『G』の日記   作:アゴン

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今回は割と平和です。

次回は一気に話が飛びます。


その14

 

 

△月 日

 

えー、先日スローネの人達とOHANASHIをしようと色々アチコチさまよってた自分なのですが……既に事が進んでいた後でした。

 

とある小さな孤島で待機していたスローネ、声をかけようと蒼のカリスマ姿で近付こうとしたのだけれど……接触する前に刹那君の駆るエクシアが強襲、続いてデュナメスとヴァーチェも出張ってきた事により、完全に出るタイミングを逃した自分は岩の影に隠れながら見ているだけにしときました。

 

少々出オチ感がしたけれど……まぁ彼等が出張ってきたのなら自分の出る幕はないだろう。ソレスタルビーイングもスローネ達の勝手な振る舞いに苛立ちを募らせていたみたいだし、先の民間への意味の無い攻撃で彼等の怒りも相当なものだ。

 

そして怒りを露わにしたかのようなソレスタルビーイングの連携と猛攻、スローネ達も追い詰められ、いよいよかって時に民間軍事会社“PMC”が乱入してきてスローネ達を取り逃してしまった。

 

状況的に不利になった刹那君達を助けようと自分もグランゾンを呼ぼうとしたのだが、ここでマクロス・クォーターとプトレマイオスが到着、先行していた刹那君達を援護する為、ZEXIS達も戦場に参加する。

 

……再び出るタイミングを逃した自分なのだが、うん。仕方ない。だって彼処で出て行ったら完全に自分が邪魔者になるもの。や、戦いに邪魔もクソもないんだけどね。

 

スローネ達も完全に見失ってしまうし……仕方ないから自分は戦いが終わるまで岩場の影で隠れる事にしました。

 

そしてくろがね屋に戻った直後、安さんにどこへ行かれたのか聞かれたので「知り合いとバカンスへ」とだけ言っていた。

 

……拙い。最近ボッチが本格化している気がする。食事の時も一人だし、この世界に来て友人らしき人もいない。

 

もしかして、このまま俺一人のまま? ……い、いやいやいや! まだ黒の兄妹の皆がいるし! リモネシアへ帰れば子供達もいるし! ボッチじゃないし!

 

……カミナのアニキ、オラに元気を分けてくれぇ。

 

 

 

△月α日

 

最近、インペリウムの姿が一向に見えない。姿を見せては次元獣をばら撒くだけばら撒いて姿を消すものだから、自分が追い付くのは決まって奴らの姿が消えた後だ。

 

次元獣を放っておく訳にもいかないし、自分が次元獣を狩るしかなく、ここの所は次元獣とばかり戦っている。

 

時折軍の方と鉢合わせをする時があるが、その時は一緒に戦ったりしている。……まぁ殆どがマトモに共闘せず、自分諸とも攻撃してきたりするのだが……。

 

まぁ分かるよ? 俺不審者だし、軍の人達には以前の砂漠でアレしちゃったし、恨まれても仕方ないよ?

 

けどさ、せめて次元獣が来たとき位は一緒に戦おうよ、市民を守るために戦えよ、なんの為の軍だよ。

 

声を大にして訴えたい所だが、軍の中には良心のある人もいるのでここは我慢。例えばOZのホワイトファングことゼクス=マーキスさんとフラッグファイターのグラハム=エーカーさん。

 

そして、AEUのエースことパトリック=コーラサワーさんだ。

 

この三人……とくにコーラサワーさんは戦場で出会えば自分ではなく次元獣の方へ果敢に向かっていくのだ。

 

自分の方を攻撃してくる連中には「そんな暇あるなら次元獣をやれよ!」と怒鳴ったりしているし、民間人を守ったり避難させたりする事を第一に考えている。

 

ホント軍人の鑑だわ。世界中の人がコーラサワーさんみたいになれば争いは減るんじゃないか? 割とマジでそう思う。

 

勿論ゼクスさんやグラハムさんも良い所あるよ。砂漠では機体諸とも地面に叩き潰しちゃったのに、次元獣との戦いではそれとは抜きに進んで手伝ってくれたりする。

 

先程も言ったが、インペリウムとか次元獣とか、インベーダーとか獣人とか、人類にとって脅威となる存在は多いのに、他の軍の人は良く自分と戦ってられる余裕があるよな。

 

……あれ? もしかして、俺も人類の脅威に認定されちゃってたりする?

