ウルトラマンディサイド   作:桂ヒナギク

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2.夢子はオオカミの花嫁

 ウルトラマンディサイド出現。

 ディサイドが星人と応戦。

(俺は……戦い方を知っている?)

「ゲン、お前も行け」

「はい!」

 ゲンがレオリングを突き出す。

「レオー!」

 ゲンはウルトラマンレオに変身して巨大化した。

「ディサイド、加勢するよ」

「助かる!」

 二人が暴れる星人に怒涛の攻撃を浴びせる。

「が!」

 二人の乱打に怯む星人。

「ダア!」

 レオが空高く飛び上がる。

 レオキック発動。

(俺もやってみよ)

 ディサイドが空高く飛び上がり、レオの真似をして足を発光させた。

「ぎゃああああ!」

 二人の必殺技が、星人に叩き込まれ、悲鳴と共に爆裂霧散する。

 小さくなり、人間の姿に戻る二人。

「それは僕の技だけど、君は色んな技を使えるのかい?」

「さあ? 今、適当にやってみただけだから」

 ダンがやってきて、新一に訊ねる。

「君は誰だ?」

「大空 新一です」

「君はウルトラの星から来たのか?」

「いや、地球人ですが」

「では融合をしているのだな?」

「融合?」

「そうだ。ウルトラ戦士には変身タイプと融合タイプが存在していてな。私とゲンは変身タイプだが、私の前に地球で戦ったウルトラマンベムラーは融合をしていた」

「それは違うと思います。俺は力を持って産まれてきた、れっきとした地球人なんで」

「しかし、地球にディファレーターは届いてなかったはずだ」

「母は血筋だとか言ってましたが」

「なるほど。混血か。しかし、君のようなタイプが地球にいたとは」

「地球と言っても別の世界から来たんですけどね」

「別世界?」

「俺の世界は、ウルトラマンも怪獣もいない平和な世界で、彼らの存在はテレビの中だけでした。ですが、世界の滅びが始まって……」

「そうだったのか」

 新一が香奈子を見る。

「そういえば、あの後どうなったんだ?」

「主役が抜けたから、時間が止まってるはずよ」

「新一、これから君はどうするんだ? 行く当てがないんだろう?」

 と、ダンが訊ねる。

「うーん、宿でも探しますよ」

「だったら一先(ひとま)ずゲンのところに身を置いたらどうだ? ゲンも問題なかろう」

 ダンがゲンを見る。

「ようし、君たちを歓迎しよう!」

 かくて、新一と香奈子はゲンの住む家に身を置くことになった。

 

 

 その夜、新一と香奈子は、オオカミのような遠吠えを聞いて目を覚ました。

「オオカミのようだが……」

「きゃああああ!」

 女性の悲鳴。

 駆けつけると、女性が息絶えて倒れていた。

 体内の血液が全て抜かれていた。

「一体誰が……?」

「恐らくウルフ星人よ」

「ああ、あのオオカミ野郎か。冴子の体を乗っ取ったはいいが、レオには歯が立たなくて結局は叩き伏せられてたな」

「ウー!」

 星人が香奈子の背後に現れる。

「な!?」

 星人が香奈子の体から魂を押し出し、肉体に飛び込むと夢子の姿になってしまった。

 夢子になった星人は、その場から逃走する。

「ねえ、ディサイド? この女性の死体、もらってもいいよね?」

「死体なら誰も文句言わないだろうな」

 香奈子が女性の死体に入り込むと、その体は香奈子の姿になり、立ち上がった。

「お前なんでも入れんの?」

「ええ」

「なんで夢子に見えてなかったんだ?」

「ソウル星人だからね。エネルギー体なんだ」

「そういうことか。でもなんで俺には見えてたんだ?」

「それは、あなたがウルトラマンだから」

「ふーん」

「それより、夢子さんを追いましょう?」

「ああ」

 新一と香奈子は夢子を追いかけた。

 

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