逃げか?差しか?その判断こそが大きな隙だ!   作:アマノジャック

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プリキュアの映画…面白そうだな。大福の声を中村悠一さんがしてて、映画で初変身。でも、子供に混ざってみるのが恥ずかしい…仮面ライダーは抵抗ないのに。


トリックスターとブロンズコレクター

「お疲れ様です…あれ?トレーナーさん、何をしているのですか?服と模造刀とファンシーなステッキ?私の第2の勝負服でも作っているのですか?」

「あー、これ?まぁ、一言でいうと家族サービスかな。」

「へー、つまり奥さんに自分の好きな衣装を着せて夜のレースで…」じー

「違う違う、子供たち用だから!ほら、机の上に漫画やDVDを置いてあるだろ!」

「『鬼○の刃』と『プリキ○ア』?何かのイベントで?」

「仮装大会があるらしいわ。」

 

話は数日前に戻る。

 

───

 

「次の土曜日、予定が空いてる人ー!!」

 

久々に友人らと遊びに行っており、家へと帰ってきたキタサンが笑顔でこのような質問を投げてきた。

 

「キタちゃん…もうすぐ、G1シーズン。私は厳しい。」

「私も母と同じだ。」

「アハハ…ごめんねキタちゃん。」

 

ピーチ、ドラ、ゴアは脱落。複数の担当を持つとそうなるか…ドラはピーチのサブトレーナーだし。

 

「私はタマとの約束でスダチと大阪に…」

「…」

「セイちゃんは今のところ予定は無いよ~」

「な、内容によるかな…」

 

オグリとスダチは脱落か…スダチは何か悩んでるみたいだけど。セイはどっちでもよく、ネイチャはグレー…あれ?嫁組は誰も確定してなくね?一方、俺は担当がドリーム所属が1人のためかジャパンC辺りまで落ち着くことが出来る。今週はケーキでも作ろうと思っていたくらいだ…今回はキタサンに付き合うか。

 

「俺は大丈夫だよ。何かのイベント?」

「はい♪クラちゃんがドームを貸しきって仮装大会をするとのことでして…入場券をくれたのですよ♪」

「仮装大会?ハロウィンはまだ早いだろ…」

「ハロウィン!!」

 

ここで目を輝かせたのはマロンだ。マロンはウミの手を取り、ネイチャの前へと来る。

 

「お母さん!お母さん!わたしね、ハロウィンしたい!ウミちゃんと一緒にプリキ○アに変身したい!」

「わ、私もなの?」

「おっと…マロンはハロウィンに興味があるのか。じゃあ、パパの言うことを守って…」

「お母さんも一緒にプリキ○アしよ?」

「……え?」

 

ネイチャの顔が固まった。まぁ、年齢とかマロンのこととか色々と考え込んでいるのだろう…俺的にはもちろん有りだ。チア以外の…いや、アレは一応勝負服だった。コホン、ネイチャのコスプレした姿はみてみたい。

 

「おやおや…じゃあ、セイちゃんは家で赤ちゃんたちを…」

「何言ってるの?ママもプリキ○アするんだよ?」

「……はい?」

 

ウミに言われ、セイも固まった。セイは俺的に…無しだ。身体的に…うん、他の人に見られるのは…嫌だ。セイの身体は俺だけの物だ!…待てよ、俺だけに見せてくれるなら…ありだ!うん!

 

「あの…イブキさん?鼻血出てますよ?」

「へ?」つー

「お父さん!?大丈夫?救急車呼ぶ?」

「…大丈夫だよマロン。ティッシュもらえるかな?」

「はーい!」

 

「…スケベ。」

 

照れた顔で俺へと注意するセイ。可愛い。今夜もセイと……やべ。ピーチやキタサンたちから物凄い嫉妬を感じる。と、とりあえず…話を戻そう。

 

