ようこそみーちゃん至上主義の教室に   作:無久

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えー、遅くなって申し訳ありませんでした。(土下座)
新学期になりリアルの方が忙しくなかなか暇がありませんでした。(言い訳)
感想も返すと言いながら返さず誠にすいません。
ただ、しっかりと頂いた感想読んでいるので許してください。
また、誤字や設定の間違えなのど報告して頂き本当にありがとうございます。

これからもゆっくりになるとは思いますが気長に待っていただけると嬉しいです。


明かされる学校の真実。(僕はロリコンではない)

 なんて事ない火曜の3限。

 次の授業は英語で、我らが担任の授業であった。

 

 授業開始のチャイムが鳴るとクラスの生徒は席に着き教科書やノートなど授業に必要なものを広げ始める。

 

 チャイムから遅れる事、数秒先生がやってくる。

 その手にはいつもなら授業で使う教科書を持っているのだが今日は分厚い封筒を抱えていた。

 

 今日もリスニングやらリーディングやらをやると思っていたがどうなら違うようだ。

 

「授業の準備をしてもらって悪いが今日は英語の授業をせずに小テストをやってもらう」

 

 封筒からプリントを取り出し、前の席に座っている生徒に数枚ずつ配っていく。

 前から僕の元にもプリントが届き問題を見てみると主要5科目の問題がまとまって載っていた。

 

「先生! テストなんて話聞いてないです」

 

 1人の生徒が苦言の声を上げる。

 

「そう言いたくなる気持ちも分からんではないが今回のテストはあくまでも今後の参考用だ。成績表には反映されることはない。ただし、テストである事には変わりないのでカンニング等しないように」

 

 成績表には? 

 つまり成績表以外には影響するってことでいいのかな。

 ここで言う成績表以外ってのは勿論プライベートポイントになる。

 

 テストが始まり一通り問題に目を通す。

 1科目4問、全20問で、各5点の100点満点。

 

 問題を解いていくといささか拍子抜けだった。

 あまりにも簡単過ぎるのだ。

 感覚的には入試の問題よりも2段階ぐらい簡単といったところだ。

 

 参考用と言っていたがこのぐらいの問題が解けなければこの学校に入学できるとは思えない。

 一体何を参考にするというのだろうか? 

 

 しかし、その考えが一瞬にして変わるのはラスト3問を見た時だった。

 レベルが違う。

 その一言だった。

 

 明らかに今までの問題との難易度が桁違いなのだ。

 高校1年、それも入学したばかりの生徒に解かせるような問題ではないように見える。

 

 一応、予習として先の勉強をしていたので解けないことは無さそうだが時間が足りるかどうか。

 3問中2問はそれほど時間が掛かるような問題では無さそうだが数学だけは数式を幾つか組み立てて解く必要がありそうだった。

 

 そして時間はチャイムの鳴る時間まで進む。

 僕は結果として問題を全て解くことができた。

 

 答えがあっているかどうかは別として自分の中では納得のいく答えは出た。

 少しテストが返ってくのが楽しみだ。

 

 4限目が終わり僕、坂柳さん、神室さんの3人は食堂でテストについて話し合っていた。

 因みに今日は何故か僕の奢りなのだが2人とも僕は君たちの財布になった覚えはない。

 でも、2人しかクラスでまともに話せる友達はいないので友達料みたいなものだと腹を括る。

 

「王君。3限目の問題如何でした? 最後の3問は高校1年生に解かせるような問題ではないと思ったのですが」

 

「うん。僕も同意見だよ。最初の方は凄い簡単だなと思ったけど最後の3問だけは入試レベル以上の問題だったように思うよ。一応、僕は全部解いたけど坂柳さんはどうだった?」

 

「私も全問解きましたよ。なかなか骨のある問題でしたが全問当たってると思いますよ」

 

 流石が坂柳さん。

 そんな自信たっぷりに全問正解って言うのは僕には無理だよ。

 

「凄い自信だね。流石は坂柳さんだ。僕は最後の数学だけはちょっと自信ないかな」

 

「王君は数学が苦手なんですか?」

 

