逃げか?差しか?その判断こそが大きな隙だ! 作:アマノジャック
マックイーンから相談があると言われ…ネイチャの店で話を聞くことになった。パパに子供たちは任せて出発するも…予定よりは少し早い時間に着いてしまった。マックイーンには悪いけど、先に入ってよ。
「えぐっ…えぐっ…助けてよネイチャ先生…」
「あのねぇ、キタサン。そういう話は店じゃなくて家でしてくれない?」
「だって…だって…こんな話…家に持って帰りたく無いよぉ…」
扉を開くと仕事帰りか上半身だけスーツ姿のキタちゃんが泣きながら、ビールジョッキを片手に枝豆を食べていた。
「お待たせしましたわテイオー………どういう状況ですの?」
「むしろボクが知りたいよ。キタちゃん、マックイーンが来たからズボンを履いて…」
「マックイーンざぁん~、おねがいでずぅ~、これを…ごれを取ってぐだざい~!!」
「キタサン、はしたな………何ですのソレ?」
キタちゃんは下半身を露出させて…あー、これだけ聞くとただの変態になっちゃうね。キタちゃんは自分の股間につけられた鉄の檻をマックイーンに見せてきたのだ。よってキタちゃんはド級の変態…ド変態だ。
「お願いでず~!イブギしゃんが…ごれ取っでぐれなぐで…限界なんでず…」
「…ネイチャさん、キタサンに何があったのです?」
「まっ…イブキさんが執行してる罰かな。」
「…罰?」
「いやー、イブキさんって担当のイクイノックスに手を出してしまいましてね……その原因であるキタサンとゴールドシップにぶちギレて罰を執行したらしいのですよ。」
「担当ウマ娘に手を出してキタちゃんとゴルシに怒るってサブトレーナーの逆ギレにしか聞こえないけど…」
「ゴールドシップにも!?ネイチャさん、詳しい話をお聞かせ願いますか!」
顔色を変えてネイチャへと話を聞こうとするマックイーン…もしかして、相談ってこれ?
「マックイーン?ボクを忘れないで欲しいのだけど…相談ってもしかしてしなくてもゴルシのこと?」
「えぇ…最近の彼女はどこかおかしくて…何か知らないかと思いまして…」
「ゴルシが変なのはいつものことでしょ?…もしかして、仕事に影響してるの?」
「そこはご安心を。外科医の方も助産師の方もミス無く行っておりますわ。」
「…ちょっと待って。ゴールドシップって外科医もしてるの?」
…あ、ネイチャとキタちゃんは知らなかったね。
「はい、その通りですわ。スペさんが事故にあった時も彼女の執刀によりお腹の子もろとも一命をとりとめたことですし…」
「…すごいな。」
「それで、ゴルシのどこが変なの?」
「実は最近…耳と尻尾にカバーを着けてますの。それも繊細な方が対象の物を…」
「耳はまだ分かるけど…尻尾も?」
「雨の時に着けてた…とか?」
「その時はさらにレインコートも着ておりましたわね。」
んー、本当になんでだろ?繊細か…
「…何かの病気で毛が抜けて肌が出ちゃってるとか?」
「それなら取ってみたら分かるかもしれないけど…」
「残念ながら触らせて貰えなくて…」
「そっか…」
やっぱり本人を捕まえて聞くしかないよ……ね?
「なぁ、キタサンよぉ~。ソレ付けられて何日くらいだ~?」
「3週間くらいです…。お風呂の時は外してもらえるのですが…常にイブキさんの目があって自分で触らせてもらえず…洗われた後にまた付けられて…」
「去年お前がイブキにしてたことをそのままされてるって訳か…」
ゴルシいるし!?聞いた通り、耳と尻尾に分厚いカバー付けてる!?
