この世界にはとある伝説が残されている。
天高くそびえる山にはドラゴンが住むと…しかしそれを見たものは未だにいない。
昔々、まだこの世界に魔物や魔獣がいなかった頃、この世界は人とドラゴンは共存しており、互いに仲良く暮らしていました。しかし、ある日、一頭のドラゴンはこんな事を考えました。
「人間なんて、我々にとっては取るに足らない存在だ…このままでいいのだろうか?」
この考えが全ての始まりであり、世界を大きく歪ませるきっかけとなりました。その考えはドラゴンの中に、ある種の病気と言える邪な感情…「支配」という考えを生み出し、その力で邪龍となり、その魔力で魔物と魔獣を生み出してしまいました。恐怖と混乱が巻き起こる中、その中に立ち向かう人間、ドラゴンの強い魂を持つものに一つの奇跡が起きました。それは戦う意思に応えるように自在に使うことができる「スキル」というもの。それも一人一人別々の物を持ちました。そして魔物や魔獣は撃退しましたが、脅威は去っていません。邪龍はまだ生きており、他のドラゴンも同じになってしまうことを恐れた人間は他のドラゴンも追放し、二度と近づかないよう、城の周りと街の周りに城壁を築き上げ、戦えるもの、スキルを持つものを集わせ、守りと魔物退治をするようになりましたとさ。
現在
ここは農村の一つのアークト村。畑の近くに少年と少女が座っている。
少年「とまあ、この話は有名だけど、大昔すぎて誰も信じてないって話。」
少女「それはそうでしょう?だって証拠がないのよ?」
少年「アイナは現実的だな~。俺のこの瞳を見ても[偽物だー]って言ってきかないもんな。夢無くないか?」
アイナと呼ばれた少女は首を振った。
アイナ「私は証拠がないって言っただけよ?リュートの瞳は偽物だって思ってはいるけど、ドラゴンの伝説は信じてるわよ?」
リュート「証拠がないのにか?」
リュートと呼ばれた少年は意味がわからないと言わんばかりの顔をした。
リュート「なんでそう思ったのか参考程度に聞かせてくれよ。」
アイナ「だって、今の時代にも受け継がれているものはあるでしょ?スキルや、王都マルクスの城壁とか。」
リュート「あー…」
リュート(確かにあるけど、あんなのは自分たちが無事でいたいだけの気休めなのにな。結局行き来できるなら魔物や魔獣も侵入できるのにな。)
リュートが少し落ち込んでるのを見てアイナは…
アイナ「もしかして…ここに来る前はマルクスにいたの?」
リュート「…ん?いや、少し滞在したけどすぐに出たよ…あそこも俺みたいな奇妙な瞳を持つ奴なんていなくなれって思っていたのさ。それに比べてここは落ち着く。子供以外の村の人は優しいし。」
アイナ「気に入ってもらえてよかった。」
なんでお前が得意げなんだよとリュートが言おうとした瞬間…
「誰か早く来てええぇぇぇ!!」
と金切り声が聞こえたので二人は武器を背負い急いで向かった。