超大国日本国召喚   作:一般通過愉悦部

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時間的にはフェン王国の事件後になります。因みに試験が近いので投稿頻度はかなり遅いですが、ご了承下さい。


間話 異世界の鬼退治-1

──トーパ王国。

フィルアデス大陸より北東、『魔物大陸』とも呼ばれるグラメウス大陸に繋がる細い地峡の中央部に位置する文明圏外国である。国の最も全幅が大きい地点で200m、最西端から最東端までは30kmとかなり国土が細く短い国である。

 

神話の時代、此処トーパの民達は魔王が住むグラメウス大陸と繋がる長さ100mの地峡に、『世界の扉』とも呼ばれる人類の盾である壁を築いた。それによって今日まで、フェルディアス大陸への魔物侵入を防いでいたのである。

 

魔物とは全く意思疎通が不可能な生物、つまり地球で言う怪物(モンスター)であり、人間や亜人を見つけると襲い掛かってくる。彼ら自身は国家を持たず、秀でた身体能力を生かし見つけた人間や亜人に狂戦士のように襲い掛かるという。

 

その『世界の扉』の一角にある魔獣監視塔に二人の人間とエルフが居た。トーパの騎士の正装を纏うエルフの方は双眼鏡で監視をしているが、もう一人の人間は欠伸をしていた。

 

 

「ふあ~あ。全く暇だぜ」

 

「なぁ、モア。寝て良いか?」

 

 

今にでも寝てしまいそうな顔をしているのはトーパ王国傭兵『ガイ・カールトン』。そのガイの言葉に、彼の幼馴染であるトーパ王国特二級正騎士『モア・ケネス』が呆れたな顔をガイに向ける。

 

 

「はぁ、ガイ。俺たちの所属の正式名称を言ってみろ」

 

「ん?…え~と……何だっけ?」

 

「トーパ王国軍世界の扉常駐騎士団司令部直属城壁監視団第六監視隊だ、良い加減覚えた方がいいんじゃないか?」

 

「そもそも古くから城壁監視兵は王国で誇りと────」

 

 

長苦しくなるモアの話を耳から排除させ、ガイは考える。

 

 

「(はぁ…そもそもここ10年間でこの城壁に辿り着いたのはゴブリン10匹、しかも道に迷った奴らだけだ)」

 

「(ゴブリンだけならその高さを誇る城壁の上から弓を射下ろして終わりだ。何をビビっているんだ?)」

 

「(まあ、流石は王国正騎士サマって所だな)」

 

 

モアはトーパ王国中級貴族のケネス家の次男であり、大学を出るほど頭がよかった。その時、モアが装備している双眼鏡を見る。

 

 

「なぁ、モア。その魔導双眼鏡って何処のだ?パーパルディア?それともミリシアルか?」

 

「ああ、これは父上がミリシアルから取り寄せたんだ」

 

「へぇ!ミリシアルから!それはすげえ、貸してくれないか?」

 

「良いが…壊すなよ?」

 

「わかってるって!」

 

 

双眼鏡を覗き、城壁の外を見つめる。その時、景色の上端に黒い靄が掛かったような気がした。

 

 

「ん?なんだあれ?」

 

「何処だ?」

 

「正面12時方向。黒い靄見たいのが…」

 

「っっ!あれはゴブリン!ゴブリンの集団だ!」

 

「オークも居るぞ!なんてこった!」

 

 

普通はゴブリンは集団を組むことは無い。つまり統率している輩が居るはずだ。ガイは魔導双眼鏡を操り隈なく統率役を探す。その時、体毛が赤色の青色のオークより大きい鬼のような魔獣が確認できた。

 

 

「あれは!?」

 

「レ…レッドオーガにブルーオーガ!?実在していたとは!?」

 

 

その時、ズシンという大きな衝撃が監視塔を襲う。遠方に、巨大な影が現れた。パーパルディア皇国の地竜『リンドリウム』を大きくした赤い地竜のようなものが見える。その上には、レッドオーガよりも1回り大きい魔獣のような物が1体居た。

 

 

「赤竜!それに……ま、魔王ノスグーラ!!!」

 

「くそっ!ガイ!監視塔から降りるぞ。緊急警鐘を!」

 

「了解!」

 

 

そうしている間にも、ゴブリンはドンドンと進行して行った。瞬間、壁内に緊急の警報鐘が鳴る。

 

 

「敵襲!敵襲!」

 