「ゴールドシップ!?」
「いつの間に…」
「キタちゃん!そのままゴルシを捕まえて!」
「は…はい!」
「おっと、スピードゴルシはクールに…」
ガシッ
「ひゃん♡」ビクッ
「…」
「…」
「…」
「…」
キタちゃんが文字通りゴルシの尻尾を掴むと…甘美に喘ぐ声が店内に響く。当のゴルシは顔を赤くしたまま固まってしまい…慌てて手で顔を覆っていた。
………
「なるほど…イブキさんと○○関係を持った結果…一晩で日常に影響が出るレベルで身体を好き放題されてしまったと。」
「…相乗りする勇気が必要だったのはゴルシちゃんの方だったとはな。」
「どれどれ…」ふにふに
「はぁん♡テイオー…や、やめ…っ♡あぁん♡み、耳は…♡ダメ…♡」ビクビクッ
…何これ。ゴルシのくせに可愛い声が…ずっと触っていたいけど…サブトレーナーに何をされたか考えるのが怖い。最初はいつものおふざけかと思ったけど…ゴルシってば完全に女の顔じゃん!ガチの反応じゃん!?
「よくよく考えれば…アタシがこうなったのはゴルシさんが原因じゃないですか!アナタのせいでアタシは…アタシは!」
「待ってキタちゃん!」
「「わん!!」」
「…へ?」
血走った目のキタちゃんが今にもゴルシに飛びかかろうとしたので止めるように言うと…瞬時に2人がその場で四つん這いになり、犬のような返事をする。ボクはもちろん…マックイーンとネイチャもその様子に目を丸くしていた。
「これはこれは…」
「色々と不味い気が…」
「テイオーさん…見ないで…」
「…クソッ!アイツじゃないのは分かってるのに…身体が勝手にっ!」
「ボクの声でもこうなるって…2人はサブトレーナーに何をされたの!?」
「「…」」ぷいっ
2人とも顔を赤くしてボクから目を反らしたのだけど!?
「コホン、話を戻しますわよ。キタサン、先ほど言いましたゴールドシップが原因ってどういうことですの?」
「…はっ!そうでした!ゴルシさんがノックスちゃんにあの写真を送ったから…アタシはイブキさんとノックスちゃんがホテルに入るのを指くわえて見ることしか出来なかったのですよ!」
「…ちょっと待てキタサン。ノックスってのはイクイノックスのことでいいんだよな?アタシはアイツの連絡先とか知らねえぞ。」
「…はい?前にアタシがノブちゃんとサラちゃんを産んだ後に見せてきた写真は?」
「写真?何の話だ?あの時は赤ん坊連れてきたらイブキがキタサンの所にいなくて、いざ見つけるとスカイの赤ん坊泣かせていたから『何してんだ』とロメロ・スペシャルを決めたくらいだぞ?」
「……はい?」
キタちゃんが信じられない顔でゴルシを見る。…嘘は言っていないようだ。慌ててキタちゃんが他にあったことを話し出した。
「じゃ…じゃあ、マックイーンさんの写真を見せてきたり、アナタのパンツをイブキさんに渡していたのは?」
「ゴルシちゃんのパンツ?キタサン、お前は一体何言ってんだ?それにマックイーンの写真ってのはどんな写真だ?」
「えーと、確か下着姿で体重計に乗っていまして…」
「ちょっと待ってくださいまし!何故そのような写真が!?ゴールドシップ!アナタ…」
「…いや、そんな写真はマジで撮ってねぇよ。アタシのスマホのフォルダみてみろよ。」
そう言ってゴルシは自分のスマホを投げてきた。見てみるとお魚やレース場、退院している患者、スイーツをほほ張るマックイーンなど普通の写真しか入っていなかった。
「じゃあ、ノブちゃんとサラちゃんの名前の由来も覚えてないと?」
「…悪い。覚えがねぇわ。」
「あの時のゴルシさんってまさか…幽霊ですか?」
「何でそうなんだよ!誰かがゴルシちゃんに化けてたってことだろうが!」
