「更識さん…何故私はここにいるのでしょうか?」
「セシリアちゃんの前だからって敬語要らないわよ?」
溜息を吐く。…お前が良くても私が困るんだが?大体私たちの関係は説明出来ないだろうに。
「いやぁ助かるわ!仕事が多くて多くて「それはお嬢様がサボるからでしょう?少しは真面目にやって下さい」は~い…」
「一応私は謹慎の身だしセシリアに至っては授業が「二人とも成績良いしちゃんと織斑先生から許可を頂いてるわ♪」……」
「あっ、あの…お二人はお知り合いなのですか…?」
「セシリアちゃん、それ聞いちゃう?そうねぇ私たちは将来を「ただの腐れ縁だ」もぅ!照れちゃって!」
ややこしい事を言おうとした楯無を遮る…セシリア……お前は私たちが知り合いなのは知っているだろう…何故改めて彼女に聞く…?
「仕事をしないなら私は部屋に戻るが「ごめんなさい」……」
見事な土下座披露…我が姉といい、こいつといい…歳上の自覚があるのか?…ここには部外者もいるというのに……
「…なら、手を動かせ、大体本音はどうした?あいつも役員だろう?」
「あの子にこんな仕事が「それは分かりますがそれでは甘やかせ過ぎです。身内で役員をかためてしまった以上、きっちり仕事をさせないと示しがつきません。」はい…」
一度厳しく言う必要があるか…?
「本音が駄目なら簪はどうだ?彼女なら務まるだろう?」
「!…それは…貴方も分かっているでしょう…!」
もちろんよく知っている。私は整備室に出入りするからな。
「あれはお前が悪い、さっさと謝罪しろ「出来たら苦労しないわよ!」お前の勝手だがさっさとしないと取り返しがつかなくなるかもしれんぞ…」
今の平和はいずれ崩れる。そして戦いの中心となるのは間違い無くここ…IS学園。死んでからでは遅い。
「……」
「整備室でよく見るぞ。恨を詰め過ぎて憔悴しきった簪とそれを見詰めるお前をな。」
「!…気付いてたの?」
「ああ。」
まさかあれは気配を消しているつもりだったのだろうか…なら、暗部の長としては失格だな…
「失礼ですが簪さんというのは…」
「何でもな「この不肖の生徒会長の妹さ」ちょっと!?」
もちろん私も考え無しで言ったわけじゃない。セシリアの言葉なら今のこいつに届く筈だ…
「妹さんとケンカを…?」
「そうよ、真面に口を聞かなくなって長いわ。」
「この方の言う通り早く仲直りした方が良いと思います…私の様に失ってからでは遅いですから…」
「!…そっか…貴女はご両親を…」
「ご存知でしたのね…」
「!…ごめんなさい…」
「いえ…良いんです。改めて私から言います…妹さんと早く仲直りなさって下さい…お二人が元気なうちに…すみません、生意気を言いました…」
虚から責めるような目を向けられている…ああ。私もこんなやり方は卑怯だと分かっている…だが…
「良いのよ…そうね。後で簪ちゃんと話してみる…ありがとう、セシリアちゃん。」
「!…どういたしまして。お役に立てたら何よりですわ。」
「話してる所悪いんだが二人とも手が止まっているぞ?」
慌てて机の上の書類に向き直る二人…悪いんだが姉妹の未来を考えるのは仕事の終わった後にしてもらわなければな…