鮮血の剣士と無敗のウィザード   作:凌介

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プレイヤーキラーの少年の名を聞いた燐子は彼からさらに
衝撃的な情報が齎される


第2話力と代償

慣れない武器で挑んだ結果惨敗した、剣士が鍔迫り合いを嫌ったらダメなのだそうだ。

魔法剣だからと思って魔法使いと剣士の間くらいの距離で戦っていたけど、それがダメだったらしい

目の前の双剣士のアバターが私を見下ろす

「俺に何の用だ?」

「あなたと話がしたいんです!」

「失せろ!他のプレイヤーに話すことなんざ俺にはねーよ」

「貴方に興味があります!だから!お願いします!」

「なら、聞きたいことを纏めてから出直せ!何回も何回も同じような説明するのはごめんだ!」

「なら、貴方も私に質問してください!それでお相子にできませんか?」

少年のアバターは黙ったままだ、少しの沈黙の後に口を開いた

「それでいいなら特別に許可してやるよ!着いてこいよ」

そうして少年のアバターが踵を返して歩いていく

「どこに行くんですか?」

「デーモンロードの安全地帯(セーフティーポイント)」

「なんでそんな所に?」

「death装備を1本でも持ってると街に入れないんだよ!オマケに賞金首だと行ける場所も制限されるからな」

「それで、安全地帯(セーフティーポイント)を拠点に?」

「それもあるけど、あそこなら街より高額だけど、アイテムも買えるんだ」

「知りませんでした…」

「当然だな、death装備持ってるやつなら知ってる事だけど、death装備持ってなくて知らないのは当然だな」

「いくつdeath装備持ってるか聞いても?」

「どうだったかな?剣は今装備してる物の他に10はあるし、槍とか、斧とかもあるからな〜コート系装備やアクセサリー系も含めたら50くらいあるのかもな」

「どうしてそんなに?」

「death装備手に入れた時からPKが流行りだして俺も、色んなプレイヤーと装備賭けて戦ったりしてたから、多分全体の7か8割のdeath装備が集まってるんじゃねーかな?」

「death装備はプレイヤーキラー特化と聞いてます、それにそれ系の装備上限とかは無いんですか?」

「まぁ、俺のは特別というか、まぁ、今まで1度だって全武装で戦った事は無いけどな」

「Lvはいくつですか?」

「100ピッタリ上限がこのゲーム150だからな、Lvの方も7か8割り方上限に近いかもなお前は?」

「80を少し超えたところです」

「今いねーけど、もう1人の方は?」

「同じくらいですね?始めてから2人でずっと一緒にやってます。貴方はどうですか?」

「俺はずっと1人だ、ソロでやってる、いちお聞くと思うから答えるとなdeath装備を手に入れたのは俺が初めてプレイヤーキラーをした時だ」

「詳しく聞いてもいいですか?」

「その前に、相方呼んで来いよ!別に居なくなったりしねーから」

「そう…ですね、そうします」

私はメッセージをとばし私の居場所を伝えた

そして、しばらく待っているとあこちゃんが合流した

そしてさっきまでの内容は伝えて再び会話に参加する

「あのライヴさん、death装備の事、詳しく教えてください」

「だな、えっとな、俺がdeath装備を手にしたのは初めてプレイヤーキラーをした時だってのはさっき話したよな」

2人が頷くのを確認してから話を続ける

そして、手持ちから1本の剣を取り出し見せる

「これが俺が最初に手にしたdeath装備だ、片手剣士でな顔はフードで隠れて見えなかったがな、その時の俺のLvよりも上のプレイヤーだって事だけはわかったけど、俺もその頃はランカーだったからプライドもあって負けたくなかった、戦って倒して装備奪ったんだよ、もちろんお互いの装備を賭けて戦って勝ったから文句は言われなかったが、その剣士に言われたんだ、「これでお前も人殺しプレイヤーの仲間入り」だってな」

