IAM   作:春採 慎吾

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どうも春採です。少し新しいものを書いてみたいと思い描いてみました。面白いと思っていただければ幸いです。
今回はプロローグです。


Prologue 〜武道館にて〜
第1話


 変な気分だ。僕は緊張しているのだろうか? まあ、それも当然だろう。たかがインディーズのバンドが日本音楽の聖地で行われる大会で他にないパフォーマンスをするのだから。

 先ほどから手汗が酷い。

「リーダー、大丈夫?」

 僕の様子を心配したドラムのSakuraが声を掛ける。

「うん、大丈夫だよ。僕よりSakuraこそ大丈夫なの? ドラムソロを合図に入場でしょ? お前は」

 姉譲りの悪戯っぽい笑みを浮かべSakuraに聞く。

「心配ご無用! バッチリだよ」

 それに頷いたあと僕は入場までに少し時間があることを確認すると他のメンバーの所に行く。

 まずは円形ステージ側にいる三人のところへ。それぞれメインギターと壁等で運指確認をしていた。

「英ちゃん、Haru、たっつん」

 僕が声を掛けるとキーボードのHaruは苦笑いして言う。

「良いの? こんなとこに居て」

「良いの。で、調子は?」

 それには英ちゃんことリードギターのAgeがボリュームを0にしたままエイトフィンガータッピングをしてみせる。

「さあ今のタッピングは何点ですか? リーダー」

「三十くらいかな? ウソウソ! 百点満点だよw」

「喉のご機嫌はいかが?」

 今まで黙ってたリズムギターのTatsuyaが聞いてきたので少し驚きつつも軽いfakeをしてみせる。

「どう?」

「過去最高に良い感じ。さて、早く相棒のところに行かないとあの馬鹿拗ねるし一緒に入場間に合わないよ」

 そうTatsuyaに言われ最後のメンバーに会いに行く。

 メインベースで運指を確認しているkamewに会いに行く。

「おい、克己」

 僕はあえて本名で呼ぶ。こちらに表情を向けると彼の姉や父と同じ金色の瞳が僕を捉える。

「なんだよ、mew。いや未来」

「十年前に三人で結成した時はこんなこと想像してたか?」

「将来なんていつも予想な遥か上を行く。俺らが一番知ってるだろう?」

「それもそうだね。こいつもきっと」

 僕ら二人は今はここに来れない友が残した黒いエレキギターに目を向ける。

「同じことを言うと思う」と僕は呟く。

 目を瞑って過去を振り返る。色んなことがあった。色んなものを失った。色んなものが壊れた。色んなものに気付いた。だけど真実はいつも胸《ここ》にある。

 気が付けばSakuraのドラムソロと共に演出された照明が点灯していた。おそらくもうSakuraは自身のドラムセットとHaruのキーボードセットと共にリフトを上がり切り、何万人もの視線を浴びていることだろう。

 ソロが終わり割れんばかりの歓声が聞こえる。それと共に入場SEのGATE OF STEINERがかかる。このメンバーになってからみんなでアレンジをしずっと入場SEにしている。

 歓声が聞こえた。三人が円形ステージに到着したのだろう。

 さあ出番だ。僕はギターを持ちkamewと入場する。観客へ向けて笑顔で手を振る。しばらく花道を歩いてメンバーと合流するとギターを上手側にあるスタンドに掛ける。そして少々小走りをしてマイクスタンド付いているマイクを手に取る。それを確認したSakuraはスネアでカウントを取る。

 最後のタイミングに合わせドラム側へジャンプするとメンバーの軽いセッションが始まる。それに合わせてメンバー全員と観客がヘドバンをする。Ageが最後のフレーズを弾き終えると僕は観客を煽る。

「Wow,yeah! 武道館!! 暴れる準備はできてるかい?! 暴れる準備はできてるかい?! 今日は俺らに全てを捧げる日だぞ! そこんとこ、わかってんのか?! OK、introduce of members! On guitar、Tatsuya。Tatsuya。よーしOn keyboards! Haru! Haru! On drums、Sakura。Sakura。

 On guitar! Age! Age! On bass kamew。kamew。On guitar! Ryu! Ryu! On vocals、Mew。Mew。We arc! We are ! We are ! We are Granself Beats!」

 




次回からは本編開始前、アニメ一期以前からスタートです。
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