今回は遂にテテュスの2号ライダーが登場します。
「く……おぉぉ~……ふぅ」
ネイトの朝は自室として割り当てられた一室のベッドの上で目覚める事から始まる。彼は現在居候の身で、彼自身それを重々承知しているので、間違っても鉄平や瑠璃達よりも遅く起きるという事はしない。何より冒険している時は日の出と共に起きる事もザラだった彼には、この程度の早起きどうという事はなかった。
そして続いて顔を洗おうと洗面所に向かい――――
「あ…………」
「――――え?」
ちょうど朝風呂上がりの瑠璃とバッタリ遭遇した。たった今風呂から上がって風呂場から出てきたところだったのか、生まれたままの瑠璃の姿がネイトの目に映る。
その光景にネイトは目を奪われた。風呂上がりで上気した肌、出るところは出て引っ込むところは引っ込んだ完璧な肢体、普段はポニーテールに纏められている髪が今は解かれ濡れて瑠璃の体に張り付いている。
1枚の絵画と言っても過言ではないその美しさに、劣情を抱くよりも先に呆けてしまい――――
「ちょっと?」
「ッ!?!?」
気付けば瑠璃が目の前に居た。いつの間にかバスタオルを体に巻き、下から見上げてくる瑠璃の姿は先程とはまた違った色気がある。
「駄目よ、ウチ洗面所とお風呂場繋がってるんだから。顔洗いに来たんだろうけど、洗面所に入る時は中に誰かいないか注意しないと」
自分だったから良かったようなものの、海羽だったら大変な事になっていると瑠璃は少しも羞恥を感じさせない様子でネイトに注意した。今の自分の姿が裸にタオル一枚巻いただけと言うとても扇情的な姿である事等まるで気にした様子がない。
それどころか、自分の裸を見られた事に対しても全く気にしていない佇まいに、見た側である筈のネイトの方が狼狽えてしまった。
「わ、分かった!? 分かった、俺が悪かった! すぐ出るから早く服着てくれ!」
慌てて洗面所から出て、ドアを閉め壁に寄りかかる。その顔はまだ赤く、心臓は全力疾走した後の様にバクバクと脈打っていた。
「や、やべぇ……瑠璃、あれはヤバすぎるだろ――!?」
美しいとか、そんな言葉では安すぎるほど瑠璃の体は扇情的に過ぎた。一歩間違えたら理性を失い押し倒してもおかしくない。
だが……とネイトは思い出す。そう言えば、昔島で出会った時のセラもあんな感じだった。島で過ごしている時、ネイトが体を洗える場所はないかと訊ねるとセラは彼を泉に連れていき、そしてその場で自分も着ているものを脱いで水浴びしようとしたのだ。
島の人間は男女構わず泉で体を洗うのが普通だったとは言え、いきなり服を脱がれて見事な肢体を披露された当時のネイトは、慌て拭てめきその場から逃げ出したのを覚えている。
やはり瑠璃はセラなのだ。あの変に羞恥心が無いと言うか、自分の裸を見られても堂々とした姿を見るとそれを確信する。
早く思い出してほしいものだが…………
「見~た~わ~よ~!!」
その時、地の底から響くような声を上げながら、海羽がネイトに近付き彼の耳を掴んで思いっきり引っ張った。
「あいてててててててっ!?」
「この変態!? やっぱり瑠璃姉ぇの体目当てか!!」
「ちがちがちが、違う違う!? 誤解だ、今のは事故だ!?」
「白々しい!! 瑠璃姉ぇの風呂を覗く為に入ったんでしょ!」
「違うって!? 顔洗おうと入ったら瑠璃が居たんだよ!?」
ネイトは必死に弁明するが、海羽は全く聞く耳を持たない。耳を引っ張り顔を引っ掻き、尻を蹴飛ばして彼を風呂場から引き剥がした。
その騒がしさに鉄平がキッチンから顔を覗かせる。
「どうしたどうした? 朝っぱらから騒々しいぞ?」
「あ! 聞いてよお父さん! こいつ瑠璃姉ぇの風呂上り覗いたんだよ!」
「だから誤解だって! あれは事故なんだよ!」
海羽がここまでネイトに対して攻撃的なのは、偏に彼の事を瑠璃に近付く悪い虫と捉えているからに他ならない。彼女にとって、ネイトは瑠璃に下卑た目を向けるその他大勢の男性と同じなのだ。
例えネイトが瑠璃の過去を知る現状唯一の男だったとしても、憧れの瑠璃に近付き親しくするのが許せなかった。
とは言え流石にやり過ぎだと、鉄平が海羽を止めようとしたがそれより早くに手早く体を拭き終え着替えた瑠璃が顔を出した。
「海羽ちゃん、そんなに怒らなくても大丈夫よ。ネイトはそんな男じゃないから」
「何でそんなこと言えるの?」
「下心ある男は、あんな思春期の子供みたいな反応しないからよ」
そう言われると男として情けないと言われたような気がして、何だかネイトは逆に落ち込んでしまった。項垂れた彼の姿に、分かっていない瑠璃は首を傾げる。
