「目が覚めましたか?」
私が目を覚ますとそこは見知らぬ土地でした。
目の前には見覚えのある少女が一人。
「あなたは・・・?」
「私はトネリコ、もしくはモルガン」
「モルガン・・・、あなたが私を・・・」
その少女は私に、彼を任せた。と一言言うと去っていった。
少女が私を呼んだということは、召喚の際に与えられた知識からわかった。
故に、私は過去の因縁はひとまず置いておいて、彼に話しかけることにした。
女王歴元年 キャメロット
「起きましたね」
「ここは・・・?」
俺が目を覚ますと、荘厳な雰囲気の玉座の前だった。
「トネリコ、なのか?」
「今はモルガンです。妖精騎士ベディヴィエールよ」
「妖精騎士?それはトトロットのことじゃ?それに俺は妖精じゃないだろ?」
「確かにあなたは妖精ではない。だが、あなたは妖精達から見ても妖精と変わらないほどの魔力を持ち得ている。」
言われてみれば、以前の俺には気がつけなかったものが感じ取れる。
「あなたには二つの選択肢を与えます。一つは妖精騎士ベディヴィエールとして私に仕えること。もう一つはその名を返上し、一人の妖精としてどこかに行ってしまうことです」
モルガンはそう言うと、俺の答えを待っているのか、俺のことを見つめてくる。
俺としては友人である彼女の騎士になるのは構わない。
そして、俺の中にあるなにかは騎士というものに反応していた。
「一つ聞いておく。今の俺の寿命とかはどうなっているんだ?」
「ほぼ無限と言える。あなたの心臓も腕も人のものではなくなっていることに加え、在り方も変わっている。姿が変わることはないだろう。そして、妖精と違い目的を失ってモースになることもない」
だとすれば、時間がある俺は彼女に生かされた恩を返すことができるということだ。
そして、マシュの言っていたことが本当なら、二千年先の未来に立香が来ることになる。
なら、
「一つ、契約しろ」
「なんだ、言ってみろ」
「俺は汎人類史の味方だ。何があってもそれは変わらない。だから、俺が妖精騎士としてお前に仕えるのは2017年まで、そのあとはカルデアに協力する。それでいいならお前の騎士になる」
彼女は少し考えたあと、俺の方を見た。
「いいだろう」
「ならば、妖精騎士ベディヴィエール、ここに着任します。以後、妖精國に我が全てを捧げましょう」
「この日、妖精國最初の妖精騎士が誕生した。
彼の名はその日のうちに妖精國中に広まり、
妖精國で最も強い騎士の代名詞として、語られることとなった。まあ、問題なのはこれがプロローグということだ。何せ、彼はカルデアのマスターに再会しなければならないのだからね!その時が来るまで私も見守るとしよう。
彼とは縁が無いわけでもないしね?」
「モルガン、ところで俺どのくらい寝てたんだ?」
「ふむ、だいたい400年くらいでしょうか」
「いや、なっが」