超大国日本国召喚   作:一般通過愉悦部

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第7話 黒い死神

中央暦1639年7月18日──

《クワ・トイネ公国 城塞都市『エジェイ』》

 

──城塞都市エジェイ。

来たるロウリア王国との全面戦争に備え、首都『クワ・トイネ』への街道上の途中に建設された都市である。

 

街そのものが25mもの高い城壁に守られており、それが突破された場合でも侵攻を防ぐ機構がそこかしこに存在する。また、平時から水源や食料を大量に確保しているため、長い籠城が可能である。

 

また、守備部隊として約3万のクワ・トイネ公国陸軍西部方面師団*1

が駐屯している。

クワ・トイネ公国全体の兵力が予備を含めて5万であることを考えると、いかに重要な拠点である事が分かる。

 

この大部隊を指揮する『ノウ・キョーウ』公国陸軍中将は、ロウリア軍の十百万もを耐えられるほど堅牢なこの城塞都市を見て、感嘆としていた。

 

 

「ふむ…実に豪勢な軍勢だ」

 

「この都市であれば、ロウリアなの軍勢など鎧袖一触で撃破できましょう」

 

「うむ。そうだな」

 

 

参謀長である『クワタ・タウーエル』大佐の言葉に、ノウは同調する。その時、伝令兵が司令室に入室してくる。

 

 

「司令、日本国陸上自衛隊クワ・トイネ派遣軍司令官の方が対ロウリアでの対応を協議するためにいらっしゃいました」

 

「ふむ、少々待たせておけ」

 

「なっ!しかし、外交問題に発展する恐れも…」

 

「司令室の装束に手間がかかったと言っておけ」

 

「は、はっ…」

 

 

伝令兵が退室した後、クワタがノウに話しかける。

 

 

「良いのですか?」

 

「ああ、陸軍は海軍の様に舐められてはいかん」

 

「それに陸戦では数が勝敗に直結する。日本の軍勢は数が少ないだろう?我々の後詰めにしかならんよ」

 

「…そうですか」

 

 

少しした後、コンコンとドアがノックされる。

 

 

「どうぞ」

 

「失礼します」

 

 

そうすると、4人の緑のマダラ模様の服を着た男女が入ってくる。

 

 

「日本国陸上自衛隊クワ・トイネ派遣軍最高司令官兼第7機甲師団長『大内田 和樹』です」

 

「同じくクワ・トイネ派遣軍幕僚長兼第7機甲師団幕僚長『黒田 哲平』と言います」

 

「陸上自衛隊クワ・トイネ派遣軍所属第13自動化師団長『姫野 梓』です。よろしくお願いします」

 

「第13自動化師団幕僚長を務めさせていただいています『佐藤 勇翔』、階級は1等陸佐です」

 

「クワ・トイネ公国陸軍西部方面師団長『ノウ・キョーウ』だ」

 

 

何という醜い服装。ノウが纏っている煌びやかな装飾のある服と違い、泥の様な色の服である。また、師団長という階級なのにも関わらず、女がいることが許せなかった。

 

 

「見ろ、何だあの見窄らしい服装は。それに女が師団長だと?そんなに人数が足りんのか」

 

「将軍、おやめください。聞こえてしますます」

 

「ほう?確かに私は女性ですが腕っ節は男性に負けないと思いますよ。上で踏ん反り返っている野郎よりは」

 

「何!」

 

 

ノウの言葉に苛立った姫野が反論し、ノウがそれに青筋を立てる。一触即発のこの状況。その時、大内田が仲裁に入る。

 

 

「すいませんノウ将軍。彼女は女とみくびられるのが1番嫌いでして…姫野、落ち着け」

 

「申し訳ありませんでした」

 

「…私もすまんかったな」

 

 

一旦和解した後、ノウが4人に話しかける。

 

 

「貴公らも武人であれば見るだけでわかるであろうが、このエジェイは公国最強の城塞都市である」

 

「我が南部方面師団の誇りに欠けてロウリア軍を殲滅させてみよう」

 

「援軍の派遣には感謝すが、貴公らは駐屯地から一歩も出なくても良いぞ」

 

「ああ…まずいぞ言ってしまった」

 

「外交問題だぞ、どうする?」

 

 

クワ・トイネ側の部下が困る中、大内田は淡々とノウに話す。

 

 

