『G』の日記   作:アゴン

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諸注意、本作は有名タイトルスーパーロボット大戦を題材にしており、決して某ドラゴンでボールな物語ではありません。
「ふざけんな!」「嘘を吐くな!」「ウソダドンドコドーン!」「ちくわ大明神」な気持ちを抱く方も激情に流されず、落ち着いて読んでくださると嬉しいです。

では、最後に一言。

おい、スパロボしろよ(白目)


その203

 

 

────拳戟が唸る。打撃が打たれる度に空気は爆ぜ、衝撃がラース・バビロンの玉座を蹂躙していく。目の前の相手を捩じ伏せる為に奮われた拳、防ぎ、弾く度に音と衝撃は分散され、広い玉座を暴れまわっていく。

 

「う、くぅぅぅぅ!?」

 

その荒れ狂う暴風の中、シオは吹き飛ばされまいと玉座にしがみついて耐えていた。打ち合う度に発生する衝撃、襲い来る風圧を玉座で防ぐことで何とか凌いでいたシオは戦う二人に言葉を失っていた。

 

だだっ広い玉座の間を縦横無尽に駆ける二人、左かと思えば右、右かと思えば上、人が出せる速さ等とうに超え、尋常ならざる闘いがシオの前で繰り広げられていた。

 

「ここまで強かった………うぅん、強くなったんだ」

 

地球を征服寸前まで追い込んだ超巨大組織“サイデリアル”そんな連中を従え、君臨していた皇帝と魔人と呼ばれた青年が互角の勝負をしている。自分を守り、助けると口にした彼が堂々と戦っている姿を見て、シオは不謹慎ながらも嬉しく思っていた。

 

もう、彼女の目には彼しか映ってはいなかった。もっとも、その彼の姿は目に映らぬ程の超スピードで動いている為、時折瞬間的に姿を現す時にしか目に出来なかったが………。

 

空を飛び、人間の枠を越えた闘い。疑問に思うべき事、追及するべき事は多々あるが、今はそんな事はどうでも良い。

 

(頑張れ、頑張れシュウジ!)

 

自分達の為に戦ってくれているシュウジに、せめて応援だけはしようとシオは祈り続けた。どうか無事でいてくれますように、また皆で一緒にいられますようにと、己の恥を呑み込んでシオはシュウジに頑張れと祈った。

 

「────あ」

 

そんな彼女の前に突然【死】が現れた。二人の闘いに耐えきれなくなった玉座の間を支えていた柱、その一部が彼女を押し潰さんと頭上から降り注いできたのだ。

 

回避など不可能、一秒後に訪れる死を前にシオは目を瞑るが、痛みや衝撃など微塵も感じなかった。分かっているのは奇妙な浮遊感のみ、何かと思い恐る恐る目を開ければ、其処には柱の残骸に押し潰された玉座が眼下で広がっていた。

 

「ゴメン! シオさん大丈夫!?」

 

頭上から聴こえてくる声、シュウジの焦りを思わせる声色を耳にして漸くシオは自身の現状を認識する。自分は柱に押し潰されたわけでも、その衝撃で吹き飛ばされた訳でもない。柱に潰される直前に彼によって助けられたのだ。

 

硬くて武骨な彼の腕の感触、呼吸と心音、シュウジという男に今は誰よりも自分が近くにいる。考えるべきではない、不謹慎にも程がある。しかし、これ迄リモネシアの事ばかり夢中で男性経験など皆無に等しい彼女からすれば、お姫様だっこで抱えられた今この状況こそが危機的状況と言えた。

 

瞬く間に赤面していく彼女に、しかしそんな余裕のないシュウジは地面に着地すると同時にシオを静かに降ろす。

 

「ごめんシオさん巻き込んでしまって。怪我とかしていない?」

 

シオに怪我はないか問い掛けるシュウジ、見た限り目立った外傷はない。擦り傷程度はあっても命に支障はない彼女に安堵し───。

 

「俺を相手に余裕を晒すかッ!」

 

皇帝の剛拳がシュウジを捉えた。シオの無事に安堵しその際に見せた一瞬の隙を突かれ、咄嗟に構えた防御の上から殴り飛ばされた。勢いを受けきれず、衝撃に流され、吹き飛んだシュウジはその勢いのままラース・バビロンから外に出る。

 

砕かれる外壁、吹き飛ぶ瓦礫、膨れ上がる砂塵から切り裂く様に外に出てそれを確認した瞬間、シュウジは空中で体勢を整えて地面に着地した。

 

宮殿の様に聳え立つラース・バビロン、周囲を見渡して残る敵は何処かと索敵する……までもなく、シュウジはラース・バビロンを囲んで並ぶ二つの機体を前に身構える。

 

