お互いのリアルの時間を掛けて勝負する事になった私達
でも、零二君のアバターはレベル上限に達していて
レベル100に届いていない私達二人じゃ対プレイヤー特化の零二君のアバターには勝てない。
「絶対勝ちたい!」
勝ちにこだわる訳じゃないけれど、でも、零二君に勝ちたい
「なにかレベルアップ以外で出来ることは...」
私はNFOの攻略サイトを覗いて対抗策を探す
そして超が着くほどのレア装備に行き当たった
「取得条件も装備条件もかなり厳しい、でも、挑戦する価値はある!」
私はあこちゃんに協力を頼み2人でEXTRAクエストを受けることにした。
条件は職業が魔法使いまたは魔法剣士であること、そして超級魔法に制限を掛け下級から上級魔法のみで一定数の敵を倒す事、そして広範囲魔法は各魔法に付き1回のみでボスまで挑まなければならない
そしてもちろんボスは魔法耐性がものすごく高く弱体化魔法を使ってもそれは意味をなさない
「近距離魔法主体で攻めるしかないけど、私は魔法剣で挑むよ」
「あこはできるだけサポートするね」
「お願い」
私達は戦闘を開始する
私は零二君と戦っているおかげか魔法剣士としての立ち回り
を上手くこなせていた。
「数が多い!倒しても倒しても減らない!」
それでもなお苦戦は必須だった
幸い回復魔法は制限されてないため耐えているがMP消費もかなりのものだ
そしてMPを使い切りHPもレッドゾーンになったところでようやく初級のクリアである。
「3段階あるうちの1つやっとクリアだね」
「まだ2段階あるんだよね」
「まだ続ける?」
「もちろん!」
そして中級に挑む
そしてかなり厳しい状況に陥っていた
MPがあと2割ポーションによる回復は2回までですでに使い切ったあとだった
「クエスト失敗かな…」
そう呟いた時私達の前を真っ赤な広範囲攻撃が横切った
「何してんのかと思えば、こいつは俺達death装備使いが他対一を想定して受けるクエストだぜ」
「そうなんですか!?」
「確かに言い方は悪いが一般プレイヤーが3人以下でクリアすれば超級のレア装備が手に入るけどな、中後衛職のお前らが挑めば中級でアウトだ」
「ライヴさんがいればクリア出来ますか?」
「出来るぜ!お前らが超級装備を手にすることもな」
「なら!」
「ただし!俺のdeath装備もまた増えるそしてこの装備を昇華させるにはこのクエストを単体クリアする事それも1回じゃない、最低でも10回はクリアしないといけない」
「でも、それならライヴさんなら大丈夫なんじゃ…」
「上級までクリアした時更に上の超級とその上超越級のボスを単体クリア出来たらな」
「そう言うって事は挑んだことあるの?」
「あるぜ!すでに3度は勝利してる」
「ライヴさんでも3回!?」
「あぁ、だからかなり難しいって事!それでもやるんだろ?」
「はい!お願いします。手伝ってください」
「わかった」
私達はライヴさんにも手伝ってもらい上級までクリアした
「さあ、超級ボスの登場だ」
そう言ってライヴさんは剣を向けた
その場所に現れたのは身の丈程の大鎌と大斧を構えた髑髏の仮面のバーバリアンだ
「あんなの倒せるんですか!?」
「まぁ、超越級のドラゴンよりマシだ」
「ラスボスはドラゴンなの?」
「あぁ、あのバーバリアンに勝つより大変だから覚悟しておけよ」
そう言ってライヴさんは鎖に剣を繋ぎ向かっていった
そしてバーバリアンの鎌と打ち合う
「鮮血斬!(ブラットスラッシュ!)」
「双剣斬撃!(クロススラッシュ!)」
「モンスター相手だとステータス半減なはずなのになんであんな強力な攻撃が」
「多分あの鎖だよ!」
「あの赤い鎖?」
「あれが多分人型モンスター相手ならステータス半減じゃなくてなにか違う効果があるんだよ!」
「お前らよそ見するなよ!そろそろ大斧のバーバリアンが動き出すぞ」
ライヴさんが言った通り大鎌のバーバリアン野HPが半分を下回ったタイミングで大斧のバーバリアンが動き出した
そして雄叫びを上げて大斧を振り回す
「まずい!束縛の鎖!(グレイプニル!)時の枷!タイムクルス!」
「少しの間時間稼ぐからそっちの相手頼む今のうちなら攻撃もある程度通るから」
「わかりました!あこちゃん強化魔法重ね掛けするよ」
