逃げか?差しか?その判断こそが大きな隙だ!   作:アマノジャック

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明けましておめでとうございます。リフレーミングが出走するので投稿です…跛行してまだ1ヶ月も経ってないけど大丈夫なのだろうか?とはいえ、私は彼を応援するだけです…頑張って!

6着かな?完走した!末脚も悪くなかった!お疲れ様!


トリックスターは語りたい14

「「いってきます。」」

 

「は~い。気をつけてね~」

 

近くの公立中学の制服を着たソラ君とドラちゃんが学校へと向かう。ん?ドラちゃんはトレセン学園じゃないのかって?実は…実技のレース試験では受験者の中でもトップクラスの成績出したらしいけど…ゲート試験がダメだったとのこと。

 

後にイブキさんによる誠意(スイーツ)と理事長(への)権力(買収)で3度の再試験が行われたが…それでもドラちゃんは合格することが出来ず、入学に間に合わうことは出来なかった。

 

ここまでくればドラちゃん本人にも諦めがつく。これからは普通の中学生として…

 

『ドラ様、おはようございます!』

『おはようございます!』

 

『『『『おはようございます!!』』』』

 

家の前に大量の舎弟や妹分を従えているドラちゃん(ボスウマ娘)を普通の中学生と言っていいのだろうか?そもそもの話、トレセン学園外だとウマ娘の存在は珍しいうえに…ドラちゃんはウマ娘の中で最も美しいと呼ばれる尾花栗毛という毛色の持ち主。中学に上がったことで一気に身体が成長し…その美貌で入学1日目にして全ての生徒を虜にしたらしい。

 

そしてファンクラブが結成され…順番にドラちゃんと登校&下校をしており、その中には上級生もいるとのこと。ソラ君曰くドラちゃんはこの状況を1日で受け入れたそうな。さらに、一緒に下校してきた生徒へイブキさんがスイーツをあげたためイブキさんのファンクラブまで出来たのだとか………何でやねん。

 

『おはよう…一緒に行こうか。』

 

『『『『はいっ!!』』』』

 

『…』ずきずきっ

『ソラ、どうしたんだ?』

『尻尾をほどけドラ…僕は1人でいきたい。』

『嫌だ。私はソラと一緒がいい。』

 

『その通りです!ドラ様とソラ様…あぁ、何と輝かしい兄妹愛!見ているだけで私はご飯3杯はいけますとも!』

『ソラ様、頭痛薬でございます。』

 

それに巻き込まれるソラ君…御愁傷様だね。

 

───

 

「アップリュ~、リキュ~、ラビュ~♡」だきっ

「うん、らびゅ!」

「らびゅらびゅ♪」

 

「メロン姉…そろそろ時間。」

 

「はいはーい♪じゃあ、行ってきまっ!帰ったらまた、らびゅらびゅしようね~♪ママ、それまで2人ガチでよろよろ~!

 

「はいはい。いってらっしゃい。」

「「いってら!」」

 

メロンちゃんとグレープちゃんが小学校へと向かう。ソラ君が卒業していないので登校時間は少し遅くなっており、その少しだけ空いた時間にメロンちゃんはアップルちゃんとリク君へとハグをする。

 

…そういえばアップルちゃんのことだけど…うちで育てることになった。スペちゃんはあの後何とか目を覚まして状況を知ったのだけど…当然、大きなショックを受けていた。それはアップルちゃんが近くにいることすら危なかった程だったのだ。よって退院後は実家のある北海道で療養するとのこと。

 

名前は旦那さんが考えていたようでスペちゃんは知らず…『ブラックアップル』が正式な名前となったのだ。この真実をブラックちゃんはまだ知らない…いや、家族で知ってるのは私とイブキさんとピーチちゃんだけだから子どもたち全員も知らないのだけどね。

 

とはいえ、その全員から大切にされているし…わざわざ教えなくてもいいだろうけど。さて、皆行ったことだし…リク君とアップルちゃんを保育所へと送ることにしますか。

 

───

 

ある日の夜、子どもたちが寝静まり…私たちはイブキさんに呼ばれ、リビングに集まっていた。うん、リビングだ。寝室じゃないのが分かったので紅茶とクッキー(イブキさん製作)を用意する。…ブラックちゃん、お酒は没収ね。そして、イブキさんは話を始めた。

 

「海外出張で半年程家を留守にしそうだ…」

「またアメリカへ?」

「そうなんだよ。明日すぐにって訳じゃないけど、近いうちに行く事になる…」

「何でもトレセン学園からケンタッキーダービーに出走したいウマ娘がいるんだって。それで強化部門のイブキの出番。」

「へぇ…すごいですよイブキさん!アメリカといえばあの娘以来ですね!」

「ケンタッキーダービーか…」

 

確かブラックちゃんの1つ下の世代のウマ娘が出走したことあったっけ?砂のゴールドシップさんって呼ばれてたとか。

 

「俺はそのウマ娘のメイン指導とアメリカでの生活をサポートすることになる。とりあえずアメリカ3冠…あわよくばブリーダーズカップのBCクラシック出走まで持って来れたらいいのだが…」

「やる気になってる所に水を差すようで悪いけど、その子の戦績ってそこまで良かったかしら…海外でも戦えるの?」

「正直に言うと厳しいな…だからこそ俺の出番だ。アメリカで大きな勝利を掴んでくる!ピーチ、セイ、キタサン!ドラたちを…子どもたちを任せた!」

 

あぁ、久々にトレーナーって顔だ。最近はパティシエの…いや、パパの顔だったからね。10年ぶりにG1レースに関われることに興奮が隠せていない。子供みたいにキラキラ目を輝かせている姿にピーチちゃんとブラックちゃんはヨダレを垂らしており、イブキさんの所へ………ちょっと待って!ここリビングだからね!?

 

「はいはい…そういうのはお預けね。」

「「くぅ~ん…」」

「子犬みたいな反応しないでくれよ…セイ、君も何か言ってくれ。」

「そうですね…ピーチちゃん、ブラックちゃん。イブキさんがトレーナーとしての顔を見せるってことは…オスの本能が強くなるってこと。だから、私たちはしっかりと受け止める準備しておかないとね♡」

「「は~い♡」」

「…俺、アメリカ行く前に死なないよね?」

「大丈夫でしょ?イブキさんですし。」

「ゴアさんによろしくね。」

 

アップルちゃんの件でイブキさんとの営みは控えめになっており…私はピーチちゃんで何とか発散した。そんな私をピーチちゃんは死んだ目で受け止め我慢し、ブラックちゃんはお酒で自分を誤魔化していた。

 

とりあえず、明日からは精の付きそうなご飯を用意しよう。アメリカで浮気させないために…私たちで全部搾りきっておかないと。そして数日後、子どもたちに惜しまれながらイブキさんはアメリカへと行った。特にグレープちゃんは大泣きしていた。

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