『G』の日記   作:アゴン

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今回は決戦時における主人公とZ-BLUEの特殊会話がメインとなります。

会話メインであるため、地の文はありません。更に会話キャラは主人公と関わりのある者、またはその作品の主要キャラ、しかも作者が覚えている者しか登場しませんので、ご了承下さい。




幕章Ⅲ
特殊台詞集+α


 

 

 

 

 

 

 

 

対アムロ=レイ

 

『蒼のカリスマ……いや、シュウジ=シラカワ、お前程の男がこんな手を使うとはな!』

 

『軽蔑しましたか? 怒りに打ち震えましたか? ですが、それは貴方が抱いた願望に過ぎません。……意外ですね、貴方程の人が他者に自分の理想を押し付けるとは、人類の革新者と言っても所詮は人の子ですか』

 

『…………それは本心か?』

 

『愚問、私は常に事実だけを口にしています』

 

(やはり、この男は何かを隠している。何だ? この言葉の裏でこの男は何を考えている!)

 

『何を模索しているのかは存じませんが、私を前に考え事は無謀でしかありません。それはアムロ=レイ、ニュータイプである貴方も例外ではありません』

 

『くっ、今は奴を止める事が先か!』

 

 

 

対カミーユ=ビダン

 

『シュウジさん、何故だ。何故貴方がこんな事を!』

 

『君はニュータイプなのでしょう? だったらその特異能力で私の心の内を覗き込むと良い』

 

『俺は貴方の口から真実を聞きたいんだ! 想いだけじゃ、言葉だけじゃ伝わらない事があるから!』

 

『ならば引き出して見せなさい。君の全てを以てして私の本音とやらを聞き出すが良い』

 

(くそ、まさかここまで意固地になるとは……何が貴方をそうさせているんだ!)

 

 

 

対シン=アスカ

 

『シュウジさん! どうしてだ! どうしてアンタは!』

 

『裏切られたと? そう思い込んでいるのならそれは貴方の思い込みでしかありません。自分の都合とは異なる事態にただ喚き散らすだけなど、単なる子供でしかない。シン=アスカ、君はただ喚くだけの子供か?』

 

『っ、だったら俺の全てを以てしてアンタを止める! そしてヒビキ達に頭を下げさせて謝らせてやる!』

 

『構いませんよ。尤も、君程度に出来るとは思えませんがね』

 

 

 

対キラ=ヤマト

 

『シュウジさん、止めてください! こんな事はもう!』

 

『無駄だと? それを決めるのは君ではないよ。それとも、むざむざ私に殺されて戦いから逃げますか? スーパーコーディネーター君?』

 

『くっ、分かりました。ならば僕は貴方を止める為に全力を尽くします!』

 

『足りんよ。私を力で止めたいと言うのなら……死力を尽くせ! 殺す気で来い!』

 

『行きます!』

 

 

 

対ヒイロ=ユイ

 

『目標確認、ターゲット、シュウジ=シラカワ!』

 

『そのゼロシステムで私の行動を予測しますか? 本当は分かっているのではないですか? 君程度では私に勝つことは不可能だと』

 

『……今のお前はこれまで戦ってきた奴等と同じだ。全てが自分の手中にあると思い込み、他者を支配しようとしているエゴの塊だ』

 

『ほう? ならばどうします?』

 

『決まっている。俺の未来は俺自身の手で切り開いて見せる。その証として───』

 

『シュウジ=シラカワ、お前を───殺す!』

 

 

 

対張五飛

 

『シュウジ=シラカワ、お前の正義はどこにある!』

 

『哀れですね。世界を善悪でしか区別出来ない人間というのは…………正義? 悪? そんなモノ、人間が己の価値観を定める為の倫理観の一つでしかありません』

 

『お前もトレーズと同じだ! そうやって自分一人が何もかも分かった風に装い、他者を見下す! お前の様な存在は最早善悪の分類にすら当てはまらん!』

 