「OK!」
お互いに強化魔法を重ねて私は魔法剣での斬撃をあこちゃんは連発型の魔法を放つ
攻撃が確かに効いているようで苦悶の声をあげるバーバリアン
そしてライヴさんはブラットアップを発動し双剣斬撃を放つと大鎌のバーバリアンは倒れた。
そして大斧のバーバリアンを相手取る
「答え合わせと行こうか!なんで俺がモンスター相手にまともに戦えているのかのな」
そう言ってライヴさんはモンスターからタゲを取りつつ解説する
「まず俺はモンスター相手ならステータス半減は確定する、だけど、このクエストに限りそれがないそしてあこちゃんも注目してた鎖もそう、この鎖のおかげで攻撃するたびわずかだけど相手は弱体化していく」
「そういう事!」
「そしてこの2本の武器どっちもが弱体化効果を与える剣だからねそれに俺のブラットアップを重ねればある程度のモンスターは余裕で倒せるって訳」
そして話しているうちにライヴさんはバーバリアンのHPをレッドゾーンまで削った
「さぁトドメはお前達がやれ」
私達は頷き魔法攻撃と斬撃で応戦しバーバリアンを倒した。
そしてレベルアップしやっと100を超えた
「次が最後の戦いですね」
「あぁ、超越級のドラゴンだバーバリアンよりも強いから覚悟しておけ」
そして超越級のボス黄金の竜が姿を現した
ライヴさんは剣を向けて竜に向かって話しかける
「よぉ!また倒しに来てやったぜ!竜王さんよ」
『3度程度我を退けたからと言って調子に乗るなよ小僧』
「ドラゴンが喋った!?」
「あいつはAIだろうよ!2・3度戦ってみてわかった事だ」
『此度も我を退けられるか小僧』
「やってやるさ!その前に超越級までたどり着いたボーナスが必要だろう」
「然りだ!新たなる挑戦者よ受け取れ!」
私達に魔法の杖と篭手、そして剣が私達のストレージに入った
「アイテム強化は済んでいる好きに使うが良い!それで我を打倒してみせよ!」
「言われてなくてもやってやるよ俺達でな!」
「やりましょう!」
「負けないよ!」
そうして俺達は竜王へと挑む
「レージング!」
『なんのこれしき!』
鎖を引きちぎる
「バーカ!束縛の鎖グレイプニル!」
『我の動きを封じても無駄ぞ!』
竜王はブレスを放つ
「ブレスは吸収できるんだよ!」
ライヴさんは御魂喰らいの剣でブレスを吸収する
「あこちゃん私達も!」
「うん!やるよー」
私は魔法剣で魔法の斬撃をそして装備した篭手で結界を発動して攻撃を防ぐ
そしてライヴさん一撃が決まり竜王のHPはレッドゾーンに
「気をつけろ!ここから攻撃パターンがかわる!」
「わかりました!」
竜王は飛翔しブレスを吐いて来たり自分達を噛み砕く勢いで襲って来る
「鮮血波動!(ブラットレイ!)」
ライヴさんの波動がブレスを相殺する
「Rin!時間稼ぐから最大限奥義ぶつけろ!」
「わかりました!」
私は残るMPを全て魔法剣に費やす
「ライヴさん!何時でもいけます!」
「MP回復させてもう少しチャージしろ!ゴットブレイドじゃなくてブリンガーだ!」
「わかりました!」
MPポーションを飲んで回復させたMPの全てを魔法剣に収束させる
そしてライヴさんが竜王の噛みつきを躱し私の隣りに並ぶ
「Rinタイミング合わせろ!」
「はい!」
「いくぞ!時間解放!(タイムリベレイト!)」
「神をも穿つ剣(ゴットブリンガー)」
「破滅の豪雨!(カタストロフレイン!)」
時間解放によって更に威力が倍になった私とあこちゃんの攻撃が竜王に襲いかかる
「終わりだ竜王!鮮血の一閃(ブラットストライク)」
その攻撃を最後に竜王は消滅した。
そしてまたレベルアップのファンファーレが鳴る
ライヴさんは経験値が貯められるカードに更に経験値が蓄積されたようだった
「さて、Rinレベルはいくつになった?あこも」
「私は105です」
「あこは103だって!」
「ようやく100超えたな!さぁ、リベンジといこうか!」
「その言葉を待ってました!」
「じゃあ構えろ!」
私達は武器を構える
「ライヴさん!アイテムフルオープンはしてくれないんですか?」
「即死したいならそうするぜ」
「死ぬ気はないですけど、お願いします。」
「そこまで言うなら、武装全開放!(ウエポンフルオープン!)
