超大国日本国召喚   作:一般通過愉悦部

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初投稿です(久しぶり)

テスト…やばかったです…ナオキです。
更新頻度はいつもの。あと今回は『更新しなくちゃ(使命感)』と思って書いたので短いです。

後赤からオレンジになりました…評価して♡


第12話 地獄の黙示録

中央暦1640年8月24日──

日本国 中華地方 北京府 北京基地

 

広大な北京基地。ここは自衛隊の全部の航空部隊がおり、陸上自衛隊も例外ではない。

第1騎兵師団。その名が示すとおり、当初は騎兵を中核にした部隊であり、日露戦争や第1次世界大戦では大いに活躍をした。

 

第2次世界大戦終結時には騎兵が衰退した事によりほぼ機甲科となっていたが、ある兵器によって転機が騎兵科に訪れる。

 

ヘリコプターである。

 

騎兵科の西竹一陸将が目をつけたのはベル・エアクラフトの『UH-1』。西はこれが今後の戦争においてこのヘリコプターが主流となると確信し、UH-1の大量購入を上層部へ求める。

 

陸上自衛隊上層部もヘリコプターという未知の兵器(一応オートジャイロの研究は行われていたが、あまり活性ではなく、知名度は低かった)を導入する事に疑問を呈したが、試験結果が良好であるため300機の大量導入を決定する。

 

そしてある戦争が今後の騎兵科の転換点と呼ばれる。ベトナム戦争だ。

 

ベトナム戦争において、戦闘機より遅いが、点から点へ人員を投入できるヘリコプター部隊は大戦果を収めた。

自衛隊が得意な空挺作戦との相性も良く、瞬く間にヘリコプターの名は世界に轟く事になる。

 

ベトナム戦争後は挙って各科がヘリコプター部隊の管轄を争ったが、結局西陸将が導入を決定したとして、騎兵科にヘリコプター部隊が編入される事になる。

 

ちなみに陸上自衛隊の戦略決定に置いて、西竹一陸将率いる『空中機動作戦』派、栗林忠道上級陸将率いる『縦横攻撃戦』派、西住小次郎元帥率いる『機甲電撃戦』派、辻政信陸将率いる『縦深防御戦』派、牟田口廉也上級陸将率いる『砲撃火力戦闘』派で血に塗れる争いが起きたと言われているが、それはまたの機会に。

 

閑話休題。

 

北京基地の会議室には、陸上自衛隊南部方面隊第6騎兵師団第3空中騎兵旅団第9空中機動連隊第1大隊の幹部達が集まっていた。その室内の一角では、作戦を担当する統合軍から出張してきた参謀は、目をひん剥いていた。

 

 

「(なんで会議室にテンガロンハットを被った上半身裸の筋肉モリモリマッチョマンの変態がいるんだよ!!)」

 

 

だが、現実は非常である。筋肉モリモリマッチョマンがこの部屋の中心となっている以上、彼がこの大隊の指揮官、『桐生五阿』2等陸佐であろう。

 

 

「どうした参謀。何かあったか?」

 

「(オメーの格好だよ!)え~~~…なんでもありません、作戦概要を説明します」

 

 

死んだ目をした参謀がリモコンを動かし、大隊幹部の目の前に設置されたモニターを起動する。

 

 

「これが貴方達に襲撃してもらう予定の基地です」

 

「ほう…確かエンベ基地だったかな?」

 

「はい、その通りです」

 

 

参謀は幹部の問いに答えると、リモコンを操作して次の画像に切り替える。

そこには潜伏して撮った様な画像と、基地の見取り図があった。

 

 

「統合軍国家統合情報局(NInJA)の諜報員が撮影した画像です」

 

「情報によると、基地には兵士約1600人、地龍18頭がいる様です」

 

「ふむ」

 

 

桐生2佐は個別に配られた資料を一瞥すると参謀に問いかける。

 

 

「我が大隊の練度ならこの様な基地など1時間で占領できるだろう。たが問題は…」

 

「問題は?」

 

 

参謀は見るからに脳筋そうな桐生が気にする点があるなど無いと思っていたが違う様だ。

問題点を尋ねると、彼は深刻そうな顔で聞いた。

 

 

「波の調子はどうかね?」

 

「は?」

 

 

◇◆◇

中央暦1640年8月25日──

パーパルディア皇国 都市ノルマディン周辺の皇軍基地エンベ基地より20kmの海上

 

陸上自衛隊南部方面隊第6騎兵師団第3空中騎兵旅団第9空中機動連隊第1大隊『桐生五阿』2等陸佐らが乗る『UH-1』と『UH-2』『AH-6』約50機の編隊は早朝、北京基地を離陸し、エンベ基地に強襲着陸をしようとしていた。

 

桐生2佐は、通信機を握りながら話す。

 

 

「ムーンキャンサー1、此方フェイカー7、目標確認、予定位置に接近中」

 

「10時の方向、全機攻撃態勢!」

 

 

2佐の合図と共に第1大隊機全機は、針路を変更して日を背にエンベ基地の方角へ向く。

その格好は機体が朝日に照らされ煌めいており、騎兵科が人気なのを納得させる格好であった。

 

 

「了解しました!全機攻撃態勢!」

 

「朝日を背に突入!音楽を流せ!」

 

「聞いたか?音楽だ!!」

 

「此方隊長機、神経戦だ」

 

「音を上げろ。行くぞ、ダンスの時間だ」

 