「了解です。貴方がそう仰るのであれば後方支援に徹しましょう」

 

「てすが、我々も本国に状況を報告しなければいけないので観測要員と通信機材、それとエジェイ上空の無人偵察機の飛行許可をお願いしたい」

 

「ふむ…観測要員と通信機材であれば良かろう。で、無人偵察機とは?」

 

「あぁ…鉄竜ですね」

 

「良いだろう。好きにせよ」

 

 

◇◆◇

15分後──

《クワ・トイネ公国 日本国自衛隊ダイタル統合基地》

 

クワ・トイネと交渉して使用できる事となったダイタル統合基地。陸上自衛隊・航空自衛隊・海兵隊が使用するこの大規模基地の司令室で、第13自動化師団長である姫野陸将は、怒りを露にしていた。

 

 

「あぁ~!!大内田さん!聞きましたかあのおっさん!自分達が殲滅するからこちらは後方で籠もってろって!」

 

「中世の騎士3万程度で勝てるかって話なんですよバーカ!!!」

 

 

大暴れする姫野を他所に、大内田は淡々と答える。

 

 

「まぁ…我々は援軍であるのだから相手から要請が来ない限りはここで待機だ」

 

「演習でもして時間を潰そう」

 

 

そう大内田は言うと、近くに控えていた航空自衛隊の参謀に話しかける。

 

 

「敵軍は現在何処ら辺に?」

 

「はっ、主力現在はギム郊外に駐屯しています。ですが本隊から分離した約2万の軍勢がエジェイ付近に展開し始めています」

 

「恐らく明日にはエジェイ周辺に到着するかと」

 

「ふむ…一旦は待機。要請があったらガンシップで攻撃しよう」

 

「一応バックアップの為に第1特科師団にMLRS (多連装ロケットシステム)HMLRS(高機動ロケットシステム)の展開を命令してくれ」

 

「はっ!」

 

 

◇◆◇

翌日──

《クワ・トイネ公国 城塞都市エジェイ近郊》

 

 

「ノウ将軍、敵兵2万がエジェイ西5kmの地点に野営地点を築いております」

 

「2万か…少ないな。恐らく本隊と合流するであろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1

 

【クワ・トイネ公国陸軍西部方面師団編成】

 

○西部方面師団長:ノウ・キョーウ中将

 

○西部方面師団戦闘部隊

 ──西部方面第1歩兵旅団 

   ──第1歩兵連隊 

     ──第1歩兵中隊

     ──第2歩兵中隊

     ──第3歩兵中隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

   ──第2歩兵連隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

     ──第6歩兵中隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

   ──第3歩兵連隊

     ──第6歩兵中隊

     ──第7歩兵中隊

     ──第8歩兵中隊

     ──第9歩兵中隊

     ──第10歩兵中隊

   ──第4歩兵連隊

     ──第11歩兵中隊

     ──第12歩兵中隊

     ──第13歩兵中隊

     ──第14歩兵中隊

     ──第15歩兵中隊

   ──第5歩兵連隊

     ──第16歩兵中隊

     ──第17歩兵中隊

     ──第18歩兵中隊

     ──第19歩兵中隊

     ──第20歩兵中隊

 

 ──西部方面第2歩兵旅団 

   ──第1歩兵連隊 

     ──第1歩兵中隊

     ──第2歩兵中隊

     ──第3歩兵中隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

   ──第2歩兵連隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

     ──第6歩兵中隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

   ──第3歩兵連隊

     ──第6歩兵中隊

     ──第7歩兵中隊

     ──第8歩兵中隊

     ──第9歩兵中隊

     ──第10歩兵中隊

   ──第4歩兵連隊

     ──第11歩兵中隊

     ──第12歩兵中隊

     ──第13歩兵中隊

     ──第14歩兵中隊

     ──第15歩兵中隊

   ──第5歩兵連隊

     ──第16歩兵中隊

     ──第17歩兵中隊

     ──第18歩兵中隊

     ──第19歩兵中隊

     ──第20歩兵中隊

 

 ──西部方面第3歩兵旅団

   ──第1歩兵連隊 

     ──第1歩兵中隊

     ──第2歩兵中隊

     ──第3歩兵中隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

   ──第2歩兵連隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

     ──第6歩兵中隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

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   ──第5歩兵連隊

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     ──第17歩兵中隊

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     ──第20歩兵中隊

 