【欲深な金牛】と【沈黙の巨蟹】、サイデリアルの幹部その二名がシュウジを見下ろしていた。皇帝アウストラリス────もとい、次元将ヴィルダークに続きコイツらも同時に相手にしなくてはならない。

 

外に出たのは間違いだったか? 自分の選択に迷いが生じるが、そんなシュウジの不安に対して二体は一向に動きを見せてこない。静かに、事の成り行きを見守ろうとする彼等に訝しんだ時。

 

「安心しろ。今回の闘いに限り二人には手出しさせないことを厳命させてある」

 

シュウジの前に次元将が降り立つ。

 

「………意外、て程でもないか。アンタ、本当に俺と一対一(サシ)で勝負するつもりだったんだな」

 

「当然だ。この闘いは俺が望み、挑むと決めた聖戦。そこに余分な戦力など無用、二人はこの闘いを見届ける立会人に過ぎない」

 

「随分気に入られたもんだ。でもいいのかよ、仮に俺に勝てたとして、次に待っているのはZ-BLUEだ。彼等は必ずここに来るぞ、その時に余力を残さなくて良いのかよ」

 

「構わん」

 

シュウジの言葉にヴィルダークは当然とばかりに即答で肯定する。絶対の自信、自分を倒してその後に控えるZ-BLUEを相手にも打ち勝つという信念────いや、覚悟が目の前の男にはあった。

 

「さぁ、互いに準備運動は済ませた所だ。貴様の足枷となるあの女もいない、我々の……我々だけの純粋な闘争を始めるとしよう」

 

王衣の外套を脱ぎ捨て、ヴィルダークは全身に力を込める。練り上げた力が大気を奮わし、高まった覇気が大地を揺らす。怪物、傑物揃いのサイデリアルの軍勢をしてそう思わせる次元将ヴィルダークの覇気。

 

そんな奴を相手にやはりシュウジは怯えを見せない。

 

「あぁ、様子見もここまでだ。ここから先は正真正銘───」

 

本気の勝負だ。

 

その言葉を口にした瞬間、二人の姿は消失し。

 

ラース・バビロンの時とは比べ物にならない衝撃と轟音が轟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────一体、自分達は何を目の当たりにしているのだろう?

 

眼前で繰り広げられる攻防、弾いて受け流し、防いで返す一進一退の体術の応酬。しかしそれら全てが自分達の予測を遥かに上回っていた。

 

魔人と皇帝、二人の闘いは激しさを増していき広大なラース・バビロンの拠点区域を瞬く間に破壊していく。拳と拳がぶつかり、その度に霧散する衝撃が大気と基地を砕いていく。それもサイデリアルの幹部である二人が認識出来ない速度で。

 

『────なぁ尸空』

 

『………なんだ』

 

『あの二人、何処まで行くんだろうな』

 

『…………さぁな』

 

皇帝の命令により余計な干渉は禁じられた二人、当初はそれを渋ったエルーナルーナだったが、今行われる闘いを前にそれがどういう意味か嫌と言うほど思い知らされた。

 

皇帝アウストラリス、彼は強くなった。サイデリアルのトップとして君臨し、彼と共にこれまで多くの星々を支配していった。幾多の宇宙、数多の世界を超え、力をつけ続けた。

 

蠱毒の壺が如き闘争を重ね、幾度、幾星霜の月日の果てにスフィアという力を得て、彼は遂に彼処までの力を手に入れた。生身の状態でアムブリエルの操るジェミニアを圧倒し、名実共に皇帝として君臨した彼を、当時のバルビエルを含めた全員が認めたのだ。自分達を束ね、統べる者は彼なのだと。

 

ならば、そんな彼と互角に渡り合うあの魔人は何なのだ。グランゾンという機体を使わず、アウストラリスと同じく生身で闘う奴は、一体どんな手品で彼処までの境地に至れたのだというのだ。スフィアを持たず、経歴もなく、元は単なる一般人でしかなかった人間が、何故次元の将と互角に打ち合える。

 

しかし、その答えを求めた所で意味などない。実際の現実として彼はアウストラリスと打ち合えている。互いに全力で相手を捩じ伏せようとその力を出し尽くそうとしている。

 

ならばやはり自分達に出来ることはない。精々が此方にやってくるであろうZ-BLUEに二人の闘いの邪魔にならないように足止めをしてやるだけ。

 

『────なぁ尸空』

 

『………今度はなんだ』

 

『あの二人、どっちが勝つんだろうな』

 

