鮮血の剣士と無敗のウィザード   作:凌介

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零二の過去が父によって明かされ、それを知ったRoseliaのメンバーはどう行動するのか?


第9話零二の過去と守れなかった友

零二君のお父さんの口から零二君の過去が明かされる

「零二は昔大きな諍いに巻き込まれて兄のように慕っていた人を亡くしてるんだよ、しかも、零二が直接手にかけたようなものでね」

「そうなんですか?」

「あぁ、零二には常に人を守れる存在であれそのために力を振るえと教えてきたがそのせいか弱いものを守るためのチームを組んだんだ、それが始まりだ」

 

そう言ってぽつりぽつりと零二君のお父さんは話してくれた

 

-回想-

約1年前

俺は力を正しく使う事に対して疑問を感じていた

そもそも正しい力の振るい方ってなんなんだろうと

そう思いつつも不良にカツアゲされていた同じ学校の生徒を助ける

「大丈夫か?金取られてないよな?」

「大丈夫です。ありがとうございます。」

「良いさ、気にすんな」

そう言ってその場を後にしてすぐに俺に声を掛けてくるやつがいた

「お前、強いな!俺とタイマン張らねーか?」

「お前は?」

「お前の同族って言ったら信じるか?」

「力の振るい方に迷ってるのか?」

「あぁ、でも、お前とタイマン張ればなんか見えるものがあるかもなって」

「まぁ、お前がそこまで言うならやるか!」

「良いぜ!やるか!」

「タイマン張る前に名乗るぜ!鴉羽零人(からすばれいと)だ」

「烏間零二(からすまれいじ)だよろしくな」

「よっしゃ!いくぜ!」

そうして俺達はぶつかり合った拳を受け止め蹴りを躱し隙を狙うようにお互いの力をぶつけていく

「楽しいな!こんなにワクワクしたのは久しぶりだ!」

「お前、なにかやってたのか?」

「空手と古武術を少しな、お前は?」

「簡単な逮捕術と合気道に柔道を少しやってたんだよ!お互い武術を嗜んだ者同士だからこそ分かり合えるのかもな!」

「だな!楽しもうぜ!」

そうしてお互いが全力でぶつかり合った結果俺は初めての敗北を味わった

「あ〜負けた負けた!負けたのなんか初めてだ、負けて清々しい気分なのもな!」

「初黒星だな!」

そう言って零人は腫れた顔のまま笑った

「言ってろ!次は負けねーよ!」

「次も勝つさ!」

それから俺達は一緒に行動するようになり時には互いにぶつかり合いつつも楽しく過ごしていた、そしていつの間にか俺達2人の周りに色んな奴が集まって一つのチームになっていた