「リクとジャックはどうする?」

「ん?ジャックが参加するなら俺も行こうかな。」

「ジャパンでもコスプレがあるの?」

「そうだよジャック君。今回はね、中学生までの子供の部と高校生以上の大人の部で分けられているの。審査員から票が一番多い人が優勝だって。」

「むむ…ゆーしょーしゃをきめるのか?まぁ、たのしそうだからさんかしたいかな!」

「じゃあ、俺も参加だな。」

「オッケー!おれはテリー○ンしたい!リクあにじゃはキン肉○ンでどーだ!」

「露出が多いのはちょっとな…」

「何がしたいか決まったら教えてくれ…ちょっとした小物なら俺が作るよ。」

「おぉ!たのんだイブキ!」

 

…ジャックもマロンに負けないくらいテンションが高い。結局、鬼○の刃に決まったようだ。

 

まとめると…参加するのは、俺、キタサン、セイ、ネイチャ、マロン、ウミ、ジャック、リクの8人だ。

 

───

 

当日になり…何故か俺も仮装することとなった。いつものワイシャツに突然に渡された赤いネクタイとそこそこ大きなローブ、さらに髪をワックスで固め…とどめは左目から下へと伸びた黒い線。某筋肉魔法漫画の主人公の姿である。俺自身は筋力とか全然無いけど…何故?

 

「…俺の年齢的にキツくない?」

「大丈夫だ親父、似合って……プッ!」

「リク…言い切る前に笑わないで…」

「本当に似合ってるよお父さん。」

「イエス!またイブキのシュークリームたべたいぞ!」

「…もしかして、この格好になった理由ってそれ?」

「そうだよ♪お母さんに頼んでこっそり用意してもらったの。お父さん、アレやって!アレ!」

「…」ふりふりふり

「「「アハッハッハッ!!」」」

 

真顔のまま垂直にした両腕を左右に…体を上下に動かすと3人は爆笑した。…まぁ、喜んでるならいいけど。

 

「それよりキタサンは?」

「きゅーなしごとらしい。BLACKだな、ってなげきながらいえからでたよ。にゅーじょーけんはつくえのうえにおいておくって。」

「えー…」

 

言い出しっぺがいなくなったのだけど…俺はサトノクラウンとはあまり喋ったことはないが…大丈夫かこれ?キウイたち赤ちゃんは託児所に預け…そのまま会場へと向かった。

 

………

 

「ネイチャさん、スカイさん、お久しぶりです。」

「「え?どちら様?」」

「キタさんより案内を頼まれましたミホノブルボンです…あなたがイブキさんでよろしいですね?」

「あ…はい。」

 

仮装会場へと着き、入場券を見せてドーム内に入ると…白い魔法少女(元ネタ分からねぇ)のコスプレをした無表情の女性が声をかけてきた。2人の知り合いかと思いきや…まさかのミホノブルボンだった。金髪ショートのウイッグを付けていたため全然分からなかった。

 

「おやおや?意外ですね、ブルボンさんもこういうイベントに参加していたのですか?」

「今回はいませんが旦那(マスター)の趣味、ですね。ですが、私自身もステータス楽しいを体感しています。」

「G1シーズンに入るから大体のトレーナーは難しいわな。」

「…うわっ。ブルボン…現役時からスタイル維持し続けているじゃん…凄いわ~。アタシには無理だわ~」

「?ネイチャさんもあまり変化が無いように見られますが?スカイさんは…その…素晴らしい成長かと。」

「…あはは~、イブキさんが悪いんだよ。」じー

「…はい。おっしゃる通りで…」

 

今でこそ全盛期の3分の2くらいまでに減っているが…セイと同棲を始めていた頃はピーチ(トレーナー寮)もキタサン(学生寮)もいなかったため、ほぼ毎日うまぴょいしていた。それにより、セイの身体もそれに合わせたものへと変わっていったのだろう。…俺とセイって相性が良かったしな。

 

「こちらが全員分のパンフレットです。着替えた後ですが…他の方の撮影はもちろん、屋台やゲームコーナーなどもありますので、出演時間まではご自由に過ごしてください。」

 

ミホノブルボンからパンフレットを受け取ると…ジャックはリクを担いで走り出した。

 

「リクあにじゃ!バスケしよバスケ!いえよりおーきいコートだよ!」

「いや、先ずは着替えをだな……あぁ、もう!1回だけだぞ!!」

「ドリブルばんばん!ダンベルぶんぶん!」

「…どっかで聞いたなソレ。…親父、集合場所はスマホにでも送ってくれ!」

「はいはい…ケガしないようにね!」

 

というか何でバスケコートがあるんだろ?…黒○のバスケの仮装してる人でもいるのかな?