「ガイ!モア!敵は何体だ!?」

 

「数え切れません。それにレッドオーガやブルーオーガ、魔王も居ります」

 

「魔王もか…モア、トルメス城塞都市に行け。貴様は魔物に詳しい。役に立つはずだ」

 

 

ガイは古文研究では学者になれる程であり、主席で大学を卒業している。騎士団長はそれを知っており、モアにトルメスまで引くように行った。

 

 

「なっ!そんな…」

 

「命令だ、それに俺たちは簡単には死なん。安心しろ」

 

「……了解しました」

 

 

モアとガイは馬で城塞都市トルメスまで退避した。だがその間に世界の扉常駐騎士団は全滅。100年以上もグラメウス大陸からの魔物を守ってきた扉のあっけない陥落と魔王ノスグーラの登場に、王国内は震撼した。

 

世界の扉陥落から3日後、魔王軍2万は城塞都市トルメスへ侵攻。トルメスに駐屯する北部守備隊5千は抵抗したものの、魔王軍は復活して直ぐではなく力を溜めてから侵攻してきており、トルメス北部のミナイサ地区を占領してしまった。

 

世界の壁やトルメスに侵攻したオーガやゴブリンの姿、また戦った兵士達の報告によって王国軍では勝てる可能性に疑問が残る為に、王国上層部は列強『パーパルディア皇国』と、ロデニウス大陸のロウリアを下し軍事強国として知られることとなった『日本国』に援軍を要請する事となる。

 

◇◆◇

中央暦1639年5月6日──

《日本国 首都東京都赤坂 在日トーパ王国大使館》

 

日本とトーパ王国が国交を締結したのは、ロウリアが解体された後であった。トーパの近くでカニが採れる事が確認されて、国交を結ぶ事となったのだ。

 

その時に建設された在日トーパ王国大使館で、在日トーパ王国大使は本国から送られてきた報告に目を疑っていた。

 

 

「魔王復活だと!?」

 

 

トーパ王国神話第5章6話『魔王降臨』によって王国内に古くから伝わる魔王『ノスグーラ』。彼も幼い頃に祖母に読み聞かされ、魔王の凶暴さを知っていた。

 

 

「確か日本にはカイヘイタイという即時に派遣できる軍があったな…」

 

 

彼は日本に来てから魔王再降臨に備えて、日本の自衛隊の訓練を巡閲したりしていた。 

 

 

「日本は自分達が脅かされる危険があると軍隊を派遣するという…魔王の恐ろしさを伝えれば……よし!」

 

「大使だ、日本外務省へ会談の連絡を取ってくれ!」

 

 

すぐに大使館から外務省に会談の申請がなされ、外務省から中南米局中米カリブ課長『西島 浩』が駆けつけて来た。既に大使にはパーパルディアとの交渉決裂と報告があった。日本国との協議を成功させなければ、魔王は王国を征服するだろう。

 

 

「ようこそいらっしゃいました、西島さん」

 

「どうも。ところで今日はどう言った御用件で?」

 

「実は──」

 

「我が国の神話上に語られる『魔王ノスグーラ』それが復活したのです」

 

「「っっ!??」」

 

 

この世界に来てからは、魔法など異世界しかない文化などの情報をかなり収集して来たはずであった。だが、まさか魔王と言うのが居るとは信じられない。

 

 

「その…魔王と言うのばどう言った生き物なんですか?」

 

「はい、魔王は我が王国建国神話によると、魔物の大群とともにグラメウス大陸から現れ、他種とは隔絶した魔力を持っていました」

 

「伝説の魔獣である四色のオーガを従え、知能が低く統率の取れるはずのない魔獣を束ねて、かつてトーパ王国のあった土地を荒らしました」

 

「その時の人類は種族間の軋轢を超え、『種族間連合』と呼ばれる部隊を結成し抗戦するも敗退を繰り返し、ついにはエルフの神が住まう神森に追い詰められました」

 

「エルフの神は人類を救うため、自分たちの創造主である太陽神に祈りをささげたと言います」

 

「神の祈りは通じ、太陽神は自らの使者を召喚、太陽神の使いたちは強大な魔導をもって魔王軍をグラメウス大陸に押し戻し、この世界から去って行きました」

 

 

その時、西島はある事に気がつく。

 

 

「(エルフの神が住まう森って…確かクワ・トイネになかったか?後でクワ・トイネ課に伝えておこう)」

 

