逃げか?差しか?その判断こそが大きな隙だ!   作:アマノジャック

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これを書いててもう2年…早いなぁ…


異次元の英雄とバレンタイン

今日はピーチの誕生日~♪美味しいケーキを作るぞ~♪…コホン。2月14日…それはすなわち、妻ラウンドピーチの誕生日。ドリームへと移籍したイクイノックスのレースもしばらくは無いため俺は有休を取り、家にある俺専用のキッチンにてピーチへのプレゼントを作っていた。バレンタインチョコ?前日に学園にも家族にも全部渡したよ。去年と比べて渡す人数が多くなったけど…みんな、喜んでくれて良かったな…

 

「イブキさん~、バレンタインですよ~。チョコを受け取ってくださいな。」

「セイか!…ってここチョコ臭いけど大丈夫なの?」

「何度も経験してるので問題ありませんよ…ブラックちゃんはダメだったみたいですが…」

「そっか…後で水でも持っていってやるか…酒飲んだ時と変わらないなぁ。」

「あ!ブラックちゃんが辛いのにその発言はいただけませんよ!女の子はあなたが思っている以上に大変なんですから!」

「ご、ごめん…そんなつもりじゃなかったんだ。」

「とりあえず、お水は私が持っていきますよ。それより、出来たチョコを食べてみてくださいよ~」

 

家にいるセイからチョコの入った皿を受け取る…今年は手作りか。

 

「いただくね。」

「どうぞどうぞ!」

 

お皿のチョコを1つ食べる…あれ?この味…何だろう?お酒入り?何か頭がフワッて……

 

「お休みなさい…イブキさん。」

 

ーーー

 

「はっ!?」

「…やっと起きた。」

 

俺が目を覚ますと…いつものベッドにいた。そして、隣には全裸のピーチ。…いや、俺もすっぽんぽんやんけ。

 

「ピピピ、ピーチ!?何て格好を…」

「私たち夫婦よ…何を今さら。…みんなが私のために時間をくれたのよ…去年にイブキを取り過ぎたからって。」

「…」

 

考えればそうだ。担当のイクイノックスの指導もあり、去年はあまりピーチとは一緒にいられなかった。ピーチが担当以外の指導により多忙なのもあったが、セイの出産、ネイチャとオグリとゴアの引っ越し、キタサンとのポリネシアン、あぁ…ソラとアップルのために海外にいったこともあったな。とりあえず、明らかに俺が原因で会えなかったことが多かった。…流石は俺の愛バだ…いくつになろうとも綺麗な身体だ。

 

「…何か言うことはないの?」

「いただき………誕生日おめでとうピーチ。…プレゼントはまだ出来てないけど。」

「それなら目の前にあるわ。」

「…」

 

これからすることは目に見えている。それでもこれだけは聞いておきたい。

 

「ピーチ、去年は俺の失態で君と一緒に過ごせたであろう時間が大きく減ってしまった。俺はこれからもそれらを償うつもりだ…こんな俺でもいいのか?」

「バカね…そんなの結婚する前から分かっていたわよ。…本当は私ひとりであんたを独占したかったわ。けど…それはみんな一緒。あんたを自分だけのモノにしようと迫った…けど、クソ真面目なあんたは私たちを平等に愛してくれた。最初に真っ直ぐな想いを伝えた私が結婚出来ただけ…きっとあんたが他の娘と結婚していてもこうなってたと思うわ。」

「ピーチ…」

「意外かもしれないけど…ゴアさんが一番独占欲が強いのよ。」

「ゴアが?」

 

そりゃ確かに意外だ。ピーチやスカイらと違い、俺から声をかけないと夜のアレはない。俺に興味が無いのかと思っていたけど…

 

「あんたから声かけられることが嬉しいの。まぁ、あんたに理解は出来ないわよね。」

「自分でいうのも何だけど…俺ほどレディの扱いに長けた男はそういないと思うけど…」

「いや、あんたのはただのベッド◯クザ。その年でまだ続いてる◯欲は素直にすごいと思うけど。」

「…」

 

