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sido 遼
クラス代表決定戦。一夏の訓練は最初の1日しか見て来なかったが、強くなっただろうか?
「風間、織斑のISはまだ来ていない。よって先にお前とオルコットが試合を行う」
「わかりました」
俺のISの状態は万全だ。先に試合をすることに問題はない。
「遼。俺は試合観ないけど頑張れよ」
「は?何言ってんだ」
ホント何言ってんだ?一夏。
「え?だって俺が試合を観てたらフェアじゃないだろ?」
「はぁ~。お前、マジで馬鹿だな。一夏、はっきり言ってお前は初心者で弱いんだ。勝つ気があるなら俺達の試合を観て作戦立ててろ」
「でも俺はこの一週間みっちり訓練したんだぜ」
「織斑君。私達がした訓練はIS使えなかったって事忘れてない?ISを使えていても一周間じゃそこまで変わらないと思うのだけど」
一夏のISはなく、訓練機も使えなかったということだろう。ISは実際に乗ってみないと掴めない感覚は多い。
「それにな一夏、俺から言わせれば試合を観ない方がフェアじゃないぞ」
「何でだよ?」
「彼を知り己を知れば百戦危うからずって言葉知ってるか?いや、敵を知りって言った方が分かりやすいか?」
「まあ、知ってるけど、それがどうかしたのかよ?」
「俺もオルコットも相手の事は分からないけど、自分の事は分かってる。ISの訓練はかなりしてきたからな。そしてオルコットは俺以上に。でも一夏、お前は相手の事は疎か自分の事さえ分からない。なら、相手の事だけでも分かっといた方がフェアだろ」
「そう言われれば、そうかもしれないけど」
一夏のこういう単純な所は扱いやすい。それっぽい事言えばそこそこいける。
「そうかもじゃなくてそうなんだよ。まあ、見てろよ一夏。相手が代表候補生だからって無様な試合はしないから」
そう言って準備に取りかかる。
(IS展開。イリーガル・ナイト)
sido out
ISイリーガル・ナイトは第三世代型ISで遼の専用機である。
その姿は特徴的で全身装甲だ。見た目は中世の騎士が身に付ける甲冑の様で、主に銀色で、青と緑が一部を彩っている。……本来ならだが。
今、遼が身に纏っているISは全身を黒い霧の様なものが覆い本来の姿が見えない。
ISに関わっている者なら異常なISだと思うだろう。それほど得体の知れないISだった。
「随分とまあ、変わったISをお使いになるのですね?」
「性能はちゃんとした第三世代型ISだ。故障もしてないし問題ない。」
遼の言葉が終わったタイミングで試合開始の鐘がなる。
「最後のチャンスをあげますわ」
余裕によるものか、彼女は自分の武器であるライフルを下げたまま話続ける。
もちろん、遼の性格上そんな相手の話に構う筈がなかった。
遼は右腕を上げ降り下ろす。その瞬間、遼とセシリア、その中間辺りから剣の様な鞭の様な武器が現れセシリアを攻撃した。
「な、な、何するんですの!?」
「は?何言ってんだお前。攻撃しないと勝てねぇだろ」
「い、今、わたくしが話している最中でしてよ」
「だからなんだよ。試合はもう始まってんだぞ」
「人の話はちゃんと聞くべきではなくて」
「時と場合と相手によるな。今回はその全てにおいて聞く必要はない…な!」
遼がIS武器の連結刃で攻撃を仕掛ける。だがセシリアや試合を観ている観客達には、武器が空中からいきなり現れたようにしか見えなかった。
無論それには訳があり、それは神から与えられた特典の力である。
遼の特典の一つ、それは
遼が神から与えられた特典はそれだけではないが、遼はそれらを使おうとは思っていなかった。
そしてまた遼の風王結界では武器を隠しきれる範囲には限界があった。
「もういいですわ、くらいなさい。このブルー・ティアーズを」
今セシリアが言ったブルー・ティアーズとはISの事ではなく、特殊装備の事である。元々ブルー・ティアーズとは特殊装備の名前であり、それを積んだ実戦投入一号機なので機体にも同じ名前がついている。
特殊装備のブルー・ティアーズは通称ビットと呼ばれ、ビットは子機という意味の他にBluetears Innovation Trial(ブルー・ティアーズ革新型試作機)の頭文字を取ってBITという意味も含む。
「チッ。めんどくさい!」
四機のビットによるレーザー攻撃を遼は回避しようとするも、セシリアのライフルも含め複数からの攻撃を回避しきる事出来ず、シールドエネルギーが削られる。
(本当に面倒だな。セシリアはクラス代表になる気満々だし、負けよっかな)
「ふふ。やはり男などこの大した事ないですわね」
(前言撤回。勝つ気はなくてもコイツに負けるのは気に食わない)
遼は思考にふけりながらもセシリアの攻撃をかわしていく。
「あーもう、ちょこまかと」
(なぜ当たらないんですの!?)
セシリアの射撃は全てが外れているわけではない。ただその頻度が低く、十数回以上で一発当たるか当たらないかというレベル。今まで精密射撃を得意としていたセシリアには納得出来なかった。
「イライラしますわね、さっさと当たりなさい」
(頭上、足下、背後、側面。大分読めてきたなコイツのパターンも単純過ぎ。ビット使うとフェイントなしで攻撃とは)
互いの攻撃がちょっとずつ、ちょっとずつ互いのシールドエネルギーが少しずつ零に近づいていく。
「さっさと墜ちろ!」
「あなたこそ早くやられれば良いのですわ!」
不可視からの連結刃も、セシリアに読まれるようになり、ビットによる多方向からの攻撃も、遼にはほとんど当たらない。お互いの攻撃が決定打には成らずじり貧だった。
試合は結局、業を煮やした二人の回避を捨てた攻撃が同時に当たりお互いのシールドエネルギーが零となり引き分けに終わった。
第七話投稿です。
遼とセシリアの戦闘です。
戦闘描写が下手くそですいません。