 

「ではアタシとスカイは…」

「ウミちゃんとマロンちゃんと一緒に着替えてきますね~」

「…え?セイとネイチャも着替えるの!?」

「うん!お母さんはね…」

「はいはい!早く行くよ!ブルボン、どこに行けばいい?」

「案内します…イブキさん、男性用の着替えルームは彼方になります。」

「うん、ここからでも確認できるな。じゃあ、後で合流しようか。俺は早く着替えれるだろうから…多分、バスケコートにいるから!」

「了解でーす。」

 

そう言うと、セイたちはその場を後にした。とりあえず、着替えてくるか。

 

………

 

「『流○のダンク(メ○オジャム)』!!どう、あにじゃ?おれ、COOL?」ドンッ

「…何でフリースローラインからゴールが出来るんだよ。」

「れんしうしたから!つぎ、あにじゃ!」

「安○先生…バスケがしたいです!」シュッ

 

スポッ

 

「おぉ!ナイス3ポイント!あにじゃもCOOL!!」

「ふぅ…ありがとう。」

 

「あの2人、兄弟かしら?」

「高校生くらいかな…相当の手練れとみた。」

「黒○のバスケの技を使ってた…」

 

マッ○ュへと着替えた俺はリクとジャックの様子を見に行くと…バスケに夢中になっていた。うん、家にあるバスケコートよりも広いからテンション上がるよね。周りにギャラリー出来てるし…

 

「ジャック、そろそろ着替えないか?」

「そうだった!あせかいたし…おれ、ここできがえる!」

「まぁ、端っこでなら目立たないか…」

 

「ねぇ、あの子たちも仮装するみたいよ?」

「きっと黒○のバスケよね?誰になるのかな?」

 

ばっちり目立ってるけど!?あぁ、もう脱ぎ始めてるし…

 

「リク、ジャック、着替えるなら専用の部屋で…」

 

「きがえ、かんりょー!」

「着やすいので良かったわ…」

 

「早っ!?」

 

10秒で終わりやがった。

 

「あにじゃ、きまってる!」

「…ジャックもな。」

 

互いの感想を言い合う2人…周りの様子はというと。

 

「黒○じゃなくて鬼○かよ!?」

「あの日○刀もしかして手作り?クオリティ高っ!?」

「炭治○と冨○さん…はぁ、エモい。」

 

ジャックは竈○炭治○、リクは冨○義○へと仮装する。周りからは高評価だ…日○刀を褒めてくれたのが素直に嬉しい。そろそろ、声をかけるか…

 

「おーい…」

 

「さて、あにじゃ…」

「あぁ、ジャック…」

 

「「もう1本、勝負だ!!」」

 

「待て待て!その格好であまり動くな!!」

 

再びバスケをしようとした2人を全力で止めた。

 

───

 

「お父さん、お待たせ!」

「お?プリキ○アか…可愛いぞマロン!」

「マロンじゃなくてワンダ○ルだよ!」

「そうだな…可愛いぞワンダ○ル!」

「えへへへ♪」

 

セイたちも着替え終わったのか合流してきた。最初に走ってきたのはマロン…キ○アワンダ○ルの仮装をしている。とりあえず、俺の肩に乗せる。

 

「パパ…変じゃない?」

「似合ってるよウミ…ううん、ス○イ。」

「…ママと混ざりそう。」

「うーん、まぁ大丈夫だって。気にしない。」

 

ウミはキ○アス○イ。セイと名前が被ってるが…気にしてはいけない。ちゃんと水色のウイッグの先端をピンクに染めているのも評価が高い!

