王都とアークト村に別れたリュート達。
早朝アークト村付近でスパーリングをしていたリュートは姉のアマネが天竜覚醒をケルベロス・フォートレスでの戦いで使わなかった理由を知りたく、姉に聞いた。リュートはそれも知っていたらしいが…
~王都への街道~
リュート達は王都に向かう途中でそこで話してもらうことにした。
アマネ「リュートが憶測で話してくれたことは大体当たっているよ。」
デューク「まあ、お前たちは姉弟だからな。さすがに同じところに強い力が集まってしまったから無理ないとは言えるが、リュートが天才すぎたんだ。」
コノハ「当然です!主様は英雄の一人ですから!」
デューク「スキルの話じゃない。戦闘や文学、発想力においてもな。アマネがリュートに勝っているのは精密さだけだった。」
リュートはケルベロス・フォートレスで最初、ネクロマンサーを倒したのはアマネだったことを思い出した。
いくら何でも一直線に飛ばすための強風で普通ならバランスを崩しかねないにもかかわらず、正確にとどめを刺していた。最初はドラゴンだからこそだと思っていたが、アマネのスキルは風ではなく天候…風単体を扱ったことはなかったはず…
リュート「星刃の軽さに振り回されないのは精密に振ることができるからか…」
デューク「力まではそうではなかったみたいだがな…」
~天中山~
その山の一角には天龍王の領域があった。リュートの家族がいる場所だった。そこには銀色のドラゴン、父のエアロ、白いドラゴン、母のスカイ、灰色のドラゴン、リュート、人の姿をしたドラゴン、アマネの姿があった。
ちょうど勝負を挑んできた風のドラゴンをコテンパンにしていたリュート。
「覚えていろー!!」
リュート「二度と来るんじゃねぇー!」
リュートは天竜覚醒を解除して人の姿を解除した。
エアロ「お疲れ様。本当に強いなリュートは。」
リュート「うんうん!でもでも、お姉ちゃんみたいにもっと正確に力の使い方を学びたいんだけど…」
スカイ「それは私たちにはできないわね。」
アマネ「私もリュートみたいに天竜覚醒の力が使えれば…」
エアロ「それには自分の武器と劇的な何かが必要なんだ…リュートはなぜその力を手にできたんだ?」
リュート「え、実力主義が嫌だから頂点取れば平和じゃないかなと思って強くなる努力を続けただけだけど…そうすればドラゴンの代表としてこの姿で人との因縁の関係断ち切って魔王と邪龍ぶっ飛ばせるじゃん。」
アマネ「先に竜王様ぶっ飛ばすことにならない?」
リュート「そうだね!実力主義なくすためにはそこからか!」
そんなリュートのサポートができればいいとアマネは思って天竜覚醒の修行を続けた。
だが結果は失敗に終わった…
天竜覚醒の変化の理由にしては圧倒的に意志が弱すぎて力そのものが暴走して飛行していたリュートに竜巻が直撃してリュートは落ち、両親はアマネを抑えるので精一杯だった。
アマネ「それからは天竜覚醒の修行なんてしていないの。最後に意識を取り戻して自由に扱えるようにはなっていたのだけれど…」
コノハ「そのせいで主様は!」
リュート「やめろコノハ。」
リュートはコノハを止めた。
リュート「結局起きてしまったことを責めても仕方ない。記憶と剣を取り戻して魔王と邪龍を倒したとしても結果は同じだ。人間が考えを変えるとは思えない。だから魔王と邪龍討伐したら俺たちは結局帰るんだ。逆にラッキーだったかもな。人がどんな存在か先に知ることができてな。」
そうこうしているうちに王都・マルクスに到着したため、リュート達は降り、先に王都の鍛冶屋に向かった。