「うん、数学というか理系科目が苦手かな。英語とか日本語とかの言語系は妹と一緒に良く勉強してたから割と得意なんだけどね」

 

 みーちゃんとの勉強会は楽しかった。

 少しの雑談をしながら一緒に問題を解いて、休憩は甘いお菓子を食べ、紅茶やジュースを飲んだ。

 解けない問題が出ると分かんない〜と言いながら机に伏せるみーちゃんは可愛らしい。

 今度また一緒に勉強をしよう。

 

「私からしたら最後の問題が解けていて苦手と言われても説得力皆無よ。2人ともあの問題解ける時点で天才の部類だと思うけど」

 

「真澄さん、至極当然のことです。天才とは生まれた瞬間に決まるものです。人は自分の持っているそれ以上のことは出来ません。この時点でこの問題が解けなかったのはそれだけのポテンシャルしか無かっただけのこと」

 

 生まれながらにして決まるか……

 たとえ努力をしても効率よく学習しても人間は初めから持つもの以上のことは出来ない。

 なんとも坂柳さんらしい考えだと思う。

 そして、その考えを堂々と言えるということは坂柳さんは自分が天才だと分かっているからだろう。

 

「坂柳さんの考えって面白いね。僕は好きだよそういうの。僕は自分に自信なんてないから自信たっぷりの坂柳さんを見てると少し憧れるよ」

 

 僕は彼女に尊敬の目を向けながら答える。

 そんな目を向けられたのが意外だったのか驚いた表情を見せる。

 

 そんなに意外だったのか尋ねてみると

 

「王君がこの意見に否定的でないことに少々驚いてました。王君は温厚派というわけではありませんが私のような尖った思考は好まないと思っていたので」

 

「そうかな? 僕も結構偏った考えしてると思うけど。ねぇ、神室さん」

 

 なんで私に振るのって顔してらっしゃるがさっきまで会話に入らず黙々とご飯を食べてるから寂しいかなと思って振っただけで他意はないです。

 

「そうね、美陽はシスコンでロリコンだから偏った思考は大分待ち合わせてるわ。坂柳、あんたも気をつけなさい。体はロリ体型なんだから」

 

 …………えっ、そのネタまだ続いてるの!? 

 坂柳さんも冗談でも自分の体を隠すそぶりをしないで、襲わないよ!! 

 それに、体を隠すってことは自分でロリ体型って認めてるよね!! 

 

「神室さん、じょ、冗談だよね。坂柳さんもそんな、ゴミを見るような目で見ないで欲しいんだけど」

 

 この目はプールの授業の時に男子に向けていた目と同じだ。

 こ、怖い。

 

「ふふ、冗談です。王君の困った顔がつい面白くて意地悪しちゃいました。真澄さんもあんまり意地悪してはいけませんよ」

 

「わかったわよ。でも、急に話を振ってきたアンタも悪いのよ。アンタが坂柳の相手をしてくれてるから落ち着いてご飯を食べれてたのに」

 

 久しぶりに何も気にせず昼食が取れると思ったのにと後に続ける神室さんに同情の目を向ける。

 

「いや、僕もなんかごめん。いつも、坂柳さんの相手をしたら疲れそうだね。坂柳さんも悪気は……あるかもだけど気を許してる証拠じゃないかな。きっと。多分。そうであって欲しいかな」

 

「なんです。真澄さんも王君も酷い言いようですね。私は2人とも大切なお友達だと思っているのに。悲しいです、そんな風に思われてたなんて」

 

 よよよ、とわざとらしい泣き真似を始める。

 よよよって今どきそんな泣き方する奴いないだろうとツッコミたい気持ちを抑え、どう反応するか困った僕は神室さんを見る。

 

 神室さんは驚くことに何事もなかったよな無視をして食事を再開していた。

 これが坂柳さんで鍛えられたスルースキルなのだろう。

 

 僕も神室さんに習ってあえて反応しないことにする。

 決してちょっと面倒臭いなと思ったわけではない。

 そう、決して。

 

 無視して食事を続ける2人にチラチラと反応を待つ坂柳さんという奇妙な構図が出来上がる。

 