 

「…」もじもじ

「可愛いよネイチャ。えーと、キ○ア…何?」

「プリキ○アではないかな~、だからネイチャでいいです!!」

「分かった。」

 

ネイチャはピンクの縦ロールのウイッグを被っており、白のブラウスに…ピンクのスカート、ブーツ、ロングソックス、オペラグローブの魔法少女。元ネタは分からないが…まど○ギではない。とりあえず、清楚そうで可愛い。

 

「…」もじもじ

「セイは…その…ムラムラします。」

「…イブキさんが悪いんだよ。」

 

「いや、どんな感想!?」

 

セイはピンクの短いツインテールのウイッグを被っており、ネイチャ同様に何かの作品の魔法少女だ。胸と背中にはリボンがあり…胸の中心と背中のリボンの先端には桃の装飾。他には肩が露出していて…えーと、これも元ネタは分からないが、まど○ギではない。あと、どこがとは言わないが…とってもボリューミーだ。

 

「では、こちらがエントリーワッペンとなります…子供部門は1時間後に、大人部門は3時間後に開催されますので中央に見えますステージに来てください。簡単なアピールもお願いします。」

「…え?アタシたちの分もあるの?」

「…セイちゃん、辞退してもいいですか?」

「構いませんが…メインのイベントですので参加を推奨します。」

「お母さん…出るの嫌?」

「ママ…逃がさないよ?」

 

マロンがネイチャの、ウミがセイの手を掴む…観念したのか、ミホノブルボンから番号の書かれたをワッペンを受け取った。俺は38番か…結構参加している人が多いんだな…さて、回っていきますか。

 

───

 

「怪盗○ッド様!パパ、写真撮って!」

「分かった。すみません、娘と一緒に写真に撮ってもいいですか!」

 

「キン肉○ン!?イブキ!」

「すみません、息子と一緒に写真を…」

 

「黒○一○だ!すみません!一緒に写真撮ってもいいですか!斬○刀を構えてもらったポースで…」

 

「孫○空!すみません、一緒に写真を…かめ○め波のポースで…」

 

「あれ?あの人…仮○ライダーに出てた役者じゃん!すみません、一緒に写真と……あと、サイン貰ってもいいですか!」

 

仮装大会…すげぇ、楽しい!

 

「親父ばっかり楽しんでじゃねぇか!!」

「ご、ごめん…色々と懐かしくて…」

「いやー、結構子供みたいな所あるんですね~」

「意外な一面を見せてくれますね…」

「楽しんでいただけて何よりです。しかし、そろそろ子供部門の時間になりますので…移動を。」

「あ!お父さん、あそこにキ○アエト○ールとキ○アコ○モがいるよ!一緒に写真撮りたい!」

「…分かった。俺とマロンは後で向かうから皆は先に…急ぐぞマロン。」

「はーい♪」

 

俺はマロンを肩に乗せて…プリキ○アの人へと声をかける。

 

「すみませ~ん!写真よろしいで………カフェ?」

「トレーナー…さん?」

 

ウイッグ付けてて遠目には分からなかったが…まさかのカフェだった。もう1人もウイッグで誰か分からないが何処かでみたようなレイ○目のウマ娘。

 

「おやおやカフェ…知り合いかい?」

「…私の……元担当トレーナーです。」

「お父さん、知ってる人?」

「うん、俺が担当していた…とっても強いウマ娘さんだよ。」

「お母さんより強い?」

「得意な距離が違うから安易には比べれないかな…んん!カフェ、再会したのは嬉しいが…ちょっと急いでいてな。娘と一緒に写真を撮ってもいいか?」

「……はい。構いませんよ……タキオンさんも…」

「タキオン…アグネスタキオンだったのかよ!?」

「ほほぉ、私を知っていたのかい。あぁ、私も君のことは噂で知っているよ…何人もの女性を侍らせている『クソチョロ種男』くん、だっけ?」

「名前ですらねぇし…娘に汚い言葉を聞かせるな!…え?そんな噂があるの?」

「……タキオンさんの旦那さんも……似たような人でしょ。トレーナーさん……急いでいるのでは?」

「あ…そうだった。マロン、此方向いて!」

「ワン♪」

 

