ゲート 蒼い鋼が何故そこに……   作:サソリス

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正直眠たい目を擦りながら書いたので違和感バリバリです。目を瞑ってお読みくだされ。

ほんへ


【3】

 一休みを終えた後、俺達は来た道を戻りイオナ達が待つイ401の元へ向かった。途中なんかよく分からない名称しがたき奇妙な虫に遭遇こそしたもののSAN値を削る程度で特に問題も無く戻れたと思う。いやー、402が即座にミ=ゴの頭部をクラインフィールドで形成した剣で跳ね飛ばしてくれなきゃ発狂してたぜ。

 そんでもって到着するは倒れた木々が覆いかぶさるように伸し掛かっている状態のイ401。まぁ、実際この木々の影響で全く身動きが取れなくて困ってるんだけどね。でもカモフラ効果も期待できるみたいだから安易に除去できないのが困りモノである。

 

「おしょっと」

 

「……セイランか」

 

 本来使うハッチは木々の下敷きになってる為に今回もセイラン発艦用のハッチを使い中へ。格納庫内には格納状態で放置されている機体が一機。その事に402は驚いてるようだけどどうしてなんだろうか? そういえば昔、ヒュウガが航空機が何たらって言ってた気がするけどそれが関係してるのかな? 

 ま、それは良いとしてそういえばこのセイランってまだ飛べるのかな? またとばしてぇーなぁ。……まぁ、前に飛ばした時は初回はイセに捕捉され墜落して二度目はアタゴに落とされてまさかまさかの人質になっちまったがね。アッハハハ。色々怖い目にもあったけど、アタゴちゃんが可愛かったので問題ないです! なんなら連絡先も交換してメル友だったもんねぇ。ま、異界に来たであろう今の俺には無理な話なんだが。

 

「お帰り艦長、待ってた」

 

 今回の探索で得た食料や水を402に預けると俺は真っすぐ指揮所へ入る。多分いくらかサンプルも回収したから色々と料理的な事もやるんだろうなぁ……402って最近料理にハマってるみたいだし。んで指揮所に入るとそこではイオナが出迎えてくれて、何時もの位置で待っていてくれた。ってか、頭に輪っか浮かべてる事を察するになんかまだ何かしてる最中だな? あんまりイオナの邪魔したくねぇな。 

 

「おう、ただいま」

 

 ってか指揮所がなんかガランとしてんなぁ……あ、静と杏平の荷物がいつの間にか消えてる。そして元静の席に400が座ってなんか考え事しちゃって、どうしてだ? 

 

「ん? あぁ、静達の荷物は整理して倉庫へ移した。また再会出来た時に渡せるように」

 

「なるほどなぁ……んで? 400は何を?」

 

「移動方法のシミュレートで割り出した誤差を修正してくれてる、多分もうすぐ終わると思う」

 

「へぇ~」

 

 ゆっくりと艦長席へ腰掛けると手元にある端末を操作、イオナ達が調整してくれた水上レーダーの結果を見る事にした。

 どうやらこのスキャン結果によるとこの森は相当広いようで何キロ先にも続いている。所何処に空白が見られる事から多分湖かもしくは402が危惧していた原住民の住処か何かがあるんだろうな……ってかここまで割り出せるとか、霧の技術ってやっぱスゲェ! 

 

「終わった。恐らくはこれで問題ないはずだ。401の計算道理に行くと思う」

 

「400お疲れ~」

 

「艦長戻って来ていたのか、気付かなかった」

 

「……俺ってそんなに影薄いですかね?」

 

 確かにぃ、僧とかいおりとか杏平とか弟である群像と比べれば俺ってば見た目だけは影薄いよ。けどさぁ、今のこの部屋にいるのは3人だけなんだからそんな悲しい事言わないで欲しかったぁ……あ、瞳から汗が溢れ出して来やがった。俺はそれを素早く拭い、正面モニターに表示される結果を目を向けた。……なるほどなぁ、確かにその方法なら地上でもイ401を使って航行出来るな。

 

「……ぶっちゃけ成功率は?」

 

「海上では何度も使った。だけど、ここは未知の地上だからデータが無い」

 

「つまりは?」

 

「五分五分」

 

 フィフティフィフティ。コイントスよりも確率は高そうだが俺の場合は裏面が出そうでちょい怖いなぁ……基本俺ってば運は悪い方だからさ。悪運は強いけどな。

 

「大丈夫だ艦長。もし問題が起こって良いように────」

 

「────400と私で二重のバックアップを用意している。だから心配ない」

 