「(それに『太陽神の使い』。確かクワ・トイネで自衛隊がそう呼ばれたってどっかの書類に書いてあったな…何か因果関係があるかも知れない。神森の事と一緒に伝えておこう)」

 

「種族間連合はそこに城壁を築き、『世界の扉』と名付け、それを支えるために城塞都市『トルメス』と、新たなトーパ王国を築きました」

 

「その翌年、魔王討伐のため勇者一行がグラメウス大陸に派遣され、オーガ2匹を討伐し、勇者3人の命と引き換えに魔王を封印しました」

 

「その魔王が、復活したのです」

 

「魔王は、いかなる者をも数十倍は上回る強大な魔力を持ち、大魔導師をもはるかに超える強力な魔法を操ります」

 

「特に、必殺の大魔法は射程1キロに及び騎士団200人と配下を消滅させ辺りの雪を蒸発させる威力を持つという情報があります」

 

「──という事で、我々王国軍のみでは魔王を倒す事が難しい。なので日本軍に派兵をして貰いたいのです」

 

「成程…確かに危険ですね。内閣に伝えておきます。きっと良い報告が得られる事でしょう」

 

「ありがとうございます!」

 

 

その日の夕方、緊急で国家安全保障会議(NSC)が開催された。協議内容は、トーパ王国大使から要請された魔王討伐の件である。

 

 

「統合幕僚長、派遣するとしたらどのくらいの兵力になる?」

 

「はい、現在パーパルディア皇国との緊張が高まっているので、4軍の中では海兵隊が1番適しています」

 

 

フェン王国の事件において、日パ間は険悪な雰囲気に陥っており、いつ開戦してもおかしくは無かった。

 

 

海兵空地任務部隊(MAGTF)海兵遠征部隊(MEU)であれば即時に展開できると思います」

 

「ですが、海兵遠征部隊(MEU)は独力での継戦能力が15日までであり、海兵遠征部隊(MEU)によって討伐対象(魔王)を撃破できなかった場合、上級単位の海兵遠征旅団(MEB)を派遣しなくてはなりません」

 

「ただし、海兵遠征旅団(MEB)では輸送に揚陸艦約20隻が必要であり、即応性が低くなっている為、海上自衛隊の海上総隊所属の第1海上事前集積輸送艦隊(MPITF)による輸送が必須です」

 

「ですが、海上事前集積輸送艦隊(MPITF)は再編成中である為に海兵遠征旅団(MEB)派遣は1ヶ月ほどかかります」

 

 

ロウリア戦において、本来であれば海外に展開する部隊も運用した為に、司令部や補給関係で大きな障害があった。その為に、現在元々海外に派遣されていた部隊などの配置を変更したり再編成をする真っ最中であった。

 

 

「また、現在トーパ王国大使に許可を貰い、航空自衛隊の偵察飛行隊による偵察を命令しました」

 

「それによる偵察結果によって派兵する兵力を決めなければなりません」

 

「そうか…出来るだけ早く派兵兵力を決めてくれ」

 

「はっ」

 

「外務大臣はトーパ大使に出来るだけ早くの派兵が決定されたと伝えてくれ」

 

「了解致しました」

 

 

◇◆◇

中央暦1639年5月10日──

《日本国 東京都 朝霞共同駐屯地》

 

陸上自衛隊と海兵隊が共同で使用する朝霞駐屯地。その駐屯地の一角の一室で、海兵総隊第1海兵遠征軍第27海兵遠征部隊から選抜された部隊の隊員達が集まっていた。その時ドアが開き、室内の海兵隊員達は一斉に喋るのを止める。

 

 

「起立!気を~つけ!礼!」

 

 

室内の海兵隊員達が一斉に敬礼し、壇上の海兵隊員も答礼で返す。

 

 

「着席!」

 

「諸君、私が今回第12特別任務戦闘団(12stSMCT)を率いる事となった百田太郎だ」

 

「まあ、諸君らは第12海兵遠征部隊(12stMEU)から選抜された者が殆どである為に知らない者はいないと思うが…」

 

 

今回のトーパ王国派遣部隊は、前述の通り海兵総隊第1海兵遠征軍(1stMEF)第12海兵遠征部隊(12stMEU)地上戦闘部隊(GCE)第12大隊上陸部隊(12stBLU)から選抜された部隊で組織されており、隊長も第27大隊上陸部隊(27stBLU)長の百田が務める事となった。

 

 

「では、先に配布された資料の3ページを見てくれ、今回の派生勢力を確認する」

 

