翌日、荒廃した大地に点在する廃墟街の一角にテントが立てられていた。その周囲を数多くの兵士たちが右往左往し、ある者は木箱を、ある者は砲弾を、またある者はバインダーや資料を片手に別の兵士と話していた。そんな中、ある1人の兵士がテントの中へと入って行き、上官に報告をした。
「第1、第2防衛ライン、及び前線へM.G.F防衛部隊の配備、完了しました!」
「…よしっ。通信士、M.G.F司令部に作戦発動準備完了の電文を送れ!」
「ハッ!了解致しました!」
所変わってM.G.Fの作戦指令室では、シンが腕を組んで何も喋ることなく、何かを待っていた。それからしばらくして、コンソールデスクで情報収集を当たっていた1人のオペレーターが声を上げた。
「防衛部隊司令部より入電です!」
「っ!」
オペレーターのその言葉を聞いたシンは一瞬だけ、ハッ!とした表情になったが、すぐに険しい表情に戻って落ち着いた口調でオペレーターに指示を飛ばした。
「読んでくれ」
「はい。「フシチョウハトビタッタ」です!」
「…わかった。MS娘たちは
「了解しました!」
そして、基地内に、MS娘たちは作戦指令室に集合せよ。の放送が流れた。ヨナとアスカは自室での休憩中にそのアナウンスを耳にした。
「作戦指令室に集合せよって…何が始まるのかな?」
「………」
だが、ヨナの言葉にアスカは返事をすることは無くベットから立ち上がると、扉へと歩いていった。
「ね、ねえアスカちゃん!」
「急ぐよヨナ。遅刻したら怒られる」
そう言ってアスカは部屋を出ていった。
「ちょ、ちょっとアスカちゃん!」
ヨナも慌てて部屋を飛び出し、アスカの後を追った。
それから数分が経ち、作戦指令室にヨナとアスカは到着した。室内に入ると、そこにはすでにユイとリシェットの姿があった。
「すいません!遅くなりました!」
「いや、私たちも今到着したばかりだ。気にするな」
「ありがとうございます。ほら、ヨナ。息切れしてないでさっさと行くよ」
「はぁ…はぁ…ま、待ってよ…アスカちゃん」
そしてヨナとアスカが到着したことでシンは、揃ったな。と言うと話し始めた。
「先程、北米西海岸の北緯34度線付近に防衛線を構築中の連合地球陸軍の防衛部隊から「フシチョウハトビタッタ」と通信が入った。よってこれより、北米における反攻作戦―――」
オペレーション・フェニックスを開始するッ!!
シンの言葉を聞いたその場にいたヨナ以外は真剣な眼差しを彼へと向けていた。
続く