「オペレーション……フェニックス?」
ヨナは不思議そうな表情でシンの言い放った「オペレーションフェニックス」と言う言葉を呟いた。
「そう言えばヨナに伝えるのを忘れていたな。今から説明をするから、よく聞いていてくれ」
「は、はい!」
と、シンはヨナに伝え忘れていたことに気づき、シンはポケットから伸縮する指揮棒出してモニターの台を起動させた。モニターには北米大陸西海岸沿いの地図が映し出された。シンは改めて作戦を説明し始めた。シンは北米大陸西海岸のとある一点を指揮棒の先で示した。
「北緯33度、西経112度。この地点付近には現在M.G.Fと連合地球陸軍が構築した防衛陣地がある。この防衛線は中米以南、南米に対する重要拠点だ。昨日の黒色機動群部隊はここより東。フロリダ半島へ向けて移動中だった部隊の1つだと予想される」
「え、ここより東のフロリダ半島?何故そんな場所に黒色機動群が移動しているんですか?」
と、シンの立てた予想にヨナが不思議そうな目で問いかけた。その問いにシンがすかさず答える。
「現在、フロリダ半島周辺海域に連合地球海軍の連合艦隊が集結中だ。連合地球軍上層部は、フロリダ半島からの強襲上陸作戦を計画し、一気に東海岸沿いを取り返すつもりだ。勿論、我々M.G.Fもこの作戦に参加する」
「だが、この作戦の為に西海岸沿いの防衛を手薄にする訳にはいかない。その為の拠点構築と言うわけだ」
そこにユイが一言付け加えヨナは、なるほど!と非常に納得した表情をしてみせた。
「この防衛線には今、6人のMS娘が加わっている。彼女たちが防衛ラインを護っている間、残った俺たちは海軍と協力してフロリダ半島への上陸作戦に参加し、東海岸を北上ニューヤーク基地を奪還する」
「ニューヤーク基地には何があるんだ?司令」
と、リシェットが占領目標のニューヤーク基地に何があるのか尋ねてきた。
「ニューヤークの地下基地には超大型重爆撃機が多数保管されている。これを確保出来れば、今よりもより広い戦略を立てることが出来る」
「ほぉ、超大型重爆撃機か。面白そうじゃないか」
シンの返答に少しニヤリと笑うリシェット。
「現在、フロリダ半島に集結中の連合地球海軍、第1、第3、第5艦隊にはコトハとミーシャの2人が先発隊として出撃している。まずは、彼女たちと合流する。お前たちは装甲服を装着し、カタパルトデッキで待機しておいてくれ」
そしてリシェット、アスカ、ヨナの3人は、ハッ!と敬礼をした。シンとユイはそれに応えて敬礼を返した。
「私は後から向かう。お前たちは先に行ってくれ」
「わかった。後でな、ユイ」
そしてヨナ達3人も作戦指令室を出て行った。
「………」
「……シン」
作戦指令室に残されたシンとユイ。すると、ユイはシンに声をかけた。シンは今まで以上に真剣な表情となりユイに返した。
「…これが俺たち人類の反抗の第1歩だ」
必ず、この作戦を成功させるぞ!
シンは握り拳を力強く握り締めた。
続く