鮮血の剣士と無敗のウィザード   作:凌介

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プレイヤーキラーのアバターを操る少年に燐子は少しずつ歩み寄っていく


第4話再会と再戦

Roselia視点

練習の休憩中、私は、心ここに在らずな感じだ

「はァ〜」

気が付けばため息ばかりついている

「燐子元気ないね、練習中は上手く切り替えられてるけど、休憩中とかだと、元気ないよね」

「宇田川さん、なにか心当たりはないのですか?」

「え!?いきなり言われても〜って、あ!もしかして…」

「なにかあるの?」

「ちょっと前にあこ達がやってるゲームの話で''ゲームでの人殺し''について話したと思うんだけど、あこ達その人に会えたんだよね、で遊んだり一緒に演奏したりした帰り道変な人達に絡まれてさ、助けてくれたんだけど…その人ね、自分が怪我しても平気な顔してて、その時にあこ達に自分が怖いかって聞いて来て答えられなくて…りんりん多分それを引きずってるんじゃないかな?」

あこから大まかな事情を聞いた私達は顔を見合わせてからあこに問いかける

「あのさ、具体的に怪我ってどんな感じだったの?」

「えっと…その人ねナイフを素手で掴んでさ血が出るのも構わないで目とか心臓とか首とかにナイフ当てようとしてて、

ちょっと怖かった」

「その時の白金さんの反応はどうだったのですか?」

「上手く言えないけど難しい顔してた」

それを聞いた友希那は燐子のところに歩いていって燐子からも話を聞いていた

 

「燐子、あこから大まかな事情は聞いたわ、あなたはどうするの?」

「分かりません!わからないから悩んでるんです!」

「ゲームでは会えてないの?」

「全然です」

首を振りながらか答える燐子に今度は紗夜が問いかける

「1度お会いした時名前や学校などはお聞きしなかったんですか?」

「教えてもらいました…」

「では、学校に伺ってみては?」

「それは…その…ちょっとまだ出来ないというか」

「歯切れの悪い返答ですね、もしかしてなにか事情あるのですか?」

「はい、実は…」

私は彼から聞いた情報をそのまま皆に伝えた、前に通っていた学校は閉校になり休み明けに花咲川に転入してくる事を

「なるほど、でしたら明日会えるのでは?」

「でも…その…見掛けても話しかけるなと…」

「燐子はそれでいいの?大まかな事情しか聞いてないけど、その彼と約束したこともあるんじゃないの?」

「それは…その…はい、あります」

「ならさ、拒絶される覚悟でもう1回ぶつかって見なよ!そうしないと変わらないこともあるように今回はそうすべきなんじゃない?」

「りんりん!あこも手伝うからさ、またゲームで零兄ぃ探してみよう!」

「あこちゃん…そうだね!まずは現実でもゲームでもいいからもう一度会わないとね!」

「話が決まったなら練習を再会するわよ!切り替えなさい」

「はい!」

そうして今日も数時間練習して解散した

私は家に帰るとすぐにNFOを起動しゲーム世界であこちゃんと合流する

 

ゲーム世界

「りんりんおまたせ!」

「そんなに待ってないから大丈夫!行こう!まずは今まで通りデーモンエリアから探そう!」

「うん!」

そうして私達はデーモンエリア等高レベルプレイヤーが集まるマップエリアを探して回るが見つからない

「いないねぇ〜」

「そうだね〜」

そうして2人で次はどこを探そうかと話していると私達に前に情報をくれた大剣使いの人が声を掛けてきた

「無敗のウィザードじゃないか!久しいな!」

「あなたは!大剣使いの!」

「おう!久しぶりだな!つか、名乗ってなかったな!俺は

アバターネームGAIA(ガイア)ってんだよろしくな

お嬢ちゃん達はまたアイツを探してるのか?」

「わかるの?」

「お嬢ちゃん達くらいだよ積極的にアイツと関わろうとするのはな」

「どうしてですか?」

「そりゃあ近寄りたくないからだろうな、または関わりたくないからだろうよ」

「でも、賞金首だから狙う人もいるんじゃないですか?」

「話が別だなそれは、アイツを狙うのは首というか、金目当てだな、他の意味で近寄りたいやつはいないだろうさ」

「最近ここら辺で見かけませんけど…なにか知りませんか?」

「ここじゃないなら、後は1箇所だけだな」

「どこですか!?」

「マップの最果て失われし土地(ロストエリア)だな」

「どうすればいけるんですか?」

「行くこと自体は誰でも出来るぜ!ただな…あんま…その

オススメはしねーな」

「どうして?」

「プレイヤーもそうだがモンスターのレベルも段違いだ最低でもレベル100のモンスターやプレイヤーが跋扈してやがるし、あの辺にいるのは課金アイテム持ちの連中だからな」

「行ったことあるの?」

「1度だけな、化け物ばっかで逃げ帰ってきたよ」

「そこに行けば彼に会えるんですか?」

「あいつはこことあそこのどっちかにしかいないさ、自分で言ってたんだ間違いないさ」

それを聞いてひとつ疑問が出来たので聞いてみた

「あの!なんでそこまで知ってるんですか?」

「なんでも何も、まだお互いレベルが30そこらの頃パーティー組んでたし、death装備の昇華もあいつが手助けしてくれたんだぜ」

「そうなんですか?」

「あぁ、でも、あいつはなんか知らねーけど自暴自棄になってた時期があってその時にパーティーも解消してあいつは知らないうちに賞金首になってたって訳だ」

「何があったかまでは知らないんですよね?」

「知ってても俺の口から言える事じゃないな」

当然だろうなと思い結局彼に会うしかないのだなと思い

「失われし土地(ロストエリア)に行ってみることにした」

「ありがとうございます。私達、行ってみることにします!

