逃げか?差しか?その判断こそが大きな隙だ!   作:アマノジャック

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トリックスターは語りたい3

『スペシャルウィークが先頭!

内からはもう一度ラウンドピーチが盛り返しにかかる!

しかし、スペシャルウィークが突き放す!

スペシャルウィーク、ゴールイン!!

スペシャルウィーク、2年ぶりの大勝利です!』

 

「…くっ!スペちゃんに連覇が阻まれた!!」

「はぁ…はぁ…やったーー!!」

 

ドリームトロフィーのサマーカップ中距離部門…私、ピーチちゃん、スペちゃん、エルとで出走していたのだけど…スペちゃんが勝利した。これで…ドリームでは6勝目だっけ?全然衰えが見えないのが羨ましい。

 

「うぅ…エルはまだまだ走れまーす…」

「私はキツくなってきたかな…」

 

ウマ娘としてレースで輝ける期間のは個人差はあるもののほんの一瞬…栄枯盛衰とはまさにこのことだろう。けれどドリームトロフィーはこれでいいのだ。勝ち負けではなく、そのウマ娘が輝いた走りを観客たちは求めてくる…所属ウマ娘が諦めない限り、いつまでも走り続けることが出来るのだ。

 

しかし、それでも身体や心に限界はいつか来る…そうなればドリームトロフィーの引退…それが意味をするのは…トレセン学園を卒業することである。…迷っている時間は無い…実行するなら…今しかない!

 

……

 

「イブキさん~、今ちょっとよろしいですか~?」

「お、セイか?どうしたんだ?」

「実は皮ごと食べれるブドウを手に入れまして~、いつものお礼に私もスイーツを作ってみたのですよ~」

 

イブキさんのチームのトレーニングは休み。ピーチちゃんは同室のファレノちゃんと遊びに出掛けている…実行するなら今日しかない!イブキさんのトレーナー室のオーブンを借りて、持ってきたピザを焼き上げた。

 

「はふっ!はふっ!」

「イブキさん、まだ焼けたばっかりですってば…」

「いやー、誰かに作って貰えたことがすごく嬉しくてな…うん!美味しいよ!」

「ピーチちゃんはそういうの無いのですか?」

「ハハハ…まぁ、ピーチはそういうのが苦手でな…無理して作ってもらうのは気が引けるというか…」

「きっと普通に作れるようになりたいと思っていますよ~」

 

事前にアイリちゃんとカレンに味見してもらってたとはいえ…本当に美味しそうに食べてくれるな…はぁ、胸がドキドキしてきた。

 

「ごちそうさま、美味しかったよ。」

「喜んでもらえて何よりです。」

「そういえば今さらだが君はどうしてあそこにいたんだ?今日は君も休みだっただろ?」

「釣りにでも行こうとしたら、イブキさんが外にいるのが見えたからですよ。もしかしたら、トレーナー室に来るかもと思い、昨日作ったピザを持って来たんですよね。」

 

嘘だ。最初からイブキさんが来るのを分かってたから…

 

「なるほどな。このピッツァはアイリかカレンチャンと食べなくて良かったのか?」

「2人とも自分の分は全部そのままで食べちゃいましたからね~、どちらにせよ明日には誰かと食べてたと思いますよ。まぁ、イブキさんと一番一緒に食べたかったのは事実ですが。」

「お、おう。光栄だな!」

 

…あれ?イブキさん…照れてる?…まだだ。まだ…何もしていない。邪魔が入らないように扉の鍵を閉める。休日とはいえ…誰かが入ってくるかもしれないから。

 

「ん、セイ?鍵なんて閉めてどうした?」

「…こんなチャンスはもう無いよね。イブキさん…私のことどう思いますか?」

「どうってドリームに挑む実力のあるウマ娘で…」

「女としてどうですか?」ガシッ

 

イブキさんの肩を掴む…特に大きなリアクションは無い。さっき照れていたのはやっぱり気のせいか?