 

               【第12特別任務戦闘団(12stSMCT)

 

○戦闘団編成

 

総司令官…百田太郎2等海兵佐

 

 ──戦闘団指揮部隊(CTC)

  ──司令部管理小隊

    ──戦闘団司令部(CTH)

    ──第27航空・艦砲射撃連絡部隊(27stANGLICO)

 ──戦闘団戦闘部隊(CTCU)

   ──第11海上強襲中隊(11stMAS) 中隊長…犬神剛3等海兵佐

   ──第21機械化海兵中隊(21stMMC) 中隊長…城島仁史3等海兵佐

   ──第271戦車小隊(271stTP) 小隊長…猿渡学1等海兵尉

   ──第27水陸両用強襲車小隊(27stAAVP)

   ──第27重迫撃砲小隊(27stHMP)

   ──第27軽装甲偵察小隊(27stLARP)

   ──第27施設小隊(27stFP)

   ──第27偵察小隊(27stRP)

 ──戦闘団航空戦闘部隊(CTACU)

   ──第27海兵中型ティルトローター飛行隊(VMM-27)

   ──第27海兵軽攻撃ヘリコプター飛行隊(HMLA-27)

   ──第27海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-27)

 ──戦闘団兵站戦闘部隊(CTLCU)

   ──第27戦闘兵站中隊(27stCLS)

 

○戦闘団装備

 

  ──戦闘団戦闘部隊(CTCU)

   ──軍用車両

     ○10式戦車B型…4台

     ○10式装甲戦闘車…2台

     ○87式装甲戦闘車…2台

     ○16式装甲戦闘車…2台

     ○96式装輪装甲車…2台

     ○96式指揮通信車…1台

     ○96式野戦救急車…1台

     ○96式自走高射機関砲…1台

     ○AAV-7水陸両用強襲車…8台

     ○AAV-8水陸両用強襲車…7台

     ○74式特大型トラック…20台

     ○85式高機動車…30台

     ○01式軽装甲車

     ○19式汎用軽機動車…8台

   ──小火器

     ○M45A1 CQBP

     ○16式拳銃

     ○89式5.56mm小銃

     ○89式5.56mm短小銃

     ○12.7mm重機関銃M2

     ○90式7.62mm機関銃

     ○10式7.62mm機関銃

     ○5.56mm機関銃 MINIMI

     ○10式対人狙撃銃

     ○64式7.62mm狙撃銃 

     ○バレットM82A1

     ○レミントンM870 MCS

     ○89式擲弾発射器

     ○96式40mm自動擲弾銃

   ──火砲

     ○SMAW ロケットランチャー…15門

     ○120mm迫撃砲 RT…2門

     ○81mm迫撃砲 L16…3門

     ○60mm迫撃砲 M224…4門

     ○93式近距離地対空誘導弾…1基

     ○91式携帯地対空誘導弾…5基

   ──無人航空機

     ○Black Hornet Nano

     ○RQ-20 Puma

  ──戦闘団航空戦闘部隊(CTACU)

     ○MV-22Bオスプレイティルトローター輸送機…3機

     ○UH-1Yヴェノム汎用ヘリコプター…3機

     ○AH-1Z攻撃ヘリコプター…4機

     ○F-35B Lightning II…2機(強襲揚陸艦上で待機)

  ──戦闘団兵站戦闘部隊(CTLCU)

     ○74式特大型トラック…10台

     ○85式高機動車…8台

     ○重装輪回収車…1台

     ○重レッカ…1台

     ○軽レッカ…1台

     ○施設作業車…2台

     ○野外フォークリフト…1台

     ○3トン半燃料タンク車…4台

     ○3トン半水タンク車…2台

     ○11式装軌車回収車…1台

     ○野外炊具1号…5台

     ○野外手術システム…1セット

     ○浄水セット…5台

 

 

「この様になっている。また、英国陸軍1個中隊が増援として作戦に参加する」

 

 

ロウリア戦に勝利した為に、元ロウリア領で『イギリス王国』を建国したイギリスは、何を嗅ぎつけたか魔王討伐に協力姿勢を示し、一個中隊が派遣される事となった。

 

因みに日本政府の方は、わざわざイギリスの方から魔王討伐後のトーパ王国への支援に乗り出している事に違和感を覚えつつも、折角態々やってくれるのならと資金を調達したりしていた。

 

        【イギリス王国陸軍第1歩兵師団第12特別任務中隊(12stSMP)

