冬子さんとの一夏の思い出

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冬子さん

あれは私がまだまだ尻の青い若造で、齢にして一五にもなっていない頃のことです。

その日は初夏が訪れてから間もなく、日差しが強いけれど柔らかな風が肌に心地よい、過ごしやすい陽気でした。その日の快適な目覚めは、今でもありありと思い出すことができるほどです。特に習い事も予定もなく、簡単に朝食を済ませた私は愛好していた短編集を、何に縛られることもなく、すがすがしい気持ちでなぞることが出来ました。

しかし、雀の鳴き声が窓から聞こえた昼間近の頃、父からお呼びがかかりました。私はできれば応じたくはなく、集中した振りで誤魔化そうとも思ったのですが、そうはいきませんでした。渋々栞紐を挟み、億劫ながら自室を出ました。

 

父の書斎に赴き、ノックをしました

ややあってから返事があり、入ってみると書斎と言うにはやや手狭な空間が広がります。本棚と机、そして適度な高さに積まれた本があり、書籍の海に埋もれた男が私の父でした。その父曰く、自分の手が届くくらいが何事もちょうど良い、とのことでした

対峙してしばし。父から口を開く気配がないことを察すると、私は私とあの すばらしき短編集との逢瀬を邪魔した理由を問いました。すると父は 明朗快活、単刀直入にこう言いました。

「町外れの御屋敷に奉公へ行ってこい」

それはずいぶん唐突な話でした。事前に聞いたこともないことで、私は困惑し、その意図を問いました。しかし父は答えてくれず、いくつかの指示を私に伝えると、早く部屋に帰れと言うのです

有無を言わさぬ態度に気圧され、すごすごと部屋に戻ると、机の上には先ほどの短編集がぽんと置かれていました。

 

次の日は暑い日でした。蝉の合唱が耳にうるさく、父に与えられた真新しい服が独特な匂いを放ちます。不快感ばかりが体にべとつくようでした。

燦燦と降り注ぐ太陽の下、私は白い門の前で一つ汗を垂らしました。

門越しに私の眼前に広がるのは、尋常小学校ほどの大きさの屋敷でした。門柱には大鷲があしらわれていますが、門はその分強い主張のする装飾はされていません。庭の草木は手入れが行き届いていないと見える程度に荒れていますが、庭に置かれた彫刻やタイルの道には細工師の技が散りばめられていました。

当時の最先端をゆく造りばかりで、それは遠目に見る屋敷の方も同様のようでした。日本家屋とは出自の異なる、異国のものでした。

 

意匠が当時の私には見て取れましたが、果たしてあれが一体誰の作品だったのかは分かりません。

とにかく、そんな屋敷を見上げていると、冬子さんが扉を開けたままで私を待っており、私はやや駆け足で中へと入りました。

案内されるままに屋敷の中を進みました。黄金の髪を持つ女性を描いた西洋画や、朱の海を渡る舟が印象的な陶磁器、生々しい傷が残る西洋甲冑など、屋敷の端々には調度品が置かれ、決して安っぽくはなかったのですが、豪奢というのは憚られました。

それはそこに有った物というより、屋敷全体から放たれている、気配のようなもののせいだと思えました。

「こちらでお待ちになっておられます」

冬子さんの言葉で私は我を取り戻しました。

 慌てて前を向くと 他とはやや 趣の異なる扉の横に 冬子さんが佇んでいます。

 その扉は他の扉と比べると念入 りに手入れをされている印象を受け、その彫りもやたら微に入り細に入り、屋敷の主というならここにいるべきだろうといった様相でした。

私は二歩前に出て、一度大きくゆっくりと息を吸ってから、短く息を吐いて ノックをしました。

「入りたまえ」か何かでしょうか、入ることを許可しただろうくぐもった声が聞こえ、私は扉を開けて中に入りました。

そこにあったのは私の父の書斎よりも数段広い部屋で、壁のような本棚に綺 麗に書物が揃えられていました。図鑑や小説、地図のようなものも見え、多彩な背表紙だな、と思った記憶があります。

赤いペンキを濾したかのような緋色の絨毯は中東羊のそれで、柔らかく、しかし作りとしては緻密で、返ってくる力は確かなものがありました。

部屋に入り、二歩進み、ゆったりと頭を下げます。

「お初にお目にかかります。私は、内藤悟朗が長子、内藤志郎と申します」

「ああ、御父上から話は聞いているよ」

そう言ったのは、この屋敷とこの部屋の主で、私の父の知り合いの峯岸辰彦氏でした。当時は四〇頃のはずでしたが、頭髪には白髪など交じっておらず、やや血色は悪くとも若々しく見える方でした。