 ──西部方面第4歩兵旅団

   ──第1歩兵連隊 

     ──第1歩兵中隊

     ──第2歩兵中隊

     ──第3歩兵中隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

   ──第2歩兵連隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

     ──第6歩兵中隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

   ──第3歩兵連隊

     ──第6歩兵中隊

     ──第7歩兵中隊

     ──第8歩兵中隊

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   ──第4歩兵連隊

     ──第11歩兵中隊

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     ──第13歩兵中隊

     ──第14歩兵中隊

     ──第15歩兵中隊

   ──第5歩兵連隊

     ──第16歩兵中隊

     ──第17歩兵中隊

     ──第18歩兵中隊

     ──第19歩兵中隊

     ──第20歩兵中隊

 

 ──西部方面第5歩兵旅団

   ──第1歩兵連隊 

     ──第1歩兵中隊

     ──第2歩兵中隊

     ──第3歩兵中隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

   ──第2歩兵連隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

     ──第6歩兵中隊

     ──第4歩兵中隊

     ──第5歩兵中隊

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     ──第14歩兵中隊

     ──第15歩兵中隊

   ──第5歩兵連隊

     ──第16歩兵中隊

     ──第17歩兵中隊

     ──第18歩兵中隊

     ──第19歩兵中隊

     ──第20歩兵中隊

 

 ──西部方面第1弓兵旅団

   ──第1弓兵連隊 1000人

     ──第1弓兵中隊

     ──第2弓兵中隊

     ──第3弓兵中隊

     ──第4弓兵中隊

     ──第5弓兵中隊

   ──第2弓兵連隊

     ──第4弓兵中隊

     ──第5弓兵中隊

     ──第6弓兵中隊

     ──第4弓兵中隊

     ──第5弓兵中隊

   ──第3弓兵連隊

     ──第6弓兵中隊

     ──第7弓兵中隊

     ──第8弓兵中隊

     ──第9弓兵中隊

     ──第10弓兵中隊

   ──第4弓兵連隊

     ──第11弓兵中隊

     ──第12弓兵中隊

     ──第13弓兵中隊

     ──第14弓兵中隊

     ──第15弓兵中隊

 

 ──西部方面第2弓兵旅団

   ──第5弓兵連隊

     ──第1弓兵中隊

     ──第2弓兵中隊

     ──第3弓兵中隊

     ──第4弓兵中隊

     ──第5弓兵中隊

   ──第6弓兵連隊

     ──第6弓兵中隊

     ──第7弓兵中隊

     ──第8弓兵中隊

     ──第9弓兵中隊

     ──第10弓兵中隊

   ──第7弓兵連隊

     ──第11弓兵中隊

     ──第12弓兵中隊

     ──第13弓兵中隊

     ──第14弓兵中隊

     ──第15弓兵中隊

 

  ──西部方面騎兵旅団

   ──第1騎兵連隊

     ──第1騎兵中隊

     ──第2騎兵中隊

     ──第3騎兵中隊

     ──第4騎兵中隊

     ──第5騎兵中隊

   ──第2騎兵連隊

     ──第6騎兵中隊

     ──第7騎兵中隊

     ──第5騎兵中隊

     ──第9騎兵中隊

     ──第10騎兵中隊

   ──第3騎兵連隊

     ──第11騎兵中隊

     ──第12騎兵中隊

     ──第13騎兵中隊

     ──第14騎兵中隊

     ──第15騎兵中隊

 

 ──西部方面竜騎士団

   ──第32飛龍隊

   ──第33飛龍隊

   ──第34飛龍隊

   ──第35飛龍隊

   ──第36飛龍隊

 

○西部方面後方支援隊

   ──西部方面後方支援師団

     ──第1後方支援連隊

       ──第1後方支援中隊

       ──第2後方支援中隊

       ──第3後方支援中隊

       ──第4後方支援中隊

       ──第5後方支援中隊

 

 




次回が次次回ぐらいにはロウリア王国戦、終結です。
九州へ旅行に行くので少し早まったり、遅くなるかもしれません。

あと、アンケート行っているので是非ご投票してください。
アンケート結果によっては今話該当部分を編集します。

にしなさとるさん、感想ありがとうございます。

リドさん、レーアさん、家系ラーメンさん、お気に入り登録ありがとうございます。

感想・評価お待ちしてます。


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