別名“真エレガント無双”
エレガント閣下がやたら強くてもいいじゃない。
「……う、うん?」
「あ、気が付きましたか?」
痛みが、全身に広がっていく。灼ける様な熱さが身体に浸透し、ズキリと痛む感覚によって意識が暗闇の底から覚醒する。
重い瞼を開けると、目の前には見知らぬ天井が広がっていた。しかも体勢から察するに、どうやら自分は呑気に寝ていたようだ。状況を確認する為に首を動かし、辺りを見渡してみる。機械的な部屋、人工的な空間、どうやらこの部屋には自分と顔を覗き込んで心配そうに見つめてくる美人さんしかいないようだ。
栗色の長い髪、凛とした顔付きだけれど、優しさも感じる女性、少女としての幼さも少し見えるけれど、それでも芯の通った強さも目の前の女性から感じ取れた。そう、まるであのカリスマ女王、リリーナ=ピースクラフトの様な────。
なんて、そんな訳がない。現在彼女はホワイトファングに拉致られており、自分の目の前にいるわけがない。きっとこれは幻覚なのだと、自分の事を心配そうに見つめてくる女性の頬に手を当てた。
あぁ、暖かいなあ。血を流した所為か身体から少しばかり熱を失った自分は手のひらから伝わってくる女性の頬の温もりが心地よかった。まるで本物のようだと、自分は女性の頬に手を添え続けた。
……つーか、幻覚に熱とか持ってなくね? つーか、触れる事なんて出来なくね? 今更な疑問に自分は恐る恐る目を開くと、そこには照れ臭そうに頬を朱に染めている女性がいる。
しかも何だろ。この人、何だかリリーナさんに似てね? つーか、ご本人様じゃね? それを自覚した時、自分は顔からダラダラと嫌な汗が流れ落ちるのを感じた。
そして───。
「あ、あの……大丈夫ですか? 酷い怪我をしていたものでしたから、あの、私が見えていますか? 私の声、聞こえていますか? 私はリリーナ。アナタは……蒼のカリスマさん、ですよね? 意識はハッキリしていますか? ……困ったわ。仮面を被っているから分からないわ」
自らそう名乗るリリーナさん。彼女が本物のリリーナ=ピースクラフトだと認識した自分は、どうしようかと混乱する思考の中で……。
「お、おはようございました……」
ガチガチに固まりながら、自分はゆっくりと身体を起こした。一時の合間とはいえ、寝ぼけていたとはいえ、地球圏の代表と言える人物になんて事をしたのだと、シュウジは仮面の奥で滝の様な汗を流す。
その際に自分が高そうなベッドの上で寝かされていた事に気付くが、今のシュウジにはどうでもいい情報なので無視をする。
セクシャルハラスメントに厳しい昨今、シュウジは自身がその対象にならないか内心で焦った。何せ彼は
しかし、リリーナはそんな自分とは対照的に落ち着いており、特に言及するような事はせずに咳払いを一つすると、別人の様に表情を引き締めた。これが地球の代表の椅子に座った者の気骨というモノか、シュウジは凛とした表情で自分を見つめてくるリリーナを芯のある強い女性だなと思った。
「えっと、蒼のカリスマ……さん、で、宜しいでしょうか? お体の方はもう大丈夫なのですか?」
自分の事を蒼のカリスマと呼ばれ、今頃になって自分が仮面を被ったままだと気付く。何だかんだ言いながら、この仮面が身体の一部になりつつある事に、シュウジは仮面の奥で苦笑する。
