約束の日
俺はなるべくお洒落な感じに見えればと少し気合いを入れた服装で家を出る。
「動きやすくてそれでいてお洒落な感じにしたけど、大丈夫かな」
使用時期自分でも不安ではある。
そして待ち合わせの場所に着くと身だしなみを整えて燐子を待っていると少しして燐子がやって来た
「お待たせしました。」
「そんなに待ってないから大丈夫だよ。私服可愛いね
普段制服姿見慣れてる分新鮮」
「ありがとうございます。零二君もお洒落でカッコイイですよ」
「ありがとう。ちょっと気合い入れたかいあったかな」
「お洒落してくれたんですね」
「まぁね、隣歩くんだもんちょっとは見劣りしないようにしないとね」
「嬉しいです。零二君がそこまで考えてくれてたこともですけど、またこうして遊びにいける事が凄く」
「俺はさ、燐子が歩み寄って来てくれた事が凄く嬉しかったんだ、だからこそ俺も拒絶するんじゃなくて、歩み寄って行けたらなって、それにさ約束したでしょ、手の届くところにいるよって」
「覚えてくれてたんですね」
「約束は覚えてるよ、忘れてない。さて、話はこれくらいにして移動しようか、いきなりゲームセンターっていうのもアレだし、ちょっと色んなお店見て回ろうよ」
「いいですね!そうしましょう」
それから俺達は色んなお店を見て回る
「なんか欲しいものあった?」
「特には無いですね、零二君はどうですか?」
「う〜ん俺もこれと言ってないかな、欲しいものってこの時その時で買ってるから以外となくて」
「私も似た様な感じです。元々物欲もあまりない方なので」
「じゃあ、メイト行ってみようか?」
「animateですか?」
「そうそう、なんかいいものあるんじゃない?」
「行ってみましょうか」
「だね」
それから俺達はanimateにやって来た
「何度か来たことありますが、やっぱり色々置いてますね
本やゲームにフィギュアや玩具なんかも」
「だね、フィギュアとか玩具はあんまり買わないけど、ゲームや本は俺もよく買うから」
「それならおすすめの漫画や小説教えてください。私も読んでみたいですし興味があります。」
「そう言われてもな〜どういうのを読んでみたい?」
「本当に零二君が興味のあるもので良いんですよ、ちょっとえっ…エッチなのでも…」
そう言って赤面する
「赤くなるなら言わなきゃいいのに、でもそっち系は俺も見ないよ!精々週刊誌のグラビアくらい」
「そうなんですか?ちょっと意外です」
「まぁ、人それぞれなんじゃないの?」
などと話しつつ青年コミックスの辺りに移動して2種類の漫画を手に取る
「これなんかどう?服飾の話なんだけど片方は服作りが好きな主人公と低身長ながらもトップモデルを目指す子の話なんだ、もう1つはオタクなギャルと一緒にコスプレ衣装を作ったりしながら日常を過ごす話だよ」
「どっちも服を作る話なんですね」
「そうそう、どっちもオススメだよ」
「じゃあ両方1冊ずつ買うので残りは貸してください」
「良いよ、もし気に入ったら燐子も揃えるといいよ」
「そうですね、是非そうしたいです。
それで…あの…零二君非常に聞辛いんですが…お金の心配はないんですか?」
「あぁ、当然の疑問だよね俺、これでもゲームのプレイ動画とかネットに上げてるからそれなりに収益はあるんだよ!たまにNFOも上げてるよ!」
「そうなんですか!?」
「うん、俺の気が向いた時だけね。燐子達との戦いも上がってるよ!基本PVPの動画だから」
「零二君が無双する動画ばっかりですね」
「まぁ、コメント的にはそういうのも多いからね」
「まぁ、勝てる人がいないんでしょうけど」
そう話しつつ俺達は買い物を終えて
2人でゲームセンターに行きスコアを競うゲームで上位記録を塗り替えた後クレーンゲームでいくつか景品を獲得し
その後少し遅めにお昼を食べて2人で映画を観た
映画は実話を元にした作品だったのでかなり感情移入しやすく感動的だった。
燐子はラストの方はずっとネックレスを握りしめていたので手の熱で色がオレンジになっていた。
映画を観た後俺たちは近くのカフェに入り映画について
少し話したあとこの後の事に着いて話していた。
「この後どうする?帰るにはまだ少し早いし、俺としてはもう少し遊びたいかな」
「そうですね、なら一緒にプリクラ撮りませんか?」
「もちろん。構わないよ機械は選んでね」
「わかりました。」
俺達はカフェを後にし歩きながら話す
「燐子はプリクラ撮ったりするの?Roseliaの皆とか、あこちゃんとかと」
「あこちゃんとは何度かRoseliaの皆さんとは普通の集合写真みたいなやつはありますけど、プリクラは無いですね」
「リサとか好きそうだけどね」
「友希那さんとはよく撮られるみたいですよ、たまに友希那さん仏頂面って感じの顔で写ってるの見たことあります」
「何となく想像つくね」
そんな話をしながらゲームセンターに戻り機械を選んで
プリクラを撮る
最後の1枚で俺は燐子を後ろから抱きしめたら燐子は軽く赤面していた。
「さすがに恥ずかしかった?」
「少しだけ…あんなに密着したの初めてだったので」
「燐子じゃなかったら俺もやらないよ、燐子だからだよ」
「それって…」
「まぁ…その…そういう事」
そう言って言葉を濁す
(言えるかよ…ずっと一緒にいたいと思える存在だなんてさ)
俺は自分の気持ちを改めて自覚した。
燐子の為でもあり自分の為であったあの乱闘の後、俺を恐いと思っても歩み寄って来てくれた燐子だからこそ
歩み寄って共に在りたいと思えた。
俺はそれから燐子を送り自分も帰宅した。
燐子視点
零二君に家まで送ってもらい零二君を見送ってから家に入り
楽な格好に着替えてからベットに寝そべり零二君がくれたネックレスを見て触れて色を変えてみる
「まるで零二君の心みたい…」
心の声が口を着いたようだった。
「零二君…」
私はきっと零二君が好きなんだ…
ゲームと現実で私は彼と彼があやつるアバターに強く惹かれている事に私は今日初めて気がついたのだった。
15話目です。お互いの気持ちを改めて認識した話になります
今後の展開としてはもう少し現状維持しつつ休み前にまた乱闘騒ぎを起こしそこで2人をくっつけようと思います
主人公は多分この先の話だと停学処分になるでしょうが
今後の展開についてはお楽しみに
次回「距離感と気持ちの間で」