『ではどうしますか?』

 

『決まっている。お前を倒し、正義の先にあるモノ、平和を掴んで見せる!』

 

 

 

対刹那=F=セイエイ

 

『分からない。シュウジ=シラカワ、お前は一体何を考えている!』

 

『そんなに他者を理解出来ない事が不安ですか? イノベイター、皮肉なモノですね。イオリア=シュヘンベルグの思想の体現者ともあろう者が……これでは君の為に散った者達も浮かばれませんね』

 

『何っ!?』

 

『一つレクチャーしてあげましょう。人間とは元来分かり合えないもの。価値観も、思想も、思考も異なる存在が、文化の全てがいきなり分かり合う事など土台無理な話なのです。イノベイターの力はその内の一つを取り払う手段でしかない。その事を理解出来ていない君では、人類の革新者とは程遠いですよ』

 

『ならば示して見せる! 手探りでも、困難な道のりでも、たとえ今は届かなくても、必ず、俺は!』

 

 

 

対バナージ=リンクス

 

『貴方は、どうしてこんな事をするんですか! こんな事をする為に貴方は!』

 

『言葉だけで、思いだけで全てが解決するのなら、戦争など起きません。互いに譲れないものがあるから、感情が、人間としての起伏があるから争いは生まれ、憎しみが生まれる。バナージ=リンクス、君はこんな世界に於いてもまだそんな事が言えるのですか?』

 

『けど、それでも俺は信じたい。人は憎しみだけじゃない。哀しみを、優しさを忘れない人間だからきっと!』

 

『ならば、それを示してみろ。君の内に眠る可能性を以てして…………』

 

『行くぞユニコーン、お前がただ鍵だけの存在じゃないなら、俺に力を貸してくれ!』

 

 

 

対竹尾ワッ太

 

『シュウジさん……』

 

『…………』

 

『俺、楽しかったよ。勉強があんなにも楽しかったなんて……うぅん、本当は知っていたんだ。勉強は本当は楽しかったって事、ただその事を友達と遊べない言い訳にして、今まで逃げてたんだ』

 

『………………』

 

『けど、それをアンタが教えてくれたんだ。逃げるだけじゃなく、向き合う事の大切さを……だから』

 

『………………』

 

『俺、逃げないよ。これからの事も、そして……アンタにも!』

 

『…………フッ』

 

 

 

対金田正太郎&鉄人28号

 

『シュウジさん!』

 

『来ましたか、太陽の使者。いえ、ICPOの少年。私を捕まえ、真実を問い質しますか?』

 

『その前に、まず謝って貰います。皆を騙した事、そして、ヒビキさんや貴方を慕っていた人達を傷付けた事を、真実を問い質すのはその後です』

 

『成る程、君にとっては真実など大した価値は無いと、そう言うのですね』

 

『違う! 時には真実よりも大事なモノがあるからだ! 』

 

 

 

対ロジャー=スミス

 

『話し合うつもりはないのだね?』

 

『無論、既に交渉の段階は過ぎ去りました。今の我々に必要なモノは眼前の敵を排除する為の拳銃と弾丸のみ。ロジャー=スミス、交渉者(ネゴシエーター)である貴方なら理解している筈ですよ』

 

『…………残念だ。君の深い蒼は知的で好ましかったのだがね』

 

『私も、貴方の何色にも染まらない黒は個人的に好ましかったですよ』

 

『ならば、最早語るまい。ビッグオー、アァァクション!』

 

 

 

対赤木駿介

 

『シュウジ! 何でだよ! 何でお前、こんな事してんだよ!』

 

『よせ赤木、もう今のアイツは言葉で止まる様な奴じゃない!』

 

『けどよ! こんなの……あんまりじゃねぇかよ!』

 

『どうしたヒーロー、もう諦めたのか? 貴方の言う平和とはそんなモノで揺らいでしまう程、軽いものなのか?』

 