勿論、二人が支持をするのは自分達の皇帝であるアウストラリス。そこに疑念を挟む余地はなく、また論ずるに値するわけでもない。しかし、ふと思うのだ。あれ程までに高めた二人が、この先決着を着けた時。

 

果たして、自分達は何を目撃するのだろうか。

 

呆然と呟くエルーナルーナ、その時遂に二人の闘いに変化が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オオオォォォォッ!!!」

 

「ラァァァァァァッ!!!」

 

繰り出される打撃は地を穿ち、空を切り裂き、空間そのものを震わせていく。これ程の実力、これ程の力、互いに互いの底を読み違いならば此方もと、二人は全力を出し続けていた。打ち合えば打ち合う程に増していく力、防いでは返し、受け流しては返す力と技の応酬。

 

ヴィルダークは舌を巻いた。よくこれ程まで己を鍛えたと。自身の想像を超え、そして今なお闘いながら成長していくシュウジに次元将は素直に内心称賛した。

 

一方でシュウジも目の前で打撃を繰り出してくるヴィルダークにその内心で驚愕していた。

 

頑丈過ぎる。これ迄多くの兵士やルキアーノの様な強者と戦ってきたが、目の前の皇帝は間違いなく今までの相手の中で最強の部類だ。此方が打ち出した拳を難なく受け止め、その巨体を以て此方を圧倒してくる。腕力は当然シュウジの上を行き、此方が十の拳を打つ度に向こうは一撃でひっくり返してくる。

 

これが次元将の力なのか、嘗ての次元将であるガイオウと比較しても全く劣らない覇気と強さを兼ね備えたヴィルダークに、シュウジは徐々に圧され続けていた。

 

「負け……るかぁぁぁっ!!」

 

吼える。目の前の敵を打ち倒す為に、シュウジは前に出た。刹那の合間に繰り出される打撃は千を越え、一度でも受ければ死にかねない暴威の嵐の中にシュウジは自ら身を晒した。

 

(死中に活を見出しに来たか!)

 

そのタイミングはヴィルダークからしても予期せぬものだった。打ち出された拳は最早止まる事はない、なら進んでくるシュウジをその勇気ごと打ち砕く迄だと、ヴィルダークは更に暴威の密度を上げていく。

 

暴威が更なる脅威となりシュウジを襲う。掠めた肉体は抉られ至る所から血が噴き出し、シュウジの体を鮮血に染めていく。

 

 

それでも止まらない。致命傷に受けない事だけを頭に置いて、構うことなく懐に潜り込むことだけを意識する。もっと速く、もっと鋭く、もっともっと────!

 

そして。

 

「───届いたぞ。ヴィルダーク」

 

「っ!!」

 

「ぜぇらぁっ!!」

 

振り抜かれたシュウジの拳がヴィルダークの腹部へとめり込んだ。

 

「ご、ハァッ!?」

 

血反吐をぶちまけ、吹き飛ぶ。この激しい攻防の果てに漸く見出だして掴み取った好機、決して逃しはしない。地を踏み砕き、奴を追う。全身から噴き出す血が軌跡を描き、ラース・バビロンの基地に一直線の赤い線が描かれていく。

 

「オラァッ!!」

 

追い付き、背後に周り蹴り上げる。反撃の様子はない。ここで決着を着ける! そう意気込み、脚に力を込めたシュウジは重力制御も無しに空を跳ぶ。

 

音を超え、光へ至らんとする速度。物理法則を超え、世界の理すら超えようとするシュウジ、追い付いたヴィルダークに動きはない、全身に力を込めて持てる力の全てを以てその一撃を次元将に叩き込んだ。

 

「胴回し───踵落とし!!」

 

回転を掛けることで威力を増幅させたシュウジの踵落としが炸裂する。防ぐ余地などなく、避ける隙もなく、その一撃はヴィルダークの腹部を確かに捉えた。

 

血反吐を撒き散らし地上へ落下、その衝撃で大地は大きく陥没し周囲の地表を隆起させていく。手応えあり、自身の一撃が敵の大将にダメージを与えたという確信を持ったシュウジは大地に降り立ち、油断なく構える。

 

アレで終わる相手ではないのは分かっている。だが、闘いの流れは今此方に完全に向いている。頬から流れる血を拭いながら、シュウジは巨大な穴ができた陥没した大地を見据えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(────あぁ、やはり奴は強いな)

 

崩壊した大地、空洞と化した地中でヴィルダークは心の内でシュウジに惜しみのない称賛を送っていた。

 

シュウジ=シラカワ。本来ならこの世界に訪れる事なく平穏に平和に生きて生涯を終える筈だった者、ふとした切欠でこの世界へと介入し、闘いの波に揉まれ、いつの間にか世界最強の一角として君臨した、最も新しい魔人。

