親友の話をしよう。   作:森羅万象チョコ

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新章です。
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女王歴2017年
はじまり


「ここが、イギリス異聞帯・・・」

「霧で前がよく見えないね」

「まあ、取りあえずは進んでみるしかないさ」

 

女王歴2017年

カルデア来訪

 

彼らは始めにたどり着いたコーンウォールにて、忘却の呪いにより、自分が何者なのかわからなくなってしまうのだが、いずれコーンウォールを脱出し、旅を始めることになるので、ひとまずは問題ないだろう。

 

ところ変わって、ソールズベリー。

 

「ベディヴィエール様、モースの掃討お疲れ様です」

「ありがとう、ホープ。でも、これは私の仕事ですし、陛下から賜ったこの鎧があれば大変なことでもないのですよ?」

「それでもですよ?ベディヴィエール様のお陰で私たちはモースに怯えずにすんでいるのですから」

 

彼、妖精騎士ベディヴィエールは基本的にソールズベリーやオークニーといった地方の都市を拠点として活動していた。

 

「今回もあなたには簡単な仕事でしたか?」

「こ、コーラル様!」

「コーラル殿ですか。ええ、伊達に妖精騎士を二千年以上もやっていませんよ」

 

彼女はコーラル。

いつかのどこかではとある領主の付き人であった彼女だが、この世界ではなんと不思議なことに彼女がソールズベリーの領主なのだ。

 

「この後、お茶でもどうでしょうか?この間ムリアンから良い茶葉を頂いたのですが」

「では、お言葉に甘えさせて頂きます。それに少しあなたを仕事から離さないとホープ達を心配させてしまいますからね」

 

すると、コーラルは顔を真っ赤にしながら、

 

「そ、そんなに仕事漬けではありませんよ!?」

「では、前回休憩したのはどれ程前ですか?」

 

コーラルには耳の痛い話らしく、声と体を小さくして、

 

じゅ、10時間前です・・・

 

ベディヴィエールはそれに少し呆れた様子を見せながらも少しだけ楽しそうにすると、コーラルとホープを伴って応接室へと向かうのだった。

 

 

「それで、今回はどれくらい留まるのですか?」

「そうですね、特に緊急の用事がない限りは一月ほどはいるかと」

「それは良いですね、ランスロットも喜びます」

 

すると、外からバビューンと何かが飛んでくる音が

 

「噂をすればなんとやらというものですね」

「ええ、ランスロットが帰ったようです」

 

彼らの予想通り、その音は妖精騎士ランスロットのもの。

 

「ただいま、コーラル。僕がいない間大事なかったかい?って、ベディじゃないか!?いつ来てたんだい!?」

「今日の朝ですよ、ランスロット」

 

妖精騎士ランスロットはとても喜びます。

何故ならベディヴィエールは彼女が番と認めた者だからです。

 

「全く、恋人を放っておいて仕事ばかりするのはやめて欲しいな」

「いつもすみません。これが私の在り方なので・・・」

 

彼は申し訳なさそうにしています。

これがはじめてのことではないからでしょう。

 

「まあ、君のそんなところに僕は憧れたんだ。じゃなきゃ、君に会いに行くのをこんなに我慢したりしないんだからね?」

 

ランスロットはそう言うと、ベディヴィエールを連れて自分に与えられた部屋に行ってしまいました。

コーラル達には慣れたもので、またいつものことだ、と仕事を再開するのでした。

 

 

そもそも、何故ランスロットとベディヴィエールが恋仲なのか。

それは、今から千年ほど昔に遡ります。

 

彼はいつものように妖精國を飛び回っていました。

そして、その日やって来たのはオークニー。

鏡の氏族の領地です。

何でも、うっかり竜骸の近くに来てしまった妖精が何かよくわからないモノを見たと言うのです。

 

『べ、ベディヴィエール様!そんなものに触っては穢れてしまいます!』

『何を言うのですか。この子だって立派な生命、私とこの子は対等ですよ?

・・・私の名は妖精騎士ベディヴィエール、あなたの名前を教えて頂けませんか?』

 

彼は妖精達が忌み嫌ったそれを助け、対等の存在として扱いました。

それは()()になりました。

 

 

 

「メリュジーヌ?」

「ん?ああ、少しだけ昔のことを思い出していたんだ。それで、どうかしたのかい?」

「裏路地の店が盛り上がっているから行ってみませんか?と言ったのですが、どうします?」

「君と一緒なら、どこにでも行くよ!何せ、デートだからね!」

 




オーロラは消えた。
反省はしているが、後悔はしていない。
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