逃げか?差しか?その判断こそが大きな隙だ!   作:アマノジャック

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頑張れリフレーミング。

8着か…最後に伸びてるのが見れただけでも嬉しいです。


トリックスターは語りたい9

「んー、どれと同じに見えるな~…やっぱりあの子たちにはまだ早いかな~?」

「ママ!ミッケミッケ!」

「家にまだ5冊あるから帰ったら一緒にしようね。」

「うん♪グレプちゃんも一緒♪」

「Zzz…」

 

日本へと帰国後、私たちの生活は一変した。まずイブキさんは担当トレーナーから強化部門へと異動となり、『ブリーダーズカッププロジェクト』のリーダーとなった。日本で誰も成し遂げてない『ブリーダーズカップ』のレースで勝利するために立ち上げられ、アメリカでの経験が多いイブキさんが採用されたのだ。主にアメリカへ遠征するウマ娘たちを支えることになるらしく…再び担当が持てないことに肩を落としていた。

 

ピーチちゃんも担当トレーナーではなく指導トレーナーとなり、トレーニングコースでの走り方を指導するのかなと思ったらそうではなく、プールやトレーニング室での身体作りについて指導するとのこと。人手不足だから現在の担当トレーナーが減るか、新たな指導トレーナーが増えるまではこのままらしく、こっちも不満そうな顔をしていた。サブトレーナーをしてたならそうなるよね。

 

ブラックちゃんは東京レース場のバ場の管理をしているらしく、レースが開催される日にはゲートを運んだり、出走者をゲートまで誘導したりしていた。ブラックちゃん程のウマ娘に誘導されるとなれば出走ウマ娘が緊張しないかと思ったけど…意外にもブラックちゃんだと気付かれないとのこと。確かにテレビで見たら誰が誰か分からなかった…あ、イブキさんは普通に分かるんだ。

 

そして、私は…次女を出産しました。今回もゴールドシップさんが対応してくれまして、生まれてきたのは芦毛(今は茶色)のウマ娘ちゃんで名前は『グレープスカイ』…メロンちゃんにそっくりです。

 

で現在、ソラ君もドラちゃんも幼稚園に通っていて…私はメロンちゃんとグレープちゃんと一緒に本屋へと来ていた。子供たちが最近クレヨンがブームなのでスケッチブックを買いにきたのだ。それをカゴに入れていると平仮名の練習帳が目に止まる。鉛筆を持たせるにはまだ早いのは分かってるけど…こう言うのは早めにするのが良いとも聞く。うーん…

 

「どうかされましたか?」

 

あ、流石にボーとし過ぎていたか。店員さんに声をかけられ…ん?どこかで聞いたことがある声だ。

 

「ロブロイちゃん?」

「スカイさん!?お久しぶりですね!」

 

まさかのロブロイちゃんだった。ここで働いていたんだ。レースを引退してるためか身長が少し伸び…胸はさらに大きくなっていた。負けた…。

 

「その子たちはもしかして…」

「うん、私の子供~。メロンスカイとグレープスカイって言うの。メロンちゃん、挨拶してみて。」

「おはよ!」

「違う違う。今はこ・ん・に・ち・は、だよ?」

「こんちは!」

「はい、こんにちは。」

「よろしい~」なでなで

「えへへへ~♪」

「それにしてもスカイさん、いつの間にご結婚を?」

「まぁ、いろいろあってね。」

 

ただの公認不倫です。子供を認知はしてもらってるけど結婚はしてないです。

 

「ロブロイちゃんはそういう相手いないの?」

「今でもラブレターをいただいたりはするのですよ。ですけど…その…」もじもじ

「ん~?誰が気になってるの?教えて教えて~」

 

顔を赤くするロブロイちゃん…候補はいるようだけど誰だろうか?

 

「ト…トレーナーさんです……あ、いえっ!ピーチさんと結婚しているのでダメなのは分かっていますよ!ダメなのですけど…あの人、時々ここでアメリカのレース雑誌を買いにきてくれまして…そのたびに私に声をかけてくれるのですよ。何でも少し前までアメリカにいたのだとか。元々はピーチさんに憧れて入ったチームでしたけど彼も色々とカッコよくて…結局何も言えないまま卒業したのですけどまたここで会えて…それで私、毎回胸がドキドキして……はぅ。」サッ

 

さらに顔が赤くなり、ついには手で覆い隠すロブロイちゃん。私とブラックちゃんも同じ考えだったけど、ロブロイちゃんは実際に手を出すことはしなかったのでヨシ!

 

…もしかして、他の担当だったウマ娘もそうだったりするのかな?…そういえばスカーレットちゃん、ブラックちゃん程露骨では無かったけどかなりアピールしてたような。

 

「そ、それはさておき…何かお困りですか?」

「あ、うん。実は1番上の子が幼稚園に通っていてね、クレヨンで絵を描くのがブームなんだ~。平仮名が分かったらもっと楽しくなるかなーって。」

「なるほど…小学校へ通う前に文字を知ってもらいたいと。」

「うん。流石に早いかなって気持ちと早めがいいだろって気持ちがぶつかりあってる状態。」

「そうですね…というかスカイさん、まだお子さんがいたのですか。」

「にゃはは…男1人とウマ娘2人の合計3人だよ。それで、この練習帳たちの中からいいのを探そうとしてたのよ。」

「えーと、そのことですけど…流石にいきなり練習帳は止めておいた方がいいと思います。好きなように絵を描くだけだったのがいきなり文字を書くなるのは段階が飛びすぎてるかと…」

「やっぱりロブロイちゃんもそう思う?分かった。これは止めておくよ…スパルタ教育をしたい訳じゃないし。」

 