 

「そういう目では見ていない。」

「そうですか…セイちゃん悲しいです…」

「答えただろ。セイ、離せ。」

「…じゃあ、そうなるようにしましょうか。」

「離せ、頬をつねるぞ?」

 

そんなので私が止まると思っていますか?そのままイブキさんを床へと押し倒す。

 

「…くっ!動かねぇ…」ギチギチ

「わぁ…本当に人間はウマ娘に敵わないんですね…」

「離せ!」

「いただきます。」ペロ…

 

先ずはキスで唇を塞ぐ。暴れて抵抗してきたけど…大した力ではないからそのまま抑え続ける。

 

「…私のファーストキスあげちゃいました。」

「セイ、やめろ!今なら…んん!」

 

うるさい口をもう一度塞ぐ。よし…次は舌を入れて…

 

「…」れろっ

「──っ!?」びくっ

 

イブキさんが目を大きく見開いたかと思えば、身体が跳ねた。彼の口内からはピザに使っていたチーズとブドウの味がする。何度も味わっている内に…彼は抵抗をしなくなった。

 

「…えいっ!」ズルッ

「!?」

「もっと…もっと貴方を味わわせてください!」れろっ

 

そのままズボンとYシャツを剥ぎ取り…彼の顔へと舌を這わせる。少ししょっぱい味だと思いながら…私も自身の服を脱ぎ、彼の身体へと密着した。

 

「─!?」びくっ

 

またイブキさんの身体が跳ねる。どうやら、決して豊満とは呼べないこの身体でも興奮してくれるらしい。さて…マーキングを始めよう。顔に付けるのはまずいから首から…

 

「…」

「やぁ…あっ…!」

 

マーキングする毎に成人男性とは思えない可愛い声を出すイブキさん…それはさらに私の興奮を高めた。…お尻に固いナニカを感じる。ここは…最後にしよう。胸、お腹、右腕、左腕をマーキング…ここで私のお尻の位置をイブキさんの胸板に、尻尾は顔の上へと移動させて、右足、左足とマーキング。

 

「あ……」

 

私になすがままのイブキさん。彼の股間は反応しており…オスの濃い臭いも漏れていた。あぁ、ここまでやってしまった。後は最後の一線を越えれば…間違いなく彼は私の物になる。やってみると簡単だった…何でもっと前にこれをしなかったのだろうか?股間を覆っている最後の1枚に手を取る……手を取…

 

「…」

 

ダメだ。越えなければいけないのに…ここまでしたのに…身体が止まる。結局、私はここで引いてしまった。成果は彼の着ていたYシャツ。まぁ、イブキさんのことだ…次会う時には何も無かったかのような顔をするだろう。しかし、彼はこれからずっと、私を意識することは確定していた。…はぁ、このYシャツ…イブキさんに包まれている感じがして最高♡

 

………

 

カレンのドリーム引退が決まった。早いとは思っていたものの、どうやらアイリちゃんの弟さんと結婚するらしい。それによりアイリちゃんもトレーナーを退職してカレンの起業する会社のマネージャーをするとのこと…そして、私はイブキさんのチームへと移籍した。

 

「セイ、今日はカフェと一緒に併走トレーニングだ。」

「よろしくね~」

「…よろしくお願いします。」

 

何度も交友会をしていたためかチームメンバーとはすぐに打ち解けた。カフェさんとは静かな雰囲気が好きなこともあり、一緒にトレーニングをすることが多くなった。

 

「「スカイ先輩!どこですか!」」

 

トレーニングをサボった時はウオッカちゃんとスカーレットちゃんが探しにきてくれた。たまにそれで勝負をしてる時もあったな。

 

「この神話で出てきた秩序を破って人類に改革をもたらした人物を『文化英雄』と言いましてですね…」

 

ロブロイちゃんは私の昼寝の読み聞かせをしてくれた…ちゃんと話を聞く姿勢ではないのだけど、聞いてくれること自体が嬉しいのだとか。

 

「スカイさん!今度のプリファイの映画、一緒に見に行きましょう!」

 

カワカミちゃんにはアニメ鑑賞によく誘われる。そこには必ずフラワーの姿があり…何故かたまにキングもいたりする。

 

「どうぞスカイさん!熱々のおにぎりです!」

 

ブラックちゃんは私たちに差し入れを作ってくれた。…彼女もイブキさんへ熱い視線を送っているのが気になるかな。最近、急激に身体が成長し始めており…もしかすると私の身長を超えてくるかもしれない。

 