いや待て待て!そうなるのは君とスカイとネイチャくらいで…キタサンとオグリには一方的に貪られているのですが?待てよ、キタサンは最近逆転してるような気も。とりあえず…

 

「何よその目は?事実でしょ?」

「そうだね、肯定するよ…舌出して。」

 

分からせる。

 

………

 

どれくらいの時間が経ったのだろうか。これが本来の夫婦の形なのだろう…隣には幸せそうに腕に抱きつき、尻尾を足に巻いてくるピーチがいる。タバコでも吸ってればもっとそれっぽくはなったかもしれないが…臭いが苦手だからな。健康に気を回してこそトレーナーだ!…と、ここでピーチが何かを取り出した。チョコだ。

 

「イブキ…ハッピーバレンタイン。」

「ありがとう。ピーチは既製ひ……ん?チョコペン?」

「湯煎はしてるから…じっとしてて。」

「おいおい…」

 

ピーチはチョコペンで俺の胸やお腹に何かを書く…女◯盛りならぬ男◯盛りかよ…誰得?…何か写真撮ってるんですけど!まさか…

 

「私のプレゼントっと。」

「セイたちに見せる気か!?」

「ただの記念写真よ…今度は私の番ね…」

「…へ?」

「人間がウマ娘に勝てるわけないでしょ。」

「いや、キタサンになら勝って…」

「じゃあ、今から私に勝ってみなよ。」

「…上等だ。」

 

ラウンド2、開始だ。

 

………

 

結果はどうかって?…負けたよ、うん。キタサンに勝てたのもスローな動きに弱かったのとXX禁によるブーストがあったからに違いない。決してそれに傲っていたからピーチに負けたのでない……と信じたい。改めてウマ娘の強さを身をもって体験したな…しばらくは起きれそうにない。

 

「はい、あーん♡」

「…んぐ!」

「私も。」パクッ

 

…またチョコだ。ピーチが作ったものだろうか。甘さは控えめ…いや、変な味が混ざってるぞ。何を入れたん……だっ!?

 

「ハァ、ハァ、ハァ!?」

 

身体が熱い…声が出ない…!てか、ピーチも食べてたよな?大丈夫なの?

 

「アハハハ…人間には凄い効果みたいねイブキ?」

「ハッ、ハッ…!?」

「今日は誰があんたの1番か…徹底的に分からせるわ。覚悟しなさい。」

 

まだ…やる気かよ…あぁ、俺…愛されているな…

 

………

 

……

 

 

ーーー

 

数日の時が流れ…場所はとある病院。俺の腕の中にはネイチャの子供がいた。先ほど生まれ、ゴールドシップより渡される…男の子だ。

 

「よしよし…」

「う…」

「お父さん、マロンも抱っこしたい。」

「じゃあ、俺と同じように腕で輪っかを作って…」

「うん!こんな感じ?」

「そうそう…」

 

マロンに下の兄弟が出来たのだ…いや、正確にはキウイがいるから2人目ではあるのだけど。

 

「…お疲れ様ネイチャ。身体は大丈夫?」

「問題ありませんよ…改めて思ったわ。去年、またイブキさんに手を出して良かったって…」

「倫理的には良くないけどね…」

「とりあえず、考えた名前を教えてくださいよ。」

「『シドウ』だ。」

「ほほぉ、いい名前だと思いますよ。アタシのブロンドコレクターの要素を入れたって感じで。」

「いや、銅じゃなくて道の方だからね!」

「分かってますよ…その名前を使わせていただきます。マロンちゃん!その子の名前はシドウだよ~!」

「ん…、よろしくねシドウちゃん。」

「だ!」

 

シドウという新たな家族が加わった。来年にはまたそこに後4()人は加わることになる。だが、俺がこれからすることは変わらない…担当ウマ娘の夢と家族の幸せのためにトレーナーを続けていく。

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