逃げか?差しか?その判断こそが大きな隙だ! 作:アマノジャック
今回は秋華賞です!どうぞ!
1998年10月25日/G1/秋華賞
『スタートしました!
全員綺麗なスタートです!
先行争いはエリモピュアとショウナンハピネス!
混戦状態でのスタートとなりました!』
………
『第4コーナーカーブ!
ファレノプシスが仕掛けてきた!
外から内へと回る!
先頭争いはエガオヲミセテとファレノプシス!
ナリタルナパークとエアデジャヴーも上がってきている!
来た!?
大外からはラウンドピーチ来た!
何て速さだ!
エガオヲミセテ、エアデジャヴー、ナリタルナパークをまとめて差す!
先頭のファレノプシスにも迫る!
1冠同士のぶつかり合い…差しきったゴールイン!
オークスの意地を見せ、ラウンドピーチ2冠達成!
クラシックレースの最後を飾る秋華賞にて勝利を咲かせたのは胡蝶蘭ではなく桃の花!』
勝者:ラウンドピーチ
ーーー
目標6:秋華賞で5着以内
『トリプルティアラ、最後のレースの秋華賞!
スタートまでもう少しお待ちください!』
(ワァァァー!!)
「いよいよ最後か…ラウンドピーチ!勝ちに行けよー!」
「ファレノプシス!頑張って勝ってくれー!」
「ピーチちゃん、私たち凄く注目されてるね。もうすぐ本番だけど…何か言いたいとかない?」
「言い残し?うーん…ファレちゃん、負けないよ!」
「それだけ?」
「だって、私たちはこのレースが終わった後もずっとレースを走っていくんだよ?」
「そうだね。フフフ…なんか緊張していた自分がカッコ悪く思えてきちゃった。」
「カッコ悪くないよ!…だって、私も緊張しているし。でも、勝つのは私!そこだけは誰にも譲らない!」
「私もよ!ブライアンさんみたいに3冠にはもうなれないけど…それでも私はピーチちゃんにも…ここにいる全員に勝つ!」
………
いよいよ、ティアラ路線の大詰め…秋華賞だ。夏合宿によりピーチは確実に強くなっている…何処かでレースでしておくべきだったか?いや、今回は出来るだけ実力は隠しておくべきだからこれは間違ってないはずだ…。秋華賞や『菊花賞』でいきなり強さを見せてきたウマ娘も過去にかなりいた…ピーチを信じるしかないな。
「お前は…マヤノのサブトレーナーか?」
「いや、今は違うが…って君はナリタブライアン!?入院したと聞いているが…」
「退院したからここにいる。…14番か。」
「14番ってファレノプシスの応援か?」
「違う。」
ナリタブライアン…話をしたことはないものの俺でも知っているクラシック3冠を達成したウマ娘だ。サブトレーナー時代に後輩トレーナーの愛バ…マヤノトップガンが有マ記念で勝てた時は夢を見ているのか思い、後輩トレーナーに頬を叩いてもらったを覚えている。しかし、彼女が特定のウマ娘を見に来ていることは意外だ。
「俺は今、ラウンドピーチのトレーナーをしている。…君はピーチとファレノプシスどっちが前に出ると思う?」
「ほう?1着を取る、とは言わないのか?」
「言うまでもないだろ。…ピーチは俺が出来る限りの最高の仕上がりだ。勝つのはうちのピーチだ。」
「私は秋華賞を見にきた。それだけだ。」
「…」
「レースが始まるな。…頑張ってくれファレノ。」
「ーー!」
やっぱり、応援しに来てるじゃないか!
ーーー
『最終コーナーカーブ!
先頭に出てきたのはファレノプシスだ!
外から内へと入る!
外からはラウンドピーチ!
両者が並び…仕掛けてきた!
ファレノプシス、ラウンドピーチ互角のスピード!
速い速い!
残り100!
完全にこの2人の勝負となった!
両者、競り合ったまま…ゴールイン!
…これは審議となります。』
(ワァァァー!!)
ピーチとファレノプシスが並んでゴールへと入った。
「どっちが勝ったと思う?」
「ふん、お前こそどっちだ?」
「ピーチだ。ゴール直前で僅かに追い抜いた。」
「抜いた直後に失速していた…だからファレノだ。」
「やっぱり、君はファレノプシスを応援しに来ていたんだね。」
「違う。…結果が出たようだぞ。」
ナリタブライアンに言われ結果を見る…
1着…ラウンドピーチ
2着…ファレノプシス(ハナ差)
ラウンドピーチは秋華賞で見事1着となった。
(ワァァァー!!)
「2冠おめでとう!ラウンドピーチ!」
「惜しかったなファレノプシス!お疲れ様!」
「よっしゃーー!!ピーチ、よくやったぞ!」
…はっ!?思わず大声をあげてしまった!
「……」
「…コホン、すまない。あまりに嬉しくて…大人げなかったな。」
「ふん、勝つ者がいれば負ける者が出てくるのは当然だ。では私は帰る。」
「ファレノプシスには会わなくていいのか?」
「私は秋華賞を見にきただけだ。レースが終わった以上、ここにいる理由はない。」
「まぁ、待て。ウイニングライブがまだある…俺は今からピーチのところに行くからここから離れる。君が今すぐ、別の場所に行く必要はない。」
「…帰るって言っただろ?」
「じゃあね。」
「…ちっ、やっぱり気に入らない野郎だ。」
………
「はぁ、はぁ…結果は?」
「ふぅー、ふぅー…まだ、出てない。」
「でも…私たちのどっちかが2冠を取ったのだよね?」
「何か嬉しいね…取れていたらもっと嬉しいけど。」
「結果が出たみたいだね…!」
『よっしゃーー!!ピーチ、よくやったぞ!』
「トレーナー…」
「見るまでもなかったね…ピーチちゃん、2冠おめでとう!うぅ…」
「ファレちゃん…うぅ…」
「ピーチちゃん、勝ったんだ、から…泣いちゃ、ダメだよ…」
「ファレちゃん、も、泣いて、るじゃん…」
「ライブ…行こうか。」
………
俺はウイニングライブ後のピーチと合流した。
「2冠おめでとう、ピーチ!」
「トレーナー…ありがとう!」ダキッ
「勝てたのに何を泣いているんだ!?」
「私だけじゃ絶対に勝てなかった!トレーナーが担当だったから2冠を取れた!それが凄くうれしくて!」グリグリ
「分かったから落ち着け!桃食うか?それとも菊花賞出るか?」
「桃食べる!菊花賞は出ない!」
食べるんかい!とりあえず、剥いていこう…。
「…本当によく頑張った。次のレースだが…」
「有マ記念でしょ?」モグモグ
「だな。だが、ジャパンカップで強敵に挑むってのも有りだぞ?」
「ううん、キングちゃんと次は有マ記念って約束したの。だからそこはファレちゃんに勝ってもらうの!」
「ファレノプシスはジャパンカップに出るのか…よし!それは一緒に見に行くか!では、有マ記念に向けて明日からトレーニングだ!今日はゆっくり休め!」
「うん!」
…さて、有マ記念まで時間が無い。ピーチをどこまで伸ばせるか…。
スピードが4上がった!
スタミナが4上がった!
パワーが4上がった!
根性が4上がった!
賢さが4上がった!
スキルPtが55上がった!
目標達成!(秋華賞で5着以内)
→Next(有マ記念に出走)
・本来のレースの勝者
秋華賞…ファレノプシス
*メガラ枠での出走