「? ネイトどうしたの?」
「あ、いや……何でもない」
「そう?」
落ち込むネイトの姿に、海羽も溜飲が下がったのかそれ以上彼に噛み付くことはしなかった。代わりに鉄平が彼に近付き、肩をポンと優しく叩いた。
「マスター?」
「まぁ、何だ……まずは男として見てもらうところからだな」
つまり今のネイトは異性として全く意識されていないと言われ、それがトドメとなりネイトはその場に両膝をついた。いや、別に瑠璃に対してやましい気持ちを抱いていた訳ではないのだが、それでも男として全く意識されないと言うのは地味に傷付く。
男2人のやり取りを、瑠璃は首を傾げて見ながら髪をドライヤーで乾かし、海羽は未だ鋭い視線をネイトに向けていた。
***
ひと騒動の後、4人は卓を囲んでの朝食をとる。
普段であれば和気藹々とした朝食の時間なのだが、この日は違った。
「む~~~~……」
瑠璃の隣の席に着いてから、海羽がネイトをジッと睨み付けてくるのだ。思いっきり警戒している。先程の覗き騒動がまだ後を引いているらしい。
突き刺すような視線を向けられているネイトは、何とも居心地の悪そうな顔で味噌汁を飲んでいる。いい加減そろそろ許してほしいところだが、さりとて先程瑠璃の裸を見てしまった事は事実なので強く出る事が出来ない。そもそも居候の身なので、この家では一番立場が低いのだ。
とは言え流石に可哀想になったので、瑠璃がネイトのフォローに回った。
「海羽ちゃん、ネイトも悪気はなかったんだしそろそろ許してあげよ。ね?」
「……瑠璃姉ぇ甘すぎ。何で裸見られたのにそんな平然としていられるの?」
「何でって言われても……態とじゃないし、裸見られた程度じゃない。そんな騒ぐほどの事でもないでしょ?」
「いや普通はもっと大騒ぎするものだと思うぞ」
個人差はあるだろうが、風呂上がりを覗かれたら大抵の女性は悲鳴の一つも上げるだろう。淡白すぎる瑠璃の反応が異常なのだ。
しかし瑠璃としては、本当にその程度の事でしかなかったので海羽がここまでネイトを警戒する理由が分からなかった。
「ん~……」
瑠璃は悩んだ。ネイトは今の瑠璃にとって自分の過去を取り戻す為の唯一の光明。彼と共に居る事は彼女にとって大きな意味を持つ。
もしかすると長い付き合いになるかもしれないので、他の家族とは仲良くしてほしい。幸い鉄平はネイトに対してそこまで悪印象を抱いている様子もなく、至って普通に接している。特別仲が良さそうと言う感じでもないが、溝は感じられないので問題ない。
となると問題はやはり海羽だ。どうしたものか…………
「…………うん、よし」
暫し考え一つの結論に達した瑠璃は、徐にマグカップを置き体を海羽の方に向けた。
「海羽ちゃん?」
「ん、何?」
突然名を呼ばれ、海羽が食べる手を止め瑠璃の事を見る。瞬間、瑠璃は海羽の体を抱き寄せ彼女の顔を自分の胸に埋めた。
「わぷっ!?」
「よ~しよしよし。大丈夫よ、海羽ちゃんの事を仲間外れにしたりはしないから。今まで通り、私にとって海羽ちゃんは家族だからさ……ね? だからネイトの事を、あんまり邪険にしないであげて」
瑠璃は、海羽がネイトに嫉妬していると思ったのだ。ぽっと出のくせに瑠璃と距離が近く、そして瑠璃の隣にあっさりと納まった彼の所為で居場所を奪われるのではないかと危惧したと勘違いした。
実際には海羽は、憧れの瑠璃に近付く悪い男を排除しようとしたのだが、瑠璃はその事には気付いていない。だから瑠璃のこの対応は正直に言って的外れでしかないのだった。
的外れなのだが、瑠璃に抱き寄せられ胸に顔を埋めながら頭を撫でられている海羽は満更でもなさそうだ。寧ろ自分から瑠璃に抱き着き、顔全体で瑠璃の胸の柔らかさを堪能している。
「そ、そう言うんじゃないんだけど……うん。まぁ、分かった」
「ホント? 良かった」
「その代わり、もうちょっとこのまま……」
「はいはい。も~、海羽ちゃんってば甘えん坊さんね」
ここぞとばかりに瑠璃に甘える海羽を、瑠璃も存分に可愛がった。とにかくこれで多少は問題も軟化したかと、ネイトは安堵の溜め息を吐いた。
「ふぅ~~……」
「お疲れさん。まぁ海羽も悪気がある訳じゃないんだ。そこは勘違いしないでやってくれ」
「それは勿論」
「それはそれとして……羨ましくはないか?」
「羨ましい?」
「ほら、あれ」
鉄平が指さす先では、海羽が瑠璃の豊満な胸に顔を埋めている。先程までネイトに抱いていた警戒心は何処へやら、今はむしろだらしない顔で瑠璃の胸に頬擦りすらしていた。何も知らない者が見れば、彼女こそ瑠璃に近付く悪い虫に見えた事だろう。
