ファントム・メモリー   作:神木龍夜

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これまでの物語
王都で集めていた5人の英雄が揃った。しかし要の光の英雄のみが力の開放に至っていない。そしてリュートは最後の記憶のカギとなる剣を取り戻したのであった。


STAGE8-1

~フォックス・フォートレス侵略から数日経ったアークト村~

 

クルル「お久しぶり~。」

 

アマネ「ごめんね、急に危険なことを頼んだりして…」

 

クルルはフォックス・フォートレス侵略後にスズとリュートがつかんだ情報の真偽を確かめるため、一度魔族たちに侵略された領土に戻っていた。当然、バレれば処刑されるのだが、スズが擬態の魔法をかけてバレないように最善を尽くした。

ちなみにリュートは剣を取り戻したはいいが、ダメージが大きすぎたため、修繕のため王都におり、話を聞くことができずにいる。

調べた結果、魔王の城、幻影城、ファントム・キャッスルにある結界は二つしか消えていなかったとのこと。どうやらフォートレスそのものは陥落させないと駄目なようだが、強い気配は感じず、陥落させるのは騎士たちが動けばすぐに制圧はできるそう。

問題は、フェニックスとドラゴンがまだいるということだった。

 

スズ「でも、ドラゴンは何とかなるよね?リュート君は剣を取り戻して記憶も戻ったんだし。」

 

デューク「いや、無理だな。記憶が戻ってもあいつはまだ成長過程のドラゴンだ。しばらくぬくぬくしていたから力は落ちてるだろ。それに要になる光の英雄の力がまだ解放されてない。原因はわかっているんだろ?」

 

スズ「うん…」

 

しかし、その原因をスズはまだアマハネに話してはいなかった。

理由は王都に戻った直後のことだった…

 


~フォックス・フォートレス攻略後の王都・マルクス~

 

リュート「……ダメだ、完全に力を失ってる…」

 

デューク「やっぱり鍛冶師に頼んで修繕してもらうしかないな。型は大丈夫なんだろ?」

 

リュート「うん…こっちのコアも問題ないから数日俺が力を注ぎ込めば治るはずだけど…」

 

スズ「リュート・ドライグ。過去に王都で問題を起こし、出ていった経験あり、当時16歳、現在18歳。なお、妹的位置にいるマルルが嫌い。」

 

デューク「居たくないだけか…」

 

リュート「いいよ別に。ただ、今日は別のことをやりたくてな。せっかくエレメンター全員いるからね。」

 

そうしてリュートはコノハを抜き、地面に刺し、目を閉じた。

 


~聖魔具・ナイトサンの世界~

 

リュート「おひさ。マグマウンテン以来かな?」

 

エンラ「マジか、あの時俺は来たことないぞ?」

 

カグラ「全く同調してなかったからの。」

 

スズ「僕たちは初めましてだね。」

 

レイ「まあね。」

 

ハルト「おや、テリア家の末裔の子がエレメンターは初めてだね。」

 

スズ「……作った兄妹のことは知ってます…」

 

ハルト「ガイアの力で星の記憶を見たからでしょ?」

 

スズは頷いた。

 

リュート「とりあえず、言われた記憶は取り戻したけど、アマハネが力を出せないのは俺とは関係ないよな?」

 

ハルト「ええ、ただ、あの子もまた記憶のない子。それに私は聖と魔、両方持つから彼女がどちらに転ぶかわからない以上、彼女の秘密には触れないでほしいの。」

 

アマハネの秘密、そして記憶についてハルトは話し始めた。

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