鮮血の剣士と無敗のウィザード   作:凌介

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お互いに歩み寄り距離が縮まる中で生まれた感情は何処へ向かうのか


第16話距離感と気持ちの間で

燐子と2人で出掛けてから数日後

俺はRoseliaの練習に混ぜてもらい一緒にRoseliaの曲を演奏していた

「零二、何かあったの?」

「なんで?」

「音が弾んでるわよ」

「楽しそうに弾いてるね」

「そうですね、気持ちが乗ってるのを感じます」

「確かにそうですね」

「あこもそう感じるよ」

「実際どうなのよ?」

「まぁ、確かにそうかもね、なんか久々に音楽に打ち込めてるって感じがしてて」

「争いがないのは良い事よ」

「俺の周りは争いが絶えなかったから、こうして好きな事できるのが楽しんだ」

「そう、でも油断大敵とも言うけれど、零二は心配するだけ無駄かしら?」

「無駄って事は無いよ!備えあれば憂いなしっても言うでしょ!」

「そうね」

「でも零二君、本当に大丈夫でしょうか?」

「何が?」

「いえ、嵐の前の静けさって感じがしてどうしても不安が拭えなくて」

「きっと大丈夫、大きな争いが起こったとしても皆は必ず守るから!俺の力は守るために使うものだから」

「零二君に傷付いて欲しいわけじゃ…」

「わかってるよ!色々戦い方って言うか立ち回り方は模索してるから大丈夫」

「でも、心配なんです」

「大丈夫だよ!俺、強いから!」

今は強がりでもいいからいつか必ず大切なものを守れる強さを…そして零人のような犠牲を出さない為にも

握った拳を眺めつつ心にそう誓う

「心配しすぎるのも良くないよ燐子、零二を信じてあげなって」

「そうですね、今井さんの言い分も一理あると思います

零二君もかえって不安になるのではないですか?

信頼して貰えてないと」

「実際どうなの零兄ぃ」

「信頼してるからこそ同じくらい心配もしてるってことでしょ!それは俺にとっては有難いことだよ」

「だそうよ燐子」

俺は燐子の目を見て告げる

「俺は燐子に信じて貰えるように尽くすからさそんな顔しないでよ!そりゃ不安はあるかもしれないけど、不安を持つより希望を持って欲しいかな」

「私は零二君に傷付いて欲しくないだけです!だって!零二君は守る為って言って自分が傷つくことは厭わないんですから!」

「零二、ここまで心配してくれてるんだからちゃんと答えてあげなさいよ」

「わかってるよ!」

その後もやいのやいの言われながら練習時間を過ごし解散する

俺は燐子を家まで送った後街の様子を見て回っていると

昔の仲間に会った

「零二さんじゃないすか!」

「お前ら…元気だったか?」

「見ての通り五体満足です!」

「零二さんも元気そうで良かったです。」

「チーム解散してから会う機会めっきり減りましたからね」

「だな、お前ら今どうしてんの?」

「俺達は高校いかずに就職しました、今は工場で働いてて今日はたまたま全員休みだったんです」

「そうか…元気そうで良かったよ」

「零二さんはどうしてたんすかココ最近」

「色々だ、でも、好きな事を全力で楽しくやって過ごしてる

ようやく求めてた答えの一つが見つかりそうなんだ」

「そうなんすか!零二さんはずっと答えを出すとか出さないとか言ってたからそれのきっかけでも見つかって良かったですよ」

「今度また久々にチームメンバーで飯でも食いましょう」

「あぁまたな!」

そうして元チームメンバーと別れた後俺は帰宅する

家に帰ると珍しく父さんがいた

「父さん、珍しいね帰ってくるなんて」

「あぁ、たまにはな」

「なんかあった?」

「あぁ、ちょっとな」

「捜査関係って事?」

「いや、そうじゃない、むしろ注意しろって言いたい事だ」

「何?」

「九頭原龍也と狩野虎丸が少年院から出てきたんだ」

「それで?」

「本人確認は取れてないがまた悪さをしているらしいそれに昔いざこざがあった連中を襲ってるって話だ」

「俺も気をつけろってことか」

「そうだ、なるべく関わらないようにしろ」

「わかった。とは言っても友達が傷付いたりしたら俺はその友達を守るために力を使うからね」

「わかってるさ、だからこそ注意喚起をしたのさ」

「でも、アイツらがまたなにかやらかすとは思えないけどな」

「アイツらは出所してすぐにまた喧嘩騒動を起こしてはいるが俺もそう思っては無い」

「もしかして…」

「なにか心当たりがあるのか?」

「俺の昔の仲間がね、学校にいかないで就職したって言ってた、だから奴らもそうじゃないかなって」

俺は考えを父さんに伝える

「例えば、騒動の原因も誰かを助けるためだったとしたら?」

「つまりは仕事仲間を庇い騒動を起こしたがそれ以上はって事か?」

「あくまでも仮定の話だけどね」

「その線も当たってみよう、俺達は固定概念に縛られすぎているからな」

その後俺と父さんは一緒に食事をとり俺は部屋に戻り仲間に万が一を伝えておいた。

「もしかしたらチームを再結成させないとダメかもな」

俺は元チームメンバーの事を思い浮かべ、同時に燐子の事が頭をよぎった

「誰にも燐子を俺の仲間を傷つけさせるもんか!」

白金燐子、俺にとって大切な子、初めておれを怖がっても尚歩み寄ってくれた女の子、だからこそ守りたいと思った。

友達以上恋人未満の曖昧な関係ではあるもののそれでも大切である事には変わりはないから

「ごめんね…約束破ることになるかも…」

俺は静かにそう呟き我が家の天井を見上げていた…

 

 

 

 




16話です。Roseliaの皆はあんまり登場してませんが今回は零二君視点での物語となりますのでご容赦を

次回はチームRAVENを復活させて主人公が色々行動していきますの。多少ではありますがRoseliaの皆との絡みも書きますのでお楽しみに

次回「復活と交わした約束」
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