その光景を見て、ネイトは複雑な気持ちになった。
確かに海羽が羨ましい。自分は決して瑠璃の体目当てで近付いた訳ではなく、彼女にセラとしての自分を取り戻してほしいから近付いただけだった。
しかし先程の瑠璃の裸体、そして目の前で見せつけられる瑠璃の肢体の魅力を見せつけられると、それを独占している海羽が羨ましく思えてきた。
出来る事なら自分だって――――
「――――って、何考えさせるんですか!」
「はっはっはっ、若いとはいいもんだ!」
顔を赤くして鉄平に文句を言うと、鉄平はどこ吹く風と言った風に笑う。
するとそのやり取りが聞こえたからだろうか。海羽が瑠璃の胸に顔を埋めながら、ネイトに再び威嚇するような目を向けている。
まだまだ先は長そうだと、ネイトは溜め息と共に肩を竦めるのだった。
それから暫くして、海羽は学校へ向かい鉄平は今日の開店の仕込みに向かった。瑠璃は朝食の後片付けを行い、ネイトもそれを手伝う。
「さ~て、今日も頑張るか!」
片付けが終わると、待っているのは店の準備だ。ネイトは朝のやらかしの挽回をしようと、意気揚々とモップなどを手に店へと向かう。
その襟首を、瑠璃が掴んで引き留めた。
「ちょっと待った」
「おぅっ!?」
突然襟首を引っ張られ、後ろに倒れそうになるネイトを瑠璃が支える。
「な、何するんだ?」
「ゴメンね。気合入ってるところ悪いんだけど、今日はこの後一緒にお出かけよ」
「出かけるって……どこに?」
まさかまたS.B.C.T.に呼ばれたのかと身構えるネイトだったが、今回の件はむしろ彼の方に関係する事だった。
「ネイトの生活用品を買いに、よ。食器とかはお店用の奴で済ませてる現状でしょ? それなりに長い付き合いになるんだし、必要じゃない」
そう言えばそうだった。着替えなどの私物はともかく、それ以外の私物は彼にはない。基本毎日キャンプのような生活をしていたので、アウトドア用品的な物しかもっていなかったのだ。
となると、新しい食器などがある方が面倒がない。
「そう言う訳だから、この後買い出しね。マスター、私ネイトと一緒に彼の日用品買いに行ってくるから」
「お~ぅ、分かった。最近物騒だから気を付けてな?」
鉄平に送り出され、ネイトを半ば引っ張るようにして街へ赴く瑠璃。
向かう先は海都にある大きなデパートだ。ホームセンターもあるが、瑠璃はこちらの方を勧めた。
「別にホームセンターも悪くは無いんだけどね。個人的に物を選ぶならあっちよりこっちが良いと思うわ」
瑠璃の印象としては、間違いなく揃えたいならホームセンター、拘って選びたいならデパートとった感じだった。だから瑠璃だってホームセンターを利用するし、普段はあちらを選んでいた。
実際、瑠璃の判断は的確だった。案内された食器を取り扱うフロアでは、ホームセンターにある様な物とは違う、機能面でも優れた食器などが多数置かれていた。勿論高級感のある食器も置かれているが、そちらは今回はスルーだ。
ここでちょっと揉めたのは、どちらが金を出すかであった。使うのはネイトなので自分が払うと言うネイトに対し、瑠璃もまた自分が払うと言って引かない。理由は曲がりなりにもネイトは客人だから、客人に金を出させる訳にはいかないというものだ。
暫し揉めたが、結局は割り勘という事で話が纏まりネイトの食器などを選ぶ。資金と睨めっこしながら、あれとこれとを見比べたりして食器を選んだ。時には瑠璃がアドバイスしたりして、食器その他ネイトが個人で使うものを選んでいった。
割と真剣に選んでいたので思いの外時間が掛かり、必要な物を買い終えた時には日も高く昇り時刻は正午を過ぎていた。
時間を意識すると、腹が空腹を訴えてきた。瑠璃の腹が可愛らしくクゥと鳴る。
「あ、もうお昼か」
「飯にするか。どこに行く?」
両手に買った物を持ちネイトが訊ねた。彼はこの街の初心者、おススメはこの街のベテランである瑠璃に聞くに限る。
「ん~、このまま外に出てお店探すのも良いけど、どうせだから屋上に行かない?」
「屋上?」
「そ。結構いいところだから」
言われてネイトは瑠璃と共にデパートの屋上へ向かう。
多くのデパートの例に漏れず、海都のデパートの屋上にも庭園とフードコートがある。広い屋上に点々と椅子とテーブルが置かれ、その向こう側には縁日の屋台の様に無数の出店が並んでいた。近付くと様々な料理の匂いが漂ってきて空腹を刺激される。
「さ~て、何にする?」
空腹は最高のスパイス。瑠璃はどの店にしようかと悩みながら、隣に居る筈のネイトに問い掛ける。
