ?そんなんじゃ私は倒せないわ」

 

「倒す...確かに貴女を倒す必要がある...でも」

 

今!水になっていた姿から身体を作り出して溜めていた一撃、"れいとうビーム"をゼロ距離で放つ。それは"ぜったいれいど"にも匹敵する威力

 

「やってくれたわね...まさかブイが"水に溶ける"能力があるだなんて...想定外だわ。ミユ、貴女それを知ってて?」

 

「私はイリヤや貴女と違って長い間ブイと共に過ごした訳でもない...でも!ブイがイリヤを想う気持ちは私も同じ!」

 

「シャャアア!」

 

「私たちがいる限り、イリヤには手出しさせない!」

 

自分達の意思を伝えた。次はクロの考えだが

 

「なら...貴女達を倒して、私の目的を果たすわ!」

 

完全に自分達が悪役な気もしなくはないが、そんなものは無視して戦う

 

「ブイ!水を「させないわ!」ッ!!」

 

一瞬で目の前まで...速い...否、気づいたら目の前に...

でもポケモンになった事でできる事もある。

人間にはできない芸当、それは

 

「シャアアアア!!」

 

回転しながらハイドロポンプを放つ。

その水は何者も寄せ付けないようなバリアになる

 

「っ!やるわね...でもその間ミユは守れないわよ!」

 

さっきのれいとうビーム、片腕しか凍らせられなかった。しかし両手剣を使うクロにとってかなりの痛手なはず。

自分ができる事も限られてるため美遊に任せることになるが

 

「弓を射ることのできない貴女に負けるつもりはない」

 

「そうね...なら...無作法だけど、ちょっと手荒な攻撃をさせてもら「ちょっと待ったぁあ!!」...イリヤ?」

 

「2人が戦う必要なんてないよ!それにブイちゃん!変なことしない!」

 

元の姿に戻ってイリヤに近寄る

 

「ブィ...」

 

頭を下げて謝るが、イリヤは他の事で話すのに夢中なようだ

 

「今更でてきて...まさか私のために争わないで〜とか、そういうお姫様気取り?」

 

「クロは共存できないと言った。なら倒すしか道はない」

 

「...ううん...違うよ。ブイちゃんはどうしたい?私が拾ったとはいえ、私の分身であるクロの言うことも聞くんでしょ?ブイちゃんは...大切な人を...飼い主を亡くしたくないよね?」

 

少し考えて、クロの方へ走る。そして飛びつく

 

「きゃっ...って、左腕の氷が溶けてる...ブイ...貴方...」

 

「イッブィ!」

 

「分かったわよ。でも...そこにいる私のママは別よ」

 

「「え?」」

 

「あらあら、流石は私の娘ね。いつの間にか双子になっちゃって...それで、イリヤちゃんはどうしたいの?」

 

自分を下ろすとクロは走って双剣を構え、自ら母親を殺そうとして...魔術の網で編まれた拳でクロはゲンコツを受けていた

 

「...」

 

「ま、ママ?」

 

「あ、こういう時は喧嘩両成敗よね。ということで」

 

「え」

 

イリヤも受けた...一般教養を受けなかった人が身につけた間違った知識がこれとは...

 

「貴女がイリヤちゃんの言っていたペットのブイちゃんね。よろしくお願いするわ」

 

「ぶ、ぶい」

 

なぜかお手を強要されたため、手を出して犬みたいな事をするが。この2人はどうするんだろ?

 

アイリスフィールがクロを抱っこして、美遊がイリヤをおんぶしてる。そのままルヴィア邸に来た。美遊が話すならと提案して、ルヴィアにも許可を貰ったらしい。

そして凛が凄く怯えつつも何か調べていた。

恐らくアインツベルンについて調べてるのだろう。

この世界のアインツベルンってもう無くなったんだっけ?