「ご心配をお掛けしたようで、申し訳ありませんリリーナ様。身体の方は……何とかと言った所でしょうか。無理は出来ませんが、取り敢えずは大丈夫です。それよりも、アナタには幾つか訊きたい事があるのですが……質問しても宜しいでしょうか?」
真剣な表情となるリリーナに対しシュウジも真剣な顔付きとなり、彼女に幾つか質問を問いかける。自分はいつここに運ばれてきたのか、ここは一体どこなのか、そして……ホワイトファングとZEXISの戦いはどうなっているのか、それら全てを話し、そして彼女から質問の全てを返されると、シュウジは苦笑いの表情から一変させ、歯を食いしばり悔しさを露わにする。
自分がここに運び込まれたのが二時間前。自分と同様仮面を付け、武士の出で立ちをした青年が数人の部下と共に部屋へと入り、ここにベッドと共にシュウジを置いていったという。そして、ここは“バルジ”宇宙要塞と呼ばれ、コロニーを支配する負の象徴。ここに運び込まれたのは自分達を戦火から守る為の配慮なのか……。
そして、現在ZEXISとホワイトファングは交戦中。ここはバルジの中でも安全を考慮された作りになっているのか、振動や雑音は殆ど耳に入ってこない。通信手段も此方からでは受け付けられないようで、助けを呼ぶことも出来ないし、扉も堅く閉じられている事から抜け出す事も出来ないという。
状況は八方塞がり。逃げ出すことも助け出す事も出来ない状況に、シュウジはリリーナとは別の所で焦り、悩んでいた。このままではトレーズが危ない。今回の戦いに己の全てを懸けて挑むつもりなのだと先の相対で知ったシュウジは急いでベッドから立ち上がろうとする。
しかし肩と胴体、二つの箇所から同時に吹き出てくる痛みにシュウジは地に膝を付いてしまう。無理はしないで下さいと叫んでくるリリーナに対し、それでもシュウジは部屋から抜け出そうと立ち上がり、扉へと一歩ずつ近付いていく。
(クソッ、トレーズさんめ、ワザと致命傷から外しやがったな。それでいて人間の痛覚に最も響く怪我の付け方をしてきているし、この傷はここで大人しくしてろっていうメッセージなんかね)
気が利きすぎる友人に苦笑いがこぼれる。だが、この程度で諦める程、自分は大人ではない。肩を抑え、胴体の傷の痛みに耐えながらシュウジは扉の前に立つが、リリーナの言うとおり、本来なら自動開閉する扉がウンともスンとも言わない。軽く扉に触れてみるが、それだけでも分かる扉の徹底した強固振りに、シュウジは仮面の奥で舌を打つ。
傷が開くのを承知で力ずくでブチ破るか? ここで悠長にしている今も、トレーズはZEXISと決死の死闘を繰り広げている。それを止める為にも決断は早い内にしなくてはならない。……と、そんな事を考えた瞬間、目の前の堅く閉ざされた扉が開かれた。
あれほど堅牢だった扉があっさりと開いた事に唖然とするが、次に部屋に入ってくる女性にリリーナは表情を少しばかり険しくさせる。敵意とも呼べる彼女の瞳に映っていたのは……。
「やはり目覚めていたか、蒼のカリスマ。悪いがお前に拒否権はない。トレーズ様の願いを叶える為にも、お前はここで大人しくしていて貰う」
レディ=アン。トレーズの懐刀とも呼べる彼女が、銃を片手にシュウジの前に立ちふさがった。
その容貌は美しく、けれど刀剣の様に研ぎ澄まされた敵意と殺意を醸し出していた。そんな彼女を前に……。
(え? …………誰?)