情報提供ありがとうございます。」

「まぁ、行くってんなら止めはしねーが、気をつけろよ」

「はい!本当にありがとうございます!行こうあこちゃん」

「うん!」

そうして私達はマップの最果てを目指した

そしてそこで私達が見た光景は今まで見たマップのどの土地とも違うまさに荒んでいると表現するのが正しいような光景だった

「ここが失われし土地(ロストエリア)…」

「りんりん気をつけて!ここのモンスターはあことりんりんだけじゃ倒せないから逃げる一択だよ!」

「わかってる!とりあえず彼を探そう!」

そうして私達はできる限りの戦闘を避けながら時間が許す限り彼を探したが見つからなかった

ゲームを終了してから私はあの時の事を考える

「あの時私はなんて声を掛けたら良かったんだろう…」

考えても答えが出ないまま私は眠りに落ちた

 

次の日

学校が始まった…そして烏間君は私達のクラスに編入してきた

でも…誰とも関わろうとはしなかった

休み時間になると1人でどこかへ行ってしまいチャイムと同時に戻ってくる

「彼、クラスに馴染む気は無さそうですね」

「氷川さん…はい、なんだか心配です」

「彼なのでしょ?白金さんが言っていたのは」

「はい…その通りです」

「彼はクラスに馴染む気がないのか否か白金さん、少なからず言葉を交わしたあなたがまずは彼に踏み込んでください」

「…わかり…ました、私は彼に踏み込んで見ます!」

そうして迎えたお昼休み私は彼の姿を探して校内を見回ってみるが彼の姿は見当たらない

「もしかして!」

私は校内以外で思い当たる場所があった校内に居ないなら屋上もまずないだろう、だとすると後は体育館裏の小さな空き地になっている部分あそこだろう

そう思い向かうと彼はやはりそこにいた

「烏間君!」

「白金さんか、何?」

「クラスに戻りませんか?」

「いい、俺は1人で構わない、一緒にいて誰かを傷付けたり怖がらせたりするくらいなら1人でいい、君は何しに来たの?

あの時俺を怖がったのに」

「怖がって…な…んか…」

声が震える、近付くなと言われているようで

それでも私は…

「ほっといてくれないかな、俺は1人でいい、別に孤独で構わない」

「私が嫌です!せっかく知り合えたのに、同じクラスになれたのに、このままなんて嫌です!」

「俺は俺を怖がるやつとはいたくない」

彼からの拒絶の言葉、そして冷たい眼差し

「ならもう一度あなたと向き合わせて下さい!」

「ならさ、俺の手をとれる?」

そう言って彼は私に向けて手を伸ばす

私は受け入れようとしたがあの時の血にまみれた手を思い出し後ずさってしまう

その反応を見た彼は手を下ろして言った

「やっぱり怖いんじゃんか…無理するなよ」

そう言って彼はその場から立ち去ろうとするので私はその背中に向けて声をかける

「ゲームで会えませんか?」

「は?」

「NFOでもう一度会ってください!」

「会ってどうすんだよ!」

「アバター越しならあなたの手を取れるかもしれません」

「ゲームで次近付いたら間違いなく殺す!」

それは完全なる拒絶を意味していた

 