氏はかの大隈氏に師事した教師から高度な教育を受けたらしく、父母の遺産を運用しながら時たま大学で教鞭を執っていました。私の知る限りは七日あれば二日か三日出かけており、おそらくその内の大半は大学に行っていたのではないでしょうか。それ以外では屋敷の中で本を読む姿を見ることが多かったと思います。

私の父とどういった縁故があるかは知りませんが旧知の仲らしく、これは後々知ったのですが、父と氏が連れだって東洋の絵画を集めた展覧会に行ったこともあるそうです。

「今日から君にはうちの庭師をやってもらう。これといった注文はない。とりあえず荒れた状態さえ避けられれば御の字だ」

「何か質問はあるかね」

「何も御座いません」

「そうか。あとは冬子が説明するから、下がってよろしい」

そういった会話の後、私は部屋を後にしました。

部屋の外で待機していた冬子さんは小さく笑みを作ると、左手で進む方向を示しながら、

「どうぞ、こちらへ」

冬子さんの後をついて階段を下り、エントランスを背中に奥へと進むと、庭に面した渡り廊下が見えました。そこを通りながら見ると、小振りな机と椅子が置かれており、氏が普段そこに座っているのだろうと思えました。事実、氏がそこで昼寝をしている姿はたまに目にすることになります。

着いたのは二、三人なら住める程度の小さな離れで、屋敷の建築者とは別人であったのだろうと思います。玄関や階段の造りなど、やや東洋の流れを汲んだものでした。

冬子さんはその離れの中を案内してくださいました。風呂や厠、厨を順繰りに紹介し、何がどこにしまってあるかを教えてくださいました。

「あの、庭師ではなかったのでしょうか」

私がそう言うとやや冬子さんは黙り、ああと声を漏らしました。少々考えた素振りで口元に手を添えた後、笑ってこうおっしゃいました。

「ここは、庭師になる方にお貸しするように旦那様から言われているものなのです。ここで暮らさなくてももちろん良いですし、物置にしてもくださっても構いませんので、お好きにお使いください」

それを受けて、私はふむと腕を組みました。庭師にこのような建物を与えることに驚きながら、好意を無駄にしないように、是非というまであまり時間はかからなかったように記憶しています。

その後、屋敷の裏にある小振りな若木を一本、練習用に使わせていただき、早速作業をしてみることになりました。冬子さんの前で庭木をいじるのは緊張するものがありましたが、おおよそ父に付いていった現場で見たままを真似すればよかったので、楽と言えば楽でした。近くでどうべるまんがウロウロすることもありましたが、冬子さんの一声で小屋の方へと去っていきました。

冬子さんに監督していただき、許しをいただき、私はその屋敷の離れに住むことに相なりました。

盛夏に入り勢いを増した陽の光が、肌を焼き、緑に力を与えるようになるまでは一瞬でした。

蝉が残した薄茶色の抜け殻が、私の手が加えられる木々に十も二十もあるのを見ると、彼らの一週間が始まることを実感させられます。

 

私の生活は、庭をいじること、冬子さんに身の回りの世話をしてもらうことで成り立つようになりました。そして時折ではありますが、辰彦氏と話をすることもあったのです。

それは、気まぐれな空が朝から雨を落とした八月の事でした。

週に一回、外部から人を呼んでひっくり返すかのように行う清掃も、朝には中止の知らせを回したらしく、冬子さんも普段よりも落ち着いていらっしゃいました。

地域一帯に幕が下ろされたかのように窓の外は薄く白く、窓に付いた雨粒は集まって小振りな水滴になるとすうと下へと降りてゆきます。耳をすませば雨音に紛れ、小鳥が睦言を囁き合っているのが聞こえました。

窓の外に広がる緑がややぼやけ、さぁと落ちる雨音に、落ちる水滴と勢いを増す川が拍子を合わせ、大きな合奏を紡いでいきます。

こういう日は読書も庭師もせずに大人しくしているに限る。

そう思いながらぼうぜんとしていると、最近読書をしていないことを思い出しました。愛好していたかの短編集の作家でさえ、手を出していませんでした。

 そんなことを考えながら、離れの中で時折葉が落とす雨滴を見ていると、扉越しに冬子さんの声が聞こえました。

「どうぞ」

そう言うと、キイと音が聞こえ、扉が開かれました。

 入ってきた冬子さんが その日着ていたのは 淡い紫に薄く紅を足したかのような蘇芳色の着物で、白い肌がよく映えていらっしゃいました。肩に掛かるほどの黒髪を後ろ手にまとめ上げ、白くきめ細やかな首筋に垂れる数本の髪が、湿気を含んで妖しく光る 様は今でも鮮明に覚えています 冬子さんが髪をかきあげてから綺麗に笑顔を作る。

 ただその光景に見とれていると、不思議そうな顔をされ、誤魔化すために外を見ました。

 何故あんな美しい方が、あの年齢になってもあの屋敷に仕えていらっしゃったのか、今の私にはおぼろげに分かりますが、当時の私はそれを認めようとい う気概がありませんでした。言ってしまえば、囚われの姫君とすら思っていた かもしれません。