あれ?ピーチちゃんはどうしたかって?ドリームトロフィーから引退して卒業…イブキさんと結婚した。…もし、あの時に一線を越えていたどうなっていたか?多分、ピーチちゃんにバレて私が退学になってたかもしれない……とりあえず、新築祝いでも持って遊びに行くとしよう。

 

 

───

 

ついに私もレースから引退し…卒業することとなった。それにより、チームも離れることになる。イブキさんのチームにいたのは少しの間だったけど…いい思い出になった。

 

また進路についてだけど…私は無職である。ピーチちゃん、ツルちゃん、ファレノちゃんは就職し、キング、スペちゃん、グラスは大学へと進学した。…エルは結婚したらしい。…そんな中、私は無職を選び、自堕落な生活を送ることにした。お金はトレセン時代のレースで稼いだ分もあり、10年くらいは大丈夫だろう…キングには無計画ってすごく怒られたけど。

 

朝昼は好きなだけお昼寝をして、夜はピーチちゃんがトレーナー実習により不在なため、新居で1人寂しくいるイブキさんの所へと遊びにいく毎日。ゴアさんがいてイブキさんと2人になれることはなかったが楽しい日々を過ごせている。…たまにキングが来て…お説教をしてくることもあるけど。

 

また、レースを引退した影響か身体が再成長して…胸がもの凄く重くなっていった。

 

………

 

それはブラックちゃんがジャパンCを勝った日の夜のこと…その日は同僚たちと飲み会をするので家にいないと聞いたので、1人寂しく賃貸の部屋で過ごしていた。そんな中、突然にスマホが鳴ったかと思えば、アイリちゃんからだった。

 

『セイちゃん、大チャンスよ!』

「…チャンス?」

 

最初はその言葉の意味は分からなかったが…話を聞く内に理解する。私は慌てて部屋から飛び出した。

 

「うーん…キタシャン…こにょまま次も勝とうにゃ…」

 

言われた所に着くと酔い潰れたイブキさんをアイリちゃんが抱えており、彼女はそれを私へと投げてきた。

 

「行くわよ…しっかり、受け止めなさい!」

「おっとっとっと…アイリちゃん?何で私に言ってくれたの?アイリちゃんって…イブキさんのこと、好きだったよね?」

「何年前の話よ…ほら、さっさと行く!」

「…ありがとうアイリちゃん。カレンによろしく!」

 

イブキさんをどうするか?私の部屋に…いや、1人用の部屋だから流石に狭い。それにこのチャンスを何としても活かしたい。なら…選択は1つだった。

 

「へー…ここのフロントは人のいないんだ…えーと、料金を払って…」

 

近くのホテルへと入る。初めてではあったものの何とか手続きを済ませ、部屋を取る。そして、ベッドの上にイブキさんを寝かせた。あの時と同じく、自分は服を脱ぎ、イブキさんの服も剥ぎ取っていく。

 

「今回こそ…今回こそ…」ごくり

「う、うーん…」

 

生唾を飲み、最後の1枚となったイブキさんのパンツに手を伸ばす。次の瞬間…

 

「ん…?」ぱちっ

「─っ!?」

 

イブキさんが目を覚ましてしまったのだ。どう言い訳をするべきかと固まる私。

 

「んん~?シェイか~?悪いにゃ~、今日は飲み会でにゃ~…また今度にしてくりぇ~」

「…へ?」

 

予想外のリアクションだった。まだ意識がハッキリしていないようだ。そのまま、私の前へと来たかと思うと…ポンッと頭を撫でてくれた。

 

「えへへへ…いちゅも遊びに来てくりぇてありがとうな~」

「…あ、はい。」

「何かちて欲しいはあるか~?と言っても俺が出きりゅことはデザート作りゅくりゃいりゃけど~」

「じゃあ、今履いてるパンツを下ろしてください……なんて…」

「おっけ~」ずるっ

「…え?嘘…!」

 

呆気なく最後の1枚が下ろされた。初めて見るイブキさんのハロン棒から目が離せなくなる。

 

「で、では…私とXXXしてください!」

「うん~、喜んで~♡まじゅは…ちゅーひよっか♡」

「ん、んん………ぷはっ!?イブキさん…その私、初めてで…「いくよ。」…痛っ!」

 

イブキさんはそのまま仰向けになっていた私へと覆い被り…その日、私はついに一線を越えた。

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