カシャッ

 

ポーズをとるカフェとアグネスタキオンをバックに満面の笑顔を見せるマロンの写真が撮れた。急いでマロンを肩に乗せる。

 

「ありがとうカフェ…店開いてるのだっけ?今度、イクイノックスでも連れて遊びに行くから…じゃあね!」

「ありがとう、お姉ちゃんたち!バイバイ!」

 

「……行ってしまいましたね。」

「ちょっと待て。最後に彼の口からとんでもないビッグネームが出てこなかったかい?」

「…はい。……現在担当している……ウマ娘ですね。」

「サインを貰って飾りたまえ…君の赤字経営をひっくり返せるかもしれないからねぇ。」

「…そういうことは……したくないです。」

 

───

 

「みんな大好き素敵な世界…キ○アワンダ○ル♪一緒に遊ぼう♪」

 

「無限に広がる青い空…キ○アス○イ!ヒーローの出番です!」

 

「みえた、すきのいと!みずのほきゅう、さんさんまい、にんにんまえ!ちが……みずのこきゅう、さんのかま、にんにゅんまえ!……オー、ノー。」ズーン

 

───

 

子供部門だけでも結構な人数が参加していた。マロン、ウミ、ジャックが参加し…みんなから温かい拍手を貰っていた。ジャックは…うん、仕方ない。ゆっくりでいいからもっと日本語を覚えないとね。合計で100枚くらい撮った写真を選別していると…優勝者が発表される。まさかのマロンだった…表彰され、サトノクラウンより金メダルと何かを渡されていた。

 

「お父さん!わたし優勝だって!」

「マジか…あのプリキ○アの格好をしてた娘って他にも5人はいたよな?」

「イブキさんのお陰ですって。」

「いや、ドレスやウイッグを作ったのはネイチャとセイだし…俺が作ったのはあの冠くらいだよ?」

「まぁ、マロン自身が凄かったと思う。親父や母さんたちが用意した衣装があったからだがな。」

「リク君、良いこと言うね~。さてさて…優勝商品は何だろね?」

「これ!」

「これは…カタログギフト?何か夢がないけど…帰ったらマロンに選ばせるか。」

 

お菓子の材料とかあるか見てみよ。続いて大人部門が開催される…ところでマッ○ュって何をすればいいのだろう?

 

───

 

「全○中・水の○吸、拾○ノ型…凪!」ブンッ

 

リクがジャックのリベンジと言わんばかりに日○刀を振るう。納刀までして…きっちりと決めた。

 

パチパチパチパチッ

 

「COOLだぞ、あにじゃ!!」

「リク兄さん、カッコいい!!」

 

会場からのたくさんの拍手にジャックとマロンのテンションが上がる。俺も舌を巻いた…この次にいけと?…いや、やることは決まってるし!早くいってくるし俺!

 

「…」ふりふりふり

 

迷いに迷って…さっき、マロンたちに見せたダンスだ。BGMは流れていないが…そのまま続けて…

 

「…っ!」パクッ

 

持っていたシュークリームを1口で食べた。次の瞬間…

 

『アハッハッハッ!!』

 

会場が笑いに包まれる。滑っては無い…といいな。一礼をして、ステージを去った。

 

………

 

「口八丁手八丁。月面に咲く1輪の花…ファンタズ○ーン。」ビシッ

 

「マ○アマ○ンタ参上!悪巧みは許さないぞ!」ジャーン

 

「フレッ○ュピーチハート○ャワー!」バッ

 

………

 

リク、俺、ミホノブルボン、ネイチャ、セイ…以上で終了。うん、思ったよりも参加してた人が少ない!いやいやいや!何で大人部門は俺らしかいないの!?さっき、写真撮らせてもらった人たち全員いなかったし!