が、ネイトからの反応はない。彼も何にしようかと迷っているのかとそちらを見ると、そこには誰も居なかった。
はて何処に行ったと周りを見渡すと、すぐ傍のテーブルでドスンと言う音が響いた。ハッとそちらを見ると、そこには何時それだけ買ったと聞きたくなるほど大量の料理を買い漁っていたネイトが、テーブルの上に無数の料理を並べていた。ホットドッグにハンバーガー、ケバブにお好み焼き、焼きそばにうどん、カレーと並んでいる出店の料理を右から左まで制覇したのではと言いたくなる光景だ。
「え? ちょっと待って、それ全部食べる気?」
「あぁ。冒険家生活で、食える時にたっぷり食うのが身についててな」
「家では我慢してたって訳?」
「そりゃな。流石に冷蔵庫の中を毎度空にする訳にはいかないだろ」
そこまで言って、ネイトは早速ハンバーガーを手に取り齧り付く。フードコートのハンバーガーだが、イメージに反してボリュームはあり普通だったらこれ一個で大分腹が膨れるだろう代物だ。
ガツガツとハンバーガーを食べ、ホットドッグに手を伸ばすネイトに小さく溜め息を吐きながら瑠璃もハンバーガーをポテトとドリンクのセットで買い戻って来た。
トレーにハンバーガーセットを乗せて戻ってきたはいいが、テーブルの上はネイトが買ってきた食料で殆ど埋め尽くされており空いてるスペースは限られた。
幸いにして瑠璃の分のトレーを置くスペースはギリギリ確保されていたので、座る事は出来たので良かった。
「いただきま~す!」
次々と料理を平らげていくネイトの隣で、瑠璃はゆっくりハンバーガーを食べる。ファストフード店のそれに比べて分厚いパティと濃厚なチーズ、新鮮なレタスと玉ねぎの味が口を楽しませる。合間合間にポテトを口にし、ジュースで口の中を洗い流してまたハンバーガーを頬張る。
その間にもネイトは次々と料理を平らげ、残っているのは焼きそばとカレーだけ。ネイトは焼きそばの乗った器を持つと、日本人ではないのにもかかわらず箸を器用に扱い焼きそばを口に頬張ると、一気に全部食べてしまった。
あんな食べ方、漫画の中の話だけかと思っていた。
そんな感じで昼食を進め、食後に缶コーヒーを買って一息ついた時、瑠璃は徐にネイトに気になっていた事を聞いた。
「ねぇ、ネイト?」
「うん?」
「聞いても良いかな? 私の知らない私の事」
自分がセラと言う人物である自信がどうしても持てない瑠璃ではあったが、それでも過去の自分に関して興味はある。
思い切って訊ねてみると、ネイトは少し嬉しそうに笑い背筋を伸ばして口を開いた。
「そうだな――――」
数年前、ネイトは冒険の為に師と共に海に出ていた。海底に沈んだという、昔の船の調査の為だ。
ところが意気揚々と海に出ると天候が急変。海は荒れに荒れ、乗った船も危うく転覆の危険に晒された。
船はギリギリで転覆を免れたが、ネイトは船から投げ出され暗い海に落ちてしまう。
嵐の一夜を越え、それでも何とか生きていたネイトだが殆ど身一つで海に投げ出され漂流する始末。一晩荒波に揉まれ、心身ともに疲労したネイトは己の死を覚悟した。
その時、雲一つない空をぼんやりと見つめていたネイトの顔を1人の女性が覗き込んだ。海を凝縮したような深い青色の瞳と同色の髪を持つ女性。
「大丈夫?」
「…………え?」
女性に声を掛けられた時、ネイトは死が間近に迫り幻覚を見たのかと思った。もしくは、遂に死が迫り迎えの天使が現れたのかと思ってしまった。
それほど、その女性は美しかったのだ。
「もしも~し?」
しかし女性は見惚れるネイトに再び声を掛け、更には顔の前で手をひらひらと振った。ここで漸くネイトもこれが幻覚の類ではないことに気付いた。
「え、あ? 君は?」
「あ、良かった反応してくれて。大丈夫?」
「何をもって大丈夫って言えばいいのか、いまいち分からないけど……とりあえず、生きてはいるみたいだよ」
「良かった。じゃ、掴まって」
女性はネイトの手を掴み、何処かへと泳ぎ始める。女性が誰なのかも分からないが、このままだと海の上で死ぬだけ。それならば、この先に待っているのが何だろうが死ぬよりマシだとネイトは女性の手を掴み身を任せた。
程なくして、ネイトは小舟の上に引き上げられた。木を削って作られた小さな小舟だ。
女性はネイトを小舟に上げると、櫂で漕いで陸地へと向かった。
「さ、着いたわ」
女性の言葉にネイトは自分の足で立ち、辿り着いた場所を目にする。
「ここは……」
辿り着いたのは人の気配のない砂浜だった。その先には森への入り口がある。周囲を見渡せば、自然が広がるばかりで文明の気配はない。