 

ま、マサカネー。

 

 

 

△月Ω日

 

今日、酷くショックのデカいニュースが流れていた。

 

“血染めのユフィ”新聞の見出しにデカデカと記載されたその写真と記事の内容に、自分はこの時眩暈を起こしそうになった。

 

そっか、ゼロ……彼は止められなかったか。ZEXISもいたし、自分がZEXISにいた頃、時たま声を掛けてきたりするものだからそれとなく注意していたのだけれど……駄目だったか。

 

スザク君、ゼロ、この二人の関係は今後大きく揺らぐ事になるだろう。もしその時に自分がその場にいた時は……最悪の結末にならないようそれとなく助ける事にしよう。

 

今はインペリウムの存在があるから分からないが、全てが一段落した時、エリア11は激しく荒れる事だろう。

 

───自分はその時どうするのだろう? 介入するのか? それとも傍観するのか?

 

今はまだ何とも言えない。だが、その時が来た時に対して心構えはしておいた方がいいのかもしれない。

 

ユーフェミア皇女殿下。世界中の人々が彼女を非難しているが、自分は──自己満足になるかもしれないが──黙祷を捧げる事にする。

 

 

 

γ月β日

 

インペリウムの脅威に遂に世界の三大国家が軍事同盟を締結。人類の敵と万全な状態で戦う準備をする為、世界は表向きは統一された。

 

これによって世界が平和に向かえばいいのだが、裏にはまだまだきな臭い匂いがプンプンするので安心できない。

 

だが、これで一つ上の段階に移動した事は事実。三つの大国が手を組んで物事に当たる事を選んだので、軍備は増強。インペリウムの次元獣やインベーダーといった人類の敵との交戦は今の所互角以上に盛り返している。

 

世界も動き出しているし、そろそろ自分も動こうと思う。ついでにギシン星人やインベーダー退治も兼ねて、インペリウムの捜索を再開したい所。

 

だが、どうも向こうは自分の事を避けている節がある。ガイオウの力をまだ取り戻していないのが原因の一つであると思うが、それ以上にシオニーさんの事が気掛かりだ。

 

早く会って話がしたい。彼女の真意はどうであれリモネシアにはシオニーさんの力が必要なのだ。愚痴も聞く、文句も聞こう、だからどうか自棄だけは起こさないで欲しい。

 

最近インベーダーの出現率が上昇している。何かが起こる前触れかもしれない。

 

お菊さんに明日辺りにチェックアウトの旨を伝え、今日は終わりとする。

 

どうでもいい話だがお菊さんて滅茶苦茶素早いのね、お年寄りなのに……。一瞬目を疑ったよ。

 

何でも甲児君の特訓を引き受けているのだとか、バイトのボス君から話を聞くとそんな感じだった。

 

試しに自分もやってみようかなと挑戦してみるけど……いやー、無理だね。正攻法じゃとてもじゃないが敵わない。

 

かくれんぼの要領で気配を殺しながら近付いて漸く捕まえられる程度。昔からかくれんぼは得意だったからその時はすんなり捕まえられたけど。

 

お菊さん達にはかなり驚かれたけど……まぁ、いきなり背後から出てきたら誰だって驚くだろう。

 

この時たまたま外にいた女将のつばささんからこの旅館で働かないかとスカウトされた。正直その申し出は嬉しかったけど、断らせて戴いた。

 

というか、お年寄りを後ろから抱き抱えただけでスカウトするとか、旅館の経営者の基準とか色々おかしくね?

 

クロスさんも何が嬉しいのか仕切りに背中を叩いてくるし、あの人の手で叩かれるとチョー痛いんだよね。鉄か何かで出来てるんじゃないかあの人。

 

まぁお世話になった旅館だし、悪く言うのは気分が悪いからこの話はこれでお終い。

 

さて、次は何処に行こうかと思い悩むが、実は昨日から決まっている。

 

早乙女研究所。最近インベーダーが騒がしいし、これに乗じてインペリウムも何か仕掛けてくるかもしれない。

 

そして、早乙女博士にはシュウ=シラカワ博士について知っているかどうか聞き出さなければならないし、いずれ聞かなければならないのなら早い内に済ませてしまうのがいいだろう。

 

そろそろ人気のない時間帯。グランゾンに乗り込む準備の為、今回はこれで終わりとする。

 

──さっきの話だが、お菊さんが自分に気付かなかったのって、もしかして自分の存在感がないからとか?

 

……まさかね。もしそうだとしたら俺、泣くよ?

 

 

 

 

 




そう言えば、ミスリルってこの頃からあったりしましたっけ?

……あれ? 何気に主人公ヤバい?
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