こっち書かなすぎて今回あんまり面白くないかも。
数年前
『いたいた、お前、また生徒会の手伝いしてたのかよ』
『まあ、人手が足りていないみたいだったし・・・』
「シン」が溜め息をつく
『あのなあ、お前なんでもかんでも引き受けすぎ。元々、一人で背負い込みやすい性格してるんだからもっと人を頼れお前は』
『俺はいつもみんなに助けられてばっかりだよ』
『そういうことじゃないんだけどなぁ・・・。
よし、もし、助けが必要になったら俺を呼べ。
一人じゃきついことでも二人ならなんとかなるかもしれないし、それでも無理ならまた助けを呼べばいい。
とにかく一人でなんでもしようとする癖は直せよ?』
「みんなグロスターが見えてきたぞ!」
「あれがグロスター!私ははじめて来ました」
「立香、グロスターに着きましたよ」
「あれ?寝てたのか・・・」
命からがら人間牧場から逃げ出した立香達は、ソールズベリーに戻ればコーラルの立場を危うくしてしまうことを心配し、オベロンがコーラルから伝えられた情報を頼りに、『鉄の武器を持つ人間』のオークションが行われるという、グロスターの街にやって来ていました。
そして、コーラルはソールズベリーの中でも素晴らしい出来の馬車と妖精馬のレッドラ・ビットを貸し出してくれました。
「アルトリアは来たことあるんだったっけ」
「ええ、昔に一度だけ。父の用事に着いてきたんです」
グロスターはソールズベリーとはまた違ったきらびやかな街です。
それはこの街が妖精國の流行の発信地に他ならないからです。
「ふむ、アルトリアさんにはお父さんがいらっしゃるのですか。珍しいですね」
「まあ、そうですよねえ・・・」
今の会話に立香は少しだけ疑問を感じましたが、なんの確証も無かったので、取りあえずスルーしました。
「アルトリアのお父さんってどんな人なの?」
「そうですね、なんというか口調が雑な割には人に気を使いまくっている人ですね。
あとは、むちゃくちゃ強いです。
私の戦い方はお父さんから教えてもらったものなんですけど、私が本気で戦って勝てたことないんですよねぇ・・・」
そんなこんなでオークション会場までたどり着いた一行はオベロンのお陰で難なく会場に入ることが出来ました。
「よし、ここの席だな」
「そう言えばオベロン、お金はどうするんですか?ソールズベリーで言われてましたけど借金返してないらしいじゃないですか」
「まあ、そこはうまいことやったからね。
オークションが終わるまではばれたりはしないさ!」
オベロンが一体どんな悪知恵を働かせたのか気になるところではあるけれど、立香達はオークションが始まったことで、そちらに意識を向けることとなった。
その途中でダ・ヴィンチが見知らぬ芸術品に興味を示して買おうとしたり、オベロンが良くわからないものを買おうとしたりとトラブルはあったものの、ついに目玉の商品である鉄の武器を持つ人間、予言の子と言われるそれのオークションが、始まろうとしていました。
「さあ、ついに今回の目玉である商品のオークションを始めさせていただきます。これこそ、鉄の武器を持つ人間、予言の子です!」
司会の声に合わせて、会場の真ん中にあった大きなものにかけられた布が取り払われると、中にあったのは大きな籠でした。
中には、鍛え上げられた肉体に赤銅色の髪の毛、黄色の瞳を持つ男が入っていました。
「いや、おじいちゃん!?」
「誰が爺だ!どこにいるかはわからねえが、聞こえてるぞ!」
そう、異星の神の使徒、アルターエゴ千子村正です。
「うーん、あれ、敵なんだよねえ、一応」
「でも、俺は助けたいかな」
「まあ、君ならそう言うと思ったよ。オベロン、予定とは違うけど彼のオークションに参加しよう」
「よしきた!だけど見極めはしっかり頼むよ?なにせ、お金が無限にある訳じゃあないからね!」
村正のオークションはとても白熱しました。
予言の子と聞けば、好奇心の強い妖精達が我慢できるはずもなかったのです。
「いや、二億だぁー!!!」
「嘘だろ、アルトリア!?これ以上は無理だぞ!?」
「まだまだぁ!」
アルトリアは負けず嫌いでした。
結局、オベロンの用意した金額を超えて金額を宣言してしまいました。
「二億」
しかし、ここにも同じくらい負けず嫌いの妖精がひとり。
「おや、トリスタンもいきますか」
「当然でしょ?あれ、どう見ても予言の子じゃないけど、あいつお母様のところに一人で突っ込んでくるようなバカだし、面白そうじゃない?」
「まあ、気持ちはわかりますよ」
こうして、金額は上がりきり、二人の妖精が残りました。
「で、こいつと私で戦って買った方がこの予言の子を手に入れるって訳ね」
『はい、そうなります。妖精騎士トリスタン様』
オークションが行われていたホールの中心。
そこに現れたのは妖精騎士トリスタンと妖精騎士ベディヴィエール。
そして、アルトリアに立香です。
「おや、アルトリア殿に立香殿ではないですか」
「ベディヴィエールさん、お久しぶりです。もしかして、ベディヴィエールさんがアルトリアと?」
「いえいえ、今回私はサポートに徹しますのでご安心を」
「おい、ベディ。これから私達が戦うって時に仲良くお喋りかよ?」
「ああ、すいませんトリスタン」
「ま、お前が知り合い相手でも手を抜かないのは知ってるから良いけどよ。さて、準備はいいか?私はいつでもいいぜ?」
アルトリアはなんだか楽しそうです。
「ええ、私もいつでも行けます!」
「なら、」
「はい、勝負です!」
結論からいうと、勝負はアルトリアの勝ち。
村正はアルトリアの物になりました。
「くっそ、完全に負けた・・・。宝具を使わなかったとはいえ、魔術じゃ私の敗けだ・・・。ベディも手を貸してくれたのに、だっさ」
「そう、落ち込まないでください。トリスタン、あなたは女王陛下の娘ですが、それを重荷に感じることはありませんよ?陛下はあなたが健やかに暮らすことを望んでいらっしゃるのですから」
「そう、よね。ありがとう、少し元気出た」
トリスタンは落ち込んでいましたが、ベディに励まされると、立ち上がることが出来ました。
「おい、アルトリア」
「なんですか?」
「次は、負けないから」
そう言うと、ベディヴィエールを連れて去って行きました。
「なんか、いい子だったね」
「そうですね!」
(なんか、ビックリするくらい性格いい妖精だったな・・・?)
おや?トリ子のようすが?