逃げか?差しか?その判断こそが大きな隙だ!   作:アマノジャック

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メインストーリーをクリア…そこで終わりますか…。

後は仮面ライダーオーズの映画をみてきました!…個人的にはあんまりオススメ出来ないかな…うん。

今回から新たな架空かつオリジナルのウマ娘が出てきます。…まぁ、設定ではラウンドピーチちゃんの産駒なのですが。では、どうぞ!


異次元の英雄と変幻自在

マンハッタンカフェ、ゼンノロブロイはトゥインクルで大活躍の後、ドリームへと行った。

 

『第3コーナーカーブ、先頭はチョウサン!

その後ろにダイワスカーレット!

おっと、ここでウオッカが早めに上がってきたか?』

 

カワカミプリンセスもデビューし、クラシック級で大活躍。早めにドリームへ向かわせようとするもキングヘイローのようにシニア級を最後まで走りきると、断られてしまったりと色々あった。

 

『第4コーナーカーブ!

先頭はダイワスカーレット!

インコースからマツリダゴッホが上がってきた!

ここで大外よりユーズトップガン!』

 

そんな中『仲間でライバル』との言葉が似合うダイワスカーレットとウオッカはデビューして大暴れ。2人だけで阪神JF、桜花賞、東京優駿、秋華賞、エリザベス女王杯と数々のG1レースを勝ち取ってきた。

 

『マツリダゴッホは伸びない!

ダイワスカーレットが逃げきるか!?

いや、ユーズトップガンが一気に来た!

ユーズトップガンがダイワスカーレットを差しきってゴールイン!

オークスに続いてG1レースで2勝目を取った!

ナリタタイシンを思い出す鋭い末脚!』

 

そんな2人にとってのクラシック最後のレース有マ記念にて、2人の前を走りきったクラシックのウマ娘がいた。

 

………

 

「負けたー!後、ちょっとだったのに!」

「ちきしょー!最後が伸びなかったぜ!」

「お疲れ様。ウイニングライブ後にケガが無いかをチェックするから、後で悔やんで。」

『はい!』

「…」

 

ゴアは落ち込んでいた。サブトレーナーではあるが、俺がドリームへ入ったばかりのゼンノロブロイとトゥインクル現役のカワカミプリンセスについていたため、ほぼダイワスカーレットとウオッカを担当していたようなものだ。その悔しさは本人にしか分からないのだろう。

 

「ゴア、大丈夫?」

「…イブキか?すまない。あの娘らを勝たせてやれなかった。」グッ

「君だからこそ、ここまで勝ってこれたんだ。そもそも今まで2人のレースとユーズトップガンのレースが今まで被らなかったのが奇跡的だろ。」

「イブキはあの娘の実力を知っていたのか?」

「少しはね。担当しているのは…セナだ。」

 

………

 

ユーズトップガン…マヤノのチームに入った新人だ。ダイワスカーレットとウオッカの同期にあたる。小柄で人懐っこく、特にマヤノに懐いており、マーベラスサンデーを含め、よく一緒にいることが多いウマ娘だ。ダイワスカーレットとウオッカの2人が出走しなかったオークスを見たものの、凄まじい末脚だった。その後に秋まで骨折していたらしいが今回の有マを勝った。しかもまだ無敗だとか…ん?

 

「大丈夫だよ!トレーナー!」

「大丈夫じゃない!また無茶をして…ウイニングライブも出ないで!」

「どうした…ってセナ!?」

「先輩!?いえ、今はいいです!ユズの足が大変なことになってるの!救急車とマヤノを呼んできて!」

「分かった!」

「大丈夫だって!痛くないもん!」

 

………

 

『有マ記念を制したユーズトップガンまたも骨折!』

 

ーーー

 

後日、マヤノとセナからユーズトップガンについての相談を受けた。

 

「サブちゃん、ユズちゃんね…危機感ってのが全く無いようなの。この前、黒い大きなハチが入ってきた時もみんながパニックになる中、素手で掴んで窓の外に逃がしたんだ。このままではまた絶対ケガをする…だから、常に誰かがユズちゃんのそばにいるの。」

「あの娘の足はそこまで丈夫じゃなくて…デビューをもう少し遅らせるべきとも思ったのだけど、今が一番丈夫な時期と聞いてね。出来るだけ希望通りにしてあげたいんです。」

「むぅ…難しい問題だな。せめて危機感だけでも持って貰いたいが…とりあえず、あの娘の情報を教えてくれ。」

「いや、同期にライバルのいるチームに言うのは…」

「大事になる前に解決してやるからそれくらいはいいだろ?」

「背に腹はかえられません…分かりましたよ!マヤノ、練習以外のことを話して!」

「アイ・コピー!」

 

マヤノからユーズトップガンの話(ほとんど遊んでいた話だが)を聞き、解決方法を考えることにした。

 

………

 

ゴアにチームを任せ、俺はピーチとユーズトップガン、マヤノとセナを呼び…温泉旅館に来ていた。

 

「何でこうなるんですか!?」

「ダイワスカーレットたちが勝てば連れて行こうと思ってたんだ。安心しろ、俺の奢りだし、ゴアたちも事情は知ってるし、混浴とかは無いから!」

「そこは心配してないです!…無いのですね。」

「危機感の件は最悪今後でもいい。今回のメインはユーズトップガンの療養だ。早く回復して俺の愛バたちに負けてくれ。」

「いや、負けませんから!」

 