「つまりは二人の演算能力を生かしてリアルタイムで修正を加えるって事ね」

 

「そうだ」

 

 なるほどなぁ……なら、最終的に考えて失敗する確率もぐぅーんと下がるだろうしもし途中で失敗しそうになっても二人係ならリカバリーも効くか……よし。

 

「いっちょやってみますか」

 

俺の指示に答えるかの如く指令所の照明が落とされ、イオナは船のモードを巡行モードから戦闘モードへと切り替える。イオナ提案した方法を取るにはこのモードが最適だからな。

んじゃ方法の説明に入ろう。イオナの思いついた方法、それはズバリ船体を包み込むシールドであるクラインフィールドの応用だ。本来エネルギーを受け流す役割のシールドであるんだが、使い方によっては重力制御の役割を果たしていたりする。そしてその重力制御の対処は自由に選べ、もちろん船体にだって作用する。そんでここで最初のに戻るがコレを使って地上を浮遊して移動しよってのが、イオナの考えだ。まぁ、大質量を浮かべる訳だから機動性はお世辞にも良くなくて理論値では1ノットも出せないほどに遅く、重力子エンジンへの負担もデカいらしいからあまり喜べた方法ではないけどな。まぁ、本来は超重力砲を発射するのに対して自身の船体を固定する為に編み出した技だから仕方ない部分もあるけどな。

 

「ほいほいっと、俺だって多少はいおりの代わりだって出来るもんね。重力子エンジン起動」

 

「エネルギー転換装甲オンライン、クラインフィールド展開」

 

「イ401、エンゲージ」

 

イオナの全身に幾何学模様の輪っかが浮かび、400にもそれが現れる。コレはメンタルモデルたる彼女達がフルスペックを発揮している証拠。つまりは頑張ってくれてるって事さ。

 

「イオナ、とりま出力はどれぐらい?」

 

「んー、最初はこれぐらいで」

 

指を立てて四の数字……4割、つまりは40%ぐらいかなぁー? 画面を操作して出力を上げる。そうこうしていると402が戻って来た。

 

「402」

 

「既に400から情報は取得済みだ401。私もバックアップに回ろう」

 

402も加わり万全な体制へ。成功も確実かなぁーなんて考えてたらツンツンとイオナが俺の肩を叩く。どうしたイオナ、飴ちゃんでも欲しいのか?

 

「ところで艦長」

 

「何だ?」

 

「――――外の連中は何者?」

 

「? ……ッ! 外部カメラ、全監視システムオンライン!」

 

俺の指示に従い、イオナが名モニターを切り替える。外の森の様子が映し出され、一見何の変哲も無いが……もう一つの画面では違った。そちらはサーマル、つまりは熱探知機能を供えた映像。その映像にはくっきりと人型の、熱源が映っていたのだった。そしてその形は、まぎれもなく人類の形をしていたのだった。

 

「オイオイオイ、どうしてこんなにも接近を許したんだ!?」

 

「対艦用の水上レーダーでは人間サイズの生体反応はとらえきれていなかったのか……」

 

「数は全部で3で全員が何かしらの武装していると思われる」

 

「先制攻撃を具申。やられる前にヤレ」

 

402、イオナ、400と冷静に状況を分析してるみたいだけどマジか。流石の霧のレーダーでも人間を捉えるのは難しかったか。

 

「……どうする、艦長」

 

「ん~」

 

ってかあの動きってどう見ても敵対と言うよりも観察してる感じだよな。前にロシア政府から送られたっぽい密偵を相手にスパイ戦争の如く戦った事はあるけど、あんなに不用心に偵察してくる事は無かったぞ。それに武器だってイオナの言っているような危険な物じゃなくて、サーマルの捉えた動きや今の構えを見るに多分弓かなにかだと思うし腰に下げてるのは恐らく直剣だろう。この事から導き出される結論は多分二つ。

 

・相手は弓、または剣を使う前時代的な戦士か何か。

 

・俺達にまだ敵対しては無く、恐らく未知である船体を前に観察を決め込んでる。

 

まぁ王道に考えてこのガバガバ結論のコレで正直言って合ってるかかも分からんが、俺の勘が全力で合ってるって言ってんだよなぁ。

 

「とりあえず――――」

 

前にも言った通りなるべく揉め事は避けたい。出来るだけ穏便に、出来るだけ平和的にファーストコンタクトは果たしたい。だから――――

 

「――――イオナ、お客さん達に挨拶行くぞ」

 

――――顔を突き合わせ対面し、コミュニケーションをとる事に決めたぜ。




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