 

iPadに繋がれたスピーカーからワーグナーのニーベルングの指環第2作ワルキューレの『ワルキューレの騎行』が流れる。

 

その音に各々は、曲が流れている事に耳を疑ったり、ノリノリになったり、チェンバーチェックを行い、ヘルメットにマガジンを叩いたりしている。

 

 

「なんで鉄鉢を下に引くんだ?」

 

「タマを守るためだよ!」

 

「ハッハッハッハッハ………」

 

「(俺もやっとこ)」

 

 

その数秒後、沖合の強襲揚陸艦から発艦した『AH-1Z ヴァイパー』のBGM-71 TOWが火を吹き、基地の端にあった監視塔に着弾する。それが合図のように、UH-1、UH-2は速度を最大にし、エンベ基地を目指した。

 

砂浜を眼下に捉えた時、UH-1、UH-2の機体横、スタブ・ウイングの兵装パイロンに設置されたM261ロケットポッドからM151ハイドラ70ロケット弾が放たれ、海岸にいたパーパルディア兵を肉塊に変える。

 

 

「敵襲!敵襲!」

 

「動ける人員は銃を持て!応戦しろ!」

 

 

緊急用の鐘が鳴り響き、パーパルディア兵は右往左往するが、一方的な攻撃に次々と斃れる。

ヘリコプターの機上では、M2ブローニングやM134ミニガンが咆哮し、パーパルディア兵の肉体を引き裂く。

 

 

「走れ!クソ野郎共!」

 

 

だが、パーパルディアも負けられず、対空バリスタを起動させようとする。

 

 

「お前の槍貸せ!!」

 

「おう!」

 

 

それを上空のAH-6が発見し、桐生2佐に報告する。

 

 

「キリがありません、バリスタです!」

 

「下に対空兵器を確認。高度を下げて調べろ」

 

「了解、高度を下げます」

 

 

その時、バリスタから発射された槍がUH-2の側面に突き刺さる。

 

 

「くそ!」

 

「オリバー3、被弾。右エンジン停止」

 

「直ちに着陸せよ。ハンター2、目標を攻撃しろ」

 

「了解、攻撃します」

 

 

AH-1ZのM197機関砲から放たれたM53徹甲焼夷弾がバリスタに突き刺さり、破壊される。

 

 

「やった!」

 

「よくやった!良いぞ!ビールを奢る」

 

 

パーパルディア兵は負けずとマスケット銃を打ち返すが、アサルトライフルの火力には敵わない。

着陸したヘリコプターからは大隊員が降り、周囲を制圧してゆく。

 

これによってエンベ基地は制圧されたのであった。

同時刻、ロデコロイツ基地も制圧され、『キルゴア作戦』は成功に終わったのであった。

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

中央暦1640年8月25日早朝──

パーパルディア皇国 皇都エストシラント 皇軍基地

 

皇都エストシラントでは、パーパルディア皇国軍総司令官『アルデ』が頭を抱えていた。

 

 

「クソ!クソ!クソ!クソ!」

 

 

どうやっても日本国に勝てる作戦が思いつかない。アルデは寝る時間を惜しんで作戦を考えたが、何も思い浮かばなかった。

 

戦況は最悪。西部・東部からは敵の少数部隊が迫ってきている。

 

 

「皇帝陛下が言われたとおり、本土には侵攻できぬのが救いだな」

 

 

西部・東部に上陸した敵は少数の精鋭部隊のようで、都市スミッドと都市ホペゲヴからは進軍していない。

おそらく補給が間に合っていないのであろう。

 

 

「日本軍は攻勢をしてきていない…このうちに属領を取り戻すか…」

 

 

最近日本軍は積極的攻勢を仕掛けていない。大規模攻勢の準備も考えられたが、ならば日本が攻勢の準備をしている隙に、属領統治軍を戻し、属領を回復。そこから日本と交渉する。というのが今のプランだ。

 

だが、日本軍の攻勢が一度始まってしまったらまずい。そう考えて今日も防衛作戦を立案するため、アルデは徹夜していた。

 

 

「失礼します!!!」

 

「なんだ!」

 

 

アルデは徹夜していたため、不機嫌な様子で入ってきた者に訪ねる。

 

 

「皇都から50km先のロデコロイツ基地、エンベ基地が日本軍に占領されました!!」

 

「──は?」

 

 

彼は事の重大さに一旦理解が追いつかなかったが、すぐに再起動を果たし、伝令をしたものに訪ねる。

 

 

「敵の兵力は!?」

 

「はっ、西方と東方に上陸した者より少ない兵力だという事です」

 

「あと、敵は大型のワイバーンのような物に乗って海の方角の空から上陸してきたと」

 

「そうか…ご苦労。下がってよいぞ」

 

「はっ」

 

 

微々たる人数ならなんとかなる。皇都防衛隊はワイバーン隊こそ壊滅したが、陸軍であれば人数は確保できる。

そう思い、アルデは皇都防衛陸軍長へと魔信を掛けた。

 

それが自衛隊の陽動だとは知らずに…

 

 

 




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スカイキッドさん、痒み止めさん、誤字報告ありがとうございます。

感想全て見ておりますが、返信遅れています。すいません。

あと、小説家になろうにて、新作を更新しました。→ https://ncode.syosetu.com/n6906hq/
ハーメルンにも投稿しようと考えていますが、是非お目を通してくださったら幸いです。

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