『軽いだと!? ふざけんな! 大事な事に決まってんだろ!』

 

『理解出来ませんね。敵を前に躊躇するヒーローなんて聞いた事ありませんよ』

 

『敵を倒すのがヒーローじゃない。大事な何かを守るのがヒーローなんだ!』

 

『…………ならば、いや。だからこそ私は立ち止まる事は許されない。貴方が望むモノがある様に私にも譲れないモノがある』

 

『そうかよ。だったら、まずはそんなお前をぶっ飛ばしてその後に聞いてやる! だから……逃げるんじゃねぇぞ!』

 

『私を前にそんな事言えるのは貴方位のものですね』

 

 

 

対相良宗介

 

『相手は兵士として超一級、指揮官としてもトップクラスか』

 

『オマケに乗っている機体は超絶チートときています。軍曹、直ちに戦域から離脱する事を提案します』

 

『逃げますか。それも良いでしょう、今の君達では私の相手に足り得ないのは揺るぎ無い事実です。尻尾を巻いて愛しの彼女の所へ逃げるのもいいでしょう』

 

『よくも言えたものだ。後ろを向いた途端背中を狙い撃ちしてくる卑怯者が!』

 

『戦う意思もないグズを他の者の邪魔にならないよう速やかに排除してあげる。とも言えますね。で? 結局どうするのです? 戦いますか? 逃げますか?』

 

『いけません軍曹、口論でも勝てる気がしません』

 

『だったら足掻けるだけ足掻いてみせるまでだ。行くぞアル!』

 

『了解』

 

 

 

対早乙女アルト

 

『ほう、どうやら私に対する畏怖は払拭された様ですね。飛び方に迷いがない』

 

『当たり前だ! 今の俺の翼は俺一人の力で飛んでいるんじゃない。お前のちゃちな重力で捉えられると思うなよ!』

 

『ならば今度は沈めましょう。二度と起き上がることのない、重力の底へ……ね』

 

 

 

対熱気バサラ

 

『何だよこのシャウトは、こんなのがお前の歌なのかよ!』

 

『ちょっとバサラ、いきなりなに言ってんのよ!』

 

『お前の魂の音はこんなものじゃなかった筈だ! 忘れたとは言わせないぜ!』

 

『…………ならば、響かせて見せなさい。貴方の言う歌とやらで私の魂を震わせてみせるがいい!』

 

『オーケー、なら響かせてやる。俺のハートでお前の冷めた嘘っぱちのシャウトを消し飛ばしてやる!』

 

『結局、いつもと変わらないという訳か』

 

『っ!』

 

『シュウジ=シラカワ、俺の歌を聴けぇぇぇっ!!』

 

 

 

対飛鷹葵

 

『なんだろ。こんなヤバイ奴が相手だって言うのに……私、心の底から熱くなってる』

 

『それは俺も同じだ』

 

『私も……何だろう。これ』

 

『恋をした時のようなトキメキと、誰かを愛した時の様な熱さ』

 

『これが、獣の力……』

 

『そう、そしてその力を自らのものにしてこそ、ヒトは生命として次の段階を往ける。おめでとう、そしてさようなら。君達のその胸の高鳴りは己の死で以て止めてあげましょう』

 

『やれるものならやってみなさい! 今の私達に近付いたら火傷じゃすまないわよ!』

 

 

 

対流竜馬

 

『俺は、多分心の何処かでこうなる事を望んでいたのかもしれない』

 

『それはゲッター線の導きによるものですか?』

 

『さぁな。けど、今はっきり言えるのはテメェをぶちのめしたいという衝動だけだ!』

 

『ふっ、相変わらずの単細胞め』

 

『ここまでくりゃあ理由なんざいらねぇ。ぶちかませ、竜馬!』

 

『おうよ!』

 

