Let's Go 妖精国!
俺、天龍寺
どこにでもいる17歳の高校生である。
本来ならガ○使を見ていたはずなのだが、男の声が急に聞こえてきたかと思うと、
「いや、ここどこぉ!?」
気が付けば、見覚えのない海岸に立っていた。
「腹減った・・・」
訳のわからないことに、ずっと夕暮れ時のような空をしたこの土地を探索することにした俺は、歩き始めてだいたい5時間ほどたった頃、空腹で死にそうになっていた。
「こんなことなら、朝飯もっと食べとくんだったなあ・・・ん?」
ふと進行方向を見ると、複数の人影が見えた。
「お、おーい!こっちだー!」
俺の声が届いたらしく、その人影は俺の方へと走って来ているのがわかる。
「・・・なんか速くね?」
距離を詰める速度があり得ないくらい速かったが。
「ぷはー!生き返ったー!」
「そんな大袈裟な」
「トネリコがたまたま水持ってて良かったな!」
駆けてきたのは、金髪に碧眼の美少女にピンク色のちっこい女の子だった。
「それで、あなたのお話を聞く限りですと、おそらく
「チェンジリング?」
「なんだお前、そんなことも知らないのかー?チェンジリングって言うのはな、別の世界から人間とか妖精が流れてくることなんだぜ!」
俺はトネリコと名乗った金髪の少女とトトロットと名乗った少女に自分の事情を話した。
彼女達はこの場所が妖精と人間が暮らす妖精国と呼ばれる場所であると教えてくれた。
「帰る方法はあるのか?」
「それが、残念なことに・・・」
「なるほどねえ・・・キッツいなあ・・・」
「でも、こちらの生活に関してはお任せください!ここの近くにある人間の街ならあなたも受け入れてもらえると思うので」
数日後、トネリコが言った街に俺はやって来ていた
「ウーサー君、こんにちは!」
「おや、トネリコじゃないか。今回はどうしたんだい?」
街にやって来てすぐ、俺はトネリコに連れられ、この街のリーダーであるウーサーという青年に会いに来た。
「じつは、チェンジリングでやって来た人の保護をお願いしたくて」
「そこの彼かい?僕はウーサー、この街のリーダーということになっている。君のことはこの街が受け入れよう。ようこそロンディニウムへ!」
「俺は天龍寺心。名前は心、よろしくな!」
金髪碧眼のイケメン、ウーサーは俺の人生の中でも一二を争うほど性格の出来たやつで、俺のことも快く引き受けてくれた。
トネリコはその後も何度かこの土地を訪れ、ウーサーや俺に会っていた。
トネリコは救世主と呼ばれているらしく、街にやって来る度に歓迎されていた。
そんなこんなで一年がたった頃のことだった。
俺は剣や槍での戦いを学び、ウーサーの事務仕事の手伝いなどをしていた。
そんな時、ウーサーにトネリコに手紙を届けて欲しいと頼まれた。
この頃、女王マヴとウーサーが結婚し、ウーサーがこの妖精国を治めるという話が纏まって来ていたのだ。
この手紙もトネリコにその式典に参加してほしいと頼むものであろうと考えられる。
トネリコの位置は彼女の魔術によりわかっていたので俺は相棒の妖精馬のスタさんと共に彼女がいるという東の海岸に向けて駆けていった。
「おーい、トネリコー!」
「あれ?シン君じゃないですか、ロンディニウムを出るなんて珍しいですね」
俺が着いたのはすっかり夜のとばりが下りた頃のことだった。
「あの、その方は?」
「彼はテンリュウジ シン君、チェンジリングで別の世界から流れてきた人で、私の友人です。シン君、彼女はマシュさんです。彼女は未来の妖精国からやって来たようです」
「なんか良くわからんが大変そうだな。俺は心。見ての通りの日本人だぜ」
「日本人!?いつの時代の方なのですか?」
「そんなの2018年だけど。正確にはその直前の大晦日から飛んできた。って言うかマシュちゃんももしかして?」
「はい!大晦日は日本における一年の最後の日のことですよね!」
「そうそう!マシュちゃん博識だねえ。もしかして日本好きなのか?」
「はい、じつはー
名前 天龍寺心
年齢 17
汎人類史から流れてきた人間。
楽観的でポジティブ人間。
祖父が刀鍛冶であったため、刀の扱いは教えられている。
地球白紙化の直前に妖精国に流れてくるという運が良いのか悪いのか良くわからないやつ。