黙ったことに冬子さんが何をお思いになったかは、顔すら見れなかった私には定かではありません。しかし冬子さんはややあってから

「梅雨も過ぎたのにこんなに降るのは珍しいです」

そうおっしゃいました。

乾燥した空気の中に降る雨は、吸い込むとやや重いものの、体に引っつくような気だるい空気ではなく。空いた器に水を注いだような雨に感謝するのは農夫ばかりではない。

「そうですね」

そう私は思いました。

そうしてしばらく雨を見ていました。きっと冬子さんもそうだったのだろうと思います。

その時、冬子さんはあっと声を上げました。振り返ると、冬子さんが恥ずかしそうに口元に手を当て笑っていらっしゃいました。聞いてみると、何やら名のある方から「加須底羅」なるものをもらったのを思い出したとの事でした。

「お食べになりますか」

 余間もなく私は頷きました。「加須底羅」は海外から日本にやってきた菓子で、当時私は一度だけ食したことがありました。小豆や蜂蜜にはない、不思議 な甘さは得も知れぬ幸福に満ちた味と私は認識していました。

 冬子さんは私の反応に、おかしそうに笑うだけでした。

私は仕事以外では離れにこもり、食事もそちらに運んでいただいたのですが 、庭で一休みしている時や時間を持て余してどうべるまんたちと遊んでいる際 は冬子さんに声をかけていただくことがありました。

というのも、私は辰彦氏にずいぶんと気に入られたからです。それはなぜか 、真偽のほどは分かりません。とにかく、よくお茶に誘われ、辰彦氏と話したのです。辰彦氏は多くの場合、ただ私の話にうなずくだけで笑顔も殆ど見れな かったですが、冬子さんは「旦那様が話したがっていますので」とおっしゃっていました。

辰彦氏と話をする際は、よくガラス屋根のついた縁側――バルコニーというものです――に座っていました。

 そこに程よい時に冬子さんがお茶を持ってきてく ださるのです お茶を置いた冬子さんは椅子には座るものの静かなもので、ごくたまにクスクスと鈴を鳴らしたような声で笑うくらいでした。

その日は、雨の中のバルコニーは、とても美しかったです。ガラス一面についた雨粒が雲越しに落ちる日光をチカチカと反射する様は、まるで透明な夜空のようで、流れる雨水も流星の如くでした。 そんな中に座っている辰彦氏は呪術師のように見えました。

「来たかね」

目で座るように言う辰彦氏に従い、私も椅子を引いて座りました。対面に座り、沈黙を空間に縫いつけるかのような雨音が鼓膜を七つ打ってから、私は口を開きました。

辰彦氏はたいていの場合、私の話に頷くか唸るか、相槌しか打ちませんでした。

 冬子さんの言葉を疑っていませんでしたが、辰彦氏がとても私と話したがっているとは思えない、そんな態度でした。私は疑問を抱きました。話をして欲しいなら、もっと人を雇えばよい、という安易な考えがあったのです。

「この屋敷は人が少ないですね」

私がそう言うと、辰彦氏はわずかに表情を崩しました。子供が困った発言をしてきたかのような、呆れにも似た笑いでした。

「確かに、腕利きの庭職人を抱えたお実家は大きかった記憶がある。人手も多く必要だろうな」

私は慌てました。自慢をしたかったわけではありません。辰彦氏は私の慌て様にまた一つ笑い、冗談だと言いました。

「人を周りに置くのは趣味ではない。姉の件でそれに懲りた。冬子は好きでやっているだけだからな、ほおっておいている」

辰彦氏があまり社交界にも懇親会にも顔を出さないことは父からも、その他の方からも聞いていました。父は辰彦氏との関わりを持てる数少ない人としても有名だったほどで、辰彦氏が引きこもりがちなことも有名でした。当時の大学の学長と、私の父を除けば、交流はわずかの人に限られているようでした。

そんな方が、私を好んで呼ぶ意味は何か。私は正直に聞いてしまいました。

すると辰彦氏はふむと唸り、ちらりと屋敷の方を見て懐中時計を見ると、苦笑を作り、自嘲的な響きを持って言いました。

「私は子が欲しかったのだ」

「しかし、冬子さんは姉君の娘で、養子でもあるじゃないですか」

この頃になると、私もおおよその家庭の事情を知っていました。

冬子さんのお母上、卯月さんは生まれてからすぐに乾の家に養子として出され、後に当主の方と結婚なされた方でした。相手の年齢も近いこともあってか

、結婚してから程なく冬子さんを授かりました。しかし、火禍が乾家の屋敷を襲撃し、帰省していた卯月さんを残して住人ごと全焼されました。生き残った卯月さんは大いに心痛め、自害なさったそうです。