シュウジは突然出て来た美人さんに目を丸くさせていた。
◇
────光が、弾ける。広大な宇宙の中で、ZEXISはホワイトファングの総司令であるミリアルド=ピースクラフトとその補佐、トレーズ=クシュリナーダに最後の戦いを挑んでいた。
そんな彼等の前に立ちふさがる無数のMS。本来ならモビルドールシステムを搭載されている筈の機体群。モビルドールという厄介なシステムを載せた機体が膨大な数となって押し寄せる。それがこれまでZEXISが体験してきた敵のやり方だった。
だが、ホワイトファングはそんなやり方を取らなかった。人間が起こした戦いは同じ人間の手で幕を降ろさなければならない。その理念の下、トレーズはモビルドールシステムという人が生み出したモノを否定し、兵士という人間で以てZEXISを相手取る選択を選んだ。
何かを略奪する訳ではない、他人を無意味に傷付ける訳ではない。ZEXISの皆が相手をしているのはミリアルドとトレーズ、二人の人間の意志と理念に共感し、彼等の為に戦いたいと願った者達だ。ZEXIS同様に大事なモノの為に戦う彼等の気迫は一人一人が凄まじいものだった。相手がスーパーロボットだろうが、小型のKMFやスコープドッグなどお構い無しに、彼等の猛攻はZEXIS達に容赦なく襲い掛かる。
だが、この程度でどうにかなるほどZEXISも甘くはない。破界事変の頃より戦い続けてきた彼等には、ホワイトファングの攻撃は苛烈であるが、耐えきれないモノではなかった。
ホワイトファングの攻撃は一つ一つが重い。攻撃の重みではなく、攻撃をしてくる兵士一人一人の心が彼等の身体に重くのし掛かってきているのだ。確かに彼等は強い。コロニーを地球から解放させる為、全ての兵士が己の意志で決死の戦いを挑んできている。
その気迫と覚悟に、最初はZEXISの誰もが戸惑った。だが、だからといってここで止まる訳にもいかなかった。世界から戦いを無くすため、誰かの幸せを理不尽に壊されない為、ZEXISは戦う。矛盾している事は承知の上で、けれど彼等の想いに嘘はない。負けられない戦いを繰り広げていく内に、徐々に戦況はZEXIS側へと傾く。削られていくホワイトファングの兵力。そして、ヒイロ=ユイの乗るウィングゼロがバルジに向かって突撃した時、すれ違うようにリーブラから二機の機体が姿を現した。
トレーズの駆るトールギスⅡとミリアルドの操るガンダムエピオン、そしてMr.ブシドーのスサノオと複数の部下を連れてZEXISの前に出てきた彼等を、ZEXISは最後の戦いを前に各々の思いをぶつけた。
こんな戦いは止めろと、無意味な戦いだと、それぞれトレーズ達を止める為に説得の言葉を口にしているが……その全てが彼等に届く事はなかった。
そして、遂に始まるホワイトファングとの最後の戦い。ガンダムチームを筆頭にZEXISはトレーズに先制攻撃を仕掛けるが……。
『さぁ、往くぞZEXIS。人類の戦いにフィナーレを飾ろうではないか!』
トレーズの乗るトールギスⅡの圧倒的な加速力に、エース級の実力を持ったZEXISの面々が驚く事となる。
速すぎる。トールギスⅡはトールギスのデータを元に造り上げられおり、そのトールギス自体の機体性能も従来のMSを凌駕しているのは実際対峙した皆が理解できる。だが、それでもあのトールギスⅡは異常だった。殺人的な加速力、デタラメな機動性、搭乗者の安全性など一切考えられていない機体にZEXISの面々は驚愕していた。
だが、一番驚いているのはそんな搭乗者にすら死をもたらす機体を、十全に乗りこなすトレーズの存在だ。あれほどの機体に乗っていながらGに身体を蝕まれてはおらず、寧ろ足りないとばかりにドンドン機体速度を上げていく。
『嘘だろオイ、バルキリーでも追い付けないなんて、どんなエンジン積んでるんだよ!?』
バルキリーに乗るアルトからの驚愕すべき事実にZEXISは更に驚きに包まれる。部隊の中でも随一の速さを持つバルキリーでも追い付けない。一体どんなマッドサイエンティストが関わればあんなデタラメ機体が出来上がるのだろうか?