「ピーチちゃんもオークスと有マ記念を勝ったんだよね?私も勝ったんだよ!凄いよね?凄いよね?」グイグイ

「うん、凄いね!」なでなで

「えへへ…次はね!天皇賞を取りに行きたいんだ!まずはマヤノちゃんも取った京都の方で勝ちたいんだ!」

「そのためにまずは足を治そうね。」なでなで

「はーい!」

「わぁ…ピーチちゃん凄いね!ユズちゃんの頭を撫でれるってマヤとマベちんだけだったのにもう1人増えたよ!わーい♪」

「マヤノちゃんも撫でて♪」

「アイ・コピー☆」なでなで

 

「仲がいいですね…」

「だな。この前のレースでのバチバチしていたのが嘘のようだ。」

「7勝3敗…うちのマヤノは負けませんよ?」

「この前勝ったんだ…どんどん差を詰められてるだろ?抜かれる日に怯えておけ。」

『ハハハハ(フフフフ)!』

 

セナとしょうもないやり取りをしつつ温泉へと足を運んだ。

 

………

 

温泉から戻るとやつれたピーチと膝枕されたユーズトップガンがいた。

 

「ピーチ!?」

「…あ。トレーナー…静かにしてね。今、マヤノさんが…布団敷いてるから…」

「Zzz…」

「何があったんだ?」

「ユーズちゃん…温泉でテンションが上がったみたいで足ケガしてるのに飛び込もうとするし、石鹸踏むし、温泉の中にロッカーの鍵落とすし、源泉のところに…」

「分かった!分かった!大変だったな!…で、何か分かったか?」

「分かるわけないじゃん!逆にトレーナーは何が分かるの?」

 

ふむ…マヤノから聞いた話だけだと…

 

「そうだな、今ユーズトップガンが狸寝入りをしていることだけかな…」

「ー!?」ビクッ

「え、本当に起きてる?何で分かったの?」

「マヤノから『本当に寝てる』と必ず涎を垂らしてるから拭いてるって聞いてるからね。」

「…」

「マヤノは気づいていたみたいだよ。君が周りに心配をかけるのはもしかしてわざと?」

「…最初はそんなつもりはなかったの。でもオークスの後に骨折して…みんなが私を心配してくれることが嬉しくて…」

「もう!でもわざとはダメでしょ!本当にケガしてるんだから!飛び込んだり、石鹸踏んだり、源泉に近づいたり…」

「え?石鹸踏んだのはわざとじゃないよ。」

「え!?」

「…嘘では無さそうだな。ったく、本人のドジも混ざっていたのかよ。とにかく、今後はわざとトレーナーやチームメイトに心配かけるようなことはしないこと。」

「はい…」

「本当よ!ハチを素手で掴んだって聞いたけど…」

「???危なくないハチだからそうしただけだよ?何でみんな心配してたか分からないけど。」

「あー、知っててやってるか、知らずやっているのかがややこしい!」

「ピーチ、落ち着け。」

 

何はともあれユーズトップガンの問題は解決した…でいいや。とりあえずマヤノとセナには頻度は減りそう、とだけ伝えておこう。久々の温泉旅行だ…残りはピーチとのんびり過ごそう。

 

ーーー

2008年3月29日/G2/日経賞

 

「スタートしました!

先頭はシルクフェイマス!

その後ろをヨイチサウスがいます!

ココナッツパンチは3番手!

ユーズトップガンがその後ろのグループにいます。」

 

………

 

「第4コーナーカーブ!

先頭はマツリダゴッホが抜けてきた!

ーー!

悲鳴が上がった…1頭が落馬している!

落馬したのは…有馬記念馬ユーズトップガン!

ユーズトップガン!

マツリダゴッホがそのまま進む!

1着ゴールイン!

第4コーナーでビックアクシデント!

騎手とユーズトップガンは無事なのか?」

 

ーーー

ユーズトップガンについて

 

欧字表記:Yuzu Top Gun

品種:サラブレッド

性別:牝

毛色:栗毛

生誕:2004年3月9日

死没:2008年3月29日

父:マヤノトップガン

母:ラウンドピーチ

母父:イージーゴア

生国:日本

 

競走成績

7戦6勝

 

獲得賞金 4億995万円

 

主な勝ち鞍

G1

・優駿牝馬(2007)

・有馬記念(2007)

G2

・ステイヤーズS(2007)

 

出走レース

2歳新馬(1着)、3歳500万下(1着)、スイートピーS(1着)、優駿牝馬(1着)、ステイヤーズS(1着)、有馬記念(1着)、日経賞(中止)

 

 

ラウンドピーチ、マヤノトップガン産駒にとって初めてG1レースを勝ち取った牝馬。オークスの母娘制覇と有馬記念(牝馬勝利は母以降の8年ぶり)の両親子制覇を達成する。ポテンシャルが高いものの足が脆く、デビュー戦後とオークス後にケガをしたため阪神JFや桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯といったG1レースを諦めることとなった。有馬記念後は天皇賞(春)に向け、前哨戦であった日経賞に出走するも右前足を骨折し、予後不良と診断され安楽死した。体が小さく、末脚の爆発力から『ボンタン爆弾』や『ミス・ナリタタイシン』と呼ばれた。




・本来のレースの勝者(重賞レースのみ)

優駿牝馬…ローブデコルテ
*ラストベガ枠での出走

ステイヤーズS…マキハタサイボーグ
*ショートローブス枠での出走

有馬記念…マツリダゴッホ
*ドリームパスポート枠での出走


ユーズトップガンのヒミツ①
・実は、吸血鬼対策グッズを携帯してる
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