 嘘泣きをやめてはチラチラ見るその仕草にマジで可愛いと思った僕は本当にロリコンなのかもしれないと危ぶんだが、僕以外も絶対に可愛いと感じるはずなのでノーカンだ。

 

 無視をし続けていると流石の坂柳さんも堪えたのか嘘泣きをやめご飯をちょびちょび食べ始める。

 その姿はまるで小動物なのだが本人に言ったら杖で一撃もらいそうである。

 

 落ち込んだ様子で黙々と食べる姿に罪悪感を感じた僕は坂柳さんにさっきの続きを聞かせて欲しいと頼んでみる。

 

 無視されていた反動なのか、話しかけると嬉しそうに喋り始める。

 

「王君だったら私の考えをわかってくれると思っていました。今考えれば王君はこっち側の人間ですし、私と同じような思考になるのは必然かもしれませんね。私が思うに人間は……………………」

 

 あれ、もしかして地雷だった? 

 凄い勢いで喋り始めたんだけど。

 なんか、理解者を見つけたみたいな視線感じる。

 

 でも、嬉しそうに話す坂柳さんは今まで見た中で一番楽しそうなので良かったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 結局、昼休みが終わるまで坂柳さんの話を聞き続ける羽目になり、神室さんからお疲れ様と言われることになるのだった。

 

 ────

 

 

 5月1日

 普通の人からしたらなんて無いただの月替わりだがこの学園のものにとっては待ち侘びた日付なのでは無いだろうか。

 

 94000ポイント。

 

 これが今回、僕たちの元に入ったポイントだ。

 僕としてはもっと減っているもんだと思っていたが90000を切るどころか94000も残っているとは驚いた。

 

 やはり、坂柳さんが忠告をした効果が出ている。

 

 教室では既にポイントを確認した生徒が坂柳さんの元へと駆け寄っていた。

 ポイントの減少を抑えてくれたことに対する感謝なのか仮説があっていた賛称なのかは分からないが坂柳さんの目的は達成できたとみて良いだろう。

 

「お前ら席につけ! 今日は大事な話をするぞ!」

 

 先生がいつもより真剣な表情で教室に入ってくる。

 

「諸君、おはよう。既にポイントは配布されているだろうか」

 

「先生! 今日のポイント少し少なかったんすけどミスですか?」

 

 アイツは確か葛城派の戸塚君だったかな? 

 彼の様子を見るに葛城君はポイントのことを気づいていなさそうだ。

 

 坂柳さんから事前に聞いていた生徒たちは彼の発言を少しバカにする様に見てるが君たちも言われなきゃ気づかなかっただろう。

 

「いや、戸塚。君たちにはしっかりとポイントが振り込まれているだろう。94000ポイント振り込まれている」

 

「え、それってどういう……」

 

 戸塚から戸惑いの声があがる。

 坂柳さんから話を聞いてない人達も同じような感じだ。

 

 葛城君と他数名は何かを察したような反応をしているが今更気づいても仕方ないだろう。

 葛城君はもっと早くこのことに気づいていれば坂柳さんにここまで派閥を広げさせることはなかっただろうに。

 

「今から説明をするから良く聞くように。この説明はこの学園を生活するうえで必要となってくるものだ。決して寝たり聞き流したり等しないように」

 

 

 それから先生によるSシステムについての説明が始まったが説明と言っても僕と坂柳さんが考えていた仮説と殆ど同じであった。

 

 

「この学校ではクラスの成績がポイントに反映される。その結果が君たちに振り込まれた今回のポイントと言うわけだ。遅刻欠席、授業中の私語や携帯を触った回数などをカウントしポイントに反映させている」

 

 そしてと言いながら真嶋先生は手に持っていた筒から中身を取り出し黒板へと張り付けた。

 そこにはAからDクラスの名前とその横にポイントらしき数字が書かれたいた。

 Aクラスの横には940、Bクラスは650、Cクラスは490、Dクラスは0。

 Aクラスの数字を見て分かるがこれは僕たちが配られたポイントのことを指しているようだ。

 

「お前たちAクラスは非常にに優秀だ。見て分かると思うが940という数字はAクラスが保有しているポイントだ。このポイントはクラスポイントと呼ばれ、1ポイント100プライベートポイントの価値があると考えてくれればいい」