 

「ミホノブルボン、大人部門の参加者…少なくないか?」

「えぇ、その理由は景品にあります。」

「景品?カタログギフトじゃないのか?」

「…優勝者が発表されますよ。」

 

「えー、優勝は……リク君です!」

 

パチパチパチパチッ

 

「やったね、リク兄さん!」

「あにじゃ、すごい!」

「リク兄…」

「親父たちのお陰…楽しかったぜ!」

 

マロンたちに見送られリクはサトノクラウンのいるステージへと上がる。表彰され金メダルを渡される。すると、サトノクラウンの動きが一瞬止まる。

 

「優勝品の……品の…その…」

 

マイクを持ったまま言葉を詰まらせるサトノクラウンにリクは頭を傾げた。サトノクラウンは無理やり笑顔になり、ステージの端へと手を向けた。

 

「んん!優勝品の大人用シングルベッドセット20人分です!」

 

照らされるベッドのフレームとマットたち…家具屋でもそこまで同じものは並ばないだろう。

 

「いくら良さそうなベッドでもあの数はな…」

「入りきらねぇよ…」

「優勝者には同情する…」

 

「えーと、え?アレが景品?」

「はい。クラウンさんの誤発注によるものです…知り合いのホテルなどに配るに配った余りだそうです。」

「いや、参加賞として配れば良かったのでは?まぁ、ウチとして助かるけど…ちょうど俺のベッドが(キタサンに)壊(さ)れた所だったし…」

「…20人分ですよ?あなたの家はそこまで広いとでも?」

 

『おぉ!!』

 

重い空気の中でジャックとマロンの目が輝きだす。そしてステージの端にある景品へと走り、俺の方へと手を振った。

 

「イブキ!おれもこのベッドでねたい!」

「待ってジャック兄さん。全員分だと…ちょっと足りないかもよ?お母さんたちだけで7人いるし…」

 

『は?』

 

マロンの発言により…ミホノブルボンとサトノクラウンを始め、会場全員の空気が凍る。慌ててネイチャがマロンの元まで走って口を押さえると、ジャックと共にその場から去っていった。セイもリクとウミを連れて姿を消しており、残された俺は…大量の視線を浴びつつ、家への配達手続きを行った。セイ…ネイチャ…帰ったら覚えてろ。そして、帰る途中…スダチがキ○アニ○ミーに仮装した写真を俺にだけ送ってきた。…やはり、参加したかったのだろうか?

 

 

「7人か…私の実験動物(モルモット)くんの方が多いねぇ!せめて、桁だけでも追いついてきたまえよ!」

「…追いついて……どうするのですか?」

「ククク…異性を引き寄せる研究のサンプルとして使わせてもらうのさ。何か彼の遺伝子情報が欲しいねえ。カフェ、彼が君の所に来るタイミングで睡眠薬でも…」

「……本気ですか?……冗談でも怒りますよ?」

「わぁお…君のその顔をみるのは…前にお尻へXXXして以来だ。だが、安心したまえ。睾丸を1つ頂くだ……けっ!?」ビクッ

「……」

「なっ…かぁ…ちょっ!カフェ…何をし…ぐっ!触れられてないのに……か、身体中に変な感覚が…あがっ!た、助け……!はぁ…はぁ…止まった?」ビクッ

「…2度とトレーナーさんを巻き込むようなことは言わないでください……次はありませんよ?」




・おまけ(仮装内容)

イブキ…マッシュ・バーンデット(マッシュル)

セイウンスカイ…フレッシュピーチ(まちカドまぞく)

ナイスネイチャ…マジアマゼンタ(魔法少女にあこがれて)

ミホノブルボン…ファンタズムーン(月姫)

マンハッタンカフェ…キュアエトワール(プリキュア)

アグネスタキオン…キュアコスモ(プリキュア)


マロンネイチャ…キュアワンダフル(プリキュア)

ウミ…キュアスカイ(プリキュア)

スダチキャップ…キュアニャミー(プリキュア)

ジャック…竈門炭治郎(鬼滅の刃)

リク…冨岡義勇(鬼滅の刃)
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