-現実-
私は零二君を問い詰めていた。
「私達がログアウトした後戦闘があったんですよね?」
「古参プレイヤーの1人とね」
「私を頼ってくれなかったのは何故ですか?」
「狙いが俺だってわかってたから1体1でやった方が楽だし負けるつもりも微塵もなかった」
「だとしても!」
「俺は負けないよ!俺に勝てるのは燐子、君が使うアバターだけさ」
「そんなんで誤魔化されてあげませんからね!」
「ライヴはいずれ全てのdeath装備を手に入れて死の覇王になるか今持ってるdeath装備を全部昇華させて別の意味で最強になるかのどっちかだし、レイシンの方も統一者にかなり近い所にいるからね、戦闘となればよほどのことがない限り負けないさ」
「古参プレイヤー全員を敵にまわすんですか?」
「必要ならね!負けないさ!ライヴでも、レイシンでもね」
「私が師匠であるレイシン君を超えますから」
「それは楽しみだね統一者になったレイシンが弟子に負けるようになれば統一者の座は譲れるからね」
そうなるのはまだまだ先だと思うがいつかそうなれば良いなとは思う俺だった。
その後学校出の一日を終えた俺は家に帰りゲームを起動するとライヴのキャラを選択してゲーム世界に降り立った
いつも通りロストエリアに降り立つとそこには和服姿に身の丈以上の長太刀を装備した太刀使いのミナミがいた。
「あんたか…太刀使い」
「久しぶりねライヴ、突然だけど、死んでくれないかしら?」
そう言うと長太刀を抜き神速の一刀で首を狙って来るが俺は鮮血剣勇血で受け止める
「あら、さすがね」
「鮮血の魔眼-ブラッディアイズである程度は追えるからな!不意打ちとはやってくれるじゃねーの!」
俺は距離をとり双剣を鎖に繋ぐ
「距離を開けるのは愚策よ!」
「知ってるよ!装備変更!御魂喰らいの剣を勇血剣斬魔に!続けて装備変更!鮮血のコート!」
装備を赤一色に統一した俺は剣を構えて太刀使いと向き合う
「準備はいいかしら?」
「いつでもいいぜ!斬撃の海に沈めてやる」
「血の海の間違いじゃなくて?まぁ、いいけれどライトニングスラッシュ!」
「ライトニングスラッシュ!」
武器のリーチの分相手の攻撃の方が先に届く為に俺は体勢を低くしギリギリまで近付き剣を振り抜き攻撃を相殺する
「燕返し!」
「ブラットアップ!」
身体強化で攻撃の範囲外に逃れるが燕返しは1太刀では終わらない為勇血と斬魔で受け切る
「カウンタースラッシュ!」
「反撃の太刀!」
お互いの武器が競り合い火花が散る中でお互いに距離を開ける
「距離開けんなって言ったのあんただぞ!ブラットレイ!」
「甘いわよ!さざ波の太刀!」
横一閃でブラットレイを相殺する
「私が古参プレイヤーなのは私しか使えないスキルがあるからよ!停滞期を生き残ったスキルがあるからこそよ!それを見せてあげる!解放!星狩の太刀!」
太刀が更に長くなり青白いエネルギーが刃の隙間から出現する
「そんな長い刀よく振り回せるな!」
「このくらいなんでもないわよ!星薙の太刀!」
地面を切り裂き襲い来る刃を躱しつつブラットレイを放つが刀に吸収される
「どうするかな〜近付いて斬れなきゃ継続ダメージは入らねーし、継続ダメージ底上げする為の装備なんだけど、まだなんか隠してそうだし俺もあんまり手の内晒したくないからこの姿限定の力しかないな!」
俺はもう1本剣を装備する
「血染めの剣ブラットソード」
「……鮮血の記憶!」
俺は勇血と斬魔を構えて太刀使いの間合いに飛び込む
「自分から死に飛び込むなんてね!星崩しの太刀!」
「この世界壊す気かよ!お前の方がゲームバランス崩してんだろ!」
太刀を振り抜いた瞬間に飛び込み斬魔を振り抜くと数ドットだがHPが削れた
「よし!ブラットソード!鮮血の記憶!」
俺は同じモーションでブラットソードを振り抜く
と斬魔と勇血、そして星仮の太刀が何度もぶつかった空間が斬撃の記憶を呼び起こす。
「斬鉄閃!」
その言葉と共に斬撃が全て太刀使いに襲いかかるが…
「消滅の太刀!」
その全ての斬撃を薙ぎ払った
「ハッハハ!マジかよおい!」
「まさか消滅の太刀まで使わされるとは思わなかったわ」
「こっちも鮮血の記憶をあんな力技で破られるとはな」
俺の全身に冷や汗が流れる
「出し惜しみしてる場合じゃねーけど、アレは使えねーし…デスマーチダンスと…あぁ〜もう!こうなりゃもう1つだけ封印してたスキルを解放するしかねーな!」
俺は棒状の武器を呼び出すと自身に突き刺す
「封印…解除!ブラッディームーン」
「フィールドスキル発動!ブラッディームーン!」
辺りは夜に包まれ血のように赤い月が昇る
「デスマーチダンス!リミットブレイク!更に運命のダイス!」
3つのサイコロが出現しサイコロが振られる
「なんのつもり?」
「終焉だよ!太刀使い」
サイコロ目は5のゾロ目つまり×15の力が上乗せされる
デスマーチダンスは武器の数を2倍にし投擲するスキル
そして現在の武器はリミットブレイクの使用により12本そこに×15つまり180本の武器が一斉に投擲されるのである
「防げるか?この数を!」
「やってみせる!壊滅の太刀!」
「読めてんだよ!ファントムワールド!」
技を放った瞬間から全ては幻・(ファントム)
だがそれは相手のみでありこちらは実を伴った攻撃であり剣の雨にのまれ太刀使いのアバターが消える
「あばよ!太刀使い!」
太刀使いが消えたのを確認すると俺は武装を元に戻す
「つっかれた〜古参プレイヤーはコレだから!なんだよあのデタラメな太刀!星狩だの星崩しだのなんだの!反則だろ!俺も人の事言えねーけどさ!」
「そうね、人の事言えないわね!」
振り返ると太刀使いがコンティニューして来ていた
「まだ殺るか?」
「辞めておくわ!7割型手の内バレちゃったし全部のスキルを完全に使ったとして勝てる気もしないのよね〜」
「なら消えろよ!」
俺はうんざりした表情で言う
「勝者には景品があるものでしょ!これあげるわ!」
俺は投げ渡された太刀を受け取る
「これdeath装備じゃねーか!黒刃の太刀って!」
「良いじゃない!そのまま死の覇王目指しちゃいなさいよ!それを私達古参プレイヤーのチームが倒すから!また戦いましょう!」
「二度とごめんだ!失せろ!」
そうして俺の手元にまたdeath装備が増え着々と死の覇王への道に進んでいくのであった。
40話目です。ゲーム世界メインにしばらく書いてますがそろそろゲーム世界でも燐子との絡みを再開しますのでお楽しみに
次回は主人公のもう1つのアバターレイシンとの絡みになりますのでお楽しみに
次回「師匠と弟子」