『……いいでしょう。貴殿方を打ち破り、進化の力を取り込むのも一興というものだ!』

 

 

 

対兜甲児

 

『無駄ですよ。如何に光の神の力を受け継いだ処で君では私には勝てません。私の重力は光すらも歪めるのだから』

 

『生憎、そんなモノで諦める程潔くは無いんでね! 悪いけどトコトン付き合って貰うぜ!』

 

『いいでしょう。ならば私も全力で君の相手をします。鉄の城の最期、見届けてあげましょう!』

 

 

 

対アマタ=ソラ

 

『機械天使、成る程、君達も私に歯向かいますか。身の程を超えた蛮勇は自身を滅ぼすという事を教えてあげましょう』

 

『気をつけてアマタ君、あの人、今まで会った誰よりも…………』

 

『けど、大丈夫! 俺やミコノさん、皆の力があればあんな奴!』

 

『愛……ですか。そんなモノ共依存の別称でしかないというのに───まぁ、ここまで来れたのです。君達の言う愛の力も満更バカには出来ないのでしょうね』

 

『だったら見せてやる。俺とミコノさんが掴んだ俺達の愛の力を!』

 

『いいでしょう。ならば見せてみなさい。君達のいう愛の力とやらがどれ程のものなのか、その悉くを我が力で捩じ伏せてやろう!』

 

 

 

対シモン

 

『もう止めてくれシュウジさん! そんなアンタを俺はこれ以上見たくない!』

 

『……』

 

『アンタは俺にとって恩人だ。アニキが死んだ時、俺に声を掛けてくれた時、俺は前に進む切欠を掴んだ気がした。アンタのお陰で俺はアニキとの思い出を忘れずに済んだんだ。だから!』

 

『……ならばその恩、貴方の命で支払って貰いましょう』

 

『本気……なのか?』

 

『勘違いしないで戴きたい。アレは螺旋力が最も強い貴方をあのまま腐らせるのは忍びないと思い気紛れで起こしたモノ、アンチスパイラルが倒れた今、最早君に価値は無い。そんなに私に恩を返したいというのなら、その命───私に還しなさい』

 

『……なら、ぶん殴ってでもアンタを止めてやる! それがあの日俺を救ってくれた恩の俺なりの返し方だから!』

 

 

 

対ヨーコ=リットナー

 

『……シュウジ』

 

『………………』

 

『私、ずっと言いたかった。アナタと出逢って、アナタに助けられて、嬉しくて、けど悲しくて……ねぇ、どうしてアナタはいつも自分で勝手に決めるの? どうして、私に……私達に相談してくれなかったの? そんなに私達って……頼りないの?』

 

『何を言ってるのか良く分かりませんね』

 

『……そう、ならここまでね。さようなら、アナタと過ごした思い出は忘れないわ』

 

『そうですか。自己完結出来た様で何よりです。……なら、消えなさい!』

 

 

 

対タカヤノリコ

 

『シュウジさん。私は他の人達と違って貴方の事は良く分からない。けど、これだけは言わせて、ガンバスターを直してくれてありがとう!』

 

『礼は不要ですよ。その機体は火の文明の生き残り、ほんの興味として手を出したに過ぎませんから。ですが、もうその機体を残している理由はない。手を出したケジメとして、貴方には完全に消滅して貰います』

 

『舐めないで! 炎じゃなくてもガンバスターは、私達は負けないんだから!』

 

『炎に至れていないその機体で私に勝つと? 思い上がりも甚だしいですね。いいでしょう。その出来損ないがどこまでこのグランゾンに通用するのか、試してみるがいい!』

 

 

 

対キリコ=キュービィー

 

『流石、異能生存体。私の攻撃をここまでかわしますか』

 

『………………』

 

『ですが、幾ら異能の力であっても重力崩壊から逃れる事は叶いません。その時こそキリコ=キュービィー、貴方の最期です』

 

『……変わったな』

 