うーん、ソラ君もドラちゃんも小学生になってからでも何とかなるだろうけど…親心として何か備えさせたいとは思うんだよね。

 

「でしたら絵合わせカードとかどうでしょうか?」

「エアワセカード?シャカールさんの親戚?」

「そうではなく…カードを合体させて1つの絵にする遊びです。幼い子供でも遊ぶことで観察力や集中力が向上します。最初は2枚からがオススメで…絵と一緒に文字が書かれた此方とか!あと、絵が可愛い此方も!ここ以外だと100円ショップとかにもオススメがありまして…」

「なるほどなるほど…ってここ以外のを薦めるのはダメじゃん!?」

 

動物とか乗り物とか子供向けのカードを手に取るロブロイちゃん…せっかくなので全部買うことにしました。ソラ君たち、すごく喜んでくれました。

 

───

 

「ケホッ!ケホッ!父さん…ごめんね。せっかくチョコケーキ作ってくれたのに…もしかしてボク、ずっとこうなの?」

「大丈夫だよソラ。たくさん寝たら、また食べれるようになるから…今はゆっくり寝ようね?」

「ケホッ…父さん、ボクが寝るまで…ここにいて…」

「うん。俺はずっといるからね…」

 

…またある日、ソラ君が風邪を引いてしまいました。メロンちゃんとグレープちゃんに感染ると不味いとのことで…イブキさんが有休を取って看病してくれています。私と話す時もマスクをしてるほど気をつけています。それで今はソラ君が服を掴んでいるためそばを離れられないようです。

 

「イブキさん、待ってる間コーヒーでもいかがですか?部屋に持っていきますよ……送信。」

 

ピコンッ

 

すぐにLANEの返事がくる。

 

『匂いや音でソラが起きるかもしれないから今は入れないで欲しい。』

 

…優しい人だ。本当に。これだけでみんなに好かれる理由がわかる。あ、続きのメッセージが届いた。

 

『そっちはどうだ?メロンとグレープは泣いたりしてないか?』

「大丈夫です。こっちもぐっすりです。」

『じゃあ、しばらくはこのままLANEでやり取りするか。こっちはマナーモードだから通知音でソラは起きたりしないよ。』

「まぁ、状況が状況ですからね。それにしても近くにいるはずなのに出張時と同じですね。」

『じゃあその体でいくか。ということで…いつも通り…セイの可愛い映像が見たいな~♡』

「全く、スケベな人ですね。どんなシチュエーションを希望で?」

『逆○ニーでのスト○ップポールダンスしてるところが見たい。』

「どストレートにエグいのが来ましたね!?いいですけど…メロンちゃんたちもいますので10分だけですよ?」

 

LANEをグループ通話に変えて、別のスマホからメロンちゃんたちをカメラで写しつつ、イブキさんとも繋げた。そのままイブキさんの部屋へと入り指定された衣装へと着替え……ポールとスマホを設置し…胸を揺らながらアームカバーをずらしていき…ポールの周りをグルグルと踊る。時々見えるスマホの画面に映るイブキさんは表情を変えないが…

 

『最高。』『好き好き♡』『次もその衣装で!』『また大きくなった?』『ソラの前じゃなきゃ暴発してた…』

 

何度もそんなメッセージを送り込んでたそうです(まぁ、後で知ったことだけど)。…ソラ君が風邪引いてるのに何をやってんのだろうと同時にイブキが喜んでいることに嬉しいと思う私。最後は脱げた網タイツを足指で掴みつつ、アイロンエックスでフィニッシュ!…うん、いい運動になった。

 

最近の運動はイブキさんとの夜のレースしかしてなかったからね…メロンちゃんたちの所に戻るとしよう。着ていた衣装はイブキさんのベッドの上へと置いておく…満足したら明日には洗濯へ出しに来てくれるだろう。

 

1度グループ通話から抜けて、そのままにシャワーを浴びて普通の服へと着替える。そしてグループ通話にまた入り、メロンちゃんたちが起きてないことをイブキさんから聞くとグループ通話を終わり、そのままメロンちゃんたちの所へ戻る。まだ起きていないな…ヨシ!

 

5分後、起きたグループちゃんを抱っこしつつメロンちゃんと一緒にミッケで遊ぶ。イブキさんとも遊びたいと言ってきたが…ソラ君の所にいなきゃダメと言うと自分がソラのそばにいたいと言い出した。

 

「ダメ。ソラ君、今はツラいツラいだから。」

「やだやだ!あたしいればソラ、げんきげんき。」

「ツラいツラいは今度はメロンちゃんに来ちゃうよ?」

「いいもん!あたし、ツラいツラいになってもソラといっしょにいたいもん!」

「そしたらパパもママも…それにまたソラ君もツラいツラいになるよ?」

「…そうなの?」

「そうだよ。だからソラ君はパパに任せようね。」

「…」

「そろそろドラちゃんの所に行く時間だけど…一緒に行く?」

「いく!!」

 

我が娘ながら素直でいい子だ。イブキさんへドラちゃんを迎えに行くとLANEを送り、幼稚園へと向かった。するとドラちゃんもドラちゃんでソラ君の所にいたいと言い出して……ソラ君、お母さんは君の将来が心配です。妹とはいえウマ娘がずっと近くにいて…イブキさんみたいにならないよね?

 

それはそうとソラ君の熱は下がりました。そしてその日の夜、イブキさんはいつもよりも激しく愛してくれました…マスクとゴムを着けた状態で。意味あるのかなと思いつつ、どこまでも真面目なイブキさんへと惚れ直す私でした。

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