「俺達を中心に集まったチームだ!俺とお前のツートップだ!」

「いや、お前がNo.1だよ!俺はお前と幾度となくぶつかってきたけど、まだ1度も勝ててない」

「それでも幾度となく俺に膝を着かせたのは初めてだからツートップさ!」

「だとしたらチーム名はRAVENだな!」

「良いな!俺達は今日からチームRAVENだ!」

そうして俺達は自警団のような感じで活動して時には悪さをする事もあったが楽しく過ごしていた

そんなある日零人がかなり危ない連中と揉めて下っ端を軽くノしたらしく目をつけられた

「そのチームは?」

「チームっていうか、族だなあれは」

「暴走族と揉めたのか!?」

「ここらじゃかなり危ない連中だけどよ、見て見ぬふりはしたくなかったんだ、女性が囲まれて絡まてたからな」

俺は額に手を当てつつ言った

「それにしたってもっとやりようあったろうに」

「確かにしくった感はあるが、それでも後悔はねーよ!たとえ1人でだってやり合って奴らを潰す!」

「目的変わってるって!少なくとも俺達でやり合うべきだ!潰すとかじゃねー力を示すんじゃなくてそいつらとぶつからない道を探さないとダメじゃんか!」

「後戻りは出来ないぜここまで来たらな」

「…お前、変わったな…守るための力をそんな風に使うなんて」

「守るだけじゃやっていけない!守れないものだってある!」

「じゃあさ、これを最後にしようぜ!」

「族の連中との抗争を最後に解散さ」

「本気で言ってんのか?」

「あぁ、袂を分とう零人、俺は誰かを守るための力を求め続けるけど、お前は見せつけるための力を求めるんだろ」

「力を示さないと行けない時もある!」

「だからさ、根底は同じでも、細部が違う俺はあくまでも守るための力を求め続ける」

「…そうか、わかった、その代わり、この抗争が終わるまではチームRAVENのツートップだからな!」

「あぁ!」

俺達はそうして族の集会場に行き話をする事にした

倉庫街にある使われてないかなり広い倉庫に族の連中はたまっていた

「何しに来た?」

「話をしに」

「リーダーは?」

「俺だ!チームドレッドノートのヘッド九頭原 龍也、俺の仲間が世話になったみたいだな」

「寄って集って女を囲む奴らを見過ごせなかっただけだ」

「相棒はこう言ってるし手打ちにしないか?痛み分けって言い方もできるけどよ」

「そう話ちゃいるがチームで乗り込んで来てんだ、やり合う気なんだろ?」

「最悪な、俺達は自警団みたいなもんでさ弱い奴らを守って身を守る術を教えて導くのが目的なんだ、その過程で確かに色んなヤツらと揉めはしたけど、ここまで大事になったのはお前らにも責任はあるんじゃね?」

「そうかもな、だからお前の連れにボコられた連中は粛清した、俺達は自分達がトップに立つためにここに集まってるからよ、はいそうですかって訳には行かねんだわ」

「あっそ!ならやる事は1つだろうよ!」

そう言って零人が突っ込んでいく

「あ〜もう!結局こうなんのかよ!お前ら!1人も欠けることなくやるぞ!」

俺は仲間達にそう声を掛けて零人を追った

そして零人と肩を並べて族連中をノしていく

そして零人と2人2対2で族のベッドと副リーダーとタイマンを張る

「名乗れよ!俺は烏間零二だ」

「虎丸だ、狩野虎丸」

「よし!名乗ったことだしやるか!」

「あぁ、殺しあおうぜ!」

そう言ってサバイバルナイフを両手に持ってこっちに向かってきた

「てめぇ!銃刀法違反って知ってるか!?」

「関係ねぇーな!」

ナイフを振り回しつつ蹴りを主体に攻めてくる

俺は防戦一方となり裂傷が頬や腕に刻まれていく

「かすり傷程度なんてやるな!」

「おかげでろくに反撃できないけどな」

「逆に誇っていいぜ!ここまで攻撃を凌いだのはお前が初めてだ」

「そりゃどうも!」

俺はそう言って身を屈めて突っ込んで行き体勢を崩すため足を払いにかかるが想定済みのようでスっとかわされた

「お前も武器使って良いんだぜ!」

「遠慮する、俺はあんまり好きじゃないからな道具を使った喧嘩は」

「そうか、ならズタズタになっても知らねーからな!」

「こっちのセリフだ!ズタボロにしてやんよ!」

俺はもう一度足を払いにかかると見せ掛け体勢を変えて片方の腕を蹴り上げナイフを手から落とすと遠くへ蹴り飛ばす

「痛って〜、やるな!腕が痺れてら」

「こっからだよ!」

そうして俺はかなりの裂傷を負いつつも相手を追い詰めていく

「クソが!蹴りもナイフも通じやしねーてめぇ何もんだ?」 「腕に覚えがある一般人じゃあ通用しないか、なら、こう名乗るべきかな?チームRAVENのツートップが1人烏間零二だ!」