『?』

 

『昔のお前……少なくとも初めて会った時のお前の方が今のお前より強く見えた』

 

『…………なに?』

 

『あの頃のお前ならまだしも、今のお前にやられる訳にはいかない』

 

 

 

対碇シンジ

 

『騙していたんですか?』

 

『それは味方であった人間に対して言うべき台詞です。私と君達の道は最初から交わっていなかった。ただそちらが勝手に信じて勝手に裏切られた気になっているだけ、言った筈ですよ。そういう押し付けは非常に不愉快だと』

 

『…………』

 

『逃げますか? それもいいでしょう。逃避行動は自己を守る為の大切な要素だ。加えて君は碇ゲンドウの計画の重要なファクターだ。ここで逃げた所で誰も責めはしませんよ』

 

『…………逃げない』

 

『?』

 

『逃げちゃ駄目なんだ。どんなに辛くても、苦しくても、逃げた所で何も変わらない。だったら…………立ち向かうしかないじゃないか!』

 

『ならどうします? その人造兵器で私と戦いますか? 勝ち目がないと分かっていながら』

 

『そんな事、やってみなきゃ分からないよ!』

 

『…………良く吼えた。ならば来るがいい、君の全力(最強)を私の最強(全力)で捩じ伏せてあげよう』

 

 

 

対ヒビキ=カミシロ

 

『シュウジ……さん』

 

『気を付けてヒビキ君、敵はもう目の前まで来てるのよ!』

 

『敵? シュウジさんが……敵?』

 

『ほぅ? この期に及んでまだ現実を直視出来ていませんか。ならば目を背けたまま果てなさい。そうすれば楽にご家族の元まで逝けますよ』

 

『しっかりしてヒビキ君! アナタにはまだやるべき事があるんでしょ、だったら、ここで諦めては駄目よ!』

 

『スズネ先生……』

 

『残念ですが、君の旅路はここで終わりです。さぁ、君の持つスフィアを私に献上しなさい』

 

『シュウジさん。俺は……俺はっ!』

 

 

 

対枢木スザク

 

『シュウジさん、あなた程の人がどうしてこんな事を!』

 

『何故、どうして、君はいつもそうですね。分からないことに対して大した思考も巡らせず、ただ納得出来ないと喚くだけ。正直言って……君には不快感しか抱けませんでしたよ』

 

『シュウジさん……っ!』

 

『消えなさい。今ならば君に掛けられたその呪いごと消滅して差し上げましょう』

 

『くそっ、どうしようもないのか!?』

 

 

 

対ゼロ

 

『分かっているのかシュウジ=シラカワ! お前のやっている事は!』

 

『裏切り行為だと? 言った筈ですよ。裏切りというのは同じ道を歩いていながら背後から背中を刺す事だと。私は初めから貴方達の道とは交わっていなかった。ただそれだけの話、裏切り者呼ばわりされる筋合いも道理もありませんよ』

 

『あぁ、そうだろうな。お前ならそう応えるだろう。だが、それだけで済まないというのが人間だ。その事を骨身に分からせてやる!』

 

『討っていいのは討たれる覚悟のある奴だけだと、そう言いたいのですか? 残念ですが、貴方程度の実力ではそれは叶いません』

 

『違うな。間違っているぞシュウジ=シラカワ、俺はお前を討つつもりはない。俺が抱く思いはその機体からお前を引きずり下ろし、皆の前で土の味を味合わせてやるという事だけだ!』

 

『それこそ無駄というモノですが……まぁいいでしょう。精々策謀を巡らせなさい。その全てを捩じ伏せてあげましょう』

 

 

 

対C.C.

