ファントム・メモリー   作:神木龍夜

30 / 64
前回のあらすじ
水路の迷宮にコノハとレイが先に突入し、水を抜く準備ができるまで、昔のことをある程度思い出してほしいアマネはリュートと話をしたが、あまり思い出せてないことを確認した。そして水を抜く準備ができたので突入するのだった。


STAGE4-9

水路(すいろ)迷宮(めいきゅう)

 

レイ「お、二人とも来たね。」

 

コノハとレイは水を抜いたあと、入口まで戻って来ていた。

 

アマネ「ありがとね。ここにあるのかな?」

 

コノハ「おそらくまだ下にいく必要がありそうです。ただ、ここから下に行くにはどうやら階段(かいだん)を使うしかなさそうです。」

 

レイ「だが、魔物はそれなりに弱体化(じゃくたいか)はしてるはずだよ。ここにいるやつは基本(きほん)水棲(すいせい)の魔物だからね。」

 

リュート「魔獣はそうもいかない感じかな?」

 

レイ「あはは…その通りだよ…」

 

リュート「先に行ってて、俺はコノハの手入れしてから行くから。」

 

アマネ「階段のところで待っているからね。」

 

そう言ってレイとアマネは先に進んだ。

リュートはコノハの剣を手入れしながらコノハと少し会話をした。

 

コノハ「さすがに潮風や海水にさらされると(いた)みやすいのがちょっと…」

 

リュート「……」

 

コノハ「主様…自身の正体でまだ悩んでます?」

 

リュート「いや、それは大丈夫。今後どうしようか考えてたんだ。正直、話す相手は決まってるんだけど、聞いたら最後、絶対に別れは(まぬが)れない…」

 

コノハ「アイナちゃん…ですか?」

 

リュートは(うなず)き、剣を納めた。

 

リュート「行こう。」

 


~水路の迷宮・最深部~

 

アマネ「意外と簡単に着いたわね。リュートもあの頃より強くなっているし。お姉ちゃん嬉しい。」

 

リュート「実戦経験(じっせんけいけん)だけは豊富(ほうふ)になっちゃったからね。」

 

レイ「問題はこの奥だよ。何とかみんなで魔獣を押し込めたけど、ある魔族も一緒に封じ込めたせいでかなり強力になっちゃったんだよな。おかげで手は付けられないし、その魔族は水じゃ死なないしで…」

 

リュート「なんで魔族がこんなところに?」

 

基本魔族は地上におり、水中では生きることができない。ただ、人よりも頑丈だし、魔王から力を授かった者もいるらしい。

 

レイ「さあね。ただ、その子は水中で探し物してたみたいだよ。魔獣が出る前にね。コンパスを無くしたのも魔獣が出る前だよね?」

 

アマネ「ならその魔族の子なら何か知ってるかしら?」

 

レイ「もしかしたら一度水面に見えてそれを探したのかもしれないね。」

 

アマネ「どんな子だった?」

 

レイ「吸血鬼(きゅうけつき)の女の子だったね、(あか)い眼に金髪(きんぱつ)のサイドテールで赤いリボンの子だよ。」

 

アマネ「え!?」

 

アマネはその子に心当たりがあった。

 

アマネ「リュートその子ってもしかして、十年前に会った子じゃない?」

 

リュート「……そんな子…知らない…はず……だけど…」

 

リュートは頭を(おさ)えて何かを思い出そうとしている。

 

アマネ「ここの海岸にくる時に会って友達になった子のこと、覚えてない?」

 

リュート「…ダメ…思い出せない…その子に会わないと…」

 

レイ「じゃあ、その子も助けないとね。」

 

そうして魔獣のいる場所への扉を開けた。




あとがき
最近面白いことがあってほしいと切実に願っているんだけど、早々起こったりしないなら自分で面白いことをしてしまえと思い立ち、小説を更新するというね。まあ、俺が続きを読みたいだけ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。