『G』の日記   作:アゴン

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スパロボXクリア記念に。


嘘予告

 

 

 

───多元世界。それは、数多の可能性と無数の歴史によって紡がれる物語。

 

幾多の戦役を乗り越え、今、戦神達の新たな戦乱の歴史が世界に刻まれる。

 

「───ホープス、ここは一体何処なんだ?」

 

「分かりません。ただ二つ言えることはここが我々がいたアル・ワースの大地ではないと言うこと、あの星が地球だと言うこと」

 

未知の呼び掛けに応えし鋼の戦士達よ、再び戦乱に包まれる世界を駆け抜けろ!

 

「沖田艦長!」

 

「我々は、戻ってきてしまったのか」

 

「未確認反応多数! このままでは包囲されてしまいます!」

 

「人間如きが面白い艦を作るものだが、君達には過ぎたるモノだ」

 

「ガーゴイル! 貴様の思い通りにはさせんぞ!」

 

渦巻く因縁、野望、宇宙の覇権を巡り巨大な悪意が牙を剥く。しかし絶望する事なかれ、悪意が世界に蔓延る様に勇気ある者達もまた存在するのだから。

 

「準備は良いかね君達」

 

「万丈の兄ちゃんとなら怖いもの無しだぜ!」

 

「俺達もやるぞトライダー!」

 

「勇者特急隊もやるぞ!」

 

そして、戦いの中で育まれる友情。時に反発し、時にぶつかり合い、少年少女達は成長していく。

 

「どうして、どうして貴女はそんなに勝手なんですか!」

 

「貴方には関係無いでしょ、私は、私の目的の為に生きるだけなんだから」

 

「ば、バナージ、そこまでにしておけって、アンジュも止めろって」

 

「渡瀬青葉、お前は余計な事をせず、黙って俺の言うことに従え!」

 

「ふざけんな! 俺はお前のバディだが奴隷になった覚えはない!」

 

合わない価値観、擦れ違う想い、苛まされ、時代と変革に翻弄されながらもそれでも彼等は前に進み続ける。

 

「僕の名前はワタル! 一応これでも救世主やってます! 宜しくねおじさん!」

 

「お、おじさん!?」

 

「ふっ、流石の竜馬も純真な子供には勝てんか」

 

「あれが、アムロ=レイ。伝説にして最強のパイロットか」

 

「見たことの無い機体だ。まるで海賊の様だな」

 

異なる時代、過去も未来も混雑する世界。投げ込まれた投石は瞬く間に波紋を呼び、それに呼応するかの様に戦いもまた苛烈の一途を辿っていく。

 

「俺の名は剣鉄也、偉大なる勇者グレートマジンガーの担い手だ!」

 

「鉄也……だって!?」

 

「あの男、生きていたのかい!」

 

失われる命、繰り返される悲劇、もうこんなことは繰り返させないと誓う戦士達だが、悪意は尚増大して膨らんでいく。

 

「コイツ、サイバスターに似ている!?」

 

「成る程、君がそうか。ならば君を倒し、僕の存在を証明するとしよう!」

 

「マサキ、コイツなんかヤバいニャ!」

 

「分かってる! 誰だか知らないが俺達に喧嘩を売った事を後悔させてやるぜ!」

 

闇に潜むモノ、神を名乗るもの、戦いが激化していくに連れてその深淵に眠る暗黒の眷属達が動き始める。

 

「ほぅ? この宇宙魔王と手を組みたいと? ドアグダーとやら」

 

「その通りだ。貴様にとって太陽の遣いは邪魔だろう? 此方も救世主ワタルには消えて欲しい立場だ。互いに損はしないだろう?」

 

「ならばその盟約、私も混ぜて貰うか」

 

「貴様は、調律者か」

 

「然り、君達の力は重々承知している。君達ならば我が盟約者として相応しい」

 

肥大化していく欲望、加速する進化。その果てに在るのは滅亡と絶望か。

 

「これが、これもマジンガーだってのかよ!?」

 

「我ガ名ハZERO。兜甲児ヨ、我ノ一部トナレ」

 

「嫌だ! お爺ちゃんの作ったマジンガーは、悪魔の為にあるんじゃ……ない」

 

「これで分かっただろう螺旋の男よ。貴様が戦う意思を見せれば見せるほど、宇宙は破滅へと突き進むのだ」

 

「そんな事は、そんな筈は………ない! 人間は、人は、そんなモノ撥ね飛ばして見せる」

 

どんな絶望にも悪意にも負けず、突き進んだ彼等が待ち受けていたものとは。

 

───そして。

 

「────そうか、ここは俺がいない多元宇宙の世界なのか」

 

「お前は………シュウ、なのか?」

 

「いいや、違う。俺は博士じゃないよマサキ=アンドー君」

 

蒼の魔人が再び多元宇宙に降り立った。

 

「何だよお前! ノーマのアタシを助けて何しよってのさ!」

 

「やれやれ、何処の世界でも変わらないなぁ。君は」

 

「はぁ?」

 

既に彼を理解できるものはいない。知るものはいない。それでも彼は嘗て受けた恩に報いる為に再び戦う事を決めた。

 

深まる混沌、激化していく戦乱。孤独の戦いの中でも光を見失わずに戦い続ける彼の前に───遂に、あの人物が現れる。

 

「ほぅ? まさか私以外にグランゾンの乗り手がいたとは驚きです。で、君は一体何者なのかな?」

 

「あ、貴方は………っ!」

 

真なる重力の魔神の担い手、二人が手を組んだ時、戦いは新たなステージへと進む。

 

遥かな時空の彼方でZとVがX(クロス)する!

 

スーパーロボット大戦ZVX(ゼブロス)

 

戦いの水平線で勝利の旗を打ち立てろ。

 

 

 

 

 




短くてスミマセン。深夜テンションで書きました。


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