その光景に、ネイトは不安よりもまず期待を感じた。意味も分からず心が沸き立つ。
「ほら、こっちよ」
心の昂ぶりを押さえていると、女性がネイトの手を引いて森の中へと入っていく。
こうして陸に上がり、改めて女性を見ると何とも開放的な恰好だった。獣か何かの皮を使って作ったと思しき布で胸と腰を覆っているだけ。正に原住民と言った格好だ。正直目のやり場に困る。
助けられた事もあって、女性に胸をときめかせながらネイトは彼女について行くと、辿り着いたのは木や葉っぱで作られた家屋が並ぶ集落だった。
女性が集落に入ると、集落の人々が集まって来た。
「セラ、何処に行ってたんだ!」
「ちょっと海にね」
「また勝手にそんな、せめて誰かに一言言ってくれ」
「え~、面倒くさいよ。海に遊びに行くくらい別にいいじゃん」
「自分の立場を考えてくれって話をしてるんだ!」
女性――話の内容からセラと言うらしい――は、この集落で特別な立場にあるらしい。そして何も言わずに勝手に海に出た事で大目玉をくらっているようだ。特に年嵩の住民は厳しくセラを叱っているが、当の本人はどこ吹く風と言った感じである。
「全く……ところでセラ? さっきから気になっていたが、この男は?」
「海で迷子になってたみたいだから、連れてきてあげたの」
「また外の人間を島に上げて……」
「いいじゃんいいじゃん。別に困る事もないし」
あっけらかんと言うセラに、住民達はやれやれと言った様子だった。
しかし当のセラは全く気にした様子もなく、ネイトの方を見て笑みを向けた。
「そう言う訳で、ようこそ。私、セラよ。よろしくね!」
「――――まぁ、それが俺とセラの出会いだったな」
区切りの良いところでネイトは話を一旦終え、喋り続けて乾いた喉にコーヒーを流し込んだ。
話を聞く限り、昔の瑠璃……セラはかなり自由な性格であったらしい。そしてそれは今の瑠璃にもどことなく当て嵌まった。掴み所が無いと言えばいいのだろうか。
だがその話を聞いても、瑠璃の中には強く響くものはなかった。過去の事が呼び起こされることもなければ、懐旧に浸る事もない。
ハッキリ言って他人事にしか思えなかった。
「そう……なんだ」
「どうだ? 何か思い出せたか?」
「ううん、全然」
「そっか……」
何も思い出せないと言う瑠璃に、ネイトは残念そうに肩を竦める。
「ゴメンね?」
「あぁ、いや気にすんな。別に瑠璃が悪い訳じゃない」
ネイトはそう言うが、その表情には隠しきれない落胆が見て取れた。それほど彼にとってセラと言う女性との出会いは衝撃で特別だったのだろう。もしかすると、”そう言う気持ち”もあったのかもしれない。
それでありながら、過去を思い出す事を急かさず辛さを堪えて待ってくれる姿勢を見せる。それがありがたく、そして何よりも申し訳なかった。
「本当に、ゴメン。でも待ってて、必ず思い出して見せるから」
「気にするなって。さ! そろそろ帰ろうぜ」
コーヒーも飲み干し、荷物を纏めて帰り支度をするネイト。落胆を押し殺し、元気を振り絞って立ち上がる彼の強さに瑠璃は何とも言えず立ち上がった。
その様子を、離れたビルの屋上から8号がジッと見ている。
徐に8号は手に1枚のプレートを取り出すと、それを腰のベルトのバックル部分に装填しバックル左側のハンドルを回した。
〈Read〉
「……
〈Focus on〉
ハンドルを回すと電子音声が響き、全身を機械的な鎧が覆っていく。
その変身過程は、どことなくスコープのそれに酷似している。
8号はそうして鎧の戦士――シーシェイブ――に変身すると、立っているビルの屋上を粉砕しながら跳躍し瑠璃に襲い掛かる。
「――――ッ! セラ危ない!?」
「きゃっ!?」
襲い掛かられた瑠璃はその事に気付かなかったが、ネイトは迫る危険をいち早く察知し瑠璃を押し倒しながら自分も伏せた。
咄嗟の事で思わずセラと呼んでしまったネイトだが、瑠璃もその事に頓着する事はなくネイトに押し倒されながら襲撃者の事を見た。
「こ、こいつまた!?」
「セ、じゃなくて瑠璃!」
今の一撃で周囲の人々はパニックを起こして我先にと逃げていく。今なら見られる心配もないと、瑠璃はネイトを押し退けテテュスに変身した。
〈Bet your life〉
「変身!」
〈Fever!〉
素早くテテュスに変身すると、シーシェイブが何か行動を起こすよりも前に攻撃を仕掛ける。前回の戦いでこいつの危険性は重々承知している。相手に攻撃の機会を与えてはいけない。
「はっ! やっ! たぁっ!」