翻弄されるZEXIS達だが、いつまでも驚いてばかりいても仕方ない。バルキリーでも追い付けない速さを見せつけるトールギスⅡにスーパーロボットの真ゲッターが真っ正面から立ち塞がった。
『エレガント閣下、アンタの快進撃もこれまでだ。隼人!』
『おう!』
赤の真ゲッター1から、白の真ゲッター2へと瞬時に変形する。三つの機体から成り立つロボットが息を合わせればこうも見事な合体変形を成し遂げるのかと、トレーズは戦いの中でありながら笑みを零す。
『行くぞ、トレーズ=クシュリナーダ! ドリル、ハリケェェェェン!!』
ゲッター2のドリルから放たれる人工の竜巻、その威力はMS程度の装甲ならば簡単に抉り、細切れにしていく。だが、それは直撃すればの話である。当然トレーズは機体を動かして回避させる。友人の手が加わり、本来の機体性能から大きく向上させられたこのトールギスⅡは自分が思った以上に動かす事が出来る。過敏過ぎる反応性は搭乗者の技術に比例して反応し、まるで自身の手足の様に動いてくれる。
人機一体。そのコンセプトでこの機体に携わった友人に感謝の念を抱きながら、トレーズは次なる攻撃に備える。白だったゲッター2が再び分離し、今度は黄色い機体、ゲッター3へと変形させる。
『そこだ! ゲッターミサイル!』
無数のミサイルを飛ばし、弾幕で此方の動きを封じようとするゲッターチーム、対侵略者用に開発された機体だけあってその火力は凄まじいモノを感じる。一発でも当たればお終いだなと思う一方、トレーズの笑みは崩れる事はなかった。
放たれたミサイルがトールギスⅡという一点に向かってくる。そして、全てのミサイルが纏まった瞬間、トレーズはトールギスⅡの肩に装着されたドーバーガンを手に、ミサイル群に向けて撃ち放った。
ドーバーガンの弾に当たり爆発し、それに伴って誘爆していくミサイル群。爆発の衝撃が押し寄せてくる前に離脱するが、舞い上がる煙をかき消し、一筋の緑色の光がトールギスⅡに向けて放たれた。
『ゲッタービーィィィムッ!!』
ゲッター3からゲッター1に早変わり、此方に向けて攻撃を仕掛けてくる。巨大な機体に似合わず俊敏で流麗なモノだと、トレーズは心の底から感心した。しかし、そんなゲッターの連続攻撃もトレーズの表情を崩すには至らない。まるで知っていた様に予め回避運動を取っていたトレーズは、造作もないという様にゲッターの攻撃を避けてみせる。ここまでしたのに掠りもしないトールギスⅡに、ゲッターチームの要である流竜馬は舌打ちをする。
それからもトールギスⅡとトレーズを止める為に、様々なスーパーロボットが攻撃に加わった。ロジャーのビッグオー、万丈のダイターン3とワッ太のトライダーG7、そこへ更に勝平少年のザンボット3も加わってのコンビネーション攻撃、他にもゴッドシグマやバルディオス、ゴッドマーズの怒濤の連撃も、トレーズの操るトールギスⅡには届かなかった。
ならばトリッキーな動きで対抗しようと桂のオーガスとキングゲイナーが囲むが、追い込む事は出来ても傷一つ付ける事は出来なかった。狙撃も当たらず、寧ろ手痛い反撃を受けたりと、ZEXISはたった一機を相手に苦戦を強いられていた。
そんな中、一機の赤いKMFがトールギスⅡに強襲する。近付いてくる機体に当然トレーズは気付いているが、一機で挑んでくる事に嬉しさを感じた彼は敢えてその人物との一騎打ちを受け入れた。
その人物の名は紅月カレン。愛機である紅蓮を操りながら、彼女はトレーズへと肉薄する。
『トレーズ=クシュリナーダ! アンタの快進撃もこれまでだよ! 五飛に代わってアンタを止める!』
『黒の騎士団。ゼロの右腕たる君が相手か、相手としては申し分ない。……だが、君では彼の代わりに成り得ないよ。そして逆も然り、君の代わりもまたどこにも存在しない』
『何を訳の分からない事を!』
