逃げか?差しか?その判断こそが大きな隙だ! 作:アマノジャック
「快楽というものには鮮度がある。○けば○くほどに快楽とは死んでいくもの──」
「キタサンブラックさん…私、また…また……」
「ふしゃぁああ!!」
「真の意味での快楽とは、性的な状態ではなく変化の動態──」
「あ…ああぁぁ!!」
「しゃあぁぁあ!!」
「積み重ねた興奮が絶頂へと切り替わる、その瞬間のことを言う…どうだイクイノックス。瑞々しくて新鮮な快楽の味は?」
「はぁ…はぁ…!ごめんなさい…ごめんなさい…私を捨てないで…トレーナーさあああぁぁ!」
「ふしゃああぁぁ!!」
「…捨てる?そんな生優しいことはしないよ…だって君、1人だと何するか分からないし。」
「…」さわっ
「あぐっ!?キタサンブラックさん!?そこは…」
「…」つんつん
「や…やめ…最初はトレーナーさんのが…」
「いいよキタサン。そこの1番は君に譲るよ…これからずっと一緒に過ごすんだ。これくらいは…ね?」
「…」にやっ
「ダ…ダメ…」
ずぶっ!
「ああぁぁ!!」
───
忙しい日々が続いていた俺だが、イクイノックスと共に東京レース場へと来ていた。今日は隣にアップリもおり、にやにやした顔でイクイノックスの手を握っていた。
「良かったねノックスちゃん。パパのXXXに……んん!ずっと一緒にいられることになったのでしょ?」
「…うん。思っていたのと違うことになったけど…結果オーライ。」
「ノックスママって呼んであげようか?」
「…いいねソレ。」
「それでそれで♡ママともXXXしたのでしょ?どうだった?ママってば無駄にパワーあるから…何というかこう…凄かったでしょ?」
「………うん。すっごくワイルドだった♡」
「家だけじゃなくてホテル全体も揺れてたりしてね~」
「それは流石に大げさだって…てか、アップルはどうなの?」
「…ソラ兄とキングさんが許してくれないからまだ何も。」
「そう…」
「これが去年のワンツー飾った2人の会話でいいのやら…」
今日はジャパンCが行われる…去年イクイノックスとアップルがトゥインクル引退となったレースだ。今回は海外から4人のウマ娘が来日しており、ピーチの担当ウマ娘であるキングジョンも参戦する…いや、正確には今はドラが担当だった。ん?アップルはいるのにソラはどうしたかって?ケガしたリフレーミングの治療に付き添っていて最近は学園内でもあまり姿をみていない。まぁ、上手くやってるだろ。多分。
「まさか不法侵入かと思ったら…あの日はアップルと一緒に堂々と家にいたとはな。」
「スダチちゃんとリクと久々にお喋りしてたよ…ソラ兄が家から出たの聞いて慌てて帰ったからパパは知らなかったんだね。てか、ママとスカイママとよろしくやってたから…」じー
「本当ですよ…もう…」じー
俺に冷たい目を向けてくるアップルとイクイノックスの2人。
「まぁ、私がパパとママに並んで裸で寝てるスカイママを部屋まで運んでる間に…脅迫用の写真撮ってたってのは初耳だけどね?」ギロッ
「…返す言葉もございません。」
そのままアップルはイクイノックスへと顔を向けて睨んだ。一瞬で謝るイクイノックスの姿も一周回って清々しさすら感じる。そうこう話している内にターフへと出走ウマ娘たちが入ってきた。
「お…来たな来たな。アップル、誰が勝つと思う?」
「『スターズオンアース』!私がいなかったらオークス勝ってただろうし!」
「そうか。俺は『ソールオリエンス』を応援しよう…始まるよ。」
「…私には聞かないのですか?」
「君は聞くまでも無いでしょ?当ててあげるから一緒に言うよ。せーの…」
「「『ドウデュース』!」」
………
『最終コーナーカーブを回って直線へと入る!
先頭はソールオリエンスとキングジョンの2人!
しかし、ドッレッツァとシンエンペラー、スターズオンアースが距離を詰める!
大外からはドウデュース!
一気に加速していく!』
「ね…粘れソールオリエンス!」
「スターズちゃん!そのまま、先頭に行っちゃって!!」
「…」
展開は好スタートを決めたキングジョンが先頭になり、それを俺が応援していたソールオリエンスがマークする形でペースを作っていた…2人とも後方のイメージだったから…最後まで保つのか?アップルの応援しているスターズオンアースも5番手と好位置であるものの…イクイノックスが応援していたドウデュースが天皇賞(秋)と同様に後方から一気にペースを上げてきたのだ。…キングジョンとソールオリエンスは既にバテバテの状態…ついにドッレッツァにかわされてしまった。
『先頭ドッレッツァ!
スターズオンアース、シンエンペラー、クイーンマンゴが続き……ここでドウデュースだ!
ドウデュースが来た!
坂を上がり、次々と他ウマ娘たちをかわしていく!
ドウデュース、先頭にたった!
ドウデュース先頭、2番手にドッレッツァ、3番手にシンエンペラー!
ドウデュースだ!
ドウデュースだ!
これがトレーナーが信じた末脚!
ドウデュース、1着でゴールイン!
2番争いはドッレッツァかシンエンペラーか?
ドウデュース、これでG1を4勝…何という強さ!』
「見たかイクイノックス!キングリア!有マも勝って…ドリームでお前らを超えてやる!!」
ドウデュースの力強い宣言が東京レース場に響く。沢山の拍手の中、イクイノックスはその様子を無言で眺めていた。どうしたのだろう…キングリアの名前を出されたのが気に入らなかったのかな?そして、急にもじもじと身体を震わせる。
「トレーナーさん…その…鍵を…」
「いや、今は持ってないけど?」
「はぁ!?ちょっと、待ってください!このままだと…その…も、ももも…」
「パパ、トイレに行きたいみたい。」
「アップルちゃん!?」
「あー、はいはい。大丈夫大丈夫。
「ううぅ…クリスマスは覚えておいてくださいよ!」ダッ
イクイノックスはそのままトイレへ向かっていった。
「さて、俺はもう帰ろうかな。」
「え?ノックスちゃんはいいの?」
「いいんだよ…キタサンにも付けてた
「うわぁ…ドン引き…」
「最初、俺に付けてきたのはキタサンの方だからね…はぁ、なけなしの小遣いをこんなことに使うことになるとはな。」
オーダーメイドって高いんだよな…しかも、女性用となると材質からして面倒だったし。
「鍵は君に預けるから監視は任せたよ。」
「は~い♡お風呂で外してる間にノックスちゃんにXXXXさせないようにしたらいいんでしょ?これは焦らすようにじっくり洗ってあげないと~♡」
ドン引きと言いつつもアップルは俺の意図を完全に理解していた…スペシャルウィークとその旦那さん。あなたたちの娘…俺やソラの教育があったにも関わらず…とってもスケベな娘に育っちゃいました。ごめんなさい。アップルが北海道に行った時にでも叱ってください。キタサンだと…はい、ちょっとダメなんで。