 

 真嶋先生が丁寧に説明をしてくれるが僕が気になったのはそこではない。

 

「王君、可笑しいと思いませんか」

 

「そうだね。奇麗に並んでる」

 

 僕と坂柳さんはこの奇麗な並びに奇妙な点を覚えた。

 数字がAからDで奇麗に並び過ぎているのだ。

 

「この数字の並びが気になった生徒もいると思うがこれは当たり前の結果と言っていい。この学校では優秀な生徒はAクラスにダメな生徒はDクラスへと振り分けられる。このAクラスに振り分けられた君たちは学校に優秀と判断された生徒だ」

 

 ……ダメな生徒はDクラス? 

 数字を見た時から予想は出来ていたがみーちゃんをDクラス、ダメな生徒と判断するとは学校は見る目がないのか? 

 みーちゃんのどこがダメな生徒か説明して貰いたいもんだ。

 成績優秀、容姿端麗、社会性もしっかりとある。

 確かにちょっと運動が苦手かもしれないが寧ろそこが可愛い。

 それに人間一つぐらい苦手なものがあった方が親しみやすい。

 こんな完璧なみーちゃんがなぜAクラスではないのだ!! 

 抗議デモ(1人で)起こしてやろうかな。

 

 僕がみーちゃんの評価に納得していないなか説明は続く。

 

「今の説明である程度この学校について理解したな。そしてもう一つお前たちに見せるものがある」

 

 黒板に追加で紙を一枚張り出す。 

 そこにはクラス全員の名前が並び、その横にはまたしても数字が記載されていた。

 

「この数字を見れば優秀なAクラスは直ぐに分かると思うがこれは先日行ったテストの結果だ。ほとんどの生徒が高得点を取っているようで誇らしいぞ」

 

 点数の高い順に並んでいるようで一番上から坂柳さん、僕の順で載っていた。

 横の数字を見ると100点。

 勿論、坂柳さんも100点を取っており、並びは五十音順で僕が下に来ているだけのようだ。

 3位は95点が1人、4位で90点が1人、あとは80点台の生徒の割合が殆どだった。

 中には70点台の生徒もいたが許容範囲内ではある。

 この結果を見るに流石は優秀な生徒を集めたAクラスだ。

 しかし、一人だけ60点台と優秀なはずのAクラスには見合わない生徒もいた。

 

 その席をみーちゃんに譲ってくれないかな? 

 100点は無理かもしれないが最低でも85点はみーちゃんなら取れるぞ。

 一体学校は何を評価してるのやら……

 

「それから一つ付け加えておく必要がある。国の管理下にあるこの学校は高い進学率と就職率を誇っている。それは周知の事実だと思う。このクラスの殆どの生徒も、目標とする進学先、就職先を持っているだろう」

 

 まぁ、当然だろう。

 この学校は高い進学率と就職率を誇る。

 ここを卒業すれば通常では難しい希望先にも簡単に入れると噂だ。

 日本で最高峰の大学にも推薦で入れるという噂すら聞いたことがある。

 

「だが……それは優秀な生徒に限っての話だ。世の中そんなに上手い話はない。希望の就職先、進学先に行きたいのならこのままAクラスで卒業をする必要がある」

 

 上手い話には裏があると言うがやっぱりこの学校の進学率ほぼ100%ってのは訳アリと言うわけだ。

 なんか詐欺まがいなことをしているように感じるがそれ以上にAクラスでの卒業に対する恩恵が大きい。

 

「優秀な君たちならAクラスのまま卒業できると期待している。最後に中間テストまで残り3週間となった。赤点を一教科でも取った者は退学となるので気を引き締めて頑張ってくれ。君たちなら確実に乗り越えられると信じている」

 

 最後の最後で特大の爆弾を落としていった。

 赤点を一つでも取ったら退学。

 普通に勉強をしていれば赤点を取ることなんて滅多にないだろうがそれでもテストに向ける緊張感が段違いに高まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 みーちゃんと一緒に勉強会しよう!!!!




坂柳さんのキャラってこんなだっけ????
書いていてキャラ崩壊を起こしているよな…
でも、このまま進みます!
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