 

まぁそれはそうと

 

「「ぶぶぶ!!?死ぬかと思った!!!?」」

 

「あらあら、元気ね。頭は冷えた?」

 

「冷える所か沸騰しそうになったよ!?」

 

「ブイと一緒に入るのは初めてだね。あとで洗ってあげるね」

 

「イッブィ!」

 

美遊が洗ってくれる...きっと気持ちいいんだろうなぁ...イリヤは手荒な洗い方だし。まぁそれでも綺麗にしてくれるのは嬉しいことだが

 

「話はステッキちゃん達から聞いたわ。大変だったわね」

 

『ゲロっちゃいました』

 

虎視眈々と隙を伺ってた奴が何を言うか...しかしクロは真剣な顔だな

 

「そう...じゃあ...どうしてイリヤなの?私にも普通の、人としての人生を歩んではダメだったの!?それなら私本来の居場所...聖杯戦争のある世界へ返して!アインツベルンを返して!」

 

クロの悲痛な叫びが

 

「...ごめんなさい...アインツベルンは...もう無いわ」

 

アイリスフィールの一言で捨て切られた

 

「それじゃ...私の産まれた意味ってなんなのよ!!!」

 

高出力な魔力...けど、そんな事したらっ!

 

「あれ...」

 

クロの身体が透けて見える

 

「クロ!?」

 

「そっか、ただでさえ魔力が無くなってたのに、投影に...今の魔力放出...これならブイに殺されてた方が...良かったわね...」

 

「待ってよ...勝手にでてきて、暴れるだけ暴れて、貴女の願いはないの!?せっかく生きることが出来るようになったのに...それを無駄にするの!?」

 

「消えたくない...死にたくないよ...」

 

本来ならプリズマイリヤではここでイリヤが魔力供給したり、クロが聖杯としての力を行使するのだが...発動する気配がない...こんな時に考えておいて良かった...

 

「ブイ...」

 

クロの近くに行って、ニコッと笑い、わざを発動した。

そのわざの名は...."ねがいごと"

そして、"バトンタッチ"

今このためにとっておきとまもるを一旦忘れ、使えるようにしておいた。

それが今役にたつ

 

「イッッブゥウウイ!!!」

 

クロの手に尻尾でバトンを託した。それにより、自分へ発生するねがいごとの効力をクロに移した。それにより、クロが消えることを消えない願いに変えた

 

「ブイ...ありがと...私、貴方のためにこの命、使うわ」

 

「ブィアァ...」

 

撫でられて気持ちいい感覚を覚える。そして忘れたわざをイリヤとクロを交互に見ながら思い出す

 

「...帰りましょう。イリヤちゃん、クロエちゃん」

 

「「うん!」」

 

「ブイちゃんもよ〜」

 

「イッブイ!」

 

「イリヤ、良かったね...それと...今度、お風呂入りに来て欲しい...ブイも連れてきて」

 

それにイリヤは大きく返事をして、みんな服を着て家に帰った

 

「今日から一緒に暮らす事になった、クロエちゃんです!」

 

「イリヤの従姉妹って...しかしそっくりすぎる...もしかして隠しグフォ!?」

 

「よろしく...」

 

「イッブイ!ブゥブゥブイ!ブーイ!」

 

犬のように、クロの周りを走る。

そして抱えられて

 

「改めてよろしくね。ブイ」

 

「ブイ!」

 

「ブイちゃんは私の!」

 

「さっき私も飼い主とか言ってたの、どこの誰よ!?」

 

「それはそれ、これはこれだよ。さ、ブイちゃん一緒に寝よ?」

 

これは...喧嘩の火種は自分になるのぉ?

とまぁ、なんとか...なったかな...

 

 

 

 

 

 

しかしイーブイは忘れていた。

プリズマイリヤZweiのラスボスを...倒すべき敵を

 

「大丈夫ですか?男の子が泣いてはいけません」

 

「ぐすっ...うん」

 

「すみません!うちの子が」

 

「いえ、では」

 

ゴルフバッグのようなものを持って移動する女性が、空港で確認され、そして...やってくるのは...明日

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