「それから、プレイヤーキラーをずっと続けてきたんですか?」

「当たらずとも遠からず、正確にはこの2本を手に入れてからだな、death装備手にしてしばらくして賞金首になって

プレイヤーキルしまくってたらこの2本が俺のストレージに入っててよ、それ以来この2本のdeath装備でプレイヤーキルしてるって訳」

「でもさ、その剣とか装備品って条件満たしたら強い武器やアイテムになるんじゃないの?」

「大量にあり過ぎて期間が足りなかったんだよ十分に倒せるLvだったしな、でもな、モンスター相手だとステータス半減するんだよ!」

「つまり…」

「お察しの通り、death装備の代償はPVPなら負けないけど、モンスター相手だとかなり不利で街にも入れない」

「そんな事って…」

「良いんだ、元々街には補給に戻るくらいだったし、不自由はしてないんだ」

私は話を聞いていて本気のプレイヤーキラー戦ってみたいと思っていた

だから提案してみた。

「あの!私達2人ともう一度戦ってくれませんか?」

「なんで戦う必要がある?」

「あこ達が勝ったらパーティ組もう!プレイヤーキラーだからこその立ち回りで魔法職のあこ達をサポートしてよ」

「断る!俺はソロでいい!仲間はいらない」

「なら、私達が勝ったらリアルで会ってください!」

「ふざけるな!まずもって勝てると思ってるのか?」

「勝ちます!無敗のウィザードに黒星はありません!」

「なら、負けたらどうする?お前達のリアルを晒すか?」

「構いません!お互いのリアルの情報を賭けて戦ってください!」

「…まぁいい、どっちが負けてもリアルで会うこの条件で良いか?俺もこのゲームの話しかけできるリアルの友人は求めていたからな」

「賭け成立ですね」

そうして私たちは安全地帯(セーフティーポイント)を出てお互いに武器を構える

私はもちろん魔法職の杖を相手に向ける

相手のアバターは武器を抜きはしたものの腕をだらりと下げている、無防備に見えて隙がない

「先に攻撃して来いよ!ハンデとして俺のHPバーがイエローゾーンになったら俺の負けでいい」

「ならあこからいくよ!四元素の弾丸!(エレメントバレット!)」

相手のアバターに向け炎、水、風、土の魔力弾が放たれる

「これで少しは!」そう思ったけど、甘かった、数ドットもHPは削れていない

「あこちゃん!もう少しだけお願い!」

「任せてよ!暗黒弾!(ダークバレット)!光の弾丸!(ルミナバレット!)」

「ちまちまちまちまと!うぜぇ!」

そう言って黒い剣を一振するとその剣に魔法が吸収される

「言ってなかったな!この剣の名は

御魂喰らい(ソウルイーター)魔法や魔力の斬撃を吸収し蓄えるそしてー!ブラットアップ!」

「身体能力を向上させるこの技と掛け合わせればプレイヤーキラー専用装備でもあるdeathの効果と相まって身体能力はお前達の10倍に跳ね上がる!」

「そんな!?」

「あこちゃん!お待たせ!」

「りんりん!もう大丈夫なの?」

「うん!行くよ!」

「「終焉の炎!!(ターミナスフレア!!)」」

「バーカ!さっき言ったこと忘れてやしねーか!

鮮血斬!(ブラットスラッシュ!)」

強力な赤黒い斬撃で私達の技がかき消され斬撃が迫る

「りんりん!危ない!大結界!」

結界で攻撃をかろうじてガードするもお互いに硬直状態で今攻撃されたら終わる

でも、その少年は武器を持ち替える血のように赤い剣から今度は深い青色を纏った剣に

「水霊剣波風、鮮血剣勇血とは一味違うぜ」

「纏い、水月!」

そう言うと水のようなオーラが全身を被った

「蒼刃水冷!」

鋭い水と氷の斬撃が私達に襲いかかる

「「大結界!!」」

「守ってばっかじゃ勝てないぜ!喰らえ!魂喰い!(ソウルイーター!)」

「結界が!」

「りんりん!任せてよ!神域結界!」

あこちゃんの奥の手で何とか凌いだけど、後がない

「解放(バースト)」

黒い剣から放たれた波動にあこちゃんのアバターがのまれる

「りんりん!時間は…作ったよ!」

「無敗のウィザードとして負けられません!」

「無限爆撃!(インフィニティーバースト)!」

「爆撃かよ!?爆撃は吸収出来ねってのに!」

「終わりです!超越爆撃(エターナルバースト)」

私の渾身の爆撃魔法にのまれる相手のアバター

「やったかな?」

「無理だな」

「え!?これでもまだ届かないの!?」

「直前に吸収してた魔力完全解放してギリギリ逃れたんだよ!まぁ追い込まれたし、俺の奥の手を1つを見せてやるよ

狂暴化!(バーサーク!)」

赤と言うよりは真紅と言える程真っ赤なオーラが相手の全身を被った

「んでもってブラットアップ!」

「重ねがけ!?」

「前と同じ技で終わりにしてやるよ!死の斬撃(deathslash!)」

回避しきれずにまともに攻撃を受けてHPは1になる

私はヒールを使おうとしたがMPが無くなっていた

「どうして!?まだMPはあったはずなのに」

「言ってなかったな!この剣御魂喰らいはHPじゃなくてMPを削るんだよ!そして魔力解放(バースト)をくらったお前はMPをごっそり削られたわけだ」

「そんな!?」

「ついでに言っておくとな死の斬撃(deathslash)はHPを1にする技じゃねーぞ」

「え!?」

言われた時には遅かった、身体が動かない

「気付くのが遅かったな!あの技は相手のHPを1にして肉体を動けなくする技だぜ」

「これがdeath装備の力…」

「あばよ!無敗のウィザードさん!」

私は画面の向こうで歯噛みした

「まだ諦めたくない!」

私は状態異常系の魔法のコマンドを入力した

「正真正銘最後の奥の手!状態異常で同じく身体の自由を奪います!」

そして相手の斬撃が私のアバターのギリギリで止まっていた

「状態異常か!」

「正解です!正真正銘最後の奥の手です」

「対策はしてたはず」

「私が施した状態異常魔法は錯覚系の魔法ですからあなたは直接は状態異常になっていません」

「マジかよ!?こんなの防ぎようがねーじゃねーか!」

「同じ魔法職の方なら簡単に気付いたかも知れませんね」

私は魔法剣に持ち替えて相手のアバターを切り付けると

イエローゾーンまでHPが減少した

「わたしの勝ちですね!」

「あぁ!負けたよ!約束だ!現実で会ってやるよ!善は急げだ明日で良いか?」

「構いません!じゃあ明日の10時駅近くのゲームセンター前でどうですか?」

「わかった!それで構わない!ただ、一応アバターネームわかるようにネームプレートかなんかしててくれ」

「わかりました、あこちゃんと一緒に行きますのでお願いします」

「おう!」

そうして私は彼と合う約束を取り付けたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お久しぶりです!この作品はメインで書いてる方の息抜きな感じなので投稿頻度はかなり不定期です。
それでも少しづつ進めては行きますので読んでくれている方は楽しみにしててください。
次回「顔合わせと再認識」
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