バカと魔術と召喚術師   作:トランジスタ

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ドーモ=読者サン。作者でございます。
バカテス×Fate(厳密に言えばFGO)のクロスオーバー小説です。
文に書くのに慣れてないので拙い部分もあるでしょうが生暖かい目で見てくださると嬉しいです。
作品の性質上バカテスの方が成分として比率多めになりそうですが、可能な限りは型月の設定に関しても準拠出来ればな、と思ってます。


1.転校初日。

「マスター!こちらは準備出来ましたよ!」

リビングの方から快活な声をした少女の声が聞こえる。

「分かったー。こっちももう少しで終わりそうだから玄関の方で待っててー」

制服を着ながら同居人に声を返す。この家には同居人と僕だけでしか暮らしていないせいかそれ以外に声が返ってくる事は無い。家の広さと人数が釣り合っていない気がするが…?

「っと、待たせちゃ申し訳ないし急ぐか」

前日に教材等は鞄に入れていたので、床に置いておいたそれを素早く手に持ち玄関に向かう。自分でも言ってるけど待たせちゃ申し訳ないしね。

「ごめんね、沖田さん。ちょっと準備に手間取っちゃった」

「大丈夫ですよマスター。そこまで時間はかかってないです」

謝罪をすると同居人こと彼女、沖田総司は気にする必要は無いという意思表示と共ににへら、と笑いかける。表情を崩して無防備になった彼女の顔は客観的に見て美少女のそれに分類される可愛さだった。

「それでは行きましょうか。マスター」

「うん、行こうか沖田さん」

そうして僕たちは家に鍵をかけて通学路へ向かう。

「それにしても、まさか私が現代の学校へ行ける事になるとは夢にも思いませんでしたよ…」

「うん、まさか僕も今の時期になって学校に行ける事になるとは思ってなかったね…」

声に出して言ってみるが、数か月前から考えてみれば本当に平和な時間の中を過ごす事など夢にも思っていなかった。忙しさが僕の人生の中でも未だかつてないレベルだったからだ。

「ダヴィンチちゃん曰く、時計塔側から日本に向かって調査をして欲しいって依頼があったんでしょ?

エルメロイ先生から聞いてる限りだとにわかには信じがたい事だけどなあ」

「魔術師的な考えをしていない魔術師の方が時計塔には少ないって聞きますし、彼が色々と計画を図ってくれたんじゃないです?

バカンスって言うとニュアンスが多少異なるかもですけど休暇として少しはゆっくりと学生らしい時間を過ごしても大丈夫なんだぞ、っていう」

「確かに時計塔だとエルメロイ教室とかぐらいしか息つく暇とか無さそうだしなあ…」

そう言って沖田さんと軽口を叩きながら僕は通学路を歩き続ける事にした。

 

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「途中編入組?」

「ああ、今日入ってくる転校生らしいんだが何故かうちのクラスにやってくるらしくてな。俺からすると正直な話物好きとしか思えん」

「この環境を見ながらだとまあそりゃあねぇ…」

朝のHR直前、僕に話しかけてきた雄二の言葉に対して返答をしながら教室を見渡す。僕達がいるFクラスは備品が卓袱台と腐った畳だけ。はっきり言ってしまえば環境水準はほぼ最低レベルだ。おおよそ人が暮らす環境のそれじゃない。

「小耳に挟んだ程度だが編入試験は余裕でクリアしたらしい。まあCクラス程度の学力は普通に持っていると考えて良いだろうな」

「お、戦力としては申し分ないんじゃない?」

「だが途中編入者用の振り分け試験に関しては欠席したらしい。まあ多分風邪でも引いたんだろ」

「うーん、それは災難だね…」

上のクラスに行けるだろう頭脳があるだろうだけに少し可哀想だ。

「明久に雄二、二人とも何を話しておるのじゃ?」

「……こそこそ話してると気になる」

横からやって来たムッツリーニと秀吉に雄二が僕に対してしていた説明を同様に行う。同じ事言っちゃうのでここでは以下略だ。

「なるほどのぅ…途中編入とは珍しいが、他に何か情報はあるかの?」

「ああ、二人いるらしいんだが噂によるとその二人とも帰国子女らしいぞ?

日本で過ごしてた時間の方が長いから一般的な日本語の読み書きは一応出来るらしいが」

「そういや帰国子女っていうと…」

「ああ、わしの幼馴染にも留学してたやつがおっての。今外国で何をしてるか分からんから心配じゃ…」

「ちょっと待って幼馴染いたの!?」

「……初耳」

「ありゃ、3人にはまだ言っとらんかったかの?てっきり既にもう知ってたもんだと思ったんじゃが…」

気のせいかな、クラスメイトの皆も秀吉の幼馴染って単語に耳を立てて反応してる気がする…

「えー、皆さん席について下さい。HR始めますよ」

そうやって4人で談笑をしているとHRが始まる時間の直前になった事もあってか福原先生が教室の方へやって来てそのまま教卓へ向かう。

「はい、ではHR始めます……と言いたいところですが本日は編入生の方々がいらっしゃるので紹介をしてもらいましょう。」

あ、本当に途中編入する人いるんだ。

『あの噂ってマジだったのか…』

『美少女らしいぞ?又聞きだが校長室に来てたのを見てた奴らがそう言ってた』

『『『『『マジで!!!???』』』』』

みんな元気だなあ…。

「それでは、お二人とも入ってきてください」

福原先生がそう言うと静かな音を立てながら廊下側のドアが開き編入生が入ってくる。

「あ、女子は一人だけなんだね」

雄二の前情報だとそこまでは分からなかったので少し意外かもしれない。クラスメイトが言ってる美少女ってのも嘘じゃなかったんだなあと思いながら、そう呟いた。

「なんでここにおるんじゃ……!?」

そんな風にふと考えていると秀吉がただならぬ様子で驚いてる。あんな感じになる事も殆ど無いしどうしたんだろ…?

「それでは藤丸君の方から自己紹介お願いします」

「藤丸立香です。少し前まで海外へ留学してました。皆さんよろしくお願いします」

藤丸君は自己紹介を終えるとペコリとお辞儀した。

「沖田総司です。立香と同じく海外の方に留学してたんですが帰国してこちらの方に編入する事になりました。

皆さんよろしくお願いしますね!!」

沖田さんって名前なのか、さっぱりした性格してるみたい…だ……下の名前で呼ばれてる…?

「お二人ともありがとうございます。それでは…後ろの席にいる木下君の付近にでも座って頂きましょうか」

福原先生がそう言うと二人は秀吉の付近の空いていた卓袱台に向かった。

その後は特に何も起こる事も無く授業が進み、あっという間に昼休憩の時間になった。

いつもと違ってた事といえば、秀吉がどこか落ち着いた様子じゃなかった事かな?




※細かい部分のちょっとした補足とか

1.秀吉の様子が動揺してるのはどういう事?
→ぐだ男が編入、作中で秀吉に留学してる幼馴染が居るという発言、そういう事です。

2.FGO側の時間軸的にはどういう感じ?
→人理焼却、1.5部、人理漂白まで踏破済み。イベントも追ってる感じだよ。
だからつまりはチェイテピラミッド以下略も観測済みなのだ。

3.バカテス側の時間軸は今どの辺り?
→次のお話で言及するんでそこら辺はちょっと待たれよ。

4.単純に読みにくいです
→そこに関してはマジですまん
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