最後の()はアルトリアの心情描写です。
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ソールズベリーに着いてからしばらくあと、たまたまソールズベリーの酒場にいたダ・ヴィンチに再会した立香達はソールズベリーの領主の館にやって来ていました。
「すまない、コーラルに会いたいんだけど・・・」
「オベロン殿ですね。お待ちしておりました。コーラル様は奥の応接室でお待ちです。」
ベディヴィエールがコーラルに説明を済ませていたのか、入り口の衛兵はすぐにコーラルの元に案内してくれました。
「コーラル様、オベロン殿がいらっしゃいました」
「わかりました。入ってください」
なかにいたのは、大きな蝶の羽を持つ妖精、コーラルです。ベディヴィエールはどうやらいないようで、その部屋には彼女と部下らしき妖精の少女がいました。
「あなた達がベディヴィエールの言っていた者ですね。私はコーラル、風の氏族の長を勤めている者です」
「僕の自己紹介はいらないね?じゃあ、早速本題なんだけど・・・」
オベロンはコーラルに二つのことをお願いしました。
一つは立香とダ・ヴィンチ、トリスタンの仲間であるマシュの捜索を手伝うこと。
もう一つは予言の子であるアルトリアにソールズベリーの鐘を鳴らさせるということです。
「なるほど、あなた達の主張はわかりました。マシュさんの捜索は協力させていただきます。これは、風の氏族ならそこまで難しい仕事ではないです」
そこで、コーラルは、ですが、と言って
「予言の子に巡礼の鐘を鳴らさせることはできません。アルトリアさんが予言の子であるということはオベロンの言ですので信じましょう。ですが、予言の子がモルガン陛下を打倒できるかどうかについては、まだ確信を持てません。なので、ソールズベリー以外の巡礼の鐘を二つ鳴らしたのならば、ソールズベリーの鐘を鳴らすことを許可します」
会談が終わりました。
何せ、コーラルの言い分はもっともでしたし、マシュの捜索を手伝うと言ってくれたので、立香達にとってはそこまで大きな問題とはならなかったのです。
そして、次の日。
コーラルから早速マシュの手がかりになる情報が伝えられました。
それは、ソールズベリーの西の人間牧場という場所に新しく人間がやって来たというものです。
立香達は早速その場所に向かうことにしました。
コーラルは案内として、人間の兵士を複数人つけて、夜に案内してくれると言います。
「君達が私たちの案内をしてくれるのかい?」
「おう、俺たちがそうだ。一応言っておくが、俺たちが案内できるのは人間牧場が見えるギリギリまでだ」
「それで十分だとも!コーラルに余計な迷惑をかけるわけにはいかないからね」
夜も更けた頃、立香達は人間牧場に忍び込みました。
結果を言ってしまうと、マシュはいませんでした。
その上、敵に見つかり、戦闘になってしまいました。
敵の数が多すぎて、逃げるに逃げられません。
そんなこんなで時間が経ち、敵の増援がやって来てしまいました。
増援を率いるのは、妖精騎士ガウェイン、そして、ベディヴィエールです。
「ガウェイン卿、私はあちらを見てきます。騒ぎの中心からは外れていますが、既に侵入者が逃げ出している可能性があります。なので、騒ぎが大きい方はお任せしてもよろしいですか?」
「はい、お任せください。隠れている者の捜索となると少し不得手ですので」
ガウェインとベディヴィエールが二手に別れると、ガウェインは立香達を見つけました。
「マスター達はお逃げください!ここは私が!」
「立香君、ここは彼に任せて逃げるよ!」
ガウェインは相手の騎士に邪魔をされて立香達を逃がしてしまいました。
しかし、その騎士にできたのは邪魔だけ。
ガウェインはその騎士を倒れる寸前まで追い詰めました。
「珍しく手こずったが、私の敵ではなかったな、サーヴァントよ」
「くっ、ここまでですか・・・」
ガウェインは彼にとどめを、騎士は最後に一矢報いようと構えた時でした。
「ガウェイン卿、引きなさい。彼は捕虜とします」
「ベディヴィエール卿!?」
「トリスタンとの繋がりが途切れた・・・」
俺達が外に逃げると、丁度良くオベロンが迎えに来てくれた。
俺達はなんとか逃げ出せたが、その結果トリスタンが犠牲になってしまった。
「そうか。今回は彼のお陰で逃げられたが、次はこうは上手く行かないだろう。何せ、あの場にはベディヴィエールだっていたんだ。彼に出くわさなかったのは奇跡に近い。彼らに勝てるようになるためにも、アルトリアは鐘を鳴らさないと・・・」
トリスタンが死んだ!(藤丸)
この人でなし!(アルトリア)