 その時、私が生まれてすぐで、冬子さんは五つになったばかりの頃でした。

姪御であり、養子である冬子さんがいて、どこに不満があるのでしょうか。

そう思う私に、辰彦氏は独り言のように返しました。

「あれには養子になった意識がない」

辰彦氏がそう言ったとき、カチャカチャという音が聞こえました。いつの間にか体を乗り出していた私は椅子に座り直し、先程までのことがなかったかのように振る舞いました。

あまり笑わぬ辰彦氏と微笑をたたえる冬子さん。そして、道化の笑みを浮かべた私が、そこにはありました。

 

水不足の嘆きが各地で聞こえた夏もおとなしくなり、秋の気配が風に滲み、蝉の合唱が鈴虫の聖歌に変わりつつある頃でした。

ゆっくりと進めていた庭師としての作業を終えた私は、今後は折々に面倒を見ればいいなと思いながら、いつ終えるのかもわからなかった庭師の生活の計画を練っていました。離れであまり美味くもない茶を煎れ、庭を見てみると冬子さんがいらっしゃいました。勇んで庭へと出ると冬子さんの下へと向かいました。

「こんにちは」

そう言うと、驚いた顔で振り向いた冬子さんは私の顔を数瞬眺め、ゆったりと、こんにちはとおっしゃいました。

何をなさっているかと問うと 本を読んで、すると歩いてみたくなったとおっしゃいました。それは二〇を超えた者、女性には意外な児童小説で、剣と勇 気を手に入れた少年が囚われの姫君を救う話でした。

その話をする冬子さんは普段の、沈着な様子とは違い、頬はやや赤く、目も 無邪気な輝きを持っていました。その輝きを持った瞳は庭にある木々や花に向 けられた後に、こちらへと向けられました。

「そういえば、もう一通り庭師の仕事を終えたそうですね」

「はい」

それは昨日私が辰彦氏に伝えたことでした。

「それでは、お役目も一段落ですね」

どういうことかと問うた私に、冬子さんは意外そうな顔でした。どうやら、私の任期は、庭の仕事が終わるか秋までだったそうで、私はそこで初めて自分の仕事の期限を知りました。

「それでは、今日はお自宅へとお帰りになられるのでしょう。お父上とも会われるでしょうし」

この数か月、父と少しも会っていなかったことに、その時初めて気づきました。この数か月、冬子さんたちの下で暮らした数か月は、それほどあっという間だったのです。

ですが、

「ですが、私も少々用事がございまして、今日に帰るかどうか」

そう私は言いました。

父に会うことは、私にとって最も重要な用事です。しかし、その時は不思議とその言葉が口を突いて出ました。

冬子さんは何も言わず、ただ輝く瞳でこちらを見つめ返すだけでした。その瞳の輝きは、暗いとこに逃げ込んだものでも見つけ、引っ張り上げようとする何かしらの力を持っていました。その輝きの強さを真正面から受けられなかった私は、つい目を逸らします。

風が流れて、日が傾き、夕日が空を染め上げる。

どこかで、最後の生き残りであろうヒグレオシミ――ヒグラシとも呼ぶそうで すね――が、鳴き始めました。

私は、沈黙の中で見つけたことをそのまま言葉に出しました。

「剣を持った少年は、何故、姫君を助けたのでしょうか」

私は、ただそう言い、冬子さんを見つめました。不思議そうな表情を浮かべた冬子さんの瞳の輝きは、先ほどよりも弱くなったように見えました。

もしかしたら、私の瞳の輝きが強くなったのかもしれません。

しかし、冬子さんの輝きは一瞬で力を取り戻しました。

「愛しているからでしょう」

空は血のような赤に染まるも すぐさま暗い闇夜へと変わり、いつの間にかヒグレオシミも鳴き止んでいました。

「そうですか」

私は、久しぶりに父の顔を見てきますと 言いました

 

翌日、辰彦氏と冬子さんが屋敷から消えたという話を私は使用人から聞きま した ゆっくりと食事をし、屋敷を私が訪ねてみると、屋敷には誰もいませんでした。どうべるまんは、父に貰い受けるように辰彦氏が頼んでいたそうです 。彼らは後に私がもらうことになりました。

もぬけの殻とは程遠い、冬子さんたちの物がそこここに残る屋敷で半日過ごした後に、私は人生最初のわがままを父に言いました。その屋敷を買い取ったのです。

 

私は今、そこに住んでいます。冬子さんとの思い出を感じさせる、そして私を縛りつける屋敷に。

庭は気が向いたらいじり、時たま人を呼んで掃除をさせはしますが、私は屋敷ではなく離れに入ることにしました。

今でも、私の一室にある机の上には、ある夏の日から一度も栞紐が動いていない、鴎外の短編集が置いてあります。


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