「しかし…そのようなことを誰が出来るのでしょうか?」
「あー、話の流れ的にイクイノックスじゃないかな?」
ネイチャの発言を聞き、驚くと同時にボクの中の何処かで納得も出来た。もしかしなくても全てはサブトレーナーを手に入れるために…。
「ねぇ、キタちゃん。ボクそのイクイノックスって子に会ってみたいのだけど……いいかな?」
「テイオーさん?何をするつもりで?」
「んー?ちょっと、話を聞いてみる…まぁ、証拠とかは何も分からないとは思うけど…」
ボクとすっごく気が合いそう♡
───
「あら?ゴールドシップ、もうカバーは着けなくても大丈夫ですの?」
「あぁ…ネイチャからイブキに伝わってたらしくて…青い顔で土下座された。」
「それで治療…で良いのでしょうか?カバー無しで生活出来るようになったと。」
「あー、まぁ…そんな感じだ。」
「…何処か引っ掛かる返答ですわね。他に何か問題が?」
「…イブキ無しで生きられなくなった。」
「…はい?」
「…イブキ以外がアタシの身体を触っても反応はしなくなっただわ……アタシも含めてな。」
「…なっ!?」
「……定期的にイブキと会う必要はある。ま、まぁ…他にいい男とかいなかったし…イブキも一生責任取るって言ってたし…」
「……もう!どうしてこうなるのですか!?」
「
「お…お断りですわ!」
「今迷わなかったか?」
「お黙りなさい!」
───
「キタサ…ン……俺…流石に…」
「ふうぅぅ!ふしゃゃゃや!!」グイッ
「う…うぅ…」
とあるホテルにて…俺はキタサンに蹂躙されていた。去年、数週間によるXX禁とXXX、さらにはポリネ○アンによるブーストでキタサンを終始圧倒したものの…今回はその逆。そもそもキタサンはウマ娘であることに加え、1月ほどXX禁したブーストがあり、それにより人の言葉も出せない程の暴走状態。鉄の檻を外した瞬間から…ウマ娘とは思えない声を上げて俺を捕食し始めたのだ。
「しゃあああ!」ダッ
「…」ゴクゴク
キタサンがトイレへと向かったため、その隙にXXXを飲み、次の襲撃に備える。正気に戻るまで耐えなければ…
………
……
…
「あの時のゴールドシップがイクイノックスだ?」
「はい…その通りです…」
数時間が経ち、正常化したキタサンからとんでもない話が飛んできた。…ちょっと、待てよ。
「イブキさん?どうされました?」
「…」ゴソゴソ
確かこの辺に…あったあった。
「それってゴルシさんのパンツ…」
「…」すんすんっ
「何で臭いを嗅ぐのですか?」
「…本当だ。」
「何がです?」
「これ…イクイノックスのパンツだわ。」
「はいっ!?」
身体を重ねたばっかりに分かってしまった真実。あの時はゴールドシップの臭いと思っていたが…それにしては少し甘い臭いであった。記憶を辿ってみると…この臭いは前に手錠で拘束された時、気絶して俺の胸へと倒れてきたイクイノックスの臭いである。…我ながらよく覚えていたものだ。
「もしかしてアタシの臭いも…」
「普通に分かるかな。」
「…キモいですね。」
「止めて…死にたくなるから。うーん、ゴールドシップに違和感なく化けるって…天才にも程があるだろ。」
「それは臭いで分からなかったのですか?」
「…所詮は人間の鼻だ。意識しないと分からない。ウマ娘のキタサンで気付けないなら俺には難しいよ。」
「そうですか…」
そして、パンツの臭いで分かったことがある。ベッドの下へと手を伸ばし…掴んだ何かを引っ張った。
「家に侵入して俺とキタサンの写真を撮ったのも君だね………
「──!?」
「──嘘!?」
目を丸くしたキタサンと…現在の俺の担当ウマ娘の姿がそこにあった。