飛び蹴り、踵落とし、回し蹴りと足技を多用してシーシェイブを攻め立てる。元々パワーのないテテュスが、素の状態で出せる最大の攻撃は蹴り以外にない。相手は重厚な鎧に包まれているが、この連続蹴りは流石に効くのかなかなか反撃に出る事が出来ない。
「調子に……乗るな!」
しかし敵もただやられているばかりではなく、テテュスが呼吸を整える為に一瞬攻撃の手を緩めた瞬間爪の生えた腕で振り払った。鋭い斬撃がテテュスの片腕を切り裂く。
「うあぁぁっ!?」
「ふん!」
テテュスを振り払い、体勢を立て直したシーシェイブはここぞとばかりに反撃に移る。体に反して殊更に分厚い装甲で包まれた両腕に取り付けられた爪を振るうと、その一撃は近くに置かれていた机を粉砕し床を抉る。
こんなものを喰らっては堪らないと、テテュスはシーシェイブから距離を取りライフコインを取り出した。
「近くは危ないわね。ならこれで!」
〈Bet your life〉
接近戦ではどうしても相手の方に分がある。ならばとテテュスは遠距離からの攻撃を選択し、六分儀の描かれたライフコインを挿入しレバーを下ろした。
「ネクストゲーム!」
〈Raise up〉
左手にセクスタントボウが装着され、即座に矢を射るテテュス。未だ未知数な能力のシーシェイブを相手に、とにかく近付けたり何らかの反撃をさせる余裕は与えたくなかった。
次々と放たれる矢が、シーシェイブの装甲を傷付け突き刺さる。ギリギリのところで急所は避けているのか倒れはしないが、それでもその威力は踏ん張りきれるものではないのか徐々に屋上の縁へ追いやられていく。
このまま押し出してしまおう……そうテテュスが考えていた時、一発の矢がシーシェイブに突き刺さった。
「ッ! そこ!」
瞬間、射られた衝撃でシーシェイブが腕を上げると爪が高速で射出された。その爪は狙い違わず、セクスタントボウを持つテテュスの左肩に突き刺さった。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
この攻撃は予想外だった。まさか接近戦で使う爪を、事もあろうに飛び道具にしてくるなど誰が考えられる。
だがこんなのはまだ序の口。本当にテテュスにとって苦痛なのはこの後の事だった。
よく見ると爪とシーシェイブの腕は細いワイヤ―で繋がれている。そのワイヤーを伝って、シーシェイブからテテュスに高圧電流が流された。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!? うぁぁ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
全身を駆け巡る電流に、テテュスは地獄の苦しみを受け痛ましい絶叫を上げる。
その絶叫を聞き、シーシェイブは仮面の奥で歪んだ笑みを浮かべていた。
「ふ、ふふふ……邪魔者は消えろ。私以外、私以外――!」
「あぁぁぁ! いやぁぁぁぁぁ!? あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
悲痛な叫びが周囲に響き渡る。
どれほど時間が経ったか、シーシェイブはテテュスへの通電を止めた。
「うあ、あぁ……」
通電を止め、ワイヤーを巻き取り爪をテテュスの肩から引き抜く。
爪が引き抜かれると、テテュスは小さく悲鳴を上げ変身が解除された。
「瑠璃……」
その様子を少し離れた所からネイトが口惜しそうに見ていた。瑠璃が苦しんでいるというのに、自分は何もできない。それがただただ悔しくて仕方なかった。
だがここで不可解な事に、シーシェイブがそれ以上何もしなかった。トドメを刺す事はしないが、その場を離れる事もしない。まるで何かを待っているかのようだ。
一体何を考えているのか? それが明らかになるにそう時間は掛からなかった。
「…………来た」
シーシェイブが呟いた次の瞬間、デパートの屋上に一体のディーパーが降り立った。見たところタコをベースにしたディーパーの様だ。
そのディーパーは、シーシェイブを一瞥すると瑠璃に近付き、彼女に触手を巻き付け持ち上げるとその場を離れようとした。
「うぐ、あっ!? ちょっ、何よ離して!?」
自分を何処かへ連れ去ろうとするオクトパス・ディーパーに抵抗する瑠璃だったが、変身していない上に先程痛めつけられたせいで大した抵抗も出来ていない。
絶体絶命。今正に何処かへ連れ去られようとしている瑠璃を見て、ネイトはどうするべきかと頭を巡らせた。
(くそっ!? どうする? 瑠璃を助けたいが、このまま愚直に突っ込んでも…………!!)