 

『……やはり、こうなってしまったか』

 

『来ましたか、呪われた魔女よ。今の私なら貴方の願いを叶える位造作もありません。如何です? このまま何もかも捨て去って虚無に還ってみては?』

 

『そうだな。確かにその方が楽なのかもしれん』

 

『なら……』

 

『だが、今はまだその時ではない。私にはまだ見届ける義務がある。それに何より……果たすべき約束があるのでな』

 

『…………そっか』

 

『待っているぞシュウジ=シラカワ、契約破棄なんぞ許さないからな!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────次章予告。

 

時の牢獄を破り、最後の戦いを制したZ-BLUEを待ち受けていたのは紡がれた世界───ではなく。

 

『もう一つの地球……だと?』

 

翠の星、自分達と同じ太陽系第三惑星…………地球だった。

 

そこから訪れる新たな脅威。星間連合“サイデリアル”その圧倒的な力で以て地球は瞬く間に侵攻されてしまい、その七割以上を彼等に支配されてしまった。

 

これは地球が支配されるまでの数ヶ月間、裏側で語られる天の獄炎に挑む迄の────連獄の物語である。

 

『止まれ! そこの輸送船! 貴様らの行動は新地球皇国の規約に反するモノ、止まらなければ射つぞ!』

 

「き、来てるわよ!」

 

「任せるでアール! 逃げ足としぶとさなら我輩の独壇場でアール!」

 

「流石かのDr.ヘルの側近、色んな意味で頼もしいわね」

 

『感心してないで何とかしなさいよー!?』

 

張り巡らされる包囲網、地球圏のどこにも逃げ場所などないこの状況で、一隻の船が飛び立った。幾度となく窮地に追いやられながら、それでも止まらない彼等の目的の場所は……もう一つの地球、翠の星。

 

翠の星に訪れた後も際限なく現れるサイデリアル、追い詰められながらも意外な人物達のお陰で何とか生き抜いて見せた一行、その果てに遂に彼等は目的の人物と再会する事になる。

 

────しかし。

 

「嘘よ…………そんな、そんなの嘘よ!」

 

「…………申し訳ない。我々も手を尽くしたのだが」

 

告げられる残酷な宣告、非情な現実を前にしても、それでも敵は彼等を逃そうとはしなかった。

 

『このギルター=ベローネが直々に処刑してやる。さぁ罪人どもよ、大人しく頭を垂れるがいい!』

 

「────私、待ってるから。貴方が私達を助けてくれる事、信じてるから」

 

襲い掛かる軍勢、絶望の中で彼女が選択したものは…………。

 

紡がれる願い、絶望の中で残された僅かな希望。果てしない戦いを前に───。

 

「やぁ、寝坊助君。気分はどうだい?」

 

「絶・好・調・である!」

 

かの魔人(ボッチ)が遂に目を覚ます。

 

 

 

『お前はここで殺す。ボクの憎しみに喰い殺されろ!』

 

『見せて貰おうか。蒼のカリスマの実力とやらを』

 

時獄から続く連獄の只中、駆け抜けるのは蒼い閃光。

 

無間の闇に勝利の光を刻み込め。

次章、第三次スーパーロボット大戦Z~連獄篇~

 

開幕。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケ

 

対ボン太君

 

『ふも、ふもるる、ふも!』

 

『………………』

 

『ふももも、ふもっふる! ふもも!』

 

『………………』

 

『ふも、ふもる、ふもっふー!』

 

『…………フッ』

 

『っ!』

 

『ふも、ふももふも、ふもっふる、ふも』

 

『っ!?』

 

『ふもももるる、ふもっふる。ふもふ』

 

『っ!!??』

 

ふもっふも?(理解出来ましたか?)

 

 

なんだこれ

 

 

 

 

 

 




如何でしたでしょうか?

思い付く限りの組み合わせを書いたつもりですが、まだ抜けているキャラがいるかもしれません。余裕があれば付け加えるつもりですので、報告がありましたら宜しくお願いします。

さて、次回からは連獄篇。殆んど幕章的な扱いですが、宜しくお願いします。

それでは次回もまたみてボッチノシ

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