不良少女と不良少年   作:ゆーな✳

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プロローグ

部屋にアラームにしている推しバンドの曲が鳴り響き、朝を憂鬱に思いながらも重たい瞼をこじ開けた。

 

現在時刻は5:30。

流石に早く起きすぎたな。

かと言ってもう一度寝ると目を覚ませなくなるのでひとまずは一年のときの復習をすることにした。

今日から俺は中学2年生になる。

隣で今頃寝息を立てているであろう双子の姉も一緒に。

 

双子ってクラス同じになるんかな。

姉…蘭と同じクラスがいいな。

 

あ、もうこんな時間じゃん。

起こしに行ってやるか…

▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△

コンコンコン…

少し念入りにノックをする。

部屋の主は中で寝息を立ててぐーすか寝てるから意味はないが。

 

蓮「蘭、起きろ。遅刻するぞ」

 

可愛いから起こすのには少し気が引けるが、遅刻は絶対に逃れたい。

 

蘭「んぅ…れん…?まだねてたい…」

 

蓮「可愛すぎんだろ…朝ごはん冷めるから。着替えたらリビングな」

 

蘭「ふぁぁ〜…わかった、後で行く」

 

蓮「ん、おはよ。んじゃ先行ってるわ」

 

ガチャッ…

そう言い残し、俺は部屋を出た。

リビングに近づくにつれていい匂いがしてきた。

 

そして、リビングに入ると、母さんが俺のネクタイを直しながら話すという新婚夫婦みたいなことをしてきた。

母「おはよう蓮、今日から新学期、頑張ってね」

 

蓮「うん、おはよ。言われなくてもわかってる」

 

リビングのソファに座ると、

 

父「今日は早いんだな。蓮、ご飯が冷める、早くこちらに座りなさい。」

 

蓮「挨拶くらいしろよ、礼儀だろ…俺は蘭が来るまで食べねぇ、一緒に食べる」

 

父「お前は男だろ。いつまでもそうやって姉にうじうじとすがっているようじゃろくな大人になれんぞ」

 

蓮「うるせぇなほっとけよ。姉ちゃんっ子の何が悪い。あいつがいねぇ世界に俺は存在する意味はない。わかったらとっととご飯食べろよ。冷めるぞ。」

 

父「先程から思っていたが、お前は誰に口を利いている!」

 

蓮「うるせぇよ!!反抗期が蘭よりも早いくらいで文句ばっか言ってんじゃねぇよ!!」

 

父「っ…」

 

蘭「朝から怒鳴り合いとかやめて、気分落ちる」

 

蓮「ごめん蘭」

 

父「すまない…」

 

いつの間にかリビングに来ていた蘭に怒られて、少し冷静になる。

 

蓮「…いただきます」

 

蘭「美味しそ…いただきます」

 

△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△

 

蘭・蓮「いってきます」

 

いつもより早めに家を出て、ゆっくりと学校に向かう。

 

蘭「クラス替え、楽しみ?」

 

おそらく2年になるから気分が舞い上がっているのであろう蘭が、普段は聞かないことを聞いてきた。

表情から見て、結構楽しみらしい。

 

蓮「蘭が一緒になんねぇから楽しみでもなんでもない」

 

蘭「少しは私から離れなよ」

 

蓮「そう言いつつお前も少しは寂しいだろ、俺がいねぇの」

 

蘭「別に…寂しくはない…と思う」

 

蓮「寂しいんじゃねぇかよw」

 

いつも通りの会話をしていると、前から銀髪のショートカットの少女が手を振りながら歩いてきた。

 

モカ「れ〜くん、ら〜ん〜、おはよ〜」

 

蘭「おはよ、モカ」

 

蓮「おは」

 

モカ「相変わらず素っ気ないですなぁ〜れ〜くんは〜」

 

蓮「いつも通りだ。」

 

蘭「そうだね、いつも通り」

 

モカ「あっ、ともちんたちだ〜!」

 

巴「蘭たちじゃないか!おはよう!」

 

ひまり「おっはよ〜!!」

 

つぐみ「おはよう!三人共!」

 

蓮・蘭「おはよ」

 

モカ「お〜、ハモった〜」

 

校門の前では、人だかりができていた。

 

つぐみ「クラス替えって、毎度のことながら緊張するよね」

 

ひまり「うえはら…うえはら…あっ!B組だ!つぐも巴も一緒!!やった〜!!」

 

巴「ホントだ!やったっ。よろしくな!」

 

蓮「俺もBだった。よろしくな」

 

つぐみ「よかったぁ……!よろしくね!」

 

モカ「いえ〜い、あたしも一緒〜」

 

巴「ホントか!?やったな!!」

 

ひまり「やったね!うーん、幼馴染みパワーここでも全開!」

 

蓮「蘭?どうしたんだ浮かない顔して…って…そうか、」

 

巴「あ〜…」

 

蘭「………」

 

▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△

 

ひまり「はぁ〜…まさか、蘭だけ別のクラスになるなんてなぁ〜…」

 

巴「だな…アタシ達は小学校の頃からずっと同じクラスだったのに」

 

モカ「記録更新ならず、かぁ〜…」

 

蘭「………」

 

蓮「大丈夫、元気出せって」

 

つぐみ「A組とB組なら、体育の授業とか一緒だし!今まで通りお弁当も一緒に食べようよっ」

 

蘭「別に、落ち込んでなんかいない…」

 

蓮(こりゃ相当キテるな…あとで慰めてやろう)

 

ひまり「ほら、私達でA組に遊びに行くからさ!大丈夫大丈夫!」

 

蘭「ん………」

 

▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△

 

蘭「はぁ…」

 

コンコン…

 

蘭「入っていいよ、蓮」

 

蓮「よくわかったな」

 

蘭「何回も聞いてるから」

 

蓮「お前、相当落ち込んでるだろ」

 

蘭「落ち込んでなんか…無い」

 

蓮「…ごめんな、俺があいつらと同じクラスになっちまって」

 

蘭「!?蓮は別に謝んなくても…!」

 

蓮「双子ってのはクラス替えのとき離される。そのせいで今回は俺が当たっちまった。」

 

蘭「蓮…」

 

蓮「授業中、抜けたくなったら言え。俺もついていく」

 

蘭「……わかった」

 

蓮「んじゃ、おやすみ」

 

蘭「おやすみ」

 

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