 

○中隊編成

 

司令官…アーサー・E・ペンドラゴン大尉

 

 ──中隊本部

  ──第1歩兵小隊 小隊長…ランスロット・デュ・ジョーンズ少尉

  ──第2歩兵小隊 小隊長…ガヴェイン・ブラウン少尉

  ──第3歩兵小隊 小隊長…トリスタン・A・ロビンソン少尉

  ──第4機械化小隊

  ──第1戦車分隊

  ──第1工兵小隊

 

○中隊装備

 ──戦闘車両

  ○FV4043チャレンジャー2…2台

  ○FV510ウォーリア歩兵戦闘車…1台

  ○FV511 歩兵指揮車…1台

  ○FV430Mk3ブルドッグ…3台

  ○FV103スパルタン…2台

  ○FV104サマリタン…1台

  ○マスティフ…5台

  ○ハスキーTSV装甲車…10台

  ○パンサーCLV…15台

 ──航空機

  ○Apache AH Mk.1…2機

  ○リンクス AH.7…1機

 

 

「若干中隊長の名前に意図的な物を感じるが…まあ良い」

 

 

その言葉に、室内に笑いが包まれる。完全に総司令官や中隊・小隊長の名前が鬼を退治する昔話に登場する者達に関連する名前である。おそらく統合軍幕僚幹部が仕組んだのであろう。空自の偵察機の画像によると、鬼の様な生物が確認された為に確信的だ。

 

 

「──だが、魔王やその配下は人間を食らう。人間よりも危険な生物だ。迷ったら──撃て!」

 

 

その言葉に、笑っていた顔が一気に真剣な顔になり、泣く子も黙る日本海兵隊員の漢達の顔になる。

 

 

「出発は14日、それまで各自で準備しておけ。解散!」

 

 

◇◆◇

中央暦1639年5月14日──

《日本国 神奈川県 横須賀市 横須賀港》

 

日本国海上自衛隊第1艦隊第1護衛隊群の母港である横須賀港。此処にトーパ王国に派遣される日本海兵隊第12特別任務戦闘団とイギリス陸軍第12特別任務中隊は居た。第1護衛隊群麾下の第1揚陸隊/第11水陸機動戦隊に乗り込み、トーパ王国を目指す。

 

               【第1揚陸隊/第11水陸機動戦隊編成】

 

 ──○しきしま型強襲揚陸艦『しきしま』

 ──○いず型輸送揚陸艦『のと』

 ──○つがる型揚陸艦『みうら』

 ──○おおすみ型輸送艦『しもきた』(イギリス陸軍部隊輸送の為臨時編入)

 ──○あたご型ミサイル護衛艦『はぐろ』(第1護衛隊群第2護衛隊より派遣)

 ──○あたご型ミサイル護衛艦『あしがら』(同上)

 ──○あさひ型汎用護衛艦『あさひ』(同上)

 ──○あきづき型汎用護衛艦『てるづき』(同上)

 

 

派遣部隊の総司令官である百田は、積荷が強襲揚陸艦内に積み込まれる光景を見ていた。その時、後ろから流暢な日本語で話しかけられた。

 

 

「モモタ中佐!お久しぶりです!」

 

「おお、ペンドラゴン大尉!司令表を見た当初は同姓同名の別人かと思っていたがやはり君か!」

 

 

流暢な日本語を話す金髪碧眼の兵士は、今回のイギリス陸軍部隊司令である『アーサー・E・ペンドラゴン』。百田とは東亜戦争の武漢包囲戦で共闘し、個人間でも友達であった。

 

 

「アフガンではテロリスト、中国では共産主義者と来て次はモンスターですよ」

 

「ははは…1番厄介かも知れませんね」

 

 

この世界では、日本語が英語に次ぐ世界共通言語として認められており、先進国では日本語(国語)の授業は必須となっている。

 

 

「では、次はトーパで」

 

「ええ、頑張りましょう」

 

 

日本海兵隊員約750名、イギリス陸軍兵約250名を乗せた艦隊は、トーパ王国に向けて出撃して行った。

 




念願の日本国召喚総合検索1p目に行きました!それに10万UA(!!??)も達成しました!本当にありがとうございます!これも見てくださっている皆様のおかげです。此処で感謝を申し上げます、本当にありがとうございます。これからも皆様に楽しんでいただける様不定期ですが投稿致しますので、応援の程よろしくお願いします。
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