リアルのゴタゴタが忙しくてマトモに執筆できませんでした。
その上内容も薄くて短い。許して、許して……。
あ、でもFate/HFは根性で見てきました。控えめにいって最高でした。
「シュウ=シラカワ? シュウジじゃ……ないの?」
「えぇ、今現在。彼の体の主導権は私が握っています。今の我が半身は眠っている様なもの、ここでの話は彼に聞かれることはないのでその点は安心してくれて結構です」
目の前のシュウジであってシュウジでないもの、彼を半身と語り、此方に安堵させるような気遣いを見せてくるが……何故だろう、全く安心できない。
少くとも無防備に話し掛けて良い相手ではないことを理解し、無駄なことだと思いつつもシオニーは警戒心を抱きながら油断なく話を促す。
「えっと、そのシュウさんが私に言いたいことって何ですか? 私、貴方に目を付けられるような事をした覚えはないんですけど……」
「なに、そう謙遜する必要はありません。今回私が貴方の前に現れたのはこれ迄シュウジを想ってくれた事、彼の為に命を懸けた事、その感謝と忠告を伝えにきただけですので」
「は、はぁ……」
感謝、と目の前のシュウはそう言うが、如何せん胡散臭さが半端じゃない。本当に感謝しているつもりなのかもしれないが、仕草と口調がまるで合わさっていない。これまで外交関係で本音を隠す為の技術はシオニーもある程度持ち合わせているが、目の前のシュウなる男はそんな比ではない。イメージとして一番近いのはシュナイゼル位だろうか、人の心を此処まで隠し通す男にシオニーは更に警戒心を募らせていく。
「半身、シュウジ=シラカワは随分と貴女───いや、このリモネシアに住まう人々に心開いていましてね。先ずはその事について感謝させて頂きたい」
「え?」
「本来、彼は一人孤独に戦いを積み重ねていく筈だった。リモネシアに立ち寄らず、常に世界から追われ、狙われる筈だった彼は貴女とこの国に住まう人々と触れ合ったことで心が休まり、過酷な状況下でも戦い続ける事ができ、インペリウムに属する貴女を救出するという目的を抱くことができた」
それは、もしかしたらあり得たかもしれないif。リモネシアに立ち寄らず、世界に自分とグランゾンの存在を知られたら、立ち向かう力も決意もなしにシュウジはグランゾンと共に戦い続けなければならなくなっていた。敵対者しかおらず、理解者も共感してくれる者も持ち得ないまま戦い続ける日々、その先に待つのは
強い力を持つものは孤独を強いられる。けれど、今回のシュウジはそうはならなかった。共に戦う戦友はおらずとも、支え、想われる親友を得て強い想いと無自覚ながら覚悟を抱き、大切な人やモノを失い苦難にまみれながらもそれでもと立ち上がる強さを手に入れた。
その切っ掛けとなった女性………シオニーにシュウは大きな感謝の気持ちを抱いた。今の半身が此処まで来れたのも、彼女の想いが起因の一つとなっているのだから。
故に、シュウ=シラカワもまた決断する。他ならぬ半身とシオニーの為に。
「シオニー=レジス。貴女のシュウジに対する気持ち、とても嬉しく思います。浅ましくも矛盾し、それでも純粋な気持ち、それもまた一つの愛の形なのでしょう」
「へ? あ、愛ッッ!?」
胡散臭さ全開の男から紡がれる愛という言葉にシオニーは警戒心すら忘れて動揺する。
「故に、一つだけ忠告を。これ以上、彼に関わるのは止めなさい」
「─────え?」
「彼は、既に一つの決断を下した。一つの世界───いや、たった一人の少女の未来の為にシュウジは自身の存在そのものを懸けた」
何故だろうか………嫌な予感がする。シュウが口を動かす度に、言葉を一つ紡ぐことにシオニーの胸の中にある不安が大きくなっていく。
「彼が選んだ選択は世界からの除外。史上最悪の大崩壊から自分のいた
止めて
「既に、彼のいた世界に彼を知るものはいないでしょう。全ての記録にも、全ての記憶から、シュウジ=シラカワという人間の存在は消えてなくなりました」
止めて
「時空修復、それも全宇宙を巻き込んだ大崩壊を防ぐ程の超規模、理を修復し、多元世界は多元ではなくなり、世界は元ある形に戻っていくでしょう」
心音が、早くなっていく。目の前の男から淡々と紡がれる事実にシオニーの動悸は激しくなっていく。これ以上言わないで欲しい、そう願っても現実は止まる事なく。
「───しかし、シュウジ=シラカワにはもう戻る場所はない。時空修復により閉じられた理の壁はもう二度と、永遠に開かれる事はない。時空修復が施された瞬間、彼は全ての世界から弾かれる事になり」
「同時に、多元世界に在る
「─────」
その真実はやはり何処までも残酷だった。
短くて済まねえ、済まねえ。今の自分にはこれくらいしか書けませんでした。
リアルは忙しいくせに頭の中は妄想で一杯。
ダンジョンに出会い?そんなことより界王拳だッ!
的な話、誰か書いてくれません?