その時、ネイトの脳裏に電流が走った。
(そうだ、もしかしたら……!)
他に使い道を知らなかったが、瑠璃の使い方を見てからは考えが変わった。と言うより、瑠璃の戦い方を見て本当の使い方が分かった気がする。
ネイトは瑠璃を真似て、彼が見つけたドライバー――スピンドライバーを腰に装着する。すると案の定、ベルトが巻かれて腰に装着された。
「やっぱり! あぁ、でもコイン……えぇい! こいつで良い!」
ドライバーが巻けたのはいいが、肝心のコインを彼は持っていない。悩んだ末に彼は、ドライバーを手に入れた時同時に手に入れていたドロップチップを投入した。そして瑠璃がやっていたのと同じようにレバーを下ろす。
〈Catch your fate〉
瑠璃が変身する時とは微妙に異なる音声を鳴らしつつ、ドライバーのリールが回転する。それに合わせる様に、ネイトの眼前に半透明のスロットが現れ回転し始めた。
これを適切に止めれば、瑠璃と同様に変身出来る筈。問題はどの絵柄で止めるのが最良かという事だが…………
(とりあえず一番いい絵柄で止めればいいだろ!)
ネイトは深く考える事をせず、リールをスロットゲームにおいて一番の高得点となる絵柄の7で合わせた。
〈Fever!〉
その結果、ドライバーは瑠璃がテテュスに変身する時と同じ反応を見せた。大当たりだ。
「よっしゃぁ! 変身!」
回転するリールが光を放ちながら飛び出し、ネイトの体を頭上と左右から囲み一気に迫る。三方向からネイトの体が押し潰されそうになるがそうはならず、三つのリールはネイトの体を通り抜けぶつかり合うと激しく水飛沫を上げた。
ここで漸くシーシェイブも異変に気付いた。
「何?」
激しい水飛沫にシーシェイブだけでなくオクトパス・ディーパーも動きを止める。当然、今正に連れ去られそうになっていた瑠璃もネイトが変身する姿を目にする。
そこに居たのは、頭と両肩に丸い窓の様な物を取り付けた銀色の戦士だった。
「ね、ネイト?」
「よし……おらぁっ!」
変身した自分の手を見て何度か開閉させて感覚を掴むと、まず真っ先にオクトパス・ディーパーに殴り掛かった。驚きのあまり動きを止めていたオクトパス・ディーパーは、回避も防御も出来ず殴り飛ばされ衝撃で瑠璃を離した。
「グルァッ!?」
「きゃぁぁっ!?」
離した拍子に放り投げられた瑠璃を、変身したネイトは彼女が落下する前にキャッチした。
「おっとと! 大丈夫か、瑠璃?」
「う、うん……って言うかそれ、何?」
ネイトに抱きかかえられた状態で、瑠璃は改めて変身した彼の姿を上から下まで視線を何度も上下させた。
腰には依然見せられたドライバーを装着しているので、あれで変身したのだろう事は容易に想像できる。だがまさか本当に変身できるとは。
「さぁな。出来るかどうかは賭けだったが、上手くいったぜ」
「コイン持ってたの?」
「いや? こいつで変身した」
ネイトが取り出したのは当然ライフコインではなく、ドロップチップ。普段自分が技の発動などにしか使っていないチップで変身までしてしまったのだから驚いた。
「それで変身できるの!?」
「まぁ何でもいいじゃねえか。後は俺に任せろ!」
傷だらけの瑠璃をネイトは優しく寝かせ、迫るオクトパス・ディーパーとシーシェイブを迎え撃つ。
「邪魔するな!」
「来いよ!」
振り下ろされるシーシェイブの爪を受け止め、無防備な腹に蹴りをお見舞いする。蹴り飛ばされたシーシェイブだったが、彼女を押し退けるようにして今度はオクトパス・ディーパーが触手を鞭の様に振るって攻撃してきた。
ネイトはそれを片腕で防ぐが、触手は攻撃を防いだネイトの腕に巻き付き吸盤で張り付いた。
「おっ!?」
「ガルルッ!」
腕に巻き付いた触手は吸盤で張り付いているため簡単には取れない。その状態でオクトパス・ディーパーはネイトを思いっきり振り回した。
「くっ!」
「ん? なっ!?」
オクトパス・ディーパーにより振り回されたネイトは、ちょうど立ち上がったシーシェイブに鉄球の様に叩き付けられる。結果、2人は縺れ合う様にして倒れた。
「いっつつつ……」
「んのっ! さっさと死ね!」
「おわったった!?」
怒りに任せて爪を叩きつけようとしてきたシーシェイブから、転がるようにして距離を取る。その後を追う様にしてオクトパス・ディーパーが迫るが、今度はシーシェイブがオクトパス・ディーパーの行動を阻害した。