 

盟友であり同じ次元将であるヴァイシュラバ───ガイオウを討ち滅ぼした張本人、ここまで強く、逞しく成長した彼にヴィルダークは一種の安堵を感じていた。

 

彼ならば、きっと成し遂げてくれる。自分達では為し得なかったかの天に座する者達を打ち破り、この世界に無限の可能を齎してくれる事を。今、あの哀しみを気取る獣が何処で何をしているのかは分からない。けれどそんな不安も彼ならばきっと乗り越えてくれる。

 

(───嗚呼、そうだ。それこそが我らの望み、奴ならば、きっと我らの代わりに我らの悲願を果たしてくれる)

 

永い、とても永い時間を生きてきた。気の遠くなるほどの時代を生き、奴等の目を欺く為に多くの星々を犠牲にしてきた。その報いを受けるのは今この瞬間にあって他に為し、この結末も悪くない。自分達の求めたモノを次に託せる存在にヴィルダークは満足して受け入れようと────。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────否。

 

否、否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否否。

 

 

「否ァッ!!」

 

闘気が溢れる。思い出し、原点(オリジン)に立ち返ったヴィルダークの内から溢れだしたのは並々ならぬ否定の感情だった。

 

誰かに託す? 違う、それだけは絶対にあってはならない。多くの同胞が死に絶え、見送り、自分に託してきたのは何の為だ? 永い時の中で闘いに身を置き、奴等の下に付いてまで機を伺っていたのは何の為だ。

 

「俺だ! 託され、委ねられ、任されたのは奴ではない! この俺、ヴィルダークだ!」

 

萎えていた闘志に炎が宿る。燃え上がり、立ちあがり、上を見上げる彼の瞳には剥き出しの野生が露になっていた。

 

「スフィアよ! 理を司り、理を超える次元の至宝よ! 俺に、俺にもっと力を寄越せ! 勝つ為の力を、奴に打ち勝つ力を、俺に寄越せぇっ!!」

 

それは勝利への渇望、焦がれ、願い、狂おしい程に洗練された勝利への恭順。

 

次元将ヴィルダーク、その肉体に宿した二つのスフィア。【怨嗟の魔蠍】と【立ち上がる射手】片方は憎悪によって、そしてもう片方は反抗心によって力を増大させる。

 

だが、ヴィルダークはシュウジに対して憎悪は抱かない。彼が怒り、嫌悪し、憎悪を抱くのは簡単に自身を曲げようとした己のみ、自身に憎悪をし、シュウジに対して負けたくないという強い感情がヴィルダークに力を与える。

 

限界の限界、更にその向こうへ至る境地。二つのスフィアの力を本来よりも高めたヴィルダークはかの領域へ足を踏み込んだ。

 

《無限力》。源理の力(オリジン・ロー)を司り、事象の全てを掌握した高次元生命体の果て────《太極》、シュウジに対する対抗心と脆弱な己に憎悪を抱き続けた男は、この瞬間その領域へと至った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────光が、天を貫いた。窪んだ大地から溢れ出る光と嵐に、シュウジは戸惑いながらも目を見開いた。

 

「ンだよ、これ………」

 

その光の柱から現れる影、ビリビリと痛いほどに伝わってくるこれ迄とはまるで違うソレにシュウジは息を呑んだ。

 

「嘘だろ、巨大化しなくても成れるのかよソレ」

 

その姿にシュウジは覚えていた。否、忘れる訳がない。何故ならそれは再世戦争の最終決戦の折りにシュウジが火星でネオ・グランゾンと共に相対した銀の魔神。

 

『───シュウジ=シラカワ、お前に問おう』

 

次元将、ガイオウと似た姿形をした鋼の巨人が、自分達と同じ背丈で光の柱から現れた。

 

本来ならば巨体となって顕現する筈だった姿、それをスフィアの力でより強大にさせ、尚且つ人と同じ背丈になることで力を圧縮(・・)させた次元将ヴィルダークの新たな形態。

 

世界が、地球が震えている。目の前の存在から放たれる圧倒的な存在感、桁違いという言葉すら当てはまらない絶対的格差。

 

『お前は、何の為に戦っている?』

 

奴の背後から空間が罅割れ、宇宙が広がっていく。その様を目にしながら、シュウジは拳を握り締めた。

 

 

 

 

 








何の為に闘うのか、答えはとっくの昔に出来ていた。


「この身体はきっと、───そういうもので出来ていた」


次回、極意再び。




それでは次回もまた見てボッチノシ。

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