「俺はチームドレッドノートのNo.2の狩野虎丸だ!」

そうしてお互いの全力がぶつかり合うそして突き出されたナイフを素手に突き刺し受け止める

「マジかよ!?おい!」

「終わりだー!」

俺は全力の拳を叩きつけると虎丸は気絶した

「痛って〜!素手で受け止めるもんじゃねーな」

俺はナイフを引き抜いてから零人の方を見ると

硬直していた相手が銃を向けていた

「銃刀法違反だっつーの!」

俺が駆け出すのと発砲は同時だった、俺は間に合わないと判断し咄嗟に虎丸が使っていたナイフを投げて弾の軌道をそらすとヘッドと名乗った青年を殴る

「銃刀法違反だよ!何度も言わせんな!」

「痛てーじゃねーの!お前、虎丸をノしたのか?」

「だったら?」

「やっぱりお前達最高だよ!さぁ、2人まとめて来いよ!その眉間ぶち抜いてやるからさぁ〜」

「零人」

「わかってるいくぞ!」

相手は零人を必要に狙い撃つが零人も上手く躱していく

俺は上手く軌道を逸らしつつヘッドに殴り掛かるがひらりと躱される

「お前、ヘッドって名乗ってるけどよ、本名はなんて言った?」

「ヘッドは本名の1部だよ!九頭原、龍也だ」

「そうか、それでヘッドね」

「あぁ、これで良いよな!くたばれや!」

俺に向けて銃を撃つが俺も弾の軌道は見えているので当たりはしないそして銃は弾切れとなった

「弾切れか」

「これをチャンスと取るか油断するなと思うかだな」

「チャンスだろって言いたいとこだけど、マガジン替えてからの方が攻めやすいよな」

「悪いな、マガジンの交換は終わったぜ!」

「それを待ってたんだよ!」

「いくぜ零二!」

「あぁ!」

俺達は撃ち出される弾丸を紙一重で躱しつつ着実に距離を詰めていき殴る蹴るを繰り返し相手も負けずと攻めてくる

そしてお互いに息を切らしつつ向き合う中銃も弾切れお互いの拳のみで全力をぶつけ合い俺達は勝利を掴んだ

「よっしゃ!薄氷の勝利だけど、これで正真正銘最後だな」

「あぁ!そうだな!」

そしてお互いに拳を打ち合った瞬間零人の胸を弾丸が突き抜けた

「零人!」

「安心しろよ……急所は外れてるさ」

「ざまぁみろ!」

俺はキレた、そして頭部を力いっぱい蹴り上げて馬乗りになり殴り付る。そして零人がそれを止めた

「それ以上やると死ぬぜそいつ」

「でも、零人!」

「まだ死なねーよ!それよりもさ、チームRAVENは終わりにするんだろ?ならよ!最後にタイマン張ろうや、そんで俺を殺してくれ」

「何言ってんだよ!」

「どのみちもう俺は年少入り確定だ、そんでもって血を流しすぎてもう感覚もおぼつかねぇ、だからよ、お前の手で引導渡してくれや」

「何言ってんだよ!まだ助かる方法があるだろうが!」

「無理だ、実はな、最後に貰った1発が急所こそ外れたが、急所を掠ったんだ、それ以外にも躱しきれずに2・3発貰ってな、正直立ってるのもやっとでな、どうせ死ぬならお前の手にかかって死にたい」

「…………わかった、やろう!」

俺は他のメンバー達を逃がし1体1で向き合う

「いくぜ!零人!」

「来いよ!零二!最後くらいは俺に黒星を刻め!」

「あぁ、そうするぜ!」

そうして俺は最後の最後に零人に引導を渡した

 

-回想終-

 

「以上が事情聴取をした時に聞いた零二とその友だった少年の一切だ」

零二君の過去が皆に明かされた。私はそれを聞いてやっぱり歩み寄るべきだと感じた

「あの…どうして話してくれたんですか?」

「君達なら零二を孤独にしないだろうと思ってのことさ」

「零二を呼んで貰えますか?話がしたいです」

「わかった、外で待っているだろうし呼んでこよう」

そう言って零二君ののお父さんが外に出て代わりに零二君が入って来た

「随分長話してたみたいだけど、もしかして、俺の過去聞いた?」

全員が頷く

「そっか、いつか自分から話そうと思ってたけど、そっか、聞いたんだね、それで?俺はどうしたらいい?皆の前から消えればいいの?」

「誰も…」

私は申し訳ないとは思ったけど、湊さんの言葉を遮る

「誰もそれを望みません!私は零二君を孤独にしません!」

「隣子…」

「私は…私は…あなたがとっても怖いです!血にまみれて自分だけが傷ついて、私達のために怪我を負ってくれる事は、正直私も皆も嬉しく思いますけど、怪我をして欲しい訳じゃありません!約束してください、もうこれ以上自分を犠牲にしないでください!私は…私は…あなたが傷つくのは辛いです」

そう言って隣子は俺に抱きついた

「隣子?」

肩が震えていた

「あなたが怖いです。とっても怖いです。でも、もう一度、

改めて、貴方に歩み寄る第一歩です。」

「少しだけ2人にしてあげるわ、ゆっくり話しなさい」

「ごめん、ありがとう」

少しの間2人にしてもらい俺はそのままの状態で隣子の頭に手を置いて落ち着くまで撫で続ける

しばらくして落ち着いたのか俺から離れる

「落ち着いた?」

「はい、なんだかすいません」

「謝んないでよ、歩み寄ろうとしてくれる事は俺としてはやっぱり嬉しいから、ずっとあれから拒絶されてばっかりだったからね」

「私はもっともっと零二君と仲良くなりたいんです。だから、零二君を拒絶したりはしません」

「ありがとう。その言葉だけで俺は救われるよ、俺も皆に、

誰よりも隣子に歩み寄って行きたい」

「じゃあ、約束しましょう、まずはお互いがお互いの手の届く範囲にいることを」

「わかった、俺は隣子が触れられる距離にいるよ」

そうしてお互いに新たな約束を交わしたのだった。

 

 

 

 

 

 




お久しぶりです。9話目にして早くも過去を明かしました。
今回は10話まで投稿しますのでお楽しみに
次回はお互いの気持ちを少しずつ再確認していく話になりますのでお楽しみに
次回「お互いの存在と大切な気持ち」
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