間合いに詰め寄った所を見計らって、カレンは紅蓮を動かし、左手に高周波振動剣“MVS”を持たせ、トールギスⅡに斬り掛かる。当然読んでいたトレーズは最小限の動きで避けて見せるが、カレンの本命は別にあった。
輻射波動。回避行動を行った瞬間を見計らってカレンは紅蓮の右腕に真紅のエネルギーの塊を纏わせる。これなら避けられない。直に叩き込もうとする紅蓮にトレーズは……。
『……フフ、良い動きだ』
その顔に笑みを浮かばせ、ビームサーベルで紅蓮の右手に集まるエネルギーを真っ向から防いだ。まさかこの至近距離で防がられるとは思わなかった。カレンは目を大きく見開いて驚愕するが……。
『良い機体だ。どうやら君の機体には他にはない別の者の想いが込められているようだ。あの枢木スザクのランスロットと同じモノがその機体から感じられる』
『あんな奴と一緒にするな! 私の紅蓮はラクシャータさんとアイツの、シュウジの奴の手が加わった最高の相棒なんだ!』
トレーズの言葉にカレンは反論する。最近はどうかは分からないが、破界事変の頃から嫌っていた奴と同じと言われてカレンは良い気持ちはしなかった。自分の紅蓮は一度ブリタニアに鹵獲され、勝手に弄られた。機体性能は上がっていてもブリタニアによって強化された機体に乗るという事実が、彼女の胸の奥で引っかかっていた。
だが、その事実もシュウジという人物が新たに手を加えた事で彼女の気持ちの引っかかりは取れた。油まみれになりながらも必死に自分の為に紅蓮に付きっきりの彼が、エリア11にいた頃と変わらずにいてくれて……。
今は魔人などと呼ばれて世界から恐れられていても、誰かの為に戦う彼がカレンにとって自慢であった。
だからカレンは吼える。奴と一緒にするなと、リフレインを用いて自分を自白させるような奴と一緒にするなと、カレンは雄叫びと共に紅蓮の出力を上げる。
だが……。
『成る程、その機体も我が友の手が加えられた機体か。道理で私のトールギスⅡと同じモノを感じる訳だ』
『───え? あぐっ!?』
『済まないな、隙だらけだ』
トレーズの口から出てくるその言葉にカレンは呆けてしまう。シュウジを友と言うトレーズの言動に動揺してしまったカレンは、トールギスⅡの蹴りに直撃してしまう。間合いから突き放され、カレンはすぐに紅蓮を立て直そうとするが、それよりも早くトールギスⅡのドーバーガンの銃口が向けられていた。
回避は不可能、ならば防ぐまでだとカレンは輻射波動による障壁を展開する。放たれる弾丸、直撃は防いだが衝撃にコックピット内は揺さぶられ、カレンは悲鳴を上げる事も出来ずにいた。
『紅月カレン、君の勇姿を私は忘れない』
吹き飛ぶ紅蓮にトールギスⅡが追撃を仕掛ける。その踏み込みの速さにその場にいた者は殆ど反応する事が出来なかった。唯一反応できたクロウ=ブルーストがリ・ブラスタの狙撃でトールギスⅡの行く手を阻もうとするが、華麗に避けられてしまう。
このままではカレンが危ない。エスターや藤堂がトレーズの後を追うが、如何せん機体速度が違いすぎる。そうこうしている内にトールギスⅡは紅蓮に追い付き、その手にビームサーベルを持ち───その手は迷いなく振り下ろされた。
必殺の一撃が紅蓮のコックピットに向けて放たれる。衝撃で意識を揺さぶられたカレンは歪んだ視界の中、呆然とその様子を眺めていた。
(シュウジ、アンタって……友達いたんだ)
そんな事を考えながら目の前の光に呑み込まれかけた時、一つの機影が横から割って入ってきた。その両腕にそれぞれ龍を従えたガンダム。そのガンダムの横やりにトレーズは友人と出会えた様に微笑んだ。
『漸く来てくれたか、我が最大の理解者───五飛よ』
『トレーズ、貴様はこの俺が倒す!』
広大な宇宙の中で、再び……光が弾けた。
Q.レディ特佐って結構テレビ放送とかで有名じゃなかった?
A.主人公「テレビ、あんまり見てなかったです……スンマセン」
次回もまた見てボッチ!