「お前も邪魔!? さっさとその女何とかしなさいよ!」
お互いに邪魔し合って攻撃し合うシーシェイブとオクトパス・ディーパー。どうやら両者の間に連携とかそう言うのはないらしい。ネイトと瑠璃の事等そっちのけで勝手に争ってくれている。
ならば今の内にと、ネイトはこの状況を一気に解決すべく勝負に出た。
「確かこうすればいいんだよな!」
〈All in!〉
普段テテュスがやっているように、右腰にあるチップケースを外しドライバーのコイン挿入スロットに取り付ける。その状態でレバーを下ろした。
再び眼前に現れる三つのリール。回転する絵柄をネイトはジッと見つめ、ここぞというところでドライバーのスイッチを押して絵柄を止めた。高速回転するリールが次々と止まり、その絵柄はピタリと揃っていた。
〈Seven! Seven! Seven! Three of a Kind Seven! Fever!〉
絵柄が揃うと、3つのリールがネイトの前に並びまるでトンネルの様になる。火の輪潜りの輪の様に並んだリールに向け、ネイトは飛び蹴りを放った。
「そらぁぁぁっ!」
「「ッ!?」」
リールを一つ潜る毎に、ネイトの体が光り速度を増していく。三つ全てを通り抜けた瞬間、彼の体は文字通り光の砲弾となって放たれシーシェイブとオクトパス・ディーパーに襲い掛かった。
「ハァァァァァァァッ!!」
「くっ!?」
高速で飛んでくるネイトに、シーシェイブはギリギリで反応しオクトパス・ディーパーのバランスを崩させることで自らの盾とし、直撃を喰らう事だけは防いだ。
代わりに直撃を喰らったオクトパス・ディーパーは、ネイトの必殺技を喰らた瞬間爆散した。
「ガァァァァァァッ!?」
「あぁぁぁっ!?」
ドロップチップをまき散らしながら爆散するオクトパス・ディーパー。シーシェイブも無事ではなく、技の余波と爆発の余波、両方を喰らい吹き飛ばされる。
オクトパス・ディーパーを倒し一息ついたネイトは、続いてまだ健在なシーシェイブに向けて構えを取った。
「へい、まだやるかい?」
「調子に乗るな……ぐっ!?」
立ち上がり抗戦の意思を見せるシーシェイブだったが、今のが思いの外ダメージになっていたのか鎧の各部が火花を散らせてその場に膝をつく。
見たところ戦えなくはないようだが、勝てるかどうかは五分五分と言った感じだった。
已む無く、シーシェイブは撤退を決意する。
「くそっ……何で私がこんな目に!? 覚えていろ!? お前は絶対に始末してやる!?」
瑠璃に向けて怨嗟の言葉を残し、シーシェイブはその場から逃げ出した。
あとに残されたのは戦闘の余波で滅茶苦茶になった屋上と、傷だらけの瑠璃に変身したままのネイトのみ。
敵が居なくなったのを見て、ネイトは変身を解除しようとした。
「え~っと? 元に戻りたいんだけど……瑠璃、これどうやれば戻れる?」
「何も入れない状態でレバー下ろしてみて」
「こうか?」
〈Drop out〉
瑠璃の指示に従ってレバーを下ろすと、ネイトは元の姿に戻れた。自分の両手などを見て変身が解除できたのを確認すると、改めて瑠璃に近付き未だ横になっている彼女を抱きかかえた。
「よっと。大丈夫か?」
「あちこち痛いけど、何とかね。それよりさっきのは……」
「こいつでも変身出来たって事だ。これからは見てるだけじゃなく、瑠璃の背中を守ってやるよ。この俺が変身する仮面ライダー、そうだな……仮面ライダーオケアノスがな!」
自信たっぷりに告げるネイトに、瑠璃は一瞬呆け次の瞬間噴き出した。だが決して彼を馬鹿にした訳ではない。ただ、そこまでして自分を助けてくれる彼が頼もしくれ嬉しかったのだ。
「ありがとう。……頼りにしてるわ」
「おぅ! 任せとけ!」
この後、騒ぎを聞きつけたS.B.C.T.により瑠璃は病院へ連れていかれ治療を受ける事となる。
ネイトはと言うと、今日は瑠璃が店に出れないことを伝えに戻った。その事を伝えた際、海羽が偉く慌てて危うくネイトを絞め殺す勢いだったとか。
と言う訳で第10話でした。
2号ライダーはその名もオケアノス。テテュスがルーレットで変身するのに対して、こちらはスロットで変身します。揃えた絵柄に応じて能力や武器が手に入る形になります。因みにモチーフは潜水服と冒険家。
執筆の糧となりますので、感想評価その他よろしくお願いします!
次回の更新もお楽しみに!それでは。