そして学校が終わると私はあこちゃんに頼んで2人でNFOでの彼に接触を試みる

しばらく彼を探しているといつかのように赤い閃光が迸る

「彼だ!RAVE(ライヴ)さんだ!行こうあこちゃん!」

「そうだね!急ごうりんりん!」

私達は彼がいるであろう場所に行くとRAVE(ライヴ)のアバターともう1人、剣士がいた

「おい!もう諦めろよ!何度挑んだってなお前と俺とじゃ相性最悪なんだよ!」

「うるさい!俺はこの創生剣神羅に誓ったんだ!秩序を乱すものはこの剣のサビにするとな!」

「聞き飽きたよそのセリフ!大体俺の全力も引き出せねーで何が剣のサビだよ!」

「うるさい!いくぞ!天刃!」

青白い斬撃がRAVE(ライヴ)のアバターに襲いかかるが

RAVE(ライヴ)のアバターは動かない否既に動いた後だった

「deathextended!(広がり続ける死)」

「ぐあぁぁぁぁ!!」

彼が剣を地面に突き立てて技名を叫んだ時相手のアバターが苦しみ出す見るとジワジワとHPが削られていた

「何をしたぁぁぁー!」

「今の技はこの剣の固有能力さこの剣を刺したら半径30m以内はその場に立っているだけで切り裂かれるような痛みに襲われてジワジワとHPを削る!そして」

そう言って彼はまた別な剣を装備し抜いた

「即死の剣真実の死(TRUEdeath)こいつで楽にしてやる」

そうして彼はその場から動かず腕だけを振ると相手のアバターのHPが完全になくなり沈黙する

「懲りろよな!」

そうして剣を仕舞う

そのタイミングで私は魔法剣で彼に斬り掛かる

彼はすぐにその攻撃を受け止めて押し返す

「お前…なんで来た?来たら殺すって言ったの忘れたか?」

私は首を横に振る

「忘れていません!でも、どうしてももう一度あなたと話がしたかったから!」

「RAVE(ライヴ)さん!もう一度あこ達と戦おう!負けたらあこ達は何でもするよ!」

「でも、近付くなとかはナシです!それじゃあ歩み寄れません!」

「なら、賭けをしようぜ!」

「賭けですか?」

「あぁ、俺が負けたらお前達の願いを1つ聞くだからお前らもそれでいいだろ?もちろん関わるなとかナシでいい!その代わり!本気で行くからな!」

「もちろんです!ハンデは要りません!」

「よく言った!ならいくぜ!武器全開放!(ウェポンフルオープン!)」

彼がそう叫ぶと彼を中心に剣や槍、斧など彼が持つ装備の全てが地面に突き刺さる

「装備変更、黒き死の衣、続けて装備変更死を呼ぶ鎖

続けて追加装備鮮血剣勇血及び御魂喰らい(ソウルイーター)を装備」

彼は次々に武器の名を挙げて追加装備していく

「全開放ってそういう事!?あこちゃん!これは不味いよ!」「あこ達勝てるかな?」

「無理でもあがかないと!」

そうして彼は全部の武器の名称を唱え終えると私たちに向けて言った

「待たせたな!始めようぜ!」

彼は鎖に繋がれた赤い剣と黒い剣を構える

「あこちゃん!行くよ!」

「OK!暗黒弾!(ダークバレット!)」

「うぜぇ!鮮血波動!(ブラッドレイ!)」

赤い閃光があこちゃんの攻撃を相殺する

「まだまだ!」

あこちゃんが魔法を放って上手く彼との距離を保ちながら私の魔法が発動するまでの時間を稼ぐ

「あこちゃん!離れて!」

私は彼目掛けて爆発魔法を放つが彼はそれをスっと動き躱した

「あの時は本当に手加減してたんですね!」

「しなきゃ即死だったぜ!」

そう言って次々に武器を持ち替えては私達に攻撃してくる

私達は間合いを掴みきれずに翻弄される

剣を躱せばナイフや槍が近づけばまた剣での攻撃や斧の攻撃が止むことなく襲ってくる

「あこちゃん!援護に徹して!魔法剣で勝負する!」

「わかった!」

私は魔法剣に装備変更し彼と戦っていくが攻めきれない

「終わりにしてやるよ!武器の祭典!(ウェポンカーニバル!)」

私達に向けてフィールド上の武器の乱撃が飛んでくる

防御魔法でも防ぎきれずに私達のHPは一気にレッドゾーンまで落ちた

「deathextended!(広がり続ける死)」

「あこちゃん回避!」

咄嗟に回避行動をとるが予測済みだったのだろう私達は鎖で地面に縫い付けられていた

「即死の剣真実の死(TRUEdeath)正真正銘のチェックメイトだ!」

彼はその剣を私達に刺したと同時に画面にはゲームオーバーの文字が浮かび上がる

「初黒星…貰っちゃった…」

「残念だったねりんりん」

「うん!でも、まだ大丈夫」

私達はすぐにコンティニューするとRAVE(ライヴ)のアバターと向かい合う

「私達の負けです!望みを聞かせてください!」

「なら、お互い再スタートしようぜ!」

「どういう事ですか?」

「俺が怖いんだろ?それでも、俺に歩寄りたいんだよな?」

私は頷きで答える

「ならさ、忘れるのは無理だろうし、難しいけどよ、もう一度お互いに歩み寄ろうぜ!手始めにお前の仲間紹介してくれよリアルでさ、それにLIVE誘ってくれるんだろ?」

「わかりました…ならちゃんと私とも友達になって下さいね!」

「あぁ、約束は守るよ!じゃあな!」

そうして彼はログアウトしていった

「負けたけど、1歩前進かな?」

その後私もログアウトしてから就寝準備をしてベッドに入る

また1つ彼の事が知れた!ゲームが凄く上手くて私よりも強い事がわかり嬉しく思いながら私は眠りに着くのだった。

 

 

 

 

 

 

 




お久しぶりです。4話目になりますね、この話はまだまだ設定やストーリーは考え中なんでこの先どういう風に進んで行くのか楽しみにしていて下さい
次回「顔合わせと第一印象」
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