装備変更鮮血剣勇血、御魂喰らいの剣、勇血剣斬魔」
そしてライヴさんが普段から装備する6本の剣を鎖に繋ぎ更に剣、槍、斧などライヴさんが持つ全ての装備が地面に突き刺さる
「さぁいくぜ!」
「負けません!ホーリーエッジ!」
「ホーリーランス!」
「鮮血波動(ブラットレイ)」
攻撃は簡単に相殺される
「いいもの見せてやるよ!お前らに見せるのが初めてだ喜べ」
そう言って左手を突き出す
「暗黒衝波動(レイオブダークネス)」
私達に向かって暗黒の波動が放たれた
「神域結界!」
「無駄!混沌と腐食の波動(カオスグロウ!)」
「神域結界!デュアル!」
結界を重ねて守ろうと思ったが結界がボロボロに崩れ私達は波動に飲まれた
「その波動は威力こそ低いがくらうと継続ダメージだぜ」
「そんな!?」
「獄炎!(ヘルフレア!)」
「魔法は効かないって」
魔法を放てば吸収され斬撃はことごとく相殺されて鍔迫り合いを仕掛ければ武器の耐久値がガリガリと削られる
私達は現在継続ダメージでHPはイエローゾーン
最初の勝利した時のように阻害魔法は効かない奥の手で御魂喰らいを自分に刺せば魔法の効果は無効化される
「打つ手なしかも…」
「RinRin一か八かに賭けよう!あこ残りのMP全部使って
ビックバンノヴァ打つからRinRinはゴットブリンガーをぶつけて!」
「やってみよう!逃げても守ってもやられるなら最後まで足掻こう!」
「話し合い終わった?」
「終わりました!」
「いくよー!ビックバンノヴァ!」
「超広範囲消滅魔法かよ!?仕方ねぇ!」
ライヴさんは時短の剣解放(リベレイト)と時閃剣開時を連結させると剣を回転させる
「時間加速!(タイムアクセラレータ!)」
あこちゃんの魔法に向かってそのまま剣を投げると
時計が現れ文字盤を1周すると魔法が消えた
「嘘!?なんで」
「1日1度しか使えない奥義だよ!無理してもし2回使えば剣がボロボロになるし俺のHPも全損する」
「そんなのアリ!?」
「アリなんだな〜これが」
「あこちゃん離れて!」
「うん!」
あこちゃんが飛び退くと全力で剣を振った
「神をも切り裂く究極の剣!(アルティメットブリンガー!)」
「マジっすか!?クソ!こうなったら!御魂喰らいの奥の手を出すしかないな!」
そう言って自分のHPとMPを1残して吸収させて
力を高めると全ての武器を宙に浮かせる
「武器の祭典!(ウェポンカーニバル!)」
100を越える武器が乱れ舞い私の技を打ち破った
そしてライヴさんは私に近づいて触れると同時に声を発した
「deathカタストロフ」
その瞬間私のアバターはHP全損によりゲームオーバーとなった。
私は画面の向こうで軽く机を叩いた
「またダメだった!そして零二くんの言った通りだった即死するって」
そして画面越しに声が聞こえてきた
「手加減無しって約束だったからね、悔しいならもっともっと強くなったらいい」
「でも零二君は更に強くなるんですよね」
「だろうね、だって俺達はゲーム世界じゃライバルでしょ?」「ライバル…」
「そう、ライバル!だって俺に何度負けても向かってくる燐子がいるから俺も負けたくなくて更に強さを追い求めるんだから」
「なら!私は零二君に負けないくらいにもっと強くなって絶対に零二君はもう一度黒星を刻み付けます!」
「楽しみにしてる。それじゃあ今回も俺の勝ちって事で!
あの時のやり直しをしよう!」
「零二君もそれを望んでくれるんですか?」
「もちろん!まあ俺もやり直したいって思ってたしさ」
「じゃあ、週末!遊びましょう!」
「もちろん!また3人でいいのかな?」
「できれば…今回は2人がいいです」
「じゃあ、あこちゃんにはあとから埋め合わせするとして、今回は2人で遊ぼうか」
「はい!」
私はこの時初めて零二君に認めて貰えた気がした。
またまた一月ぶりです。
今回はゲーム世界でのリベンジと新たな挑戦を描きました
書いてて主人公強くしすぎかなと思ってたりもしますが
やっぱり強さって大事だと思うので多目に見てください
次回は2人でのお出かけ回を書きますのでお楽